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メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG


メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG
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この風は君を壊しに来る 2005年07月31日(日)


夜中にもう一度
TVをつけて君に会う

こんな時間しか動いてない

大きな口で

世界を手に入れたかのような
微笑みも

長くは続かない

サンドストームがそこまで来ている


簑としてのブルーズ 2005年07月30日(土)


雨を避けてブルーズをかたる
雨を避けてブルーズを語る

最もらしくきこえて
最もらしくみえる

そこから全てが始まるように
知ったフリをして
ひとつおぼえなのさ
ひどい声で歌うなよ

他のこと考えながらうたう
関係ないことおもいながらうたう

形だけの用意して
気持ちの入っていない夜に

そこから全てが始まるように
知ったフリをして
ひとつおぼえなのさ
ひどい声で歌うなよ

ひどい声で歌うなよ


ZEBRA AND HORSE 2005年07月29日(金)


その丘に集合したら
何年もやぶってきた
約束を思い出せ
鐘はまだ鳴りやまない

頭数かぞえろ
誰が足りないと思う?
約束を思い出せ
白けた大人の顔で

走るのに疲れたら
座り込むようになった
解りあうより
なだめるようになった

我慢したり、内に秘めたり
本当のことをいわなくなった
忘れてしまったのではなく
忘れた振りをしてるんだろう

その方が都合がいい



穏やかなウソツキになった
激しい誠実を捨てても
過去なんて消えてもいい
そういう時代が来たのか

我が儘に身を任せて
奪い取るように愛を選び
地下室に潜ったまま
姿を消そうとしてる

純白の綺麗な汚物を
顔に塗って椅子に座れば
ふん反り返ったその瞳
笑う少年達は消える

何も変わらないだろう
変えようとしなければ
誰も戻らないだろう
その狭い汚れた楽園には


小児病棟 2005年07月28日(木)


あたりまえのように
ママの水
当たり前のように
冷たい廊下

流行の服か
昨夜の喧嘩か
放置した温もりを
玄関に忘れてきた

あなたは母親でしょう
その子の母親でしょう
いままでどこにいたんだ
いままで何を見てきたんだ

わからないでしょう
どこにあるか
わからないでしょう
誰が来たか

言葉の意味だけ探って
その子の目を見ない
ほら 紅い傷痕
ほら鈍い音がする

あなたは母親でしょう
その子の母親でしょう
いままでどこにいたんだ
いままで何を見てきたんだ

いままでどうやって食べさせてきたんだ
いままでどうやって抱きしめてきたんだ



詩人に口無し 2005年07月27日(水)


黙れ あなたの言葉は
最高だから

黙れ あなたの理論は
正しいから

喋るな
喋るな
この空間を
雑音で満たすな

黙れ あなたの言葉は
メロディよりも素晴らしいから


闘  争 2005年07月26日(火)


歌う競争
勝て 勝て 勝て
感動よりも
勝て 勝て 勝て

武器を抱えて
殺れ 殺れ 殺れ
歌うアイツを
破れ 破れ 破れ

メロディの闘争
煽れ 煽れ 煽れ
胸に沁みる歌で
残れ 残れ 残れ

争う音楽
勝ち残ると価値残る
敗者に意味も感動もない

目標見失って
勝て 勝て 勝て
絶対 絶対
勝てと いう 

争うための歌で
愛や優しさを語ろう

勝て!!!

満足しただろう
最高だろう
一番っていいだろう

それが素晴らしい歌の世界


所詮素人が吠えてるだけ 2005年07月25日(月)


丁度真ん中がいなくて
底辺からトップまでいきなり飛んでる
この溝は深い
この溝は広い

所詮素人の戯れ

プロフェッショナルのマネは簡単
素人じゃないフリも簡単
その鼻は高い
その息は荒い

所詮素人の戯れ

知ったかぶりの詩人が
通りすがりに夢を見るから
なんとなくなんとなく
わかった気がしてる
わかった気になってる

くだらない時間はたくさんだ
とにかく結果を見せてくれ
この心に響くものを

所詮素人が吠えてるだけ


正論ピストル 2005年07月24日(日)


こめかみに突きつけて
ブルースを説く
それは正論という名の
汚らしいピストル

脅迫めいた口調で
思い通りに操る
それは正論という名の
饒舌なピストル

上手に車を乗り継いで
目的のエクスタシーまで
誰かの背中を渡る
野良犬の群に身を隠す
汚れた朝の言い訳は
聞きかじった台詞
過去だけが慰めの事実


DAYS 2005年07月23日(土)


それから2年ほどが過ぎ
僕は更にくだらない人間になった

それから季節だけを過ごし
形だけに拘るようになった

昔の自分に
矛盾を指摘され
うるさそうな顔で
忘れた振りをした

想い出を語ったり
理想に振り向いたり
するのも淋しくて
ただただ面倒で

いつしか2年ほどが過ぎ
僕はなにもしていなかった

あの時の気持ちだけを見送り
転がっていただけだった


ナルシストクラブ 2005年07月22日(金)


ナルシストクラブへようこそ
無礼を教えてあげる

ナルシストクラブへようこそ
失礼な態度を基本から

ナルシストクラブへようこそ
愚かなる者は去れ

ナルシストクラブへようこそ
一緒に勘違いしようよ

ナルシストクラブへようこそ
狭い塀の中に帰ろう


PAIN ON EARTH 2005年07月21日(木)


空を駈ける夢は
果てしない浪費

散った命すら
ロマンで許してる

大地を揺るがす音
消えてゆく無数の光

遠い宇宙(そら)から
その悲しみは見えない

幸せな世界を
救うより大切な
大きな挑戦を
神はどう見てるだろう

海が叫ぶとき
大地が裂けるとき

無人の住居は
ただ星を回るだけ


未来のうた 2005年07月20日(水)


明日のない夜を未来と呼んだ
星のない空を光と呼んだ

誰が解ってくれるんだろう
きみの流した血で作られた
悲劇的なストロベリークリーム

あてのない生活に温もりを
堅実な職業に泥水を

誰が叩いてくれただろう
きみの隠れていた部屋の
薄汚れたドアを

未来
未来
未来が闇にくるまって

人の名前を消してゆく

未来
未来
未来の選択は

哀しみに溢れた
笑顔が見つけた終わりの唄


AQUA 2005年07月19日(火)


僕らは遠くに手をのばして
雲を掴もうと瞳こらして
迷路の中に紛れ込んだ
そんなこともわからずにいた

誰より優しい心はきっと
誰より明るい笑顔はきっと
誰より儚く脆いままで
傷つき消えてしまうんだ

どうして哀しみに
気付いてあげられなかったのだろう
どうして突然の空は
こんなに意地悪に蒼いのだろう

取り繕わず追いかけて
きみをつかまえに行こう
風が君を連れ去るその前に
誰かがきみを忘れるその前に



教会で眠ったきみの元へ
灰色の猫は帰ってくる
側にいたかった それだけは
その仔でさえ解るのに

悔やんでる人々に告げたのは
愛せない日々の爪痕
誰にも解らない もう 今は
夏の陽炎が揺れてこの街は黙る

どうして哀しみを
翼に託したのだろう
どうして突然の闇は
流れるように通り過ぎるのだろう

あの日の約束を追いかけて
きみをつかまえに行こう
風がきみを連れ去るその前に
僕のこころが涙を止めないうちに

忘れない たとえこの空が
変わりはてた街を紅く染めても
時がきみを連れ去ったとしても
僕はここできみをずっと見ている

僕はここできみをずっと見ている




MAMA 2005年07月18日(月)


恋愛という餌に釣られて
水槽の中で溺れた子供たち
傷ついているのは誰
悲しんでいるのは誰

誰かを苦しめたまま
大きくなった手のひらで
汚い時間をつぶす

きみの後で
誰かが泣いているんだよ
きみの後で
誰かが祈っているんだよ

一番身近な人の
哀しみを止められないまま
大人の国へ旅立つ
大人の国に沈む

誰かを苦しめたまま
大きくなった手のひらで
便利な言葉を使う


きみの後で
誰かが泣いているんだよ
きみの後で
誰かが祈っているんだよ

きみの後で
誰かが泣いているんだよ
きみの後で
誰かが祈っているんだよ


おやすみなさい 2005年07月17日(日)


つかれたでしょう
おやすみなさい
ねむりなさい

つらかったでしょう
おやすみなさい
ねむりなさい

きれいな寝顔で
夢に抱かれて

きれいな空です
あおい海です
夏が訪れます
風が吹きます

みえますか
あの丘のむこうに
きれいな花が咲いています

おやすみなさい
全て忘れて
ねむりなさい

おやすみなさい
瞳を閉じて
おやすみなさい


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