夕方5時、そろそろ子供達に帰宅を促そうと表に出た。
ご近所の家の駐車場でみんな揃って遊んでいる。
「そろそろお家に入りなさいよ」
言いかけて、自転車の子供イスに腰掛けたまま
ひとり寝ている子がいたので
「寝ちゃったのかぁ」
手を掛けながら様子を見ていると
「あれ?何でだろ、鍵が開かない」と
友人が玄関の前で首をかしげている。
「何?どうしたの」
買い物から帰ってきたばかりの友人が
寝てしまった下の子を自転車に乗せたままにして
買い物袋を持った状態で玄関の鍵と格闘している。
脇から集まってきた子供達が口々に言った。
「さっきサトくんがね、鍵のところに棒を入れて開けようとしてたんだよ」
「鍵がさぁ、回んないんだよね、鍵穴には入るんだけど」
(/||| ̄▽)/ゲッ!!!うちの子かいっ!!
人様の家の玄関先で何やってんのよぉ(#-△-)
当の本人はスーッと私の脇を抜けそ知らぬふりをしている。
ユキが言った。
「お兄ちゃんがね、お花のてんとう虫の棒を取って
鍵の真似っこしてたの」
するとその横で
「私が縄跳びを取りたかったから
サトくんが開けてくれようとしたの」と友人の子がかばう。
要約するとこうだ。
友人が下の子を連れて買い物に出た。
上の子は近所のお友達とわいわい遊んでいる最中だったので
買い物にはついていかずに待っているといい、
サトやユキと混じって遊んでいた。
そこへ、サトとユキが何をおもったか
自宅から縄跳びを持ち出してきて新しい遊びを始めた。
そうなると、みんなも縄跳びが欲しくなる。
個々の家に戻って縄跳びを取ってくる。
けれど、遊んで待っているといったその子の家は
友人が玄関の鍵をかけて出かけてしまったので中に入れない。
そこでサトが鍵師気取りで植木鉢に刺してあった
竹串の先にてんとう虫のついた飾り棒を抜き取り
鍵穴に差し込んだ、というわけ。
で、無理やりガチャガチャやってたら
そのうち抜けなくなって、無理に抜いたら
今度は先が折れて中に残ってしまったらしい。
事態は把握できた。
どう転んでもウチが関わってることに間違いはない。
鍵の開かない原因もウチの子が作ったこと。
が、当の本人は怒られてはまずいと思ったのか
詫びもせず素通りして逃げた。
これに腹が立ったので私は怒ってサトを平手打ち!!
「自分がやったことから逃げるなっ」o(`Θ´)○☆バチン!
怒られるのが嫌で黙ったまま、
誰かが言い出さなければ知らん顔でいるつもりだったんだ。
卑怯なっ!!!怒り爆発です(`ヘ´)
とにかく...夕方の、主婦が一番多忙な時間に
家に入れない状態は非常にまずい。
サトを懇々と叱りつつも、家に急いで戻って
タウンページを持ってきた。
鍵をとにかく早く開けてもらわねば。
隣市にあったお店に電話して開錠と修理をお願いした。
「今からすぐ出ます」
と、言ってくれたものの、帰宅ラッシュの時間帯で
到着までには1時間もかかった。
開錠作業開始から30分。
鍵穴の奥に異物が入り込んでいて取り出しが出来なかったので
止むを得ず異物を奥に押し込めた形で開錠完了。
開いたドアの内側から鍵シリンダー本体を外してクリーニング。
「あと30分ほどで終わりますので」
薄暗くなってきた中で、車のバックドアのわずかな明かりの元で
シリンダーの清掃作業をしているお兄さんに代金を尋ね、
出張修理の代金を先に払った。
ウチの御馬鹿がやらかした不始末ゆえ、お詫びするしかない。
この忙しい時間に1時間も予定狂わせちゃって
ほんと(*_ _)人ゴメンナサイ
もぉサトッ!!頼むから
自分からトラブルを引き起こすような事態はやめて。
毎度毎度トラブルメーカーになっちゃ嫌よぉ。
やっていい事と悪い事の分別くらいつけなさい。
あなたのお陰でどれほど無駄な出費を強いられてると思ってんの。
これで何度目よ、大きなイタズラ。
自分がやってしまったことなら
逃げずにまず真っ先に謝るの。
絶対ごまかしたり隠したりするな!!
怒りつつも言い聞かせるように話ながら
じっと目をみると、涙をためて今にも泣きそうな顔。
泣きたいのはこっちだよ!!
C= (-。- ) ふぅ...
でも修理で済む範囲で良かった。
これで「交換」になってたらっと考えるとゾッとする。
どちらにしても予想外の大きな臨時出費σ(--#)アタマイターッ