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2002年01月29日(火) 風音






またもや夜中。

やすくんから電話があった。









ゴオーゴオーという風音の中


やすくんが何かを話している。




なにを話してるのか


ほとんど聞き取れないが、





「チーフ」


「ホテルに泊まる」


「で、俺も」


「ごめんね」





という断片的な言葉だけが


風音に紛れて聞こえてきた。





きっと、

チーフと一緒に今日はホテルで飲んで

数日前にいきなり出てきた仕事上のあることについて

語り明かすんだろうなあと

その言葉で一応読みとった。









「いいよ。行ってらっしゃい。

 おやすみ」






ほんの数日前まで

やすくんのことがわからない

とかなんとか思っていた私とは思えない。





我ながら・・・・





不安も悩みも持続力がないというか。



忘れっぽい性格というか。










でもさ、


あの風の音に紛れたやすくんの声が



ゴオーゴオーとうなる風の中で、



それでも精一杯私に何かを伝えようとしてくれた



たったそれだけのことだけど




それが嬉しかったんだ。










うーん・・・


ただ単純バカなのかも。








+++++++++++++++++++++
追記。

さっきやすくんから電話があって

昨日はやっぱりチーフとホテルに泊まったらしい。


正確には

ホテルで飲み明かした、らしい。

ちなみに、今日仕事の人もその中に4人。

タフだ・・・


2002年01月28日(月) 欲しかったモノ

**今日の話は、昨日の出来事**





夜。


あったかいうどんが食べたくなって

鍋焼きうどんを作った。


作ってるときから

おいしそうな匂いが部屋に漂って

我ながらいい感じ。

テーブルの用意も済んで、

さあ夕食だ、と思ってるときに

やすくんから電話がかかってきた。





「今日は早かったよ。

 夜、新年会に出かけるんだけどね」


スポーツの好きなやすくんのために

今日(日曜日)行われたものの結果を

インターネットで調べながら伝える。


「今日ね、仕事してたら電話があって

 明日、前の勤務先のチーフが出張ついでに

 こっちにくるんだって」


本当にたわいない話。














でも、わかった。

















私が欲しかったのは、こういう時間。

やすくんの気持ちが私だけに向けられてる時間。




++++++++++++++++++++++++++++++

「疲れたからそろそろ寝るよ」

「ごめん、これから飲みに行くから」

「あ、もうこんな時間だ。じゃね」


最近、こうやって一方的に電話が切られることが多かった。

疲れたから、というのはともかく

まるで時計とにらめっこされてるみたいで

嫌だった。

そしてその後必ず、

「明日は○○時に起きるから、よろしく」

というおきまりの文句。

私は何?という気持ちが沸いてくる。


話を聞いてくれないこともあった。

…テレビを見ながら話をしてるから。

話の脈絡とは関係なく

突然笑い出すやすくんがいた。




その時々には腹も立つのだけど、

やっぱり、もう一人の自分が

そんな自分の気持ちを押さえつけて

淋しい気持ちだけが溢れてきてた。





…それが、昨日までの私。

++++++++++++++++++++++++++++++

話してる内容は本当にいつもとかわらなくて

せっかく作ったうどんは伸びてしまったけど、

私の気持ちは






やっと

柔軟さを取り戻したみたいです。






毎日、数分だけでいいから

私の方だけを見てくれる時間を

くださいな





今日の電話みたいに

不意に

「すきだよ」なんて

言ってもらえたら

言うことナシです。


2002年01月27日(日) 誰のせいでもなく



昨日も電話がかかってきたけど

やっぱりほとんど話せなくて

疲れたやすくんは

すぐに電話を切ろうとする。


私はと言えば、

電話は切りたくないけど

悶々とした気分をうまく表せなくて

ずっと黙り込んでしまってる。



「…何かあった?」



重苦しい空気のなかでやすくんが聞いてきた。



「…ん?えへへ(笑)」



言葉にならない気持ちを出すための

ごまかし笑い。

結局重苦しいまま

どちらからともなく電話を切った。



…… 今日も おやすみなさい 言えなかったな



私がおやすみなさいを言わない事で

やすくんはきっと心を痛めてるだろう。

電話を切る瞬間まで何度も

「おやすみ」

って言ってくれてたやすくんだから。



電話越しに喧嘩をしたときでも

おやすみやおはようはお互い言っていたのに。










もっと私を見て!!

私のことも考えて!!

って言うのがきっと 

私の心の奥に詰まった気持ち

それをぶつけたら、きっと少しは楽になる。




でも

それよりも強く

客観的に今の自分とやすくんを見てる自分がいる


今ノ ヤスクン ハ 大切二 シテナイ トデモ 言ウノ?

十分 大切 二 シテモラッテル デショウ?

疲レテ 帰ッテクル ヤスクン ノ 気持チ ヲ

ドコマデ ワカッテルッテ イウノ?

アナタ ハ ワガママ ブツケラレル ホド

大切ニ シテルノ?



 … 本音と 理性 かな





電話じゃ声しか聞こえないから

思ったこと感じたことは

どんなことでも良いから話してね

って、最初にやすくんに言ったのは


私なのに


今の私は自分の中の二つの声を

一つにすることができなくて

結局黙り込んでる


どっちにしても


今の私を苦しめてるのは


私自身って事か


2002年01月26日(土) 淋しいよ。

1週間がようやく終わる。

やっと休みがやってくる。



しなくちゃいけないことが山ほどあって

本当は立ち止まる暇もないんだけど

今はただ休みたくて

家でするつもりだった仕事もそこそこに

布団にもぐりこむ。







うとうとしてたときに

やすくんから電話。


「いまからさ、この前一緒に飲んだヤツの部屋で

 鍋するんだって。行ってくるからね」



話もそこそこに電話が切れる。













夜中、やすくんからの電話が鳴る。


「ごめん。今帰ってきたよ。

 今からもう少し飲んで、ラーメン食べたら寝るから」


「電話かけながらだと食べにくいから切るよ」



「…やだ。切らない。話する」


どうしてだかわからないけど、

その時はどうしてもやすくんと話がしたくて

でも、なにを話していいか分からなくて

沈黙が続く。


「ほら、もう食べ終わっちゃうから、切るよ」


結局ほとんどろくな話もしないで時間が来てしまった。


「うん。分かった。それじゃ、おやすみ」


電話を切ろうと思ったら、


「あ」


やすくんが何かを思いだし声を上げた。


「なに?」


「明日いつもよりちょっと早く電話してくれる?」


確かに、いつも通勤途中の車の中から電話してるけど…


「明日、私休みだよ」


「まじ?!やばいなあ・・

 もし起きたらさ、電話してくんないかな?」


「起きられたら、ね」


「うん。頼むよ。それじゃ、おやすみ」


「え?それだけ?」


「うん。なんで?」


「  … ううん。おやすみ」




++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

夜中何度も目が覚めて

ろくに眠れないまま朝になってしまった。



昨日の電話の事を何度も思い出して淋しくなって、

やすくんが言ってた時間より30分も早いのに

電話してしまった。


「…おはよ。どうした?もう時間?」

「ううん…でもさ、何となく話がし…」

「悪いけど、30分後にもう一回電話して」



・・・28分後。


「…あぁ、きき。ありがと。さっきはごめん」


「 ……… 」


笑って済まそうと思ったのに、

声が出ない。


「ごめんね」

さっきとは明らかに語気が強くなってる。


「…に、にゃははは(笑)」


素直に「いいよ、気にしないで」って言えなくて

思わず変な笑い方をしてしまった。











もう・・・・何を書きたいのか分からない。


やすくんは私に甘えてるのだろうか。


私がやすくんに甘えてるのだろうか。


もしそうなら、


今私の心いっぱいに広がってるこの淋しさは、


どうやったら消えてくれるのでしょうか。


2002年01月24日(木) シゼン ノ カタチ

                    written by 銀色夏生







自然が作った形は完璧だから


こわさないようにしよう


気は太陽からみたらまるで花のように咲いている


光をたくさん受けとめられるように


葉っぱがどの一枚とも重ならないようになっている


風が吹けばもっとうまくいく


私の体も私の心もあなたの心も自然が作ったものだから


こわさないようにしよう


光をたくさん受けとめられるように


素直でいようね






2002年01月23日(水) 急ブレーキ

仕事が詰まっていても



包んでくれる腕がそばになくても




心に柔軟性があるうちは





大丈夫

何とかやっていける。







って思える。















おかしいな





なんでかな






昨日まではがんばれたのにさ





思考は完全にストップ






仕事が全く進まない








進まない。







進まない。




















やすくんに会いたい


2002年01月22日(火) いっぱいいっぱい

次から次へと

仕事が降り積もってくる。

ひとつめはもともと4月の最初から決まっていたヤツ。

忙しくなるのは目に見えていたが、

今年のチーム内の人間関係が最悪なので、

予想以上に忙しい。

仕事が、というより、人間関係に疲れまくり。




ふたつめはこの前急に入ってきた仕事。

2月末の締め切りまでに、

これまでの事をまとめて資料を作るから

スタートから猛ダッシュしなきゃダメなわけで、

そもそもお尻に火がつかないと手を着けられない私は、

いきなりオーバーヒート気味。


しかも、チームで動くこと(だけ)を重要視してるチーフのもと、

ひとつめの仕事をこなしてるんだけど、

ふたつめの仕事は本来チームの管轄外のため

今のスタッフの協力体制はない。

おまけに初めに書いたように

人間関係最悪だから、

今職場の中で一番忙しい私に対しても

(あのチームのごく一部の人間にとっては)平等に

仕事がまわってくる。







みっつめは・・・

考えると頭痛がするからやめよう。











とにかく。













今の私は

思考が完全に止まる一歩手前ギリギリのところで

使える部分をフルに動かして働いてる。

…って言ってもいいと思う。











完全に仕事モード。


両手と両足で踏ん張って

大きな大きな壁に向かってる感じ。

弱音なんてはいてられない。









眠りについてほんのすこしすると



やすくんからの電話がかかってきた。



ここ最近、午前様どころか

丑三つ時も職場の誰かと飲み歩いてるやすくん。

いつもだったら、

淋しくて淋しくて

そんな私に気づいてくれないやすくんに腹を立ててただろうけど


今、


疲れ果ててる私は

真夜中の電話が待ち遠しい。

やすくんの話し声が耳から直接頭に響いてる。

コチコチに固まった私の頭が

少しずつほぐれていくのが分かる。










ありがとね。


2002年01月21日(月) 記念すべき日。


今、気づいた。












1年と1日前のこと。








その日の朝、

私は、やすくんを迎えに行くために

車を運転し、2時間かけて新幹線の駅に向かった。



人混みに紛れてやって来たやすくんは、

初めて見るスーツ姿。それにロングコート。



私の方に向かってくるやすくんの笑顔は

いつもと変わらないのに、

私の方がなぜかものすごく照れてしまって、

まともに顔を見れなかったことを覚えている。





予定では、まっすぐ実家に向かうはずだったけど

急に思いついて、

私が大学生の頃よく通っていた

珈琲屋さんへ行く。

ここのダッチコーヒー(水出しコーヒー)は

香りも味も最高だと思っている。

それをやすくんに飲ませたくなったのだ。


大好きなお店で、やすくんと一緒にいる。


ちいさくて、大きな幸せ。




再び車に乗り込む。

運転はやすくんが代わってくれた。



小さな峠にさしかかったときのこと。


もうすぐ峠の頂上にあるカーブにさしかかると言うとき、

対向車がかなりのスピードで突っ込んできた。

峠の路面はまだ少し凍結していたらしい。

見事にスリップした対向車が、

私たちの方へ向かってくるのが見えた。




「あぶない!」



運転してたやすくんも、気づいてハンドルを切る。

でも、道の脇には雪山があるし、

それ以上よけることはできなくて。








ぶつけられた。







幸い、私の車がへこんだ程度の軽い事故。

でも、思った以上にショックを受けた私は

何をどうして良いか分からなくて、

でも、ぶつかったって言うことだけは鮮烈で

ガタガタ震えてた。



やすくんは

そんな私に気づいたのか、

「ききはここに残ってな」

と、にこっと笑って車を降り

相手の男の人と話をしてた。

いつもと同じ穏やかな顔で話してるやすくん。

しばらくして、

「大丈夫。向こうの人もケガないってさ。

 ただ、後で面倒になると困るから
 
 警察に行くよ。心配しなくていいからね」

相手の男の人も、ものすごく申し訳なさそうにしてた。


現場が山の中だって事もあって、

そこからまた30分ほど来た道を戻ったところの

小さな派出所でいろんな手続きをした。




私のショックはまだ抜け切れてなかったけど

手続きが終わる頃には、

やすくんのおかげで相手の人とも

かなりうち解けて話すことができた。



こんな非日常なシチュエーションでも

穏やかに話ができるやすくんを、すごいと思った。

スーツを着てるから、余計に(苦笑)

頼もしく見えた。

















なんのことない、ある日のひとこま。





だけど、

この日の夜、

やすくんはうちの両親に初めて会った。

そう思うと、かなり珍しい1日だと思うんだけど。




どうでしょう。


2002年01月20日(日) 何?それ。

最近、めっきり結婚準備日記と化してるなあ。

それはそれで良いのかな。





今日、早速ねらってるホテルに

挙式を希望する日の空き状況を問い合わせ。





とりあえず、第一歩。














夕方、やすくんが仕事から帰ってきて、

早速状況を報告。

やすくんの両親と相談してもらうようにお願いした。









やすくんが、


「じゃ、それまでに指輪用意しなきゃ。

 今度こっちに来る?その時一緒に探しに行こうよ」


って言う。


私は普段アクセサリーの類を一切つけない。

指輪も・・・いまいち好きじゃない。



「いらないよ。そんな高いの。つけないし」

「そう言うわけにはいかないの。

 こういうところはきちんとしないとね」


「安いのでいいよ。でさ、その浮いたお金で

 何かおいしい物を・・・」

「だから、そう言うわけにはいかないんだってば」



…結構、真面目にいったんですけど。



その後。

   「結婚指輪とかって、どうするの?」

「それも買うでしょう。っていうか、必要でしょう」

   「そっか。そっちは欲しいな。」

「おおっ!なんとなくその気になってきたねー」

   「そっちはちょっと高いのにしようよ。毎日つけるもんだし」

「え?そうなの?俺、しないよ」




!!!!!!!!!!!!


それって、どういうこと?


   「なんで?どうして?」

「俺そういうの嫌いだもん」

   「だって、おしゃれとかそう言う問題の物ではないでしょう?」

「別に、それは形だけのもんでしょうよ」

   「形も大切じゃん!」

「いいよ。俺なくしそうだし。たぶんしない」














かちーん。





なんか、むかつく。



なんだろ。このむかつきは。



なんなんだーーー!!!


でも、むかつくーーー!!!!


2002年01月19日(土) またもや、変更。


昨日の日記に、あんなこと書いていたのに








またもや












怒濤の急展開。














祖父の三回忌があった。

本当は仕事なんだけど、

やすくんの所へ行ってしまったら、

こうした法事もなかなか出られないだろうし、

なにより、親戚にも会えないだろうからと思い

出席した。




そこに集まる人はほとんど

やすくんのことをしらない。

両親が、まだはっきり決まるまでは

内緒にしていたいという思いがあって、

情報統制(?)してるから。


「おまえも、もういい歳なんだから

 早くいい人見つけてこういうところに連れて来いよ」




…連れてきたいんだってば。



心の中で舌を出して、

精一杯の愛想笑い。


食事をとって

特に親しい親戚と一緒に

実家に戻る。


ふと、

母の弟、私の叔父にあたる人が

小さい声で私と両親に話した。

叔父は、私とやすくんのことを知ってる。


「こいつ(つまり私)の結婚、どうなるんだ。

 早く決めないと、時間ないんじゃないのか?」


「まだまだよ。だって、正式に話をしたわけじゃないし。

 それが終わってから、いろいろ決めていけばいいんでしょう?」

と、母。



「ばーーーーーーーーーーっかだなあ。

 最近は、1年くらい前から動き始めるんだぞ」


それからは、叔父の一人芝居。

いろんなレクチャーが始まって、

母の顔色が変わる。





「へぇ・・・最近はそうなんだ。
 
 そりゃ、いそがないとねえ」



それまで渋っていた母とは思えないほど、

真剣に話を聞いてた。














夜。


家族だけになって、


急に母が


「ちょっとカレンダー持ってきて。

 お父さん、ちょっと起きて。」


「とりあえず、3月のこの日に来てもらって、

 6月のこの日かこの日に式、ってことで良いね」





何だか分からないうちに、









とりあえずの日取り








決定。


2002年01月18日(金) 大幅変更。

3月の退職に向けて

いよいよ最後の追い込み。




3月の初めまでの大きな仕事が

今週の初めからスタートした。

かなりの慌ただしさが予想されるけど、

ある程度見通しもたってるから

予定通りに始まって、予定通りに終わるだろう。




それと。


本当はもう遅いくらいなんだけど

やすくんとの結婚に向けての本格的な準備も

いよいよスタート。



平日、できるだけ仕事を片づけ、

休日のシフトはできるだけ避けて

結婚準備の方に本腰を入れる。







ふふ。



やっとで。

























…となる予定だった。













今日、仕事を終えて

家で遅い夕食を食べてるとき、

携帯が鳴った。





「突然でビックリするだろうけど、

 8月に大きな発表会が入ってきたの。

 向こうから発表内容の指定があって、

 あなたがこれまで取り組んできた仕事の内容が

 メインになりそうなの。

 あなたが3月に辞めることは分かってるんだけど、

 悪いけど発表資料だけでも作ってもらえないかしら」


仕事の内容を出さないように、

ここで説明するのは難しいんだけど。




とにかく。





電話をかけてきたのは、

昔チームを組んでた職場の先輩。









3年に1回やってくる

中部地方の関係者が集まる大きな発表会。

発表テーマも主催者から指定がある。

普通、遅くても1年半以上の実績を元にして

準備も半年以上かけて向かっていくような会。

これからの半年で新たな担当者に一からお願いして

発表してもらうのはとうてい無理。

発表は新担当者に任せるとしても

これまでの仕事のまとめと資料作りを

私にやって欲しいと言うこと、らしい。






しかも。

新担当者が決まるのは4月。

無事に引き継ぎができるかどうかすら分からない。

その先輩は、それを心配して

私に教えてくれたのだった。





「それでね、どうやら第1次資料を
 
 4月の初めくらいまでにまとめなきゃいけないらしいのよ」









うーん・・・









…仕方ない。












休日返上決定。

















準備は何時になったら始められるんだろう。








はあ・・


2002年01月16日(水) マッサージ違い。



電話がかかってこない。


事故だったらどうしよう

突然の病気だったらどうしよう


近くにいられないからこそ感じる不安。

近くにいても…感じるな、きっと(苦笑)

やすくんが毎日マメに電話してくれるから感じる不安、か。



日付が変わるまで何をするでもなく電話を待って

さすがに次の日の仕事が気になって、

午前1時にあと数分のところで

布団に入って目を閉じる。




何時の間にか眠っていたようで

胸に抱いてた携帯の振動で目が覚める。



「寝てた?

 ごめん。会社の奴等と飲みに行っててさ。

 今帰ってきたんだ。心配かけちゃったかな。ごめん」


フワフワした頭の中で、

やすくんの声だけが響いてた。



「なんかね、台湾マッサージの女の人に

 『オニーサン ヨッテカナイ?』って言われちゃった。

 俺は興味ないから、相手にしなかったんだけどね。

 そしたら、会社の後輩に先輩は彼女大事だから、

 こういうところに行くような人じゃないと思いました』って

 言われたよ」



思考回路が半分以上停まっていた私は、

その「台湾マッサージ」とはどういうものか

やすくんの言葉の中からくみ取れなかったから


    「やすくん、疲れてるんだから

     マッサージしてこれば良かったのに」


なんて言葉を返して、やすくんを慌てさせる。


「あのね、そこの「台湾マッサージ」っていうのは、
 そういうマッサージじゃないんだよね」

    「え?どんなマッサージなの?」

「それは… だからさ、マッサージするところが
 普通のマッサージと違うんだよ」

    「へぇ…どこをマッサージするの?」

「それはさ… って、何言わす気だよ(苦笑)」

    「だって、特別なマッサージ私もしてもらいたいもん」

「あのねえ、ききは入れないマッサージなの」

    「…なんで?」


ここまで来ると、

どっちが酔っぱらってるのか分からない。

今になって振り返ると、

やすくんの最初の説明ですべてが理解できるのに、

寝ぼけてた私は

思い出して言葉にするのも何だか気恥ずかしいような

とんちんかんな会話を続けてた。


「と、とにかくっ! 俺はききだけで十分なの。

 そのマッサージは行かなくてもいいの!」

    「ふうん・・・」


やすくんが本当に話したかったところは、

「台湾マッサージ」とはなんぞや、なんてところでは当然なく、

私が喜ぶようなことを後輩がいってたよ

ということ。


本当はその後更に

一度一緒に飲んだことがあるその後輩が

私のことを「ステキな人だ」って

ベタ褒めしてたって言う話が続いてたんだって

今朝、通勤の車の中でやすくんが

かなり眠そうに教えてくれた。








せっかくのいい話だったのにな。







もったいないことした(汗)


2002年01月15日(火) 裏返し。

いつだったか、

myエンピツに登録してある人の日記に

「どこから浮気?」っていうような内容があった。



今更なんだけど、

……かなり興味深いネタ。




それで、今日

その人の日記のネタとしたらかなり古くなってしまったものを

やすくんとの会話の中でリサイクル。





「あのね、やすくんはどこから浮気?」





突然の質問。

しかも、意味不明。






やすくんの第一声は


「どうした?いきなり?」だった(当然)


もう一度、質問したら、


やすくんはしばらく考えて







「そうだな・・・他のヤツと手を繋いだら」







って、そう答えた。

私も同じこと考えてたことがあったから

ちょっと嬉しい。





でも。





「じゃ、手を繋がないで遊びに行ったら?」

「ダメ」

「手を繋がないで、ご飯食べにいったら?」

「ダーメ」


「手を繋がないで…」

「なに?ききは浮気がしたいの?」

言葉を遮って、やすくんがそう訊ねてくる。


「そうじゃないけどさ。

 でも、やすくん以外の人とは何もできないこと?」


…ちょっと、トゲのある言い方・・・・だったかも。





「ききは?」 やすくんが聞く。


「そうだなあ・・・・・」


自分から聞いたくせに、答えがなかなか見つからない。





「とにかく、秘密にしなきゃいけなくなったら、かな」




誰とどこへ行ってもいいの。

ご飯食べに行ったり、飲みに行ったり

どこかへ遊びに行ってもいい。



だけど、内緒にしないでね。



私にいつもと同じように話してくれてるうちは

やすくんの気持ちはこっちを向いてる。

心のどこかがチクンと痛くなるかもしれないけど

でも平気。

そのキズは、きっとやすくんが治してくれる。



「じゃなに?何してもいいの?

 ききに話したら。

 俺が、誰かと同じベッドで寝てもいいの?」


やすくんが聞く。


「やすくんは、そう言うことがあったら私に話せる?」

「ははは。そっか。そう言うことは話せないな」

「でしょ?だからダメ」






我ながらいい答えかも。(笑




だけどね。

これって、逆に言えば、




「正直に話すから、

 たまには男の子も混ざった友達と

 遊びに行ってもいい?」




っていう、私の気持ちの表れなんだって




やすくんは気づいてますか?


2002年01月14日(月) たったこれだけで。

三連休最終日。

少し風邪をひいていたせいで

結局どこにも出かけなかった。

昼過ぎ母から電話があり、

夕食を実家で食べることにした。


夕方、実家に着きまったりしていた。

新聞を広げ読んでいたら、

たまたま掲載されてた旅行の広告が目に留まった。













あ。



















これは。



















やすくんと初めて一緒に泊まった鳥羽のホテル。




たまたま通りかかった旅館案内所で

紹介された、あのホテル。





思わず、その広告をしっかり読んでしまう。


 〜 ヒラメのお造り2名様につき1匹ずつサービス!

    伊勢エビワイン蒸しもついてます 〜




あの時出てきたビックリするほどの料理のことを思い出す。



そんなに高くないホテルだったのに、

いきなりお刺身の舟盛りが出てきてビックリしたんだっけ。

結局お腹がいっぱいになっちゃって、

いくつかやすくんに食べてもらったんだよなあ。




ちっちゃな広告を見て

忘れてた事が一気に頭の中を駆けめぐって

一人で笑ってしまう。











夕食を食べて、

自分の部屋に戻る車の中、

やすくんに電話する。








「なつかしいなあ・・・

 あのときさあ、仲居さんが部屋に来てさ・・・」





やすくんが笑いながら、

またまた忘れてたことを話してくれる。





「そういえば、そうだったね。

 なんだか、なつかしいなあ」





次から次からいろんなことを思い出して、

2人で盛り上がる。






本当に他愛のない話。




でも、そんな話で


昨日の気持ちがウソみたいに


心の中から溶けて流れる。
 







一人で煮詰まってたのかな。








斜めになって

更にグネグネひん曲がってた

私の気持ちが







またまっすぐ

やすくんの方に向いた。








よかった。


2002年01月13日(日) 今、一番したいこと。

離ればなれになってから、

まだそんなに日が経っていないのに

1人でいることが淋しくて、

淋しくて、

淋しくてたまらない。




そんな私の気持ちを

やすくんはわかってるだろうか。





分かって・・・・ない。






電話したって、いつも酔っぱらってるじゃない。

電話してくれたって、すぐに寝ちゃうじゃない。

やすくんじゃなきゃ、わからないことたくさんあるのに

話したいこと、たくさんあるのに

聞きたいこともたくさんあるのに

私は、ずっとやすくんを待ってるのに、

やすくんは、いつもマイペースだよね。

私のことを考えてくれてるのかな。







やすくんのために

自分が何かをしてるわけでもないのに、

やすくんにしてほしいことだけが

ふつふつ沸いてくる。






わがままな気持ちだって、

一方的な欲求だって、

自己中心的だってわかっているけど、

こういうときは、

何をどうしても

どろどろしたこの気持ちはとまらない。



一緒に眠るより

一緒に抱き合うより






今は、ただ話がしたい。

酔っぱらってないやすくんと、話がしたいだけ。







それはわがままなんですか?


2002年01月12日(土) 縁。


やすくんと出会う前、

私には何人かのメル友がいた。

インターネットを初めてすぐの時、

とにかく誰かと何らかのつながりが持ちたくて、

当時よく行ってたサイトで知り合った人たちと

メールの交換をした。


その中で、

4年近くにわたってメールの交換をした人がいる。

大好きなアーティストのサイトで知り合った人。


そのアーティストを知ったのはいつ頃か、とか

どんな曲が好きか、なんてことで初めは盛り上がっていたけど

だんだん日々の出来事とか、

お互いが感じたこととかを話すようになった。

私の心の奥底まで知ってた唯一の男の人。

そう。


これまでつきあった誰よりも、私のことを知ってる人。

これまでつきあった誰よりも、私が知ってる人。


とある専門雑誌に僕が載ってるから、もしよかったら見て


そうメールに書いてあった時は、

住んでいる街の本屋を一件ずつ捜してまわった。

結局地方限定だったらしく、彼を見ることはできなかった。

恋愛感情は全くなかったと思う。

でも、その時の私は一生懸命だった。



やすくんと声だけのつながりがスタートした頃。



仕事で大きなトラブルに巻き込まれた。

ボスのミスが、私が出張に行ってる間に私のミスになってた。

職場の信頼関係にヒビが入るような大きなミスだった。

本来なら真っ先に相談すべき相手に頼れない。

相談しようにも相談できない。


そんな想いの中、受け取ったメール。


 〜 大丈夫?一人でパンクしそうなんじゃない?
   無理せずに、話して楽になるなら僕を使って下さい 〜


そしてその後に、彼の携帯の番号が書いてあった。

4年間メールの交換をしていて、初めてのことだった。

住んでる場所も、本当の名前も歳も

一切教え合わなかった私たちだったのに、

心配してくれた彼はそこまでしてくれた。















でも、電話できなかった。
















その何週間か後、

私とやすくんは初めて電話で直接話をし、

それから更に何週間か後、初めて会い

そして、つきあい始めた。

やすくんと私。

携帯電話という媒体がなかったら、

絶対に知り合えなかった2人。

彼も、インターネットという媒体がなかったら

決して知り合えなかった。













2人との出会い。

きっかけも、タイミングもよく似てる。

でも、

私はやすくんと出会った。
















彼とは縁がなかったのだろうか。

やすくんとは縁があったんだろうか。




2002年01月11日(金) 声。

やすくんの所から帰ってきた。

いつも通りの生活。








夜。


やすくんから、電話がかかってきた。


「今日、従姉妹と一緒にUSJ行ってきたよ。

 いきなりでビックリだろ?でも、楽しかった」


USJの話を楽しそうにしてくれるやすくん。

高校生の従姉妹も初めてで

適当に片っ端から乗ったこと。

乗る順番を考えなかったから、結局ずぶぬれだったこと。


「今度は一緒にいこう」


連れてってくれるの?って笑って聞くと

もちろん!って答えてくれた。





昨日まですぐそばで聞いてた声が


受話器を通して聞こえてくる。



一緒にいるのが当たり前だった昨日までの生活。

また、いつもみたいに離ればなれの生活になったんだなあって

電話越しの声で実感する。







話しながらゴロンと横になったのか、

急にやすくんの声が割れて、何を話してるのか分からなくなった。


「ん?なに?」


って、聞き返すたびに少し携帯を離してしゃべるやすくん。




昨日まではどんなに近づいても

やすくんの声が鮮明に聞こえてたのに




ブルーになることは考えたくないのに

楽しい思い出にもう少し浸っていたいのに












淋しい。


2002年01月10日(木) 白浜 追記。

カラオケに行ったときのこと。

つまり、白浜に着いた日の夜。


「会社の仲間と一緒に飲みに行くんだ。

 1人連れていくって言ってあるから一緒に行こう」


とだけ言われて部屋から連れ出される。

会社の人の車に乗って、

連れて行かれたのがカラオケ。



… カラオケ?



初対面の人たちと

しかもやすくんとも初めてのカラオケ。


雰囲気がイマイチつかめず、

初めはおとなしく・・・・・・・・飲んでた。




お腹がすいてたこともあって

すぐに酔いがまわってきた。




気づいたら、歌を歌ってて

隣に座ってた会社の女の人としゃべってて

頭の中はフワフワして

やすくんはニコニコしてて

嬉しくて楽しかった。













会社の人の一人が



「○○さん(やすくん)って、彼女の方見るとき顔変わるよね」って



突然言った。




「仕事してるときは結構真面目で、でもやさしいんだけど

 彼女見るとき顔ゆるみまくってる」






やすくんの方を見ると、照れ笑いで真っ赤。







「いやっ、そうじゃなくて、カラオケの画面みてるだけだから」








ははは 

こんなやすくん見たの初めてだ。




私も酔っぱらってたから、

「そうなの?」

って、顔をのぞき込んだ。そしたら、

「ちがうよ」

って、笑いながら顔を向こうに向けようとした。



















第三者から、やすくんが私をどう思っているか、


私がやすくんの役に立ててるのか、


そういうことを聞くことって初めて。


私にはやすくんを幸せな気分にさせる力がある。












そう思った夜でした。


2002年01月09日(水) 白浜 最終日。 **さよなら またね**

ホテルの朝。

一人ベッドから抜け出して

窓から外を見る。

波は高いが、今日もいい天気。



よかった。
お別れの日が雨だったら悲しいもんね。



ギリギリまでホテルで過ごして、もう一度白良浜に行く。

「やっぱりきれいだねえ」

ふと、足元を見ると

まっしろくて小さな貝殻が

波に洗われて光っていた。


「ほら」

拾い上げてやすくんに見せると、

やすくんも足もとを捜し始めた。

「ここにもあるよ」

やすくんが見つけた貝殻は

オレンジ色の小さな巻き貝。

2つの貝殻をハンカチに包んで、鞄の中に入れた。



部屋に戻って、私が帰る電車の時間をもう一度確認。

ベランダで誰かに電話してるやすくん。


「俺も新大阪まで行く。明日も休みだし、久しぶりに大阪の親戚にも会いたいし」

少し一緒にいられる時間が伸びた。

新大阪につくと、やすくんの従姉妹の女の子達はもうすでに迎えに来てて

新幹線の時間まで4人でぶらぶらする。

いろいろ見てたら、すでに出発時間の10分前。

「お前達、ここで待ってて。俺、送ってくるから」

従姉妹にそう言って

私の背中を押すようにして改札口をくぐる。


階段を走って上がって、すでに停車している新幹線に乗り込む。

荷物を座席に置いて、またやすくんの所へ行く。


「お仕事、頑張ってね。風邪ひかないようにね」

「俺は大丈夫だから。明日から仕事頑張って」

両手を繋いで、バタバタとさよならをした。


またしばらく会えなくなるけど、

白浜へはきっと行けないだろうけど、

ここまで送ってくれたから、

私を大切にしてくれてるやすくんの気持ちが分かったから

頑張れるよ。



またね。


2002年01月08日(火) 白浜 3日目 ++プチ旅行風。++

朝。

相変わらず何もない部屋だけど


そこにはやすくんがいて、


部屋は寒かったけど


やすくんの体は暖かくて、


体にまわされてるやすくんの腕を


そっと動かそうとすると


腕はもっともっと


私の体を抱きしめる。



それは幸せの重さ。



++++++++++++++++++++++++++++++


一緒に部屋を出て、

2人で街を歩いた。

いつでも行き当たりばったりな私たちは

どこに行くとも決めず

ぶらぶらと歩いた。


たまたま道を通ったバスを見て、

アドベンチャーワールドへ行くことに決定。

っていうか、結構目玉の場所だったのね(苦笑)


平日のアドベンチャーワールドは

お客さんが少なかった。


ペンギンでもアザラシでも

他のお客さんを気にせず、ずっと眺めていられる。

オットセイの水槽に顔を近づけて覗いてたら、

視界の外から急に

1匹のオットセイがやってきて、

同じように私を覗き込むようにした。

ホッキョクグマのおやつタイムでは、

飼育員のお姉さんが

私たちの目の前にエサを投げてくれたから、

大きなホッキョクグマが私たちの方へダイビング。

なかなかない経験!!!

風が強くて、少し寒かったけど

だから余計に

2人でくっついて手を繋いで歩いた。


オルカショーを見たいって言うやすくん。

高校の修学旅行の時に見て、

その大きさがものすごく印象に残ってるって。

イルカも、ゴンドウ(クジラ?)もすごかったけど、

オルカの大きさ、ジャンプしたときの水しぶきは

やっぱりものすごくて、

ショーの後、プールまで降りていって

実際の大きさを見て更にビックリ。


やすくんは、プールに張り付くようにして

ずーっとオルカを見つめてた。

飼育員がオルカを呼ぶために投げ込む氷(おやつ代わりらしい)が

なくなってもずっと

「すごいなあ・・・大きいよなあ」って

オルカの姿をのぞき込んでる。


バスに乗って、部屋へ。

乗客は私たちだけ。

まるでタクシーみたいに話しかけてくる

バスのおっちゃんがおもしろかった。


部屋に帰って、少しゆったりしたら

「さ、行こうか」って、やすくん。

やすくんが、私に内緒で予約してくれてた。




ホテルはすごく立派で、ロビーも広くて

廊下の絨毯もふかふかでびっくり。

夕食は豪華な和食だった。

「一度、こういうのしてみたかったんだ」って

恥ずかしそうに笑うやすくん。

何だか私も恥ずかしかった。


ここはやすくんが働いてる街だけど、

今、生活してる街だけど

なんだか、一緒に旅行してるみたい。

お風呂もステキだったし。


ただ、一緒に「家族風呂」に入ろう、っていったら

狭いからヤダって言われてちょっと悲しかった(涙)


大浴場の外で待ち合わせて、

2人でマッサージマシーン初体験。

なかなか気持ちよかったです。


ツインルームなのに、

やっぱり別々に寝るのは淋しいので、

1つのベッドに入る。






… その後?






2人とも、夕食の時サービスで出てきたワインと

自販機で買ってきたビールで

すっかり酔っぱらって、

爆睡でした。




ちょっと、ざんねん。


2002年01月07日(月) 白浜 2日目 〜午前様〜

気づいたら、日記が一日ずれてる。
昨日の日記と、おとといの日記、
よく考えたら、同じ5日の出来事。

と、いうことで、
今日の日記は
7日の所に書きますが、
内容は一部(大部分)6日です。

+++++++++++++++++++++++++++++++

朝が来て、

やすくんは仕事に行った。



寒い部屋に、1人。


 … やすくん、こんな部屋に疲れて帰ってくるんだ …


そう思ったら、たくさんやりたいことが出てきた。


暖かい布団で眠って欲しいから、お布団を干した。

太陽の匂いのする服を着て欲しいから、洗濯物をベランダで干した。

ゆっくりくつろいで欲しいから、部屋の掃除をした。

野菜不足で調理器具もほとんどないから、ワカメスープを買ってきた。


結局、いつもやすくんの部屋で暇を持て余したときに(笑)

していることと同じ。

でも、なんだか、それがすごく嬉しかった。




遅い昼御飯を食べて、散歩に出かける。

やすくんの働いているところの脇を通って、

白良浜へ。


本当に真っ白でサラサラした砂浜。


青い海。


よせてはかえす波を


ずっと眺めてた。



そのあと、神社に行ったり、

スーパーに行ったり

街をうろうろしたりして、

部屋に戻った時はもう夕暮れ。


ふかふかの布団。

ワカメスープ。

ぴかぴかの部屋。

洗濯物だけは、さすがに乾ききらなかったから、

コインランドリーで乾燥機にかける。

フローリングが冷たかったから、

敷き布団の上に毛布を広げて、

即席カーペットの出来上がり。



気づいたらもう夜はかなり更けてて












…時計が、次の1日の時を刻み始める。


やすくんはまだ、帰ってこない。


何かあったのかな?今日は早いって言ってたのに。

寒くて、淋しかった。


もうすぐ1時ってときに

廊下で聞き慣れた声が聞こえてきた。


会社の人達と、やすくんの声。

「いいから、上がって飲んでいけよ」

とかいう、やすくんの声が聞こえた。


一緒に働いてる人たちと部屋に入ってきた。


「ごめん、今日急に飲みに行ったんだ。

 何か食べた?」と、やすくん。

「彼女さん、ごめんね。
 
 先輩がどうしても、って帰るって言ってたのを引き止めちゃったんだよ」


本当は、きっと

何の連絡もなく飲みに行ってしまったやすくんに

ものすごく腹が立ったと思うんだけど、

その時の私は

「腹が立つ」より、「腹減った」の方が強くて、

買ってきてくれたたこ焼きをたくさん食べて

満足してしまったのだった。



お腹がふくれて、3人で飲み始めて少し落ち着いたときに、

ふと、

「もしかして、私が怒ってると思って

 会社の人を連れ込んだ?」

なんて、いらぬ勘ぐりをしたりもしたけど



3人で飲むのもそれはそれで楽しかったし。





…もしかして、うまく、かわされた?


2002年01月06日(日) 白浜 1日目

昨日の夜、白浜に着いた。

初めての街、

初めての匂い。




「どこいくの?○○行きのバスか?ほんならもう少しここで待っとき」

関西弁が耳に優しい。




バスに乗ってやすくんの部屋へ。


 …なーんにもない部屋。



テレビと小さなテーブルだけがぽつんとある。

 …寒い部屋だな… って思った。






一人でドラえもん見てた。



…ぼーっ






ぼーっ





 …







 …






 …ねむ …








と、思ったときに

ガチャガチャ

扉が開いて






やすくん









…と、職場の方々が立ってて、






あれよあれよという間に





カラオケに到着。







気づいたら



なんだか酔っぱらって


楽しくて


いっぱい笑って、


そこにはやすくんがいて


幸せに


夜が更けていったのでした。


2002年01月05日(土) と、いうわけで。

突然ですが、

これから南紀白浜に行ってきます。

彼氏の出張先にまで

遊びに行くのは

ちょっと気が引けるけど、

出張先では社員アパートだし

向こうにいる間で唯一休みが合ったし


何より






海がきれいだというから。






こんな理由で



電車に飛び乗っちゃ



だめですか?




…っていうか、


彼氏の長期出張先に遊びに行く女って



アリですか?


2002年01月03日(木) 反抗期。

今日の分に書いてた日記。
携帯からの更新だったんだけど、
途中で文章がとまったまま更新しちゃいました××
今日1月1日付の日記に文章なおして、更新し直しました。
ごめんなさい。

それとお正月だというのに、今日は超暗いです。
そういうのイヤな人は、読まない方がいいです。
++++++++++++++++++++++++++++++++

年末から実家に帰ってた。

大晦日ギリギリまで家に帰れず、

しかも、年が明けてすぐに旅行に行ったりしてたから、

こんなにゆっくり実家にいたのは久しぶり。

実は、実家にいるのは少し苦手。

いや、かなり苦手。


やすくんとつきあい始めてから、

特にそう言う思いが強くなった、と思う。




やすくんのことをずっと内緒にしていて、

ある程度2人の中で話がまとまって親に公表したのだが、

両親に言わせると、それが「裏切り」だっていう。


「これまで何でも話してきたのに、どうして?」

「隠さなきゃいけないような相手なのか?」


何でも話してきたわけではない。

そりゃ良い話ばかりしてきたわけではないけど、

親を傷つけないように、イヤな想いをさせないように

話す内容を選んできた。


小さいときから、その日にあったこととか、

自分が感じたこと、考えたことを

結構親と話してきたと思う。

だけど、

その中で、かなり自分の考え方を限定されてしまった気がする。


「今、学校で○○が流行ってるの。私も欲しいんだけど」

  「○○って、何千円もするんでしょ?中学生でそんなの買わなくてもいい」

「今度、友達の家でクリスマスパーティするの。泊まってきていい?」

  「高校生で外泊?みんな泊まるって、同級生全員泊まるわけじゃないでしょ」


欲しい物も、したいことも

自分で選んできた気がしてたけど

それは、両親のフルイを通ってきた中から選んできただけ。


「2万円で安売りしてきたから、デッキ買ってきてあげたよ。
 色は赤だけどいいでしょ?安いんだから」

     ………私は黒いのが欲しかったのに。

「あんたにはスポーティなのが似合うから、ズボン買ってきたよ。
 妹はスカート。ほら、似合うでしょ?」

     ………私もスカートが良かったのに。

そう言う本当の気持ちはほとんど言えず。

そのかわり、表情が暗くなる。

「せっかく買ってきたのに、何?そんなふてくされて。
 
 妹はこんなに喜んでるでしょ?」

…違うよ。妹は、スカートが欲しかったから。

 妹には、何が欲しいか聞いたから。

心の中のほんとのことは、全く話せなくて、

いつの間にか、「もういいや」と、あきらめるようになった。


そんな風に育った私は、

普段は両親とも心から仲良く話すことができるのだが、

いざ自分の本音を語らなきゃならなくなると、

体がガタガタ震える。全身がふるえて止まらなくなる。




年末から家に帰って、

母の言われるように、タンスを動かしたり

買い物に行ったり、掃除した。

同居の妹は、昼近くまで寝て昼過ぎから遊びに行く。


「妹は手伝わないの?」

って言ったら

「あの子はいつもやってるの。
 
 あなたはいつも外で好き勝手してるんだから、やりなさいよ」

「そのわがままを直さなきゃ、向こう(福島)に行っても苦労するだけよ」

…私だって、炊事洗濯掃除、全部一人でやってるよ。



その一言が言えない。



妹と私はいつも比較される。

「妹は給料が少ないんだから」  「あなたは給料多いのに」

…だけど、妹は生活費を払ってないでしょ?私は全部一人でやってるよ。
 彼女はブランド買いあさってるじゃない。

「あの子は苦労してるから」   「あなたは世間知らずだから」

…職業で何でもそう決めつけないで。


そう言う言葉は、全部胸の奥に飲み込む。



やすくんのこと。

話せなかったのも、それが両親の決めた枠の外のことだと思ったから。

つきあったことがないわけではない。

でも、きっと心の底から好きになった相手ではなかったと思う。

だから、両親に内緒にコッソリつきあったままでもよかった。

長続きしなかった。

やすくんは違う。

これからずっと一緒にいるために、

どうしても両親に話さなきゃならないと思った。

自分が目を背けてきた部分にぶつからなきゃ。


「あなたはね、今反抗期なの。それも過去最高のね。
 
 これまで、いい子でいすぎたのよ。

 だから、ご両親も余計にそうさせた彼のことを疎ましく思うんでしょうね」

センセイが私に言ってくれた言葉。


やすくんのせいで、家族の関係が悪くなったわけじゃない。

これまでは最後に頼れるのが家族だけだって思ってて、

そこから見放されたくなくて、我慢してただけ。

やすくんが私のそばにいてくれて、

無理しなくても、頑張らなくても

そばにいてくれるってわかったから、

素直な自分を少しずつぶつけられるようになってきただけ。







今、私は反抗期。

人生最大の、両親に向かって最後の。



 


2002年01月01日(火) 一緒に。

2001年もあと十数分。

家族でテレビを見てたら、携帯が鳴った。

やすくんだった。

「ただいま」と言う声は明るい。



「どうにか今年中に帰ってこれたよ」




行楽シーズンに入り、やすくんの職場もかきいれ時。

ただでさえ忙しいのに

おせちを初めとする料理の仕込みも同時に行われるから、

毎日深夜遅くまで働いてる。




「ねえねえ、ドリフどうだった?」


  その昔、小学生役の志村けんと同じ

  青いラインのハイソックスを探してまで履いてた

  …らしい、やすくん。

  かなりのドリフっこ。


「全員集合!ってやったんだよ、早口言葉もやったよ」

笑いながら、そう伝えた。

「まじ?チクショー!!見たかったなあ」って、

本当に悔しそうな声で言うから

おかしくてもっと笑ってしまう。

「なんだよー いいじゃんか。あ、20秒だ」

不意に去年のことを思い出す。


 …去年は5分前に帰ってきたんだっけ。
  そっか、2年連続一緒に元旦を迎えるんだ。



「5」

 「4」

  「3!」

   「2!!」



      「1!!!」


時計が0:00を示した。

新しい1年の始まりだ。

離れてるけど、

でも、また一緒に迎えられた。


「…あけましておめでとうございます」


急にかしこまって新年の挨拶をするやすくん。

「今年もよろしくな

 いろいろ大変な1年になると思うけど

 俺も頑張るから、一緒にがんばろ」

ありがと。

がんばろうね。

私も頑張るね。

一緒にいられないのは淋しいけど、

こうして一緒にスタートできたから、

いい一年になる気がするんだ。

おめでとう。

新しい1年。


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