日記でもなく、手紙でもなく
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外資の新しい業態の化粧品店が日本に進出してきたということで、開店当初はかなり話題になったのがフランスのセフォラです。銀座6丁目、銀座通りに面したところに日本最初の店が開店したのが2年ほど前。 店頭に並んでいる欲しい化粧品を籠に入れ、まとめてレジで精算するというような売り方。
TV番組の中で出てくる店の紹介には、メイクアップ・アドヴァイザーなども登場していたのではなかったかと思います。 最初の銀座店開店後、原宿や大阪などを含め7店舗になり、一見拡大しているのかと思っていたものの、どうも売上が思わしくない、あるいは思ったほどではなかった様子で、ここへきて12月末に7店全てを閉鎖し、撤退するという記事が出ていました。
記事を見た時には意外な感じもしたのですが、人気の(?)シャネルやクリニークなどのブランドをセフォラが仕入れられず、品揃えが偏り、あまり集客力のない店舗になっていたとのこと。 やはり、このような商品カテゴリーの場合は(特にそうなのではないかとも思うのですが)、バランスを欠いた品揃えでは、なかなかうまくいかないようです。
家に帰ると、時々メールでやりとりしている人から、今年お母さんが亡くなったということで、新年のご挨拶は失礼したい旨の喪中はがきが着いていた。そういえば、ちらとそのようなことを聞いたようなことを思い出した。 12月近くなると、そろそろこの喪中はがきが舞い込み始める。年賀状ではなくて、この喪中はがきのほうが増えてきたりもする。
もう一枚のほうは、お礼のはがき。あるところに紀行文を書いた同期がいて、その話を伝えたら早速それを読んだ、という電話が本人のほうにかかってきたらしい。高校時代の友達というのは、ありがたいと結ばれていた。
今週末には、もう12月。やはり、夜になるとかなり温度が下がるようになってきた。
毎朝通ってくるJRの駅前のターミナル、植え込みの木の落ち葉の量が多い。 この時期、毎朝落ち葉の量だけで、大袋3~4はいっぱいになりそうな量だ。
本当は落ち葉が地面に落ちてそれが腐葉土になり、次の年にはその養分でまた木が育っていくはずの<落葉>、コンクリートに落ちた葉は、集められゴミとして処理されるだけだ。 都市の中ではしょうがないことかもしれないのだけど、もっと他に、使い道とかないのだろうか、とも考えてしまったり。
今朝、ちょうど銀座5丁目の銀座通り沿い、ワシントン靴店の右横のビルの2Fあたりの位置に、アディダスの看板が出ており(これも初めて気がついたものの)、その看板の上が、かなり明度の高い大型屋外ディスプレイがついていた。 なかなかきれいに見える。こんなディスプレイがいつの間についたのか、などと思ったりも。
昭和通りから新橋方面を見ると、高層ビルの建築がかなり進んでいる。
3連休は、3日間とも晴れ上がり、晩秋にしては暖かく穏やかな日が続きました。 昼間は(コートを着ずとも)厚手のセーターで少し歩いたりすると、汗をかくほどでしたが、それでも日が落ちてしまうと、やはり温度が急に下がる感じです。
11月も残り僅かです。
良い天気になった3連休の初日。昼過ぎから、足利市立美術館まで行くことにしました。
我が家から足利まで行くとすると、JR一本で行くよりも(単線の両毛線を使うより)、宇都宮線の久喜で東武伊勢崎線に乗り換えて足利市・駅まで行ったほうが良いのは、少し調べてわかってはいました。 ただ、久喜での乗り換えが少し手間取るかもしれないというようなところは残っていましたが。
蓮田から更に白川を越すと、さすがに民家は減り、広々とした稲を刈り取った後の田や畑が見られます。 久喜まではさほど時間がかからずに到着し、足利方面の電車時刻を見ると、10分ほどで準急・太田行が到着することになっていました。 さほど、乗り換え時間がかからなかったのですが、下手をすると久喜から足利へ行ける電車は、1時過ぎだと1時間に一本。下手をすると30分は時間をつぶさないと、うまく乗り継げない場合も多々ありそうです。
ホームで待っていると、各駅停車太田行きというアナウンス。準急ではないのかと思ったら、表示は準急の車両が入線してきます。準急とはいえ、太田までは、各駅に停まる電車だということです。 足利まではかなりありました。久喜から50分強は、そのまま電車に乗りつづけています。途中の駅で、3~4分停まっていることも数回ありますので、実際に動いていればもう少し早く着けるのでしょうが。駅数にしたら、久喜から13駅目ですから、かなりのんびり走行している電車です。
足利市駅前には、かなり大きな川が流れています。渡良瀬川です。 駅から徒歩7分程度、インターネットで足利市立美術館を見ておいた時に書かれていましたので、さほど遠くはないと思っていました。観光案内所で確認したら、そこの川向こうに見える白い建物の1~2Fが美術館だと指し示してくれました。ほとんど距離はありません。
渡良瀬川の土手から、少し川へ降りていったところは、低木をきれいに幾何学模様に刈り込んだ西洋的な雰囲気の公園になっていました。橋の上から見ると、少し大きなゴミなども見られますが、渡良瀬川の水はかなり澄んだ印象。
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美術館を出て足利の市街を少し歩いてみようと思いました。 足利といえば、足利尊氏ですし、足利学校のあったところです。足利学校への入口のところでは、釈尊なんとか記念行事を行っているらしく(?)、露店がいくつか出ていました。
いくつかの店舗のショーウィンドウに、小学生の習字作品の「足利学校」という半紙が、いくつも貼られています。 しかし、飲食店が比較的少ない感じがします。ファーストフードの店は、東武線の駅構内にあるドムドムを除くと、美術館から少し行った所にあるケンタッキー・フライドチキンの店だけですし。喫茶店もほとんどないし。また、祝日だからでしょうか、閉まっている店も多い割には、女性向洋装店は、最新デザインの店舗含め結構目立ちます。
閑散とした通りの中に、ラブ・ホテルにくっついたラーメン店の営業時間が、夕方6時から翌朝6時という表示がされていました。 営業中と札が出ていたので、少しお腹に何か入れようと思った店では、既に昼食時間は終わりましたのよ、と。既に3時半を回っていた時間ですから、ランチタイムはとうに過ぎていますが、そのような時間設定をしているとは思えなかった店に入ってみたつもりではあったのですが。 歩いていると、なんとなく地方都市の侘しさを感じてしまいます。
駅まで戻ると、16時3分発の浅草行き特急に乗れることがわかりましたので、これで戻ることにしました。乗車券・特急券合わせて2000円です。やはり、結構な値段です。来る時は、JRの駅から久喜経由で、確かに結構な時間がかかりましたが、900円ほどで済みましたから。 この特急ですが、足利市駅の次の館林に止まると、あとは一気に北千住まで止まりません。
進行方向窓側の席でしたが、ちょうど地平線に陽が沈んだところでした。さほど雲のない日でしたので、陽の沈んだあたりだけ、ピンク色に染まって見えました。 車窓から外を見ていると、ちょうど川を越えたところで、川岸に枯れかかった尾花の一群。秋も本当に深まりました。
高校時代に論理的に考える力をつけてもらおうと、中央教育審議会は答申案の中に、ディベートと卒業論文、古典などを中心とした必読書30冊の読破義務付けなどが含まれているそうです。 ディベートは、やらないよりやったほうが良いし、そのために様々な情報をどのように集め、論理化していくか、というプロセスが必ず必要になるでしょう。場合によりグループ単位でそれを行うことで、情報を共有化することの意味なども、一層理解してもらえるのではないかと考えます。
問題は、卒業論文を書くということと、必読書30冊の読破という点です。 それぞれいくつかの問題があるように思いますが、一つづつ考えてみたいと思います。
卒業論文を書くということ、それにチャレンジしてみるということは、決して悪くはないような気がします。しかし、チャレンジしても書ききれない、まとめきれないという問題が山ほど出てくるのではないかとも考えます。自分の高校時代、果たして卒業論文などをまとめきれただろうか、それを考えると、かなり暗くなったりする自分がいます。
その大きな要因となるものに、問題を集約化し、それをまとめていくこと、更に自分の考え方を検証してみること、などの方法論が、どの程度高校の教育プロセスの中に組み込まれるのだろうか、その部分に関して少しどころか大いに疑問が残ります。 今の大学ですら、そのあたりのことが(特に文系学部で)どの程度できているのか、卒論すらない大学があることを考えると、そんなことが可能なのだろうか、みたいな気がしてきます。
書く力を高めたい、それによって、論理的思考を向上させる、というようなことを考えるのであれば、卒論ということよりも、4000字程度の作文を夏休みに必ず5本程度書いてきてもらう、みたいなことでも、ひょっとしたら十分なのではないか、とも――。 それを自力でやった人とやらなかった人では、かなり差がついてくる、これが実力の差になるでしょうし、書く、表現する、ということのためのプロセスや技術の洗練度の差になってくるのではないでしょうか。
もう一つは、必読書30冊の設定とも絡みます。 必読書30冊の中に、自分自身の卒論のために読んだ本が半数ほど入ってくるのであれば、そのテーマに係わる問題意識を整理したり、そのような問題の解決の糸口がどのあたりにあるのかを探索する情報として活用できるようには思うのです。しかし、新聞記事を見ると、各高校でその30冊を設定する、というようなことが記されているわけです。 つまり、30冊というのは、古典や外国文化の理解を促進していくことに使おうとしていて、卒論とは直接関係がないような構造に見えることです。
これで、どうやって、高校生に卒論を書けというのでしょうか。 高校時代に、自分の研究テーマを持ち、様々な情報収集の仕方や調査、実験の方法論まで教育しようとするのでしょうか?もしそこまでやるという決意なら、他の学科などは結構はしょって、そちらの教育のための時間にあてていかない限り、短い3年間では、かなり難しそうな気がします。
30冊の問題はまだ別なところにもあります。一つは各高校で30冊を選ぶ、というようなところにも、一見各学校の自主性を貴んでいるようで、実はそこに明快な哲学がないような気もします。 学校の自主性ということよりも、それをもっと個人の自主性のほうに振れないのでしょうか? 良い本を読んで欲しいと願う気持ちは、わからないでもないのですが、なぜその本が素晴らしいかは、つまらない本と比較することで、よくわかったりもします。 30冊の選定ということよりも、3000冊くらいを100~150ぐらいのグループやコースにして、各グループ内でのオススメを2~3点設定し、1コース/グループの20~30冊全部を読むのでも、オススメ(とその周辺)だけをピックアップしながら、いくつかのコースにまたがって読む――などのこと。
それくらいの指針を出しておかないと、果たしてこんなことがうまくいくのだろうか、そんなふうに思えてしょうがない、中教審の(新聞記事だけから見た)答申案でしたね。 記事の内容よりも、もっと具体的にそのプランが描けているのであれば、まだ救われるのですが、果たしてどうでしょうか?
明日発売予定だった世界遺産シリーズ切手(10種が連印シート)に、写真の裏焼きが発見されたそうです。高山寺の表参道の写真がそれ。 総務省のHPを見ていた人が、自分が撮影した写真と違う、ということで発見。 ところが、既に発売日を間違えた郵便局があり、8シートは販売されてしまったそうです。
回収するとはいえ、既に買った人は、絶対手放さないでしょうね。 万が一、その印刷ミスをした切手が使われていて、消印などが押されていると、これはもっと大変なことになります。凄まじい価値ある切手になるということです。 これこそ、すぐ数万円の価値が出てくるのではないかとも思います。
この話を取り上げたのは、昨日の作為による買占めとは異なり、偶然の所産によって出た価値というのは、ほとんど誰の迷惑にもならないどころか、まさに無から有、ある意味で超有の価値を生み出すと同時に、なかなか面白い話題になっていくことになります。
郵政省は、送付回収・廃棄コストと、当初の印刷費・紙代がパァになってしまうわけですが、そのあたりは、話題価値とトントンにできそうな気もします。
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話変わって、ディズニー・シーの提携先主要13ホテルの客室平均稼働率は、10月92%とかなり良好だったといいます(日経)。 92%ということは、ほとんど稼働率が100%に近い、あるいは週末だけではなく、平日でも100%近くに達しているホテルが多いということでしょう。 USJの提携ホテルも好調と付記されていました。
海外旅行を国内旅行に変更し、行き先がアミューズメント・パークになっている..... そこで楽しむというのがコアとしてあるのでしょうが、2泊、3泊するような人が、そのような施設だけを楽しんでいるとは思えません。 大都市の繁華街にも近い、そのような要素から、ショッピングや食べ歩きなどを含む、都市型消費などを併せて含んでいるようにも感じますが、都心部のホテルは米国の同時テロの影響で稼働率が悪化、多くが6~7割。
まさに対照的です。
都心部の利便性を選択するのではなく、むしろその施設を中心に見て、朝早くからすぐ施設にいける、夜遅くまでその施設で楽しむ、みたいなことがコアになるからこそ、選択されるホテルが変わってきている、そのようなことかもしれません。
2001年11月20日(火) |
ジブリ美術館・その後(チケット騒動) |
ジブリ美術館が好評とのことです。 新しいアプローチがうまくいっているのは、喜ばしい限りです。 みんながみんな、ディズニーランドや、USJの方向だけを目指してしまうと悲しいものがあります。
ところで、10/1オープンのこの美術館ですが、入場券が完全予約制(1日限定2400名)というところ、これは、その内容からすればものすごくよくわかるのですが、年内の12月末までは、入場券が完売状態とのこと。 素晴らしい企画だったことがよくわかります。
ところが、定価千円の大人入場券が、インターネットのオークションサイトに出回っている、しかも、そのプレミアムがついた価格が、何と1万円になったこともあるそうですし、しかも、そのチケットを大量にオークションサイトに出品するヤツまでいるとのこと。 これは、意図的にチケットを買い占めて高く売ろうとしているということに他ありません。
三鷹市のほうでは、そのオークションサイト運営会社に、ジブリ美術館入場券出品の削除を要請したそうです。 当然の要請だと思いますが、現行法では警察もそれを取り締まることができないとも。ちょっと頭を抱えてしまいます。
タバコを吸うときに、2Fのベランダへの戸を開けて一服するのが、家では習慣になってしまっています。かつて、ホタル族なる名称がありましたが、まさにそれ。
うだうだ深夜までTVを見ていて、寝る前に一服と思い、ベランダの戸を開けました。上空のオリオン座がやや西に傾いた午前2時40分くらいでした。 目の端のほうに、光が流れていったような気がしました。 気のせいか--そう思いながら星空をそのまま眺めていましたら、今度はちょうど眺めていたオリオン座のすぐそばを、1秒ほどの短い光の流れ。流れ星です。
生まれて初めて見た流星でした。 しかし、それだけでは終わりません。20秒ほどして、更に次、そして間隔を置かずにまた一つ。 獅子座流星群です。少し感激です。
確かにTVのニュースでも、この流星群が見られるという話がありましたが、自宅で見られるとは思ってもいませんでしたので、実際に目にするまでそのことを全く忘れていました。
10分くらいの短い時間の中、ベランダからの限られた夜空の範囲でも、11個の流星を確認できました。ただ、流れ星が見える方向はかなりばらついていて、流れていく方向もまちまちでしたが。 それでも、これほど次々見えるものとは思いもよりません。
宇宙のショーを見せてもらった幸運。
目黒駅から雅叙園の方向へ足を向けると、権之助坂に沿ってやや古びたこの商店街があります。 目黒区美術館へ行く時に、この権之助坂商店街を抜けていきました。
シャッターが閉め切られ、新しいビルになるような張り紙がされているところもありますが、目黒川の手前まで。
川向こうは、大鳥商店街という名前に変わり、まだ先まで続いているようでした。
美術館からの帰り道、途中にあった揚州商人というラーメン屋で、エビワンタンを食べてみました。これはなかなか。 この店オススメのワンタン麺のほうは、肉のたっぷり入ったワンタン、しかもそのワンタンが7つほど入っているもので、こちらのワンタンもとても美味しいものでした。 麺とスープのほうは、比較的昔ながらの味。もう少しコクとうまみが出ていると、より人気が出るのだろうという気もしましたが。
帰り道は上り道。来た時ほど早く歩けません。
2001年11月16日(金) |
新風景・Shinjuku South |
高島屋タイムズスクエアや、サザンタワーのある新宿南口は、既にクリスマス向けイルミネーションに彩られています。 金曜日の夜ということもあり、カップルが道端のほんの少し高くした石のしきりに、公園のベンチよろしく等間隔で腰をおろしている風景が、そこにあったりもします。
リカちゃん人形が35周年を迎えたそうで、新たに<赤ちゃんを抱いたリカちゃん>人形の写真とともに、新製品の記事が(今日の日経に)出ていました。とうとうリカちゃんも、ママになってしまったようです。
ロングセラー商品の典型ですし、毎年毎年、結構な数量が売れていた商品だったのだろう、そんなことを考えながら、タカラのサイトを覗きに行ってみました。
サイトを覗きに行ってよくわかったのですが、<こんにちはあかちゃん>という名前がついていて、何と「おなかの大きなリカちゃん」で、出産を待つお母さん用赤ちゃん小物がセットされているとのことです。しかも、この商品を買って、同封のはがきを送ると、<カプセルに入った赤ちゃん>と<おなかを小さくするひみつのパーツ>を送ってもらえる! 私自身は、少々唖然としました。 カプセルに入った赤ちゃんがやってくるのはわかるとしても、おなかを小さくする秘密の<パーツ>というのは、なかなかのものです。新しい技術がそこには込められている(!?)と思って、もう一度日経の記事を読み直すと、リカちゃんのおなかのふくらみを外す鍵が送られてくるようです。
しかし、ここまでやるか、というのが偽らざる心境でした。
他のページを見ると、ヴァンドーム青山のオリジナル・リカちゃん、価格100万円というのも出ていました。これは、以前何かで見たか聞いたかしたような気がします。1体だけだとすると、リカちゃんコレクターにしてみると、それだけの値段は、たかが人形に高すぎる値段ということではなく、まるまる全て<高い価値>そのものに見えてくると思います。≪特定ファッション・ブランドの衣装をつけた≫人形、というところの付加価値です。 オリジナリティという観点からすれば、自分で洋服を作っても、誰かに作ってもらっても、(自分だけの価値としては大きいものの、)他の人から見た時の魅力度は、さほど高くはないかもしれません。
次は、シャネルのドレスを着たリカちゃんなどが出てきそうな雰囲気もあります。1体限定なら、200万円くらい?
ところで、オリジナル・リカちゃんですが、税別だそうです。人形を買って、税金だけで5万円もとられてしまう.... 私には、この税金の金額のほうが、えらく気になってしまうのです。
近くのJRの駅から家に帰るとき乗ったタクシーの中で、ラジオから、マンハッタンからさほど離れていない高級住宅地エリアに、また旅客機が墜落した、というニュースを聞く。 すわ、またテロか?
そんなふうに思ってしまうのは、2ヶ月前の事件の後遺症に近い。
TVでは、各局とも生中継でそのニュースが流れている。住宅の火災も最初は4棟などと報じられていたが、すぐ12棟に拡大。 旅客機の残骸が、消防士の近くに横たわっていたりする。
テロを裏付けるものもなく、テロでないとも断言できない状態とも。
新会社はJALSというのだろうか? JAL+JAS=JA(L+S)→JALS!?
もともと、頭のほうのJAは同じだから、いっしょにしてもうまく混じりあうかもしれない。やはり、頭文字からしてANAだけはかなり異質だ。 ANAは、利益率の高い国内路線を結構抱えているので、この2社から見ると、ほんとうにいい商売しているように見えるはずだろう。
もともと、東急グループが大株主のJASは、経営合理化をどのようにしてすすめるか、考えていたところで、ちょうどテロ事件以降、海外便の乗客が急減した日航といっしょに、合理化をすすめてしまうという、一石二鳥の手なので、わからないでもない。
新社名はどうするか、ちょっと考えどころだが。
それ以前に、この合併が認められるかという点もまだ残っている。ただし、グローバル化が進行する航空会社のビジネスでは、国内の競合がひとつだけになるからダメとはなかなか言えなくなってきているところもあるだろう。
2001年11月10日(土) |
ベルコモンズ1F<エスプレッソ・カフェ> |
外苑前から近い、ベルコモンズ1Fの<エスプレッソ・カフェ>で落ち合うことにしました。 地下鉄の駅を出て、ベルコモンズの手前の横断歩道のところで、ちょうど落ち合う知人が赤信号で待っていました。店内で待ち合わせしなくても、今回は済んだのですが、予約した店の時刻まで、30分ありましたので2人でこの店に入ってお茶を飲んでいくことにしました。
この店に入るのは5年ぶり、いや、もっと時間は経っていそうな気がします。 店名も、以前はカプッチョというような店名だったはずですし。その頃、年に3-4回くらいは、ここで待ち合わせをしたように思います。
店内の空間、ちょうど鉤型になったスペースは、以前と全く変わらず、入口と反対側は、ガラスでベルコモの1Fが見通せるのも、恐らくほとんど変わっていないようです。そういう意味では、少し懐かしくもあるのですが、当時はもっと客が大勢入っていた気もします。 長く降り続いた雨が上がり、少し寒い日の暮れ方。そんなことで、昔よりも客が少なかったのか、この手の店に入ろうとする客が、以前より少なくなってしまったのか..... ベルコモンズそのものも、以前より話題提供力みたいなものが、ひょっとしたら減っていたり、他のエリアに人が流れているようなことも、少し関連しているのかもしれませんが、我々2人以外には、店内に3人ほどの客が入っていた程度です。
予約を入れていた店のほうは、行くと我々の席を除き全て埋まっていて、とても賑わっていました。通りからはかなり裏手の店であるにもかかわらず。 人気のあるところと、そうではないところの落差が、どんどん広がっている、ある意味で、そこそこ入っている店みたいなものが、少なくなってきたのかもしれないようにも思った日でした。
FM放送番組欄、CD新譜、アーチスト情報と新製品オーディオなどを記事の柱にした<FM fan>という雑誌があるが、今年いっぱいで休刊になるという。この雑誌を知っている人で、その人が特定の音楽ジャンルだけをよく聴いている人の場合だと、「特徴のない、ごった煮のような雑誌」といって貶していたものだった。 私の場合は逆に、いろいろな領域に関心がある(むしろ、自分の関心領域が、既存の様々なジャンルの中に少しずつあったりするので)特にノンジャンルで構成された記事を見ながら、新しい情報を得たりすることもあり結構重宝していたので、ちょっと残念な気もしている。35年ほど続いた雑誌らしい。
この雑誌を読み始めた頃だと、それこそいろいろな記事を熟読していたし、オーディオなどが話題になっていたこともあり、その中の長岡鉄男の新製品レポートなども、面白がって読んでいた記憶もある。当時から、歯に衣着せぬ論評で、提灯持ち的記事はほとんどなかったということもあり、その連載が長続きしたところがあるようにも思う。ただ、長岡氏の場合、評価的な話だけではなく、オーディオ文化論的な内容も添えられていて、そのへんを面白く読んでいたところもある。 長岡氏も先年亡くなると同時に、連載記事の担当者も変わってしまった。ものの見事に記事の面白さは半減した。
もう一方で、日経流通には、伊勢丹美術館の閉館記事が出ていた。 小田急美術館も閉館という話を聞いたのがつい先日。伊勢丹美術館だけは、結構頑張っているなと思っていた矢先の記事。来年3月には閉鎖されるという。
79年に開設しているので、足掛け23年間。閉鎖を決定したのは、集客効果が薄れてきた、ということが一番大きな理由。売り場が広がった分、その分の売上は増えるというのは、当然のことだが、売り場を増やせば集客が増加するか、というのはなんともいえないところも残る。 やはり、数多くの公的美術館が、もっと頑張らないといけない時代に入ってきているのではないだろうか。やがて、公的美術館も淘汰の時代に入ってくるような気もしている。
昨日の帰りの電車の中で、メールを入れておいた人から、今週の金曜日夜~日曜日まで東京に行く予定があるので、土曜日か日曜日のお昼でもどうか、というメールが携帯に入っていた。 送信時刻は、午前6時36分。今朝目が覚める15分前。 早い。
東京に出てきたら食事をしよう、という話をずいぶん前からしている割に、またそういう機会が2ヶ月に1度くらいはある割に、今年はなかなか実現できないでいた。先週までなら、全くお手上げだったが、今週ならなんとかなりそうだ。 特にまだ予定は入っていない、という返信を出そうと、出勤途中の駅で、携帯に文字を入れていたら、異常音で全部が10分強止まっていた電車が、ホームに滑り込んできた。 すし詰めの電車の中では、片手の携帯も、それを握ったまま。
結局、目的の駅のホームに着いてから、「今回こそは、うまく時間を作って欲しい」というおまけの文章を入力して送信。ちょうど、受信2時間後。
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