TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT 

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窓をつたう雨を眺めて
過ごしている
日々は時間の浪費で
ただ
仕事をこなしていくしかない

君を想う心を
忘れられはしないのに


眠れぬ夜に

日毎
想いは募るばかり

募る想いは夜を長くし
眠れぬ夜を増やしてゆく

風が窓硝子を揺らし
星の瞬きも心を癒さない
流れる雲は想いを届けてはくれない

君の心にも
僕がいればいいのにと願う

これが
最後の恋であればと願う


飛び立つ梟

眠れぬ夜
空を見上げても
目に浮かぶのは君の顔

たった一言が
伝えられなくて


旅程

期待と失望の間を揺れ動く
進めども見えるのは偽りの城ばかり




闇が私を壊すなら
光が私を癒すだろう




ちぎれた心を直すすべなら
知っている
君にかける言葉よりも

それでも

想うほどこわくなる
想いが強ければ強いほど
細かくちぎれてしまうだろうから


月夜の晩に

覚悟はできている
また独りに戻るだけ




ひとときの夢なら
それでかまわない

もう
後戻りはできないところまで
きてしまったようだから


心奪われて

ああ やはり君に
心を奪われてしまったのかもしれない

この胸の高鳴りが
それを物語っている

できれば
このまま君を忘れたい

哀れな結末など見たくはない


心の罠

会うたびに
君をいとおしく想う

とても苦しいことだ
心の罠かもしれないから

それでも
もっと君を見つめていたい
もっと君と話をしたい

君の手に
君の髪に
君の唇に触れたい

君を愛したい


月の涙

君に伝える言葉を持たない
想いが伝えられないもどかしさを抱いて
今夜も不味い酒を飲む

失くした言葉を見つけられずに
想いまで失くしてしまったような気持ちになる
煙草は灰皿でただ燃えている

ああ 月よ
あの人を愛していると伝えられたなら
あの人が誰かのものではないのだと

不味い酒と味気ない煙草
ネオンだけがギラギラと煩い夜

日々は苦痛でしかない
そうだろう?



author:蒼井冬星 HOME  
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