2002.10.06 島田市民会館ホール
ご存知、津軽三味線の吉田兄弟のコンサートに行ってきました。
先日9月には、2回目となる上妻宏光さんのライブが今回の会場近くの焼津で行われ、同じ津軽三味線のライブ、ということでほとんどお客さんがかぶってる感じでした(笑)
上妻さんは『三味線を楽器として』大胆にとらえている感じがするのに対して、吉田兄弟の方は『三味線は心で弾く』というのを大事にしているように感じました。どちらが良い、というのではなく三味線に対するスタンスがぜんぜん違う、という感じ。
吉田兄弟の方は、本物の津軽三味線を聞いている、というのがひしひしと感じられる演奏。やはり“ナマの”三味線の音は、電気三味線の音とはぜんぜん違って、奥からわいてくる、地面から登ってくる、そんな感じ。 着物に真っ赤な袴のりりしい姿の二人が時々「ハッ!!」と合いの手を入れながら力の限り三味線を弾く姿に、厳しい北の大地の映像を見ましたね〜。(-v-)
時々彼らのオリジナルの曲が入るとはいえ、やっぱり基本は古典(昔からの楽曲)。 三味線の音には古典の音楽が良く似合う〜♪ バックバンドとともに演奏する彼らのオリジナル曲は正直、先日聞いた上妻さんと比べちゃうとまだまだ音楽の幅が狭いかな〜・・・と感じさせちゃうところがあるんだけど、それはまだこれからいくらでも勉強できる事ですしね。
とにかく、彼らのライブは基本をきっちり踏まえた上で、軽やかなトーク、礼儀正しさがバッチリで、こりゃ〜・・・特におばあちゃん・おばちゃん方に絶大な人気が出るだろうよ・・・と思わされましたですよ。
実際、客がかぶっていた上妻さんのライブは『三味線』というよりはもう、『三味線を使った、超!上質なジャズ・フュージョンライブ』といった感じで大音量で演奏していたので(彼のライブはバックバンドの演奏力が特に筆舌に尽くしがたいほど素晴らしく、新しいジャンルの音楽としてゆちこ的には大絶賛なんですけど!)そうとうな大人の方には、う〜〜ん・・・大丈夫かな?と心配にはなりましたです。困惑して固まってたしね(笑)
まーとにもかくにも、吉田兄弟、素晴らしい演奏会!でした。 1曲終わるごとに「はぁ、疲れた・・・」と言って笑いを取ってましたが(^o^) やはりエレキでない三味線をきちんと演奏すると、力を相当使って疲れるんだろうなあ。(実際アンコールは1曲で勘弁してください、という感じでした)
兄弟の演奏の特徴としては、弟の健一さんの演奏は、若々しい切れのあるリズム打ちが印象的。歯切れが良い、元気いっぱいな感じです。 お兄さんの良一郎さんは・・・というと、古典の曲の演奏の素晴らしさに言葉を忘れてしまうほどでした! 変幻自在・感情の高まり、押さえた熱情、三味線という物はここまで表現できる物なんだ―!!と大感動!!!素晴らしいプレイヤーですよ兄ちゃん!!三味線という楽器に、今とても感動を覚えているゆちこでした♪ 「あんた、三味線似合うと思うよ」と昔言われたこともあるし、ちょっとやってみよっかなっなんて思ったり♪←単純・・・(^.^;)
ちなみにお兄ちゃんはツアーグッズのデザイン・プロデュースも手がけているんだそうで、ライブのMCの饒舌さと併せて多彩ぶりを発揮。 見てみましたが帽子やらTシャツやらに三味線&ばちをデザインした物なんか、なかなかシンプルでステキでした!ゆちこ、ネイビー&裏が同系色のチェックの帽子、思わず購入!!かわいいんですよ〜。
吉田兄弟・津軽三味線コンサート、自信を持って超!!オススメしますです!! 機会があったらぜひどうぞー♪
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