今日の明け方、突然、顔面に裏拳が叩き込まれた。 一昨日の日記の出来事の意趣返しか。
「痛!」
と叫ぶと、ランディは、はっと目覚めて、こちらを見て、
「うわ。ごめん」
と謝って、すぐまた寝た。 後で尋ねたところ、なにかに追いかけられる夢を見ていたような気がする、とのことだった。
私は、たまに寝言を言うらしい。 思えば、父も、寝言を言っていた。 夜中に大声で呼ばれて行ってみれば、鼾をかいて寝ている、ということも何度かあった。 今朝、ランディが言うには、
「朝方、トイレに起きて、戻ってもう一回寝直そうとしたらさ、お前、物凄いはっきりと、
『死ね』
って、ドア開けた絶妙のタイミングで言ってた」
らしい。 覚えがない。
|