今日の夜の便に乗るというのに、トルコ料理喰ってて、チケットを取ったのは昨夜の九時過ぎ。 航空会社の経営するホテルに宿泊していた友人に感謝。 旅行代理店が閉まってる時間だったが、お陰で特割航空券が取れた。 スーツケースに、手近な着替えを詰め込んだ。 何泊になるか判らないが、下着二日分あればいいだろう。 あと、ジーンズの替えと、Tシャツ、上着はいつものジャケットでよし。 化粧ポーチと財布は、いつも使ってるバッグの中。 土産も行きがけに空港で買って入れなきゃならんので、スーツケースは空けておきたい。 なにか足りなくても、日本中何処にでもコンビニはある。 ……っと。今回は長くなるかもしれないので、お気に入りの中国茶。 一週間くらいなら、珈琲、紅茶、ペットボトルの烏龍茶でも平気だが、それ以上飲めないと死んでしまうのを忘れていた。 出来れば、中国茶器もセットで持って行きたいところだが、割れたら泣くのでやめておこう。
当分の間、留守にいたします。 いつネット環境のあるところに戻れるか、判らないので、音信不通になる方もいらっしゃるとは思いますが、病気ではありませんので、御心配なく。
電車を乗り継いで、赤坂まで行ってきた。 美味であった。 久々に、食前酒にトルコの甘いワインを飲んだら、これまた美味。 飲めなくなったというのは気のせいだったらしい。
ランディと、外食に出かけた。
なにが喰いたいかとランディに尋ねられ、和食か、そうでなければ、オムレツの美味しい店が良い、と言ったら、却下された。 ランディは、どうしても、焼肉が喰いたかったようだ。 それならそれで、最初からそう言い、聞く気が無いなら最初からわたしの希望など尋ねなければ険悪な雰囲気にはならないものを…… ムカつきながら、卵料理の店の前を通りすぎようとしたとき、ランディが突然足を止めた。
「チャンプだ」
「は?」
「あれ。ボクシングの世界チャンピオンだよ。あ、負けたから、もう今はチャンプじゃないけど。うわー。本物だー」
前方に、携帯電話で話しながら歩いている男性がいた。
「握手してくんないかなー。あー。書くものとか、カメラとか、こういうときに限って持ってねー。カメラつき携帯って、こういうときいいんだろうなー」
ランディが、元世界チャンピオンだったという男性は、暫く電話を切りそうに見えなかったので、そのまま通りすぎた。 振り返っても見えないところまで来たとき、ランディは、
「すげーな。やっぱり迫力だ。自信のある男はなんか違うんだなー。滲み出てるよ」
と、いうようなことを言った。
「そう?」
さほど大柄な人でもなく、怖い顔をしているというわけでもない。 勿論、グローブもしてないし、トランクス姿でもない。 普通の格好をして、普通に電話していただけだった。 その人がボクサーだと言われて、よく見ると、確かに、がっしりしてるかも、とは思った。 が、ランディが感じた、人混みの中でもすぐに目を惹く雰囲気や、迫力は、判らなかった。
よく言われる、「オーラ」とか「カリスマ性」とかを感じるにも、それなりの目や、知識が必要なのかもしれない。
あけましておめでとうございます。
なんということもない、普通の新年でございます。
タイトル通り、書くほどのこともない、ときに怠惰で、ときに多忙な、書くほどのこともない愛すべき、平凡な日常が、この一年もつづきますように。
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