2009年11月22日(日) |
最後にドアを閉めた時 |
あの時 僕が何を思ったのかなんて 分かるわけがない
ただひどく 疲れたから…と それだけしか覚えていない
2009年11月08日(日) |
明日崩壊すると知っていても |
理屈で割り切れぬことなど 人の数程あると知っているのに 理性が邪魔だと 文明人の資格を放棄することを 君と僕を隔てるスクリーンの前で それこそ割り切れない思いで 嘯いて 眠るんだ
2009年11月01日(日) |
まだ夜の中にいる君へ |
前兆はある
光がまぶしく感じたり 人工的な香りが耐えがたくなったり たくさんの星の粒が目の前を通り過ぎたりするのだ
その後 襲ってくる痛みは 想像力を奪う
ただただ 目を瞑り頭を抱え この嵐が通り過ぎるのを待つ
何か考えようとすると 痛みも吐きげも激しくなるが 身の回りに起こったあらゆる現象を 私は思い浮かべ
やがて
空っぽになるころ 痛みは消えている
痛みよりも強い解放感を味わいながら 私は
明けない夜はないと
君に伝えるために この痛みは この生は あるのだと 幸せを噛みしめるのだ
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