:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2007年09月30日(日)  アルバム

暮れ往く 町並み
立ち並ぶ 木立ちに
発する言葉なく 僕はただ立ち尽くす
昨晩の話の結末を教えてよ
今夜の夢はきっと綺麗さ
 
まどろみの中聞いた声は
もう遠いね
甘い夢ばかりをみて眠った
僕らの背中はどんな色?
染まらない様に
足速に通り過ぎて行く景色を
脳裏に書き留めても
思い出したりしないと判っているのに
 
まごうことなき僕の言葉を
あげたいよ 君に
渡したいよ 君に
長く伸びた前髪に隠れてしまう
その瞳が今はいとしくて
 
思い出しても尚悔やむ
ツギハギだらけのアルバムが
迎えに行くよ
約束するよ
履行できるかわからなくても
 
君のためが僕のため
僕のためは僕のため
理論も矛盾も捩れた関係も
拭い去れば
拭い去れば…
 
 
もいけんかたれじよ もんじゅむもんろり
拭い去れば…
拭い去るよ


2007年09月29日(土)  風雨

どうすれば良い?
忘れた振りをして 泣いてしまえば良い?
そしてそれから少しだけ笑って
もう大丈夫だと言えば、それで良い?
 
忍び寄る冬の気配
気怠い身体が空虚に感染して居る
雪が降ったら何をしようか
白い息を吐いて 叶わないお願いごっこはどう?
 
さようならは苦しくないよ
寂しくないよ
それもまだ嘘ではないと思うから
あなたの声で生きて居たいよ
しなやかな髪に指を絡めて
記憶を封じ込めてしまえば良かった
 
雨よ
どうか降らないで
この雨に凍える身体を
抱いてそのまま離さないで居てね
 
風よ
どうか吹き荒れないで
抱き締め合う二人の身体を
巻いて
どこかに連れ去ってしまわぬように
 
明日 晴れるかな


2007年09月28日(金)  白夜のシンテーゼ

何もかもを忘れたい白い夜
自棄に明るい窓辺に拡がる
セピアの風景
闇を忘れた夜にはいつも
眠りを喪ったあたしが居る
 
白んで来るには未だ早過ぎると
この胸の結論が白夜を導いて居る
 
誰もが静かに寝付く頃
細く窓を開けて白い夜の空気を吸い込む
かさむ思いが狂おしく咲いて
愛しい存在を思い出させる
重い身体に響いた音を
かき消す様に繋いで見よう
 
 
月も太陽も喪った世界に
白い夜が降り立って居るよ
 
 
眠りが遠ざかる
肌が粟立つ
寂しがり屋の子羊は寄添い
この柵を越えられないから
今夜も
積み木を崩しては
まどろんで居る


2007年09月27日(木)  滅却する文字

この胸の中に秘めた唄を
いつからか謳えなくなって居た
陰ってしまった日向の様に
光は滅却し、わたしを混乱の渦に落とし込んだ
 
隙間を生める様に書いて居た言葉も
言葉では埋まらない程の溝を作って
いつしか忘れ始めて居た
 
想い人を喪い
書きたい言葉が燃えてしまう
誰かのために書いて居たのか
否 わたしの為に書いて居た筈なのに
失われた方向性に継ぎ足した文字が混ざり
 
きれいはきたない
きたないはきれい
 
うまく紡げない言葉たちよ
届け、届け、君へ
失いの唄も 優しさの唄も
一時の言い訳にもならなくて
わたしは繋ぐ声を無くして泣いた
泣いても泣いても
もう 遠ざかる足音には追い付かない
 
エンジニアブーツの爪先から
憎しみを迸らせても
そこにはひとつの意味も無いのに
判らないは言い訳で
しがらみに囚われるより
無理やりにでも君の物にして下さい


2007年09月26日(水)  ピアノ

有耶無耶にし無いで
でもそれ位が丁度良い
唇から言葉が溢れ出す速度で
あたしを慰めてご覧よ
 
嫌に成る程愛されたいの
煮詰まって倒れて診たい
行く先には行き止まり
上がったり下がったり
市場は混乱状態の朝
 
曖昧が良いわ
でも其の語感が苛立たしい
早弾きピアノを欲望に換えて
あたしを束縛して御覧よ


2007年09月25日(火)  スキップ

自分の足で逢いに行く
そう意気込んではみた物の
あなたは何処だか判らないし
自分の居場所も定かでは無くて
結局此処から動けない儘


2007年09月24日(月)  蹲踞

衰えていく身体
まるでこの変化は夢
夢で見るよりずっと残酷
苦しんだ挙句出した答えに
終止符を 撃て
 
塗りたくった朱
鎖が解けぬままに
融けた月が輝いた
他にすることもないから
構うこともないから
買い物に行こうよ
 
 
太陽が滅した
開きかけた花の声が濡れてる
入魂の甘えに堪え性の無さ
あなたが愛したのは彼女
間違いは何かさえわからない
 
隠居しては蹲踞
躊躇する怠惰
堪らなくなって叫んだ
ああ!
気付かないでください
気付かないでください


2007年09月23日(日)  あいしてる

いろんなことをかんがえて
いろんなことをあきらめて
  長いようで短いわたしは
 生きても不足していて
降り続ける雨はとてもシュール
最低ラインはどこかな
 生まれた街を忘れたいよ
いろんなひとをみてきて
いろんなひとをさがして
    くるったように咲いてる
   こんなにたくさんの
  あいしてるを叫べるよ
    降りやまない雨はとてもニヒル
 スタートラインがあったら
   そこからはじまる 1.2.3


2007年09月22日(土)  あめのち、ふれ

考えたってわからない
なのにわたしは考える
あの日あの時悔やんでも
取り戻す事の出来なかった言葉
 
 
音楽番組のランキング
読み終えた本はパンク侍
今日も未だ痛む腹に
宿る命はもうないから
 
後ろ向きに、後ろ向きに、
生きて見ようか、動じようか
前向きに、前向きに、
死んで見ようか、散り往こうか
射さない朝陽を探して尚
あの歌を思い出して居る
 
 
 
セルベックスが欲しいよ
受話器の向こうに女の声
水玉模様のバルーンスカート
ふわり舞う、舞い舞い舞う
 
右寄りに、右寄りに
転換して殺ろうか、捧げたもれ
左寄りに、左寄りに
殴たれて揺さぶる、消えて終え
降りやまぬ雨に打たれて尚
この身は思い出して居る
   雨の血。触れ。


2007年09月21日(金)  秋雨前線

味わいましょう
地獄の事業
忘れ形見をあなた抱くの?
色めく夜空に
待ち惚けの夜
視界はひたすら不確かに
欲望のにおいに蓋をして
うらぶれた日々に変えるよ
 
 
確かめて
あなたの為なんて嘘
あたしの為なんて嘘
焦らさないで
コンバットブーツ その爪先の嫉み
 
 
曲がりくねった日々へ報復を
ガソリンのにおいに
リンパを刺激されて
薬の効果はもうすぐ終わるわ
眠りが途切れて夢を見て
唾を吐く様に風が吹き
たじろぐ身体が思い出す
ヒールが地面を鳴しつつ
敏感な鼓膜が震って居る
平気な顔ならいくらでも
本当の声なんか
嘘でもあなたに告げる気はない
不幸な眼をして縋って居ても
九月の空に消えるだろう
音も立てずにひっそりと
 
 
銀色の約束
捨てられないものもの
小指の爪
思い出す町並み


2007年09月20日(木)  不具合

会いたくて会えなくて
意地の張り合いが続いた
嘘すらまともに吐けずに
演算の答えも届かない
置いてきぼりの あたし
 
空っぽのままで居る様で
気がつかないでもよかったのに
苦しくなって泣いては
月蝕をみた夜空を
濃く蝕んで居るのに
 
最初から判って居たのに
不知火の閃光に眼を焼かれ
擦り切れた声をあげた
世界の通り等失って良い
そこら中に溢れる欺瞞
 
怠惰だと陽の光を避け
血色の指先を透かして見つめた
連れて行って欲しい場所は
照り付ける日差しに焼けた
通り過ぎた残像に目を伏せ
 
何のために此処に居ようか
憎しみだけで満たされようか
温もりなど一瞬の燈火
根を張れないあたしは
野晒しに朽ちるのか?
 
廃墟に佇んだ午後は
酷く吐き気ばかりが強まって居て
不安定な空模様に向かい風
平均台の上 揺れた鼓動
方法だけならいくらでもあったのに
 
未だ続けるのか
皆消えてしまうだろう
無に帰すならそれもいい
滅して 涼しげな世に
喪に服して考えよう
 
休み休み歩き出せ
揺れながら
夜は ほら 通り過ぎて行くから
 
ライラックが窓辺に
リアルな戦場に
ルータが止まらずに
レジストリは蔑む様
ログオフして御休みなさい
 
笑わないで
をかしな夜に
…ん 呟いて振り返らないで


2007年09月19日(水)  高い空

九月の空が高過ぎて
不幸な言葉を繰り返す午後
高鳴る気温の天気予報
 
さあ 足取り軽く踊って御覧
 
カラカラの喉にうねる雲
新たな方法論で君を捩じ伏せたけど
確かな情報なんて一つもなくて
 
巻き直すなら今の内
腐乱した食物を取り出して
撒き散らしたなら再構築
 
もう いなくなってもいいように
崩れた顔に甦る皮肉めいたあの日々を


2007年09月18日(火)  ひぐらし

思い出したところで今更どうにもならないが
眠れぬ夜は流れる過去に身を任せて居る
 
頭の中にあるのは
以前見つけた答え
妬みも僻みも嫉みも
皆 あのアパートに置いてきました
ただ一つ持ち帰った思い出に
頭の中は乾いてしまった
 
夜が流れて
朝が来ても
わからないから
考え続けるのか
 
果たして
そこに正解はあるのか
あの日の様に
痛む子宮から
紡いだのは罪音
 
ひぐらしはまだ啼き続けて居る


2007年09月17日(月)  FAR

いつからか、相手の望む言葉ばかりを選ぶようになってた。
味方だとか敵だとかそういう概念が煩わしくて、ただ私に求められた意見に対して、相手の望みそうな答えを返してきた。
八方美人になれる程の器量はなかった。
相手の言って欲しそうな言葉はなんとなくわかった。
 
 
ある時嫌気がさして、相手の望みと真逆の答えばかりを返すようにしたら、相手は怒り、私の頬を撃った。
ひりひりする頬をさすりながらもなぜかとても清々しい心持ちになった。
相手がどう思っていたのか知らないが、わたしだって疲れてしまうのだ。
そんな風に気を遣い続けなければならない間柄なら、わたしには必要ない。
 
 
**
おなかいたーすー。
ファッキン生理死ぬしね。
**
 
救われなくても構わない
支えてくれる人や
愛してくれる人がいるのが
そんなに立派なことかしら
可哀相に
無責任が取り柄の声に
振り返る意味なんてなくて
 
明日の朝には
雨は上がっているでしょうか
つながっているのなら
それだけで生きていける
譬え 雨が上がらなくたって


2007年09月16日(日)  遊宴

優しさだけに靡くなら
この地に着ける足は不要
マイナスの冷気が包む身体
金星が照らされている様に
あたしの頭に水が溢れた
痛む下腹が罪を流している
流れるだけで意味はなくて
自覚させられる答えは大きすぎる嘘
暗い空の下
見えなくなる機体は翼を傾けきらめいた
 
メリーゴーランド
観覧車
手を振る子供
日曜日
在り来たりの情景へ憧憬
 
引き続けたババを捨てる
かみ切ったコードを搦めて
新月の夜流れる血は更に赤くなる
爪を染めて 真っ直ぐに
伸ばした髪が地にに付くまでに
命は尽きてしまうから


2007年09月14日(金)  秋風

秋風吹く夜
想い人 遥か遠く
柔らかな 雲の下
苦悶の夢 流れ尽きて
 
四角く切り取った空へ
描かれた雲の色を思い出したよ
眠り薬に似た青紫が
そっと眠気を誘うから
身体ごと埋め尽くしたいような
そんな夜に 生きています
 
痺れた指先が探す人
母親の温度 懐かしんで泣いた


2007年09月13日(木)  紐解

行きたい場所に行けない
見たいものが見られない
力で捩じ伏せるみたいな強引さが嫌い
「九時には帰るかな」
一種の期待を背負う
哀れな自分に見た背を探し
腐った魚の臭いの夕べに
募る寂しさを届けたいのに
 
あなたのために生きたなんて
大層な事は思いもしないよ
 
違う
言葉が朽ちては甦る
そこに近付くエンジンがまだ
この胸の奥に燻る想いを
照らしている気がすると思うよ
 
いたいけな想い付け入り
最悪は葛藤を繰り返した
眠りを妨げるような声にリロード
「また出会えるよね」
醜い期待を蹴散らす
しがない声の行方を見付け
小鳥の声が聞こえるあしたに
満ちる誘惑を望みたいのに
 
違う
言葉が満ちては溢れ出す
それから鳴り出すベルは未だ
この空の彼方彷徨う願いを
連れて鳴り響いている そんな気がするよ
 
 
あなたのために生きたなんて…


2007年09月11日(火)  託生

信じられないが故の 嘘
信じているが故の 孤独
彼の背中に あの夕日を観た
 
抱き締めたいが故の 期待
逃げ出したいが為の 真実
彼の睫毛に 海鳴りを聴く
 
最初に繋いだふたつ
弾いたびい玉が戻って来る
声が割れる程に泣いた
捕まればもう 泣きもしない
 
泣いているのは 彼
笑っているのは 誰
彼の声に 震えた線をなぞる 
それはまるで
甘い飴玉だった


2007年09月09日(日)  秋桜の花

たぶん違うよ
そういうのじゃないんだ
肌の温もりなんてもう思い出せないし
だからって再び手にしたいなんて
ちょっとおこがましい気もして居る
性交で満ちて居たわけでもなく
キスが嫌いなわけでもないの
ただ
あなたには嘘を吐きたくないから
あたしはたぶんあなたの想像とは
違う処に居るんだと思う
 
「僕は違うよ」
なんて言わないで
期待してしまう
「守るからね」
なんて言わないで
もういらないのに
 
抱かれたらたぶん変わってしまう
そういうのが怖いんだ
覚えてしまったらもう離せなくなる
あなたがあたしならいいのに
あたしがあなたならいいのに
混ざり合って説けてしまえば苦しまないのかな
けれどそれはちっとも実際的じゃない
あなたの長い指が好きなの
誰のものでもないから
愛して居るの
 
そこにいてくれる?
時間が掛かっても
導き出せる結論を
届けられる日を咲かせたいのに
咲かせたいのに


2007年09月08日(土)  SKY

この大空は、今日も僕に嘘を吐く。
 
小さな手のひら翳す
無垢な眼が見て居る
柔らかな毛に触れ
穏やかさを取り戻した
 
水が跳ねる
小さくなって
うねりは混ざり合い
溶け合って一つになる
 
咲かない花が
蜘蛛に侵され枯れる
永久の憂鬱に
久遠の景色を
 
緑が消える。
歌声が聞こえて居た。


2007年09月07日(金)  夢魔

不休の脳 神経が腐るみたいに続く苦悩
夜毎続く夢 繋がる場所は無くて
切れ端ばかり残って居る
水色の机に書いた君への手紙
 
見慣れた場所
誘う君に微笑むあの日
繋がる手のひら
ああ これは夢なんだ
冷たくて冷たくて
赤い頬に涙色だね
本当はあの日 君にサヨナラを
言うつもりで居たなんて
君は気付いて居なかっただろう
朝が来たら君に告げようとしていた
あの話は この中だけにしまっておくよ
 
君のためという 大義名分のために


2007年09月06日(木)  遠い朝

遠い朝に聴いた雷鳴を
忘れないで
 
繋ぎたかった手を
空白に置く
いっしょにいようと
言ってくれた声
 
惑わす夢ばかり
日は流れ夢だけ残る悲しみに泣いている


2007年09月04日(火)  八卦

低迷した世界に映る
苛つきが止むことなく
血液が逆流し始める
月は今夜も血に染まり
あの腕をまた求め出す
繋がりは絶たれてしまったのにね
 
軒並み 売上げは上々?
 
上がらない夜の雨に
さめざめと泣いては乞う赦し
這い上がる不快を拭い
罪の意識が頭を擡げる
ランチュウの朱に吐き気を
誘われた明日へ寄せて


2007年09月03日(月)  羽根の夢

あたしの背中に羽が生えたよ
秘密にして居たわけじゃないけど
何日か前から兆候はあって
 
このおもちゃの街を踏みつぶさなくても
先に進めるように飛べるように
 
名前がないから名前を作って
あなたに目安をつけていたよ
間違いだらけの愛や恋に
貼った付箋をはがして遊ぼう
右の耳が昨日からずっと痛くて
おかしな夢を見たせいで
身体がなんだかしんどいよ
 
曇り空が続けてしまって
空と海の境界が溶けて居る
背中の羽を毟り取って
あなたの枕にすればいい
 
狂おしい程愛してる
あなたの凡てに溶け込みたい
あたしの一部にしたい程
あなたを酷く詰りたい
狂おしい程愛してる
…いいえ、キッと
もう狂って居るんだ


2007年09月02日(日)  解除

曇り空が続いている
遠くの、遠くの世界まで
君の空は ねえ 晴れてますか
 
君を前にしたら
きっともう 言葉はないから
だから引き返してしまう
「人違いだった」と言い聞かせ
 
いっそ
記憶という曖昧な塊も
引き受けて欲しいけれど
この鞏固な塊は梃子でも動かぬ姿勢で以て
わたしを脅迫し続けている
 
視界は良好?
不調な記号を組み合わせて居る
自律神経を失調した犬の様に
徘徊し続けて逃走しようよ
 
 わからん
 なんにもわからん
 わからんならそれでもええか
 そんなことゆうとる
 自分が解せん
 
 
 でも
 それでもええんかな
 なんて
 日々は過ぎた


2007年09月01日(土)  むらさき

可哀相なんて思った事もない
空に、うつる、風が、紫色
明日は晴れるかな


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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