雑誌をぺらっとめくったら 動物写真家の「いのしし一家」の写真があった。
ラグビーボゥルほどのうり坊が、くちゃくちゃに折り重なって きっと最下段のうり夫もしくはうり子は重いだろうに 薄目をあけてまどろんでいる平和な写真。
私の実家のある街は、交通機関もショッピングセンターも そこそこ整っている地方都市のくせに、少し坂道をあがると いのししに会う。
いや短期間で発達した地方都市だからこそか 山を削り海を埋め立てたため、居場所やエサを探して いのしし一家ご一行さまは「下」へおりてくる。
とくに、六甲あたりは遭遇率非常に高し。 以前、探偵ナイトスクープでやっていたが 「イノシシが信号待ちをしているのを見ましたが家族は信じてくれません。 探偵さん調べて下さい」 という依頼があった。
この街に住む人間なら「そら そんなこともあるやろ」と思うことだが すぐ近くの大阪の人すら「そんなことないやろー」とつっこんでいた。
かくして調査の結果、体長2mはあろうかという超巨大イノシシが 人間と一緒にバス停近くで信号待ちしている映像が放映された。
若かりし頃、その地方のギャルならお約束の「六甲の夜景を見るデエト」帰り ふと車の外を見ると、2匹のちぃさいうり坊を見つけた。
「きゃぁ かわいー。」とドアをあけ触ろうとしたら 「あほ!さわったらあかん!おかんが走ってくる!」と運転手に怒られた。
このあたりに住む人たちは奴らの習性をよくご存知なのだ。 仕事関係の知り合いにも 渦ヶ森あたりに住む人がいて ごく普通に「昨日 飲んだ帰り でっかいイノシシにおうてん」と言う。
で どないしたん?と聞くと 「目は合わさない。静かに どこかの家の門柱にかくれ 通り過ぎるまで じっと待つ。冬の夜はそれがたまらなくつらい」と嘆いていた。 冬眠前?にエサを求めて出没する回数が極端に増えるらしい。
関西のとある落語家の家では、イノシシにしょっちゅうインターホンを 押されると言っていた。
奥さんがインターホンに出ると 「ふごっ ふんがっ ふんごっ」と荒い息しか聞こえないので 変態がいらずらしてるんだと長いこと思っていたらしい。
いのししが立ち上がった鼻先にたまたま呼び鈴があっただけなんだが なぜピンポンダッシュしなかったんだろう。
愛すべき動物たち。 閉鎖する宝塚ファミリーランドの動物たちはどこへいくんだろう。
2002年05月30日(木) |
言うはやすし、行うは西川きよし。 |
毎週通ってる講座は お題が毎回かわる。 この間は『プレゼンテーションの仕方』だった。
話の組み立て方の段になって 会場に新聞が配られた。
課題は、ランダムに手にとった一枚の新聞から適当に記事を選び 要点を3つ程度にまとめホールパート法でプレゼンする、というもの。 プレゼン時間は1分間。
ケーキまるごと一個ってホールっていうでしょ。 まず全体(ホール)をざっと述べて そのあとパートを説明し 最後にまた全体を言って締める。 なんのこたぁない、朝礼や会議とかで進行役がよくやる形。
「今日の議題は3点です。 まず1点目、○○の件。 次に2点目、△△のこと。 3点目は、××についてです。 以上3点が本日の議題です。
ではまず1点目の○○に関してですが・・・」
というように全体像を先に相手に渡していたほうがイメージしやすい。
課題はそれに加えて、新聞に掲載されている事実を ホールパート法で述べたあと、「ここからは私の所感ですが・・・」 と続けよとあった。
つまり、事実と意見をきちんと分けて 相手に伝えるという練習も含まれる。
それで制限時間1分ということは ごくごくシンプルにまとめろってことか。
私は適当に掴んだ新聞紙にざっと目を配る。 生活文化欄だったので どれも身近な話題であったが まゆ毛染めグッズが売れているという記事を選んだ。
『(挨拶)私は○○新聞の□□欄からの記事より発表します。』 と口火を切る。
『タイトルは「まゆ毛染め」。要約すると3点。
①「まゆ毛マスカラ」、「まゆ毛マニキュア」なる 眉染コスメ市場の成長について
②ユーザーの目的は茶髪・金髪に染めた髪と同色にすること
③その理由は、人に見られた時、眉だけ真っ黒なのは不自然だから という若い女性が多いという調査結果。
以上3点がその記事の内容であった。 そしてここからは私の所感だが、「人に見られる」「不自然」ということに 神経を配る一方、電車内で平気でメイクアップに励む女性も多い現実に矛盾を感じた。 彼女らの「見られると気になる」という対象はごく狭い範囲の同年齢や同姓(異性)だと仮定したら車内のおじさんおばさんは気にならぬ存在となる。 その感性が広がると 朝の通勤電車での化粧風景はますます増えるだろう』
といった内容で発表。 自分の所感は論拠が不明確。 タイムアップを気にするあまり考えがまとまってない。
の割に要点が要約されておらず くどくどと説明くさい。 あげくに時間オーバー。
あと、最初に新聞の日付を言わなかったのでそれは正確性に欠ける と指摘され。うぐぐ。
グループ発表の際も メンバーの苦悩は見える。 まず、新聞記事選びにえらく戸惑っている。 これは内容そのものよりもその内容をどうまとめ どう感想?を言うかってことがポイントなんだけど 入り口でなかなか靴を脱げない。
そして発表に際しては 「私が最初に手に取ったのがスポーツ欄でして、野球や柔道のことは 私はよくわからなくて云々・・・」と話が始まり、結果的に文芸欄の 林真理子のエッセイを選んだというところまでにいきつくまででタイムオーバー。
他の人は 「いろいろ記事を見たんですがピンとくるものが探してもなかったので 私の生い立ちについて話します」という人まででてきた。
シンプルに課題通りに取り組むということができなかったメンバーが びっくりしゃっくり参加者の半数だった。
質問に質問どおり答えられてない人も多かった。(わたしもそうだ)
あと、プレゼン中に両手を自分の前にある椅子の背にかけて 全身もたれかけさせて喋る人。 講師に注意されて直したが、またすぐその姿勢になる。 なぜその姿勢がよくないかというと、不自然な姿勢に聞き手の意識(目線)が いきがちで話の内容が相手に伝わりにくいからだと思う。
これが社会経験を積んでいる50代60代の人たちの一部とはいえ現実の姿。
話を聞いてもらう という意識を持ちながら「相手に聞きやすいように」 伝えるって 難しい。 ついつい「自分が話しやすいように」になってしまう。
来週この件で 社内の管理職相手に私がセミナーをやる。 ひゃぁ。 自己満足にならぬよう 私が話すのでなく「相手を聞く」姿勢でやろう。 何度も何度も反芻。らくだのよう。
2002年05月29日(水) |
キャラメルボックス観劇 |
サンシャインまでちんちん電車♪ JR「池袋」下車より ちんちんこ電車で「東池袋2丁目」下車のほうが早いべ。
しかしサンシャインというところは建物がいっぺーくっついていて分かりにくい。 ここって昔の巣鴨プリズンだったとこでしょ? 今は昔の風情で、公園では若者大集団が地べた座りで大昼食会。
事前にキャラメルボックスのサイトでチケット予約してたのですんなり交換。 すっかり人気定着大劇団の様を呈しておりますロビー風景。 役者の写真入りハガキ売り場の前に人がたむろっている。
開演前のビールはトイレ対策で我慢し、まぁ昼の部だしオレンジジュース。 お金払ってオレンジジュース飲むなんて何年ぶりだ。
芝居自体は変に考えさせる間とかないのに 機微があって あれよあれよとほっぺたグジョグジョ。まいったなー。 終演後も 半数以上は席を立たずアンケートを書く観客たち。
ついこの間みた芝居もそうだったが この演目も母親との葛藤がキーとしてある。 今にはじまったテーマではなかろうが なぜか最近よく巡り合う。 母性回帰か。
それにしても 携帯電話を持つ人は芝居や講演の前 必ず必ずチェックする意識をもちましょうよ。 あ、忘れてた、じゃなくってさ。自分の持ち物に意識 もとうよ。
キャラメルの開演前の「携帯電話チェックのテーマ」音楽は ユーモラスであるが 深刻な問題。 いや このあとあるセミナーに行ったんですが いい大人が 携帯電話を響かせてましてね。 2回も。しかも別の人が。 がっかり。
猫を飼ってた頃
何がうらやましいって 猫。 こちらが 朝飯もそこそこに顔の壁塗りしてる横で 朝日をお腹に受けながら あおむけに両手あげて寝る 猫。
窓からの風で、お尻あたりの毛がしゅらっと揺れて おもむろに寝返りを うつ。
と 急にがばっと起きて そのお尻あたりの毛を かぱっかぱっと舐め、また 寝る。 舌2ミリ出したまま。
私 生まれ変わったら 絶対猫。そう決めてた。
そして今 週に何回かは猫のような生活を手に入れた。 でも なんとなくおもしろくない。 眠気は覚めるし 遊んでほしい人はポトリスばっかしてるし テレビのリモコン壊れてるからずっと同じチャンネルだし 夏物の部屋着が品薄で みすぼらしいスパッツはいてるもんだから 外出もおっくうで でかけるのに日焼け止め塗るのもたりぃし 塗ったら取らないといけないのがまたたりぃ。
なので 29日はチンチン電車でサンシャイン劇場いって気合いれてきます。 押忍!!!
チョンワチョンワ
(「花の応援団」の主人公 あのキレた奴 なんて名前だっけーーーー)
2002年05月26日(日) |
立見もでてた東京芸術劇場(小2ホール) |
居酒屋BGMのおかげで 俄かに勃発したコンタ熱。
調査の結果まさに今 かの上杉祥三氏(野田秀樹 夢の遊民社にいたひと)の 旗揚げ公演に出ているというではないか!
近々すぎるのでぴあでも取り扱ってないとかで 劇団事務所に電話してみるも 希望日分はSOLD OUT。 これは縁がなかったということかと思いきや、直接劇場に電話したら楽日とれた。 なーんや。東大もっと暮らしいいってことね。(灯台もと暗し)
当日 埼玉の山奥までフットサル大会に行くというダンナさんと途中まで一緒。 東京芸術劇場は初めてなので 事前にYAHOO MAPをさんざん目にやきつけて 開演30分前には到着。チケットは一番後ろだったが、それでも前から18番目。 こじんまりとした劇場だった。
こういうメジャーラインからはずれている芝居は 観客も身内(劇団の役者) だったりほんまもんの身内だったりする。 私のお隣の 和服のご夫人も役者さんらしき人にたくさん挨拶されていた。 誰かのおかーさんだろうか。
演目は『神経衰弱』。ユニット劇団トレランス旗揚げ公演。
フロイトやユング、シンクロニシティやトランスパーソナル、エス、超自我 なんぞの単語が飛び交う。 コンタは音楽だけでなく(舞台で管楽器)ユング役もしているのだが 内容が面白く ぐいぐい入り込んでしまった。
台詞劇なのだが、主役の長野里美の滑舌なめらかなことといったら。 愛嬌もあって優しい女性だが 好きな男の前では無意識の相手への束縛が働き 最終的には男にいつも捨てられるという女の役。 それはかつて母親に抱かれた記憶がない自分の 愛情貧乏さがさせる所以に気付く。
「いい大人なのに・・・いい年をした大人なのに・・
自分で自分におり合いつけられないなんて。いい大人なのに・・」
自分自身に泣く場面は ふと山本文緒を思い出す。 この芝居の脚本家であり演出・主演もしている上杉祥三は いい本を書いたなぁとおもいながらパンフレットをめくる。
小さなユニット劇団を観る楽しみのひとつにいい役者を見つけることがある。 今回も関西の役者で 井之上チャルという男がいた。 彼はいつか「出てくる」気がする。
さてさて生コンタ。 もう第一声からコンタ。あの声!あの声!ひょおおおえええええぇぇ。 あの頃のまんまに見えてしまうのは いかに彼が不良かってことか。 小道具が手から飛んでハラハラさせるところもありましたが とても存在感のある役者さん。芝居だけでなく クラリネットで描写する ところも聞かせた。
舞台見に行ったら入り口でいっぱいチラシもらうでしょ? これで芝居熱また勃発。中野とか下北沢いくぞー。
千秋楽の昼公演だったので 帰りロビーでは花を配っていた。 京本政樹とか他劇団からのてんこもりお花を無駄にしないよう 好きなのを持って帰っていいのだ。
とてもきれいなピンク系をもらって帰ってきたのに 帰りに寄り道した池袋東武百貨店のKIHACHIで 黒ごま濃厚牛乳ソフトクームを 食べた時、丸テーブルの棚に置いたまま忘れてきてしまった。
おまけに帰っても全然気付かず 人様が花嫁からお花のお裾分けをもらったという 日記を読んでやっと気付く。 んんんんんんああああああああああああ コンタ記念の花束なのにぃいぃ。
そういや、サンシャインボーイズの伊藤俊人氏が若くして逝った記事を 3日ほど前ネットニュースで知った。ショックだった。 三谷幸喜作品でお馴染みさんだった彼。
人は絵を書いたり 写真を撮ったり 歌を作ったり歌ったり 物を売ったり 縫ったり 料理を作ったり 文章を書いたり いろいろな方法で自己表現している。
役者は芝居することで自己表現している。 彼はもう肉体をかりて芝居することはないが これまでの40年間を いっとき自己表現できた。 いい自己表現ができたんじゃないかな 他人の私がふと思う。 合掌
最近 またライブカメラを覗いている。
以前 旅行先で ライブカメラに向かって手を振れという指令がでて それをわざわざやりに行ったという思い出がある。 ちなみに旅行先はサンタサンタモニカ。
淳子も歌う「きてーきてーきてーきてーさんたもにかー」である。 合同結婚式で幸せになっても さんたもーにかー である。
で ライブカメラというものが世の中にあるのを知った。 定点観測が映像でリアルタイムでパソコンで見られる。
今現在の渋谷109前とか、世田谷の道端とか いろんなところに カメラは仕込まれており、今の状況を見ることができる。 それがどーしてん といわれるとイヤ別になのだが それをぼーっと見るのがおもしろい。
今のフィンランドの道路とか、バリのレストランの様子とか 香港 九龍島の繁華街とかも見れるのよ? もうたまりませんがな。
そして何よりはまっているのは猫のライブカメラ。 特にお気に入りはここ ↓ http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/5922/webcam.html あぁぁああ ねええごおおおお ねごさはいねがー。
ちなみに世界のどこかを見たければここ ↓ http://www.sekainomado.com/
このあいだ、うろうろライブカメラさーひんしてたら 外国のサイトで「幽霊の出る倉庫」ってのがあって たまにアレが写るので 見えた人は報告して下さいってあった。 出るといわれている女性のプロフもあったっけ。
夜中に見てしまったんだが こわい こわい。 大昔 はじめて「心霊現象特集」っていうTVを見て 「勝手に動く洋館の絵画」の顔が夜中中回したVTRで 急にアップになった瞬間 ちびりそうになって以来 お風呂で髪の毛洗うのも コワイコワイで 目をあけながら洗った幼少期を思い出した。
そ、そうそう。 なんでタグでリンクできるようにしないんだって思うんですがね、 ここソースにすると全部文字化けして どこに貼ったらいいか わからんですよ。 で、前はHP作成ソフトで直に飛べるようにしたこともありましたが もうそれをいちいちするのもめんどくさがりンダ困っちゃう
仕事の先輩に呼び出されて 会社帰りに おやじ居酒屋に飲みにイッタ。
メニューも客も とてもオヤジなのに なぜかBGMがずっと(ええ ずーっと)バービーボーイズ。
かつて私が身をささげてもいいと思った男コンタ。 彼の歌声に包まれて もう気もそぞろ。 仕事の話し 右から左。
さて、カフェでもいろんな社内の人達 初対面の人も交えてお喋り。 かつて同じ部署にいた女性Aさんが「隣いいですかー?」と座ってきた。
他愛もない話しをしてたんですが 私の前には聴覚障害の人。 そのお隣には 視覚障害のZさん。
Aさんがわざわざ私の隣に座ってきたのは そのせいだったのか と。 彼女は手話ができる。 かつて研修業務を手伝ってもらってた時も、聴覚障害の新入社員に向けて 手話通訳をしてくれたし、毎朝の朝礼も彼女は横で指で喋ってくれていた。
私は意識して口を大きくゆっくり動かしていたんだが ついついお喋りに興じてしまい おいてけぼりを食わせていたかもしれない。 会話のひとつひとつを 流れるような手話で表すAさん。
私にできることは 皆に接するのと同じようにすることだけだったが そう意識すること自体 同じじゃないのだ。
さて解散の時刻になって 三々五々別れることとなる。 私は時間もあるし 渋谷や代官山や あわよくば表参道も散策すっぺかなー と思ってたんだけど、Zさんが偶然私んちの最寄駅まで今日行くと言う。
翌日駅前のセンターで勉強会があるとかで、その駅近辺に宿をとったんだそうな。
彼女は会社の総務部で 社員の福利厚生業務に携わる。 リラックスルームでマッサージ(30分数百円!!)を主にしている人。
もともと神戸本社勤務だった彼女の白衣姿は、同じ社屋で何度も見かけていた。 今までお話する機会がなかったのだが、お互い関東に嫁に来て、 再入社したところなど境遇がなかなか似ている。
「その駅なら 私も帰る先だけど、渋谷をぶらっとしてからでいいなら ご一緒しますぜ?」 そう提案してみると 是非にという返答。
かくして彼女とてくてくと渋谷駅まで向かう。
さて視覚障害の彼女の誘導を どうしていいのかよくわかんない。 手をひっぱるのは かえってわかりずらいとか 腕につかまってもらうのがいいとかは聞き覚えがっても ぎこちない。 なにげに手を握って歩きだした。
「車がきたから左によりますねー」 「段差がもうすぐありますよー」いいつつ手を引いたりする。 なんか もっとわかりやすく言えないかね自分 と思いつつ。
すると彼女、バックにしまっていた袋を手にして 「白い杖 ついていいですか?」と聞いてきた。 そんなこと 遠慮してたの!? ってか気がつかないでいたよー。
「どうぞどうぞ」って促して 2人でマークシティに。 その頃には ごく自然に彼女は私の右手に立ち 右腕にそっとつかまる。
ところが方向オンチの私ったら エスカレーターを上ったり下りたり もう迷いっぱなし。 ごめんなさいごめんなさい と謝りながら 1FとBFにあるうちの店舗を何軒か見学。 きっとあきれてただろうに、彼女はニコニコ笑っている。
それにしても人が多いし 道狭い。 こんな場所から彼女は1人で帰ろうとしてたのか。
帰路は山の手線に乗って着席。 初めてお話する二人なのに、とっても自然にいろんな話題が進む。 会社のこと、洋服のこと、新生活のこと・・・
あぁこの人は人の気持ちにそって ナチュラルに 会話のキャッチボールのできる人だなと感じる。 もしかしたら視覚が充分に使えない分 他の感覚が澄んでいて わたしの不出来具合もお見通しかな。 きっと誘導の仕方に、その人のキャラクターとか優しさとか現れてるんだろな。
と、突然車内放送。 田町で人身事故があったとかで 電車が動かない。 彼女も別に急がないとかいうし 地下鉄に乗りかえるのもいい加減 お互い疲れそうなので 高田馬場に止まったままの車両内でまたまた お喋り三昧♪30分ほど(^^)
障害のある人に わざとその障害を避けた話題に終始一貫したりするのは かえって差別の気がするし、かといって 「見えないのに頑張っているね」 と励ますのも、「あの人不自由なのに偉いね」と陰で賞賛するのも、 ちょっと違う気がするし、 それが当り前できている人にとっては何と応えていいかわからんだろう。
勤務社屋が違うから なかなか会う機会は少ないだろうけど 次回会えたらまた笑顔で挨拶できそうな知合いができて嬉しい日だった。
そしてとてもJRのホームと車両の隙間が気になった日の出来事でした。
会社の同僚が結婚退職するにあたり、 披露パーティが代官山で開催される。
場所は、3月に退社したうちの社長がオープンした イタリアンレストラン。
我が社ったら2年ほどの間に4人も社長交代劇があったという なかなか社内外的に話題豊富なところ。
ま、それはさておき地図をひろげながら渋谷散策。 結構迷わずに到着でき、社長とも少しお喋り。
会費7000円の割には料理の量が少なかったのは 50人という人数負けしたからか。 そーいーながら結構パクパク食べたんだが 本当に美味しかった。 翌日また食べたいと思うほど 美味しかった。
で 1人でいったくせに立食形式のよさを存分に堪能すべく 初対面の人つかまえて いろんな話しに大輪の花咲かせすぎ^^;
その間ワインの赤 白 黒ビール がぶがぶいっちゃったので ますます花は天にむかって咲く 咲く。
人様のご主人つかまえて、「家庭における夫婦の協力について」 とか「団体競技経験者の犠牲精神について」とか 「年配販売員の販売力とは」とか もう あっちこっちに話しが飛んで 目も飛んでいた気がします。
さて、酔い覚ましにカフェなるおされな所につれていってもらい そこでも同じ会社の他部署の人達と 普段とれないコミュニケーションを とったのでございました。
そのあと、ちょっとした出来事があったのでした。(つづく)
今日から毎週1回あるセミナーに出席。 区が主催の「女性マネジメント講座」
広報誌で知ったこの講座 とある人事育成コンサルタント会社の人や大学の先生が講師となって 何やらお話してくれるらしい。
なぜわざわざ「女性」と銘うっているのか不可解だったが 未知なる町「梅島」にバスででかける。
廻り寿司とかパチンコ屋多し!興味わくわく! ちょっと近場を探検してから会場入り。
夜の7時前から9時前までやるというナイターな講義というのに 会場は女性(平均年齢50歳くらい?)が びーーーっしり。
聞くとほとんどの方が仕事帰りに駆けつけているという。 おばさまたちの向学心に敬服。 とても真面目に聞く姿勢。
で、第1回目「ジェンダー論」からはじまった。 そうきたか。男女雇用均等からマネジメントを考察するなんざ 女性優位の職場にいるので かえって新鮮。
講義の中で 見知らぬ人達とグループを組んで ディスカッションして下さい という指令が下る。
こういうとき 最初に誰かが口火をきるまでがなかなか進まぬことが多い。 私は決してでしゃばりではないと思っているのだが じわっとした沈黙が嫌なので 年配の人達を差し置いて「私が進行役してよろしいですか?」と微笑み。
「今の議題に関して どなたかご意見ありますか?」(沈黙) 「では私の意見なんですが~~~や~~~と感じます。 他の方はいかがですか?」 不思議なことに1人意見をいうと 堰をきったように我も我もと意見がでる。
あとはこっちは黙って にこにこ頷いたりしながら書記に努める。
あとでダンナさんにこの話しをしたら「仕切り屋だ」といわれ少し憤慨。 鼻の穴が1ミリ膨らむ。
でしゃばりと思われないかしら?で躊躇したり積極性がでないことが 空気の沈殿と時間の無駄を生む、と今の仕事をやりだして気付いたので 随分私も変わったもんだと思う。
昔ならよっぽどでなけりゃ自分からしゃしゃり出るなんてしなかったのに。
でも知らない人達とお知合いになれたし 人生の大先輩たちは なかなか一家言ありそうで とても興味がわく。来週も楽しみ。 何よりこの講座 無料だし。
で、帰りのバスがくるまで 近くの大型スーパーで時間潰し。 「冷凍食品全品半額という新聞折り込み広告は 印刷ミスのため 本日限りとさせていただきます」という表示みっけ♪
買うでしょう。そりゃ買うでしょう。 帰りは袋いっぱいの冷凍食品をぶらさげて帰路につく。 その話しも家人に告げたところ 「それはそのスーパーの策略で 毎日表示してるのかもよ」
絶対ヤツは歪んでいると思う。
タイムラグがありますが 母の日の話し。
フランスパンを2つ焼いて それぞれ貧相なラッピングをして ダンナ実家の義姉と義兄嫁に持参。
母の日のプレゼントはいつものように義姉が買ってきてくれ あとで代金シェア。今年は、腰枕。沈む感覚が面白い。
義母には、こないだ撮った馬子にも衣装写真とそのスナップを持参。 みなさん写真を見て、口だけは「きれいねー」なんて気をつかってくだる。 が、義兄嫁だけは 何もお上手を言わずパタンと写真を閉じる。 うん、正直な人だな。
実は ダンナさんの店のとなりが さる珍味会社の工場だったのだが そこがマンションに立替に。 投入される建設作業員をあてこんで店でお弁当販売をするので その手伝いを来月からしてほしいということに。
えー えー やりまっせー。 今まで取り立ててお手伝いせずにきたこの1年。 お役にたてるものならしましょうぞ。
そのメニューの話しになって やれ「やっぱりのりべんだ」とか 「とり唐コロ」だの「唐コロちくわ」がいいの と喧喧諤諤。 ここの一家白熱系。自分の意見を主張したい一派というべきか。 傍観するには非常に面白い。
コンシューマーの年齢層 職種によるニーズ(汗をかくので塩分必要とか カロリー重視の白米優先とか)など思い浮かべていた私は つい冷静に 「作業員の年齢層をまず調べないといけませんねー」 と言ってしまって 場内しらーっ。
はは。 この人達は結論を得ることより、討論でコミュニケーションを図っているんだ と忘れるなかれ。
2002年05月09日(木) |
マイホームベーカリー |
夫婦揃って口内炎が出来ている。 また それを噛んでしまって痛い痛い。
最近野菜をたっぷりめにとっているのにビタミンBが不足か。 確信はなかったけれどきれいなレバーがあったので買い。 「きれいなレバー」って うーんちょっとコワイか。
いつもの能登から取り寄せ(ただの通販)新鮮鶏レバーがなかったので豚レバー。 塩胡椒でさっと炒め岩塩を沈めたゴマ油をちょちょちょんとつけて食べる。美味。
ところで最近のマイブームは、低インシュリンダイエットから派生したパン焼き。 朝は軽めがお好きなのですが、パンは小麦なので高GI値。 食パンは白米より高い95GI値だ。
これでは、せっかくじゃがいもも人参も控え、 玄米や五穀、押し麦をまぜてご飯を炊いていても 苦労がしゃぼんinヲーターだよ。
で、完全なる衝動買いでホームベーカリー購入。 あのついついその気にさせられる『通販生活』でお馴染みのリーガル社 2002年モデルというふれこみにつられてしまった。
『通販生活』といえば、デロンギのオイルヒーターを普及したので有名? これ、私の劣悪職場環境改善のために 時々社員が投入してくれるんだが なかなかどうしてほんわかと部屋をあたためてくれる。
空気は汚さない、乾燥しない、と結構スグレモノらしいのだが 電気代がすごくかかるとか。ずーっと電子レンジかけてる状態だもんな。 (消費電力1200w)
で、ホームベーカリー。 同時に全粒粉の小麦も購入。これでGI値が50。 買うとなったら すぐ買う。これあたし。 ついでに、エダムチーズとかくるみとか脱脂粉乳も。
かくして、whole wheats、french bread、soft bread ウハウハ状態。 ただどんどん小麦含有増量中が心配。 ミッションは、健康体で健康生活。 目的は、適性体重量。
小麦も ポストハーべスト(収穫後に防カビなどの目的で 農薬を撒いたりくんえんしたり)が心配になってきて 国産を買ってみたりする。 しかし日本産小麦は稀少品なので モノが少ないしあっても高い。
さんざん今までパンやお好み焼き食べてるから もう農薬漬けになっちってるか。
我が家に来た新顔相手にブツブツいいながら でもきっかけがあれば いろいろと考えが及ぶんだね。 だって食べるものだもん。
できたてのパンが 食べられる。これ至福。 材料費150円で 3斤は作れる。
今朝も目覚めたら「おかしパン」焼きあがってた。 マイウー。
先日、とある品物(ダイエット系)を代金カード着払いで申し込んだ。 今、CMでもやっているe-コレクトというやつだ。 玄関先で、宅配便のにいちゃんがカード操作してくれる。 この時の場合は、販社負担により、こちらは手数料無料。
受け取り日・時間を5月2日12時~15時指定で。
ところが、その日その時間をすぎでも荷物は来ない。 翌日、同じ時刻を期待して待ったが やはり来なかった。
さぁ、そろそろ私の苦情心理がメラメラ燃えてくる。 ファイヤー!!
宅配業者のサイトから、予め知らされていた問い合わせ番号で検索をかける。 今荷物はどこまできているか。
前々日、渋谷を出ており 23区内の我が家最寄の営業所まで来ている。 しかも、荷物はドライバーが持ってでているとのこと。
そこに掲載されていた最寄支店へさっそく電話。 「昨日の期日指定のものが まだ来てまへんで」
すぐ調べてくれ30分以内に持っていかせます とのこと。 ふんふん、30分ね。 ところが3分もしないうちに 当のドライバーから電話。
「e-コレクトの機械が壊れた。 同じ機械を持っている仲間に問い合わせたがすでに支店に帰るところらしい。 現金支払いではだめだろうか?」
ピキッ 約束を守れてない分際で、努力姿勢もみせずに現金で とは何事ぞ? せめて 機械を取りに戻るので時間を少しもらえないか なら まだ私は納得したんだぞ。
私「現金って、手数料かかるんじゃないんですか?」
相手「あ・・・・・・・・・・。あぁ~っ そうです。」
あほか。
そこで 手数料かかるのならいやだという旨伝えて 明日なら機械を 持ってこれるというので なら 明日の12時に!と 電話を切った。
このへんからムカムカしてきた私は、翌日その品物を持ってきたドライバーが 「昨日 うちの者が機械壊れたそうで すみません」と言った時 (こいつ 昨日の奴じゃないのか? 荷物って担当者(地域)制じゃないのか? もしかして こいつとぼけてるんじゃないか? それに第一 本当にこいつでないとして すでに荷物は2日遅れなんだぞ。 それについて何のコメントもないのか?)と猜疑心満開。
私のイケナイところは 真っ向から苦情垂れられないアカンタレさ加減。
そこの公式サイトから「お客様の声をお聞かせください」のコーナーへ 実名で ことの顛末を細かくご報告させていただいた。(粘着度たっぷり)
かくして くだんの営業所の課長、係長がうちまでお揃いでやってきた。 そこで言うには 「そもそも2日の時間指定に遅れ、その次点で電話を差し上げるべきが しておらず、翌日の時間指定内にも行けなかった言い訳として 『機械が壊れた』と言ったらしい。 e-コレクトは 本来訪問する前に必ずドライバーから電話するシステムに なっており、そもそもそこからできていない。申し訳ない」
もう あいた口が「あ」のままとなった。
まだ続く 「そこで聞きたいのだが、うちのドライバーが『現金なら持っていく』と いう言い方をしたのでしょうか?」
何が聞きたいか予測はつくが、そもそもそんな話は内部ではっきりさせて おくべきで ドライバーの自己申告を信用できないから お客に そんなことを確かめているんだろうな。
「言葉としては『現金ではだめでしょうか』という言い方でした。 結果的に意味合いは同じですね」と申し上げて あとはあんたらでやってよ と 投げた。
ここで ①さまざまなミスが重なったとはいえ、一回目のミスがわかった時点で 対処すべき ②時間が守られぬなら 初めからそれをうたうな ③このことで信頼が崩れる。今回のことを教訓に社員教育をせよ
と なーんかわたし的に至極欲求不満な言い渡しをして終わってしまった。 どう? もっときつくいうべきだった? もうなんか逆恨みされるといやだから そこの業者使う通販で買えないワ。
でもさ、わたしがたまたま本社に通じるやり方で苦情提言したから わざわざ支店のえらいさん きはったけど これ直接支店に言ってたら きっとお詫び訪問なんかしないで電話ですんまそんで終わってたんやろな と思う。
きっと 「今回の苦情に対して○○支店ではこのように対処した」っていう 報告内容ほしかったんやろな とか思う。 だって、わざわざ来なくていいっていったのに 執拗に訪問することに こだわってたし、その割には手ぶらで(笑)、謝ったらそそくさと帰ったし。
ま、ほったらかしよりましか。
最近 いろいろな会社嘘つきまくりで、もう 何も信じられない。 そんなの いや。 「ごまかさない」って すごく大事なのね。 この話は また自分の仕事のネタにつかうとしよう。
ちなみに受け取った品物は、バリアス21関係。 生理もきたことだし これからバリバリ飲むぞ。
鎌倉江ノ島なんちゃってツアーの翌日、 ダンナさんは足がだるいと言っていた。
そら そうや。あんなに登ったり歩いたりしてんもん。 私はといえば、ぜーんぜん足痛くない。
ほれ ほれ 軽いもんだぜ!と軽く足踏みやエアプレンや ムーンウォークもしてみる。
もちろん それが何を意味しているか薄々わかっていた。 明日は、ディズニーシーだ!体力温存だ!
そして翌朝。 「はにー、朝だよー」
普段朝寝て夜起きる野郎は、夏休みの小学生のように早起きになってる。 「出かけるんでしょー?」
体が動かん。 寝起きだとか、布団が固いとか、そんな日常の理由からではなく もちろん
『極度の筋肉痛』
はっはっは。 はーっはっはっは。
しかも、朝から大雨だとの報告を受けた。 やる気起きる気うせうせ。
かくしてせっかくの早起きなのだから と わざわざ遠い街までパチンコをうちにいった。 なぜそこなのかというと、等価交換打ち止め無しだからだ。
で。 借金をしたうえに 大負けした男1人と、 10時間費やして数千円の勝ち しかも帰りのタク代でチャラ という結果にあまりの虚しさから 虚しさ死にしそうな女1人。
われわれの大型連休は このように終焉した。
-合唱-
2002年05月06日(月) |
大人もはじける子供の日 |
屋根より高い鯉のぼりも、近所の巨大団地のベランダから泳いでいるいいお日和。 「鎌倉・江ノ島日帰りおでかけ」にでかけることに。
江ノ島がどうであったか、とか 鎌倉のどこぞの店がよい、とか それ以前に、
わたしたち、鎌倉・江ノ島をなめてました。 何があるのかもあまり知らず、 せいぜい大仏とか、海の近くだとか。
鎌倉といえば大仏。 かつて遠足で行ったことがあるというダンナさんの言葉だけを便りに。 でも 不安がいっぱい。
だってうちのゴンドウクジラったら 「鎌倉の奈良の大仏みにいこうぜ」って 真剣に口からだして ひとりで恥ずかしがってたんですもん。
まずは 江ノ島に行きました。 ええ その後鎌倉に行くつもりだったんです。 途中 横浜のでっかい観覧車とか 瓜を四分の一カットしたような形のホテルとか 背の高いビルとかを車窓から見て 神奈川気分満喫だったんですがね。
江ノ島って海岸の名前だと思ってましたら 違うんですね。 島なんですね。 でもちゃんと島ってついてますよね。
そうそう、やっぱり やっちゃいましたよ あたし。 おそらくその時代を過ごした人間の8割は 口ずさんでしまうでしょう 「江ノ島ぁぁが見えーてきとぅわぁ♪ 俺の家もぉちかい~♪」 やっぱり歌っちゃいました。
そういや大阪環状線に乗って「京橋駅」を通りすぎる時 それは通勤だからもう日常なのに それでも毎回毎回心の中で 「京橋わっ ええとこでっせ ぐらんしゃとーがおまっせ♪」 と関西人なら耳に染みこんだ歌を歌い
それが終わると 「たーんたーん たーよーしー いっくよし たーよーしー ハイハイ」 と 合いの手まで歌い 仕上げには 「ふぐなら ふぐなら ずぅぼらーやーへー」を。
気が向いたら 「あんたいったい誰? わたし?私ハナテン中古車センターよ」 と 胸をかくしたお姉さんの乳輪が見える見えないで 浪速の男子生徒の話題をさらった昔からあるCMのフレーズを呟き 大阪での仕事モード全開にしていた。
この話し、京阪神以外の人間には さっぱりわからん話しで もうこのあたりからこの日記読むのいやになってるでしょ? ふふ。 いや それくらい刷り込み効果が 江ノ島とサザンの間にあったってことを 言いたかっただけなんですよ。
でね? 感想なんですけど 江ノ島って 海を楽しむものだと思ってサンダルで行ったことのある人、 後悔しましたよね?
江ノ島は 「山」でした。 観光にあたいするものは 全部見たい派のダンナさんに従ったあたしがバカでした。 銭洗い弁天にお参りすると パチンコで勝てるんだよという なんとも理論的に破綻している いや人間的に破綻している彼のロジックを ちらとでも信じようとしたあたしがバカでした。
ここは金毘羅山かってくらい階段だらけ、 ここはルミナリエかってくらい人間だらけ 汗だくだし お腹減るし、トイレは長蛇の列だし はまぐりとサザエが1個づつの磯焼きが900円だし なんで江ノ島に片岡鶴太郎美術館やねんやし でも閉園の植物園にはポピーがいっぱい咲いてたし いたるところ猫がいるから あたしたち立ち止まってお猫様にアイソ振りまくのに 忙しいし 思い出数々。
山を降りたら食べようと ひたすら楽しみにしていた「しらすかき揚定食」が 品切れだったこと以外は 満喫してきました。
江ノ島めぐりを終えるともう夕方だったんですけど せっかく来たのだから と江ノ電に乗って鎌倉へ。 電車は朝のラッシュ並み。人がいっぱいで海見えませんし。
ほとんど夜に近い闇の中、鶴岡八幡宮をぐるっとまわっただけに終わりました。
鎌倉の奈良の大仏も、 人がいっぱい並んでたカレー屋さんも、 ハトサブレも、 牡丹も紫陽花も、 縁がございませんでした。
でも モノレール乗ったり、 屋台のとうもろこし食べたり、
超特大フナムシが びしっと岩場壁面にはべっているよ と教えてあげたら 目の悪いダンナさんは顔を近づけすぎて 急に目前にフナムシを捉え 1人でびびっていたり、
前の小学生に足を踏まれ本気で「痛い!」と叫び 小学生相手に真剣にガンつけてるダンナさんをいさめたり
まぁいろいろあって面白かったです。
で、1日おいて連休最終日にはディズニーシーへ行こうと言ってくれたダンナさん。 どうしたんだ? 休みの日はぐうたらすることだけを生きがいにしてきたはずなのに。 何かやましいことでもあるんじゃないか? 浮気か? 小遣い値上げか?
うーん とにかく とにかく肉体ヘロヘロ。
連休突入した家人が、自らどこか遊びにいこうぜモードに入った。 これは珍しい。 2人で、家から1歩出ることで必ず冒険がある。
初日は、荒川土手をお散歩。 道すがら 錆びたトタン板の倉庫にびっしり張り巡らされたツタ集団発見。 「すごーい緑!」 「つやっつや!」 「ぴかぴか!」 「みどりーーーとした緑!」 擬音満載のボキャ貧な緑への賛辞をお互い交互に発表。
土手に上がるまでの少しの上り階段に、息上がってしまって いやはや体力年齢年寄夫婦は ぜぇぜぇいいつつ久しぶりの荒川。
「ひゃぁぁ」 視界が一気に開ける!
ここは心ひそかに日本のハドソンリヴァーと呼ぶ私のストレス発散場。 空も川も芝生も散歩中わんこも GWの中ゆったりゆったり。 そこをひたすらてくてく歩く。
川の向こう 遠く高速道路が二重三重タコの足のようにくにゃくにゃと。 あちらへこちらへ道路が伸びて 上の道路は下へ 下の道路は上へ まだ新しそうな陸橋がポイントで道路を集めては広げる。
てくてく てくてく
てくてく てくてく
遠景の高速道路を見据えつつ呟く。
私「・・・・・手塚治虫ってすごいよなぁ」 だ「!!!俺も今、おんなじこと考えてた!」
鉄腕アトムの未来の地球を向こうに見ながら 2人の空間がぶわんと広がる。 アトムとウランの2人といいたいところだが、 ひょうたんづぎ2匹はてくてく歩く。
頭のずっとずっと上で 姿の見えないひばりの声だけが聞こえる。 求愛の声は甲高く、きっと相手にも届いているだろう。 どんどんその位置は高くなっている。
ひばりの声を頭上に据えて わたし達てくてくてくてく。 てくてく てくてく。
(明日は初鎌倉江ノ島の旅)
で、つづき。
海洋堂の完全コレクションブックを 夜の夜中に 眼の下クマこさえた女同士額つきあわせ 「外国製は、左右対象だが、海洋堂は微妙に非対称。 ほれ、この鶴を見ろ、この首のかしげ方なんぞ 泣かせるなったくよー」 という話しを ふんふん頷きながら聞く。
実は、彼女の大学時代の同級生(@大手ゼネコンリストラにつき無職中)が、 終電に乗りそびれまた戻ってきたあと、隣で座布団の上で寝ていた。
でもそんな物体はまるで存在していないが如く 彼女のミニチュア談義は続く。
思えば、私はミニチュアやドールハウスに非常な興味がある。 ちまちましたものを 決して自分で作ったりはしていないのだが いつの日か老後の楽しみとして、紙粘土と絵の具は買ってある。
なぜこんなにミニチュアを見ると心がぶるんぶるん震えるのか 自己分析すると、やはりご幼少のみぎりの「お店屋さんごっこ」。 ボンレスハムとか、サンドイッチとか ちっこいちっこい塩ビの数々を いとこに盗られた昇華できぬ欲求か。
はたまた、ロンパールームでみどり先生(初代)が子供達の前で見せた 「お天気みどりちゃん」の着せ替えボード。 下着姿のみどりちゃん、フエルト状の板に描かれた。 白いシュミーズとズロースを履いていたが、 黄色い通学帽や、紺色のセーラータイプの通学服とかを貼りつけられる。 ぺたぺた剥がしては、鞄を持たせたり、犬の散歩をさせたりできる。 その、郷愁で ミニチュアが好きなのか。
大阪のお菓子「満月ポン」は95%懐かしさの味や!と 松本人志は吠えていたが、ミニチュア郷愁はおそらく上記の複合のなせる技か。
そうこうしてると、今度は彼女が 「卓球せぇへん?」 と聞いていた。
なんやこの女。 なんで4時に卓球やねん。
口に出す前にとっとと準備しだす友人。 弟夫妻が誕生日祝いにくれたTVゲーム。 でも、ほんまもんみたいなラケット。 ワイヤレスなのに、ちゃんと感知して画面の玉が跳ねかえる。
ひとしきりダブルスで汗を流す。
うりゃ! おわっ! っとこよっ! ぐわし!
マコトちゃんのようになりながら小指立てつつラケット握る女。
その傍らでぴくともせず眠りこける無職の男一体。
なにより、こんなおもちゃを 弟夫婦からバースディにプレゼントされる 1人暮しの女。(同居はインコ2羽)
インコの名前は去年のキューバ旅行ですっかりはまった「サルサ」と「ルンバ」。 しかし、私は「カストロ」と「チェ・ゲバラ」にしろとせがみ、そう呼んでいる。
余談だが彼女の部屋にはゲバラ帽が飾ってある。
あぁ神戸の夜は更ける。
先日、神戸に帰ったのは仕事が名目だったのだが、 友達の結婚式の司会の打ち合わせを入れたり、 日頃ゆっくり見られない関西の市場調査をする というのもありんした。
でも 仕事より3日も早く神戸入りしたのは 毎年恒例 友人宅でのホームパーティが開催されるからだ。
私の小学校時代の同級生であり、 誰もが聞いたことがあるだろう某社の部長代理であり、 とにかく多芸多趣味な彼女。
3年前に、神戸雅叙園近くにマンションを購入して以来 自分のあらゆる人脈、交流網を駆使して新居に人を集め、 手料理でもてなし、夕方から翌朝まで時間の許す限り語り合う そんな素敵な時間なのだ。
今年、雅叙園は取り壊されてたけど、パーティは開催。
集まる人数たるや、平均25人程度。 私なんぞ、友人が1人来るってーのでも1日前から準備をするくらい 段取り悪る子なのに、「もうコツは掴んだ」と、 30人前の料理を大鍋でちゃちゃちゃと作る。
それが和風お惣菜から、スペインのなんちゃらといかいう野菜の煮物とか セロリとローズマリーの酢漬けちゅーハイカラなもんまで 3つあるテーブルが満載。
集まる人達は、すべて彼女の交友関係。 会社の派遣スタッフ、自分が習いに行っている英会話学校の先生 その学校の経理主任、自分が習いに行っている水泳教室のコーチ、 その水泳教室のお仲間(50代自営業おっさん数名)、 自分が習っているスノボーのインストラクター、 その人は本業がリフティング教室(渓流下り?)してた。
小学校時代の友人(今回は私だけだったが、いつもは3人集まる) 中学校、高校時代の友人、それぞれ、劇作家、小学校教師、 リフレクソロジスト、などなど。 大学時代の友人、その嫁、その子供たち。
自分が習っているヨガ教室の先生、 自分が行っている美容院の店長並びに店員 自分の弟の友達、その嫁エトセトラエトセトラ。
おかげで、わたしはたった一晩で知合いがわさっと増え、 英会話で喋ったり(酔っ払いなのでもちろんめちゃくちゃ) リフティングの妙味を教えてもらったり、 リンパマッサージしてもらったり、 美容師には顔剃りと、まゆ毛カットをしてもらえた。
毎回この場で会うお馴染みさんもいて、 奇妙な親近感もわいたりする。
さて、来客が1人去り、二人去りして 明け方 家主である彼女と2人きりになって うだ話しをしているとき。
彼女のコレクションケースの上に ふと発見したもの。 それは「万華鏡」
これが凄い。 万華鏡って こんなに凄いのか。 ずーっと片目にあてて 口半開きにしながら筒をまわす。
それは大阪帝国ホテルで自分へプレゼントしたものだということ。 世には名だたる万華鏡作家がいて、あの岸田智史もそうなのだということ。 え?キシダサトシって、モーニンモーニン♪の?と聞けば そうだ、とのこと。 『渡る世間は鬼ばかり』で、幸楽でラーメン作ってるだけかと思ったら 万華鏡なんて作ってたのかよ。
中にはオイルが入っているということ。 光りを差込みつつ眺めていると時間を忘れるということ。 あんたがそんなに興味示してくれて 嬉しいわ とか。
友人はいろんな話しをしてたが、その間ずっとわたしは万華鏡覗き。 あとでメールで知らせてきたが、わたしが見ていたのは2万円もするとか。
お金ないからここで見た気分になろう http://kaleido-japan.com/sakuhin/
でも、二度と同じ絵柄にならないところとか ゆっくりゆっくり、あるときはしゃっきり形が変化していく過程 これがいいんだな。
充分堪能したあと、 彼女が チョコエッグの動物のはしりであるオーストラリアの なんとかっておもちゃを集めているコレクションケースを見ていた。
何気に、今私が「タイムスリップグリコの家電に興味ありあり」 の話しをしたら、さっそく海洋堂の全コレクションブックなるものを出してきた。
あぁまだ寝られないぜ。 こいつはおもしろい。
↑というタイトルの、TVの電話相談コーナーを見るともなくつけていた。
昨日のご相談はこうだ。 相談者は22歳のお姉さん。
「19歳の弟が、学校も辞めてフリーターをしている。 本人はプロミュージシャンになりたいらしく、仲間とバンドを組み ライブハウスにも出ているらしい。 家には祖父母と、母と、弟と私達夫婦(私は妊娠7ヶ月)で 住んでいる。
祖父が弟に ちゃんと就職するようにと諭したり母が文句をいうが まったく聞き入れず それどころか最近暴力をふるうようになってきた」
そんなところ。 司会者は一言「甘いね」 「ミュージシャンってさ、有名になりたいだけなんでしょ? そんなのはプロとは言わないよ」
このあたりでむかついてきたので席を立ったため 結論どんな風に話しがむいていったかは知らない。
姉は「普通にちゃんと働いて欲しい」とか言っていた。 「普通ってなんだよ」
わたしの想像だけだけど 父がいないので、祖父母と母に期待をかけられかわいがられ でも、新しい学校には魅力を感じられなくて。
音楽への興味は異端視され、 夢を求めてバイトしているのに「正社員じゃない」という理由で 家族からはまるで能無しぐうたらのように責められる。
22歳の妊婦姉は、妙に理路整然とした話方だったから この人の、弟の身になることより優先順位が高いものってなに? そんなことを思ってしまった。
19歳で夢を見つけるなんて素晴らしい。 その為にバイトしているなんて素晴らしい。 それに気付く人はいない。
自分以外の家族全員が 自分を攻め立てる、居場所なんてありゃしない。 結婚して独立した姉は夫婦して家にいる。全人口自分の敵。 でもまだ19歳、給料も少ないから家を出られない。 誰一人 彼を認めてあげない。
人と同じように普通に学校卒業して 普通に就職して、普通に人生歩んで。 それを肉親であっても 自分以外の人間に望んだり ましてや口に出すなんて どれほどエゴイズムなことか。
わたしの弟がそうだったら わたしの息子がそうだったら
そのお姉さんの身になって考えてみる。 でもやっぱり 私は応援したい。 それで結局は夢に届かなくても、それは自分で始末つけるべきもの。
宮本亜門は、高校時代極端な登校拒否生徒だったそうな。 特に理由はなくて「行きたくない」からだった。
家に閉じこもり音楽や映画への興味ばかりつのらせた。 息子が学校へ行かないのは、おまえのせいだとばかり 父親は母親を殴り、また日本刀をもって息子を追いかけた。
殺される 母息子は逃げて、逃げた先の公園でぼんやり佇む。
「あんた、なんで学校行かないのよ」 「なんでかなぁ・・・・行きたくないんだよ」 何度も繰り返された台詞を また呟く。
そして母が言うのだ 「・・・わかった。もうあんた学校行かなくて、いい」
この瞬間、彼は堰き止められていた思いが すごい勢いで溶けていったという。
それまでは、学校へ行かないこと=悪いこと 自分は悪い息子として 責められ続けて責められ続けて 自分でもどうしていいかわかんなくて 自分で自分も責めて 世界中に 誰も誰も誰も味方じゃなくて
その時母親が 「わかった。もうあんた学校行かなくて、いい」 この一言が彼の存在を認知し、たった一人だけ味方ができて これで彼は救われる。
以来、彼は高校へ行き始め、それまでストックしていた 演劇に対する思いを 本を書き演出することで放出していく。 高校時代の彼の活躍は、専門誌をもってしても伝説化している気がする。
前述の彼 「おまえの事が大切だから心配なんだ」と言われ続けてるんだろな。 言ってるほうも 本当にそう思ってると思いこんでいるだろうな。 自分達の価値観を押しつけるのやめて 今、彼がしていることを見てあげたら。
おまえ、すごいギター上手いね ライブに行って彼を誉めてあげたら 彼は もうテーブルを拳で殴るなんてしなくなるかも。
そう思いつつ そんな環境の中で自分の甘さを見つけるのもあなたのさだめ 心の中で 見知らぬ少年にエールを送った。
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