日記でもなく、手紙でもなく
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2004年01月31日(土) 花王、カネボウ化粧品買収

 日経のトップ記事。
 予想できないではなかったけれど、結局持つものが持つ形になってしまったか....という感覚。

 当初は、花王の化粧品部門(ソフィーナ)とカネボウとが共同出資の形で新化粧品会社を作り、それによって資生堂を急追する、というシナリオだった。しかし、それが延びている、という記事が少し前に出たばかりだった。
 もちろん、企業文化が違うし、カネボウの経営指標は、花王から見たら(恐らく)それこそひどいものだったのだろう、まだ延びるかもしれない、などとも思っていた。

 しかし、花王が結局買収してしまうことで、カネボウ化粧品ブランドを、すべて自らの手に入れたわけだ。

 かつて、資生堂とカネボウは、季節ごとのキャンペーンで競い合っていた。TVのCMなどでも、そのキャンペーンに使われた音楽がヒットして、記憶の中の季節と繋がっていた。
 そんな時代のことも、ふと蘇ってきた。

 花王が、このカネボウというブランドをどのように扱っていくのだろうか。全く別の新会社でそのブランドを扱うということと、自らの手の中でそのブランドを扱うということとは、結構いろいろな面で違いが出る。
 花王のことだから、さほど下手なことはしないとは思うものの、どのように捌いていくのか、本当にこれからが見所だろう。


2004年01月29日(木) 渡辺謙のアカデミー賞助演男優賞ノミネート

 渡辺謙がアカデミー賞助演男優賞ノミネートのニュースを知ったのが昨日。なかなか気持ちの良いニュース。
 ただ、同時に、やはりハリウッド映画(Last Samurai)に出ないと、日本の俳優も、なかなか国際的であるということを認めてもらいにくい、ということも実感。もちろん、アカデミー賞そのものも、ハリウッド(=合衆国文化普及促進の象徴)映画振興策の一つであるから、それはそれでしょうがないとも思う。

 今日のニュースでは、ハリウッド『3大映画会社が共同で』映画化する米国のベストセラー小説「メモワール・オブ・ア・ゲイシャ」(邦訳タイトル「さゆり」)の出演オファーも届いているとか。『』でくくったところが、なかなか珍しいところだろう。予算が大きくなって、リスク分散させようとしているのだろうか?
 いずれにせよ、どんどん出たほうが良いと思ったりもする。


2004年01月20日(火) ポール・モーリアの国内オリジナル・アルバムBOXセット

 1960年代から70年代にかけて、日本で発売されたポール・モーリアのオリジナル・アルバムが、そのままCD化された。限定盤でしかも個々にバラ売りされないのは残念だが、ボックス・セットのVol.1&2、各ボックスには10枚のアルバムが、当時の見開きジャケットの縮小CDサイズで収められている。
 当初は12月の半ばに出る予定だったものが、1ヶ月延びたようだ。

 12月にHMVで取り寄せてもらうことにしていたら、やっと今日入荷したという連絡があった。

 数曲入りCDがそれぞれ1枚オマケでついている。ボックス外側にも、過去LPで発売された時の写真が付いており、それを見るだけでも本当に懐かしいような気持ちにおそわれる。
 LPからCDへメディアが変わっていく80年代頃だったと思うが、数寄屋橋のハンターを週一回くらいは必ず覗いていた時期がある。その頃には、ちょうどこのボックス・セットに収められているような、初期のモーリアのアルバムでも、良く見かけたものだった。価格も700円〜1000円ほどで出ていた記憶もある。

 それを結構買い込んでいたつもりだったが、それでも今回のボックス・セットのジャケットを見ると、2枚ほどは(当時の中古店でも)見かけたことのない盤。

 なお、今まではこの60〜70年代半ば頃の録音のCD化は、モーリア自身が(編曲や録音面で気に入らない部分などがあったりして)封印してしまい、一部の曲を除いてCDとしては発売されてこなかったという。今回のCD化再発も、日本だけの発売になるらしい。
 確かに、日本にはその初期から、モーリアの熱烈なファンがかなりいることも関係があるのだろう。
 今後、このボックス・セットのVol.3やVol.4なども予定されているということで、それも楽しみではあるが、もう一方では、モーリアがとりわけ輝いていた時期の録音というのは、今回の内容に凝縮されているような気もするところ。
 
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 他にセール中の店頭を見ていて、M&Iレーベルから出ているかなり多数のアイテムが15%引きになっており、今まで結構気になりながら手を出していなかったヨーロピアン・ジャズ・トリオの「哀愁のヨーロッパ」「幻想のアダージョ」「悲しみのアンジー」「哀愁のリベルタンゴ」「マドンナの宝石」、仲宗根かほるの「フレグランス」「TABOO」「パパはマンボがお好き」の8点をまとめて入手する。


2004年01月17日(土) 再び、六本木ヒルズへ

 昨年できたばかりの時は、やたらの人ですぐそのビルから出てしまった六本木ヒルズ。
 最上階にある森美術館の企画展<ハピネス>が明日までで終了ということもあり、また今日はオールナイトで早朝6時までオープンしているということもあり、再度六本木ヒルズまで行ってみることにした。

 六本木駅着午後9時半過ぎ。
 地下鉄の駅を出て、森美術館/展望台行きエレベーターのところまで歩いていくと、かなり雪が降り始めてきていた。

 さすがにチケットを買うのも、エレベーターに乗るのにも、さほど時間をとられることはなかった。ただ、上層階にはコインロッカーが置かれていないので、このエレベーターの乗り場に近いところのロッカーに荷物や傘などを置いておくことになる。
 52階で下り、展示ルートは、エスカレーターでもう1つ上がった会場から見ていくことになる。会場内はかなりの人で賑わっている感じ。それでも会場スペースが比較的ゆったりしているため、さほど混雑している感じはない。

 ひととおり(映像作品を除き)展示を見終わった後で、美術館の出口(入口)に近いカフェでエスプレッソを飲んでから、展望台のほうに足を向ける。
 ガラスの外は、大粒の雪が乱舞していて、このビルに入ってきたときよりも降りは強くなっている。

 多くの人がガラスにへばりついて外を見ているのだが、さすがに雪の日ということで、遠景はぼんやりしてしまう。
 2ヶ所ほど、オープンエアの展望スペースもあり、回転ドアを通ってここへ出ると、一気に冷たい外気に触れる。張られた網をすり抜けて、雪が顔にかかってくる。

 たぶん、ここへ来るのなら、昼間ではなくて、休みの前の日の、雨や雪が降っていない夜が良さそうだ、などとも思ったりする。


2004年01月15日(木) 牛丼店、これから?

 米国でのBSE発生とともに、一番経営が危なくなると囁かれたのが牛丼店。
 今日の日経朝刊には、<牛丼店、客数落ちず/米BSE発生後、売上前年並み>の記事。
 吉野屋では、前年を100とすると、全店で12月の売上は99.8、松屋が前年比105という数字になっている。ただ細かく見ると、既存店での売上はそれぞれ90.7と95.4、客数ではそれぞれ90.5と94.1。BSEの影響が感じられないこともない。

 BSE発生後、急遽新メニュー開発をしている。この対応は早かった。ただ、牛丼店で牛丼が出せない、というのはどう考えても痛い。それだけ、メニューを特化して営業してきたし、そのリスクが、別の意味で低価格で一定品質を確保していたところもある。

 ただ、やはりこれからが正念場を迎えることになるのだろう。
 この1月、2月は何とか頑張れたとして、それ以降。果たしてどうなるか。

  ***

 昨日に引き続き、風が本当に冷たい日。


2004年01月12日(月) 渋谷

 少し温度が下がってきた夕方から渋谷のタワーまで。

 先週の土曜日から、和服姿の若い女性の姿。今日が成人の日だったことに改めて思い至る。土日は、着付けの練習を兼ねたデートだったり買い物だったりしたのだろうか。

 いつものように、5Fを覗く。
 今日見つけた盤。1)久々のHKのSally Yehの新譜<Inside Out>(2003)、2)やはり昨年出た台湾のSarah ChengとChyi Yuの2枚組ベスト盤、フォークのコーナーがカントリーの隣に整備されて見つけた、3)ヴァンガード・レーベルに残されたスタジオ録音全曲集Mimi & Richard Farina(3枚組)及びIan & Silvia(4枚組):各2001、4)同じくエレクトラ・レーベルに残されたJudy Henskeのアルバム2枚をCD化したセット(2001)など。

 レジのスクラッチカードを削ると、数枚のうち1枚だけ20ポイントが出る。
 4Fでは、少し録音は古そうだが<The Best of the Melodians>(2003)を確保。

 店の外に出ると、歩道がかなり濡れている。久しぶりの雨。


2004年01月08日(木) SARS再発

 中国でまたまたSARSの疑いがある患者が出た、というニュース。

 春先には、退治はできなくても、患者を隔離してなんとか感染拡大を押さえ込んだ。しかし−−。

 感染拡大しなかったから、それでおしまい、ということにならないのは、誰でもが思ったことだ。
 やっぱり、また出てきたのか。

 インフルエンザに罹っても、間が悪いと、というか体力が落ちているときにかかったりすると、死んでしまうことだってある。そういえば、このインフルエンザも毎年毎年強力なやつが、(これもどうも中国あたりから)登場してくる、という話をTVで見た記憶があるし、ウィルスを押さえ込む薬の開発といたちごっこ状態であるとも聞く。
 
 SARSワクチンが開発されても、このインフルエンザと同じようなことになるかもしれないし、そう考えると背筋が寒くなってくる。
 これこそ、怪奇話より何より、よほど怖い話だ。


2004年01月02日(金) 福袋

 池袋ビックカメラの前では、デジカメ入り福袋2万円也ということで、袋が積まれている。まだ30袋くらいは残っている。
 既に暗くなり始めてきた頃。

 最初は、恐らく今残っているものの少なくとも3倍くらい、少なくとも100袋は出ていたのだろうし、向かい合って店があるから、少なくとも更にその2〜3倍の量が(合計では)積み上げられていたと見る。
 2万円の福袋として出すからには、かなり高画質のものが入っているに違いない、とも思う。

 残り僅かになりました−−、販売員が叫んでいる。

 一瞬。買っておこうか....一台くらいあっても....
 しかし、そこで佇んでいるうち、まあ今でなくともいいか、という気持ちも強くなってきてしまう。来年のデジカメ福袋は1万5千円か、うまくすれば1万円。
 そんな光景が脳裏を掠めていく。

 携帯CDプレーヤー入り福袋は5千円也。デジカメと比べると、あまり人気がない。


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