私にとってのミナコさんは、私の好きな横山裕の最愛のお母さんで、本来全然遠い人なのですが、余りにも横山裕が「うちのオカン」の話を日々話して聞かせるので、遠いのですが全く知らない人ではない様な、何だかそんな存在でありました。 やれストッキングを飛んで掃いただの、やれ俺が捨てたペットボトルを戻されてて間違えて飲んでもうただの、思い起こせばいつだって何だか悪態をついてばかりのうちのオカン話でしたが、どんな風に話したってヨコがお母さんの事を本当に本当に大好きなのは、そこに居た誰もが判ってたので、今回の事はとても悲しい報せでした。 4月の大阪城ホールに行った時、「今日はうちのオカンが見に来てるんで・・・」と、前置きをしてから、自分は反抗期のまま大きくなってしまったので普段は口に出して言えないけれど感謝していると、そして何度も本当に体だけは気をつけて元気でおって欲しいと言っていました。 前回の2007年のソロコンの時にも松竹座にミナコさんが来場されてて、その時にもヨコはオニギシを歌っていたけれど、歌う前だとかにこんな真っ直ぐな言葉は言ってなかった様に記憶しています。 大事な人を亡くしたら、残された側はどうしたって悔やむ事が沢山あるものなんじゃないかと思うけど、今回の事がどうしようもない運命なんやったら、何でかあの照れ屋があんな歌詞書いてて、何でかミナコさんがコンサートに足を運んでくれる様になってて、大きな会場で沢山のお客さんの一杯の笑顔の中でソロコンをやり遂げる姿を見て貰う事が出来て、気持ちを言葉にして伝える事が出来て、誰が聞いても判るぐらいに思いのこもった歌を聞いて貰って、それを喜んで貰えた、その事でほんの少しでもヨコが救われていたなら良いなと願わずにはいられません。 あんな風に言って貰って、あんな風に歌を貰ってお母さんは絶対凄く嬉しかったと思うので。
いつもありがとう。 あなたのおかげで、私達はいつも幸せな時間を貰っています。
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