| 2008年03月13日(木) |
04. 元気な小学生の少年 |
「だ。そうだ」
「そりゃそうだろ。オレと言えば元気。元気といえばオレってくらいだから」
「つく。言っとくけど『元気な小学生の少年』だから」
「それくらい元気があるってことだろ？ 『剣』はそれくらいタフじゃないとやってけない」
「……やつに嫌味は通じないのか」
「というより、話を全然聞いてないだけだろ」
三人の一人に対する公論をよそに。その一人は続ける。
「確かに病気もめったなことでしかなかったもんな。『紙一重だからね』とは言われてたけど」
嬉々として口を開く様は、むしろ無邪気と呼ぶほうがふさわしいのだろう。むろん、元気には変わらないのだろうが、ほめられたことを――実際にはそうではないのだが、まるで試験で１００点をとった時のように語る様は。
「どこからどう見ても小学生」
「だな」
「小学生に失礼じゃない？」
「藤井。あんたけっこう言うな。仮にも幼馴染じゃなかったのか」
「だって昔っからああだし。下手に暗いよかいいんじゃない？ 紙一重だけど」
紙一重に値するのが予想どおりのものであるかは別として。
目の前の少年を表現するにはこの言葉が一番なのだろう。
それだけはよくわかった一同だった。
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花鳥メンバーにて。
まだまだキャラはつかめてません。
とりあえず主人公だけは元気＝バカ＝天然です。
過去日記
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