メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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優しさなんて持たなくたっていい くちびるに歌があればいい 歌はきっと勝手に優しさを運んでくれる 僕の知らないところで
誰かを愛さなくってもいい くちびるに歌があればいい 歌はきっと勝手に愛を運んでくれる 僕が気づかなくっても
不誠実な僕と 不機嫌な僕と 意地悪な君と 意地っ張りな君 うまくいくわけなど無いのに また今夜も涙流してしまう
真心なんてしらなくってもいい くちびるに歌があればいい 歌はきっと二人の間に暖かい時を もたらしてくれるから
歌はきっと二人の明日を 丸い月で照らしてくれるから
それ以上どうしようもないところまで 来てしまったのなら
あとは成り行きに任せるように 笑って倒れていこうじゃないか
風まかせ
とめどなく溢れる涙 この橋を渡ったら 昨日はきっと少しずつ風化されてゆく 少しずつ少しずつ
この哀しみも甘く感じられるように
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