としょかん日記
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「大丈夫だって。国もとりあえず認めたらしいんだから」 「そうはいってもちょっと大きくない?名前も言えるし」 「そもそも預かってくれる場所なんだろ?名前わかってもそこまで調べないって」 「そうかなあ…」 「そうだって。このままじゃ一緒に遊びにいけないって言ったのお前だろ」 「そうなんだけど…」 「おれが連れて行くから。県外なんだしわかんねーって」 「うーん…」 「育てられない人用のものなんだろ。おれらにぴったりだろ」 「そう、だね」 「大丈夫だって。絶対わかんないから」 「うん、わかった。じゃあポストに入れてきて」
なんて会話があったらいやだなあ、と本気で思った。
最近寄贈本が多い。多分4月で引越しやら転勤やらで家を掃除したら本がたくさん出てきた。捨てるには忍びないし、古本屋で買い取ってくれなさそう。そうだ、図書館なら使ってもらえるんじゃないか?という考えでしょ。というわけで本がどんどん運び込まれてくる。いや、素晴らしい。素晴らしい考えです。
それにしても解せない事がある。悪意があるわけではないと思うのだが、そういう人たちは、図書館が百科事典を持っていないと思っているのだろうか?「全然使ってないので新品同様です」と言って持ってくるのはいいのが、奥付を見ると1980年出版になっている。そんな古い情報で図書館の任務を遂行できると思っているのだろうか。ミリバールとか調べちゃうぞ。
ネガティブな考えで申し訳ないが、まだまだ図書館ってのは地位が低いんだなーとしみじみ思う。それでいて「使ってください」と「使命と魂のリミット」を寄贈していただいたお客様もいるのを忘れてはいけません。いろんな意味で日々精進です。
明日から二日有休をいただいてマジック革命を見に行く次第です。というわけで今日の閉館後、二日分の仕事をやっつけようと軽い残業。のつもりが、発見しちゃったよ、自分のミスを…。取り返しが付かないほどのミスでなかったのが幸い。
まあ詳細は省くとして、早い話が一般の本として発注したつもりが、実はパソコン上の画面をよく見ていなかった結果、児童の本として発注しちゃった。ありえなくね?鳥羽亮や佐伯泰英が児童なんだよ?ありえなくね?すぐに発注先に電話してみたものの「すでに装備して発送してしまいました」との返事。どんだけわたしが切羽詰って話をしていたのか、電話の相手はえらい恐縮して「すいません、もう送ってしまいました」と優しさを見せてくれる。いえいえそちらは普通の仕事をしていただいただけですから。
ちょこっとラベルを手直しすればよいことなのでそんなに問題ではないのですが、ちょっと恥ずかしい…。まあ新しい職場でこういうこと一回はやっておかないとね。と自己弁護。または開き直り。
異動先の職場がどんなに忙しいと思わているのか、会う人会う人に「つらくない?ちゃんと休むんだよ」と言われる。改めて思ったのがわたしって飄々としているのか適当なのか、今のところ忙しいとは思うが、苦になってはいない。なんと言っても上司に頼れる人がいるのが助かる。
そんな職場に不満があるわけではないのでが、一つ気にあることがある。それはみんな仕事しすぎるという事。正直そうでもしないと図書館が回っていかないのが事実なのだが、遅番勤務なのに早番の時間に来て仕事をしたり、昼休みの時間を削ってまで仕事をしたりとそれはもうみなさんお仕事が好きなのですね、と思う。
それはそれでかまわないし、人それぞれの仕事への姿勢なので文句をつけることは出来ない。で、何が気になるかというと、新人がそれを見て仕事ってこういうものだと思う事。先輩が仕事しているのに横で弁当も食べられず、自分も仕事をするしかない。これが標準だと思ってしまうことがちょっと怖いようなかわいそうなような…。このままだと有休もとらないんじゃないかと思うとちょっと考えないといけないのかな。とりあえず自分も新人の身なので、いまのところ様子見をしている段階です。
図書館員にとってゴールデンウイークはなんもゴールデンじゃない。土日どころか最近は祝日開館が流行りだし。そういえば図書館から移動した人が「やっとこれで3連休を使えるよ」と言っていたのを思い出す。
とはいえこの連休全く休みも無かった人もいるんだろうな。お疲れ様です。でもたまには休もうね。
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