TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT 

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想い出

いつか
愛は冷め
その想い出だけを
縁に
生きるのだ

美しいか
醜いかはさておき


15の夜

君がいなくなって
何度かの
雪の季節を過ごした

僕は
いつのまにか
君を追い越して

また
君を思い出す

たくさんの人が
君の歌を唄って
君について語りあう

でも
そのどこにも
君はいない

自分が
カリスマでないこと
他ならぬ君自身が
よく知っていたのだろう


葉桜

サヨナラ、春
想い出は幻

すべては
それぞれの心の中に

サヨナラ、春
接吻‐くちづけ‐は夢

散りゆく花弁と
共に


BAD NEWS

口さがない連中には
もう うんざりだ

その場限りに飛びつく連中には
もう うんざりだ

彼らはね
本当の信念なんて
持っていないんだよ

ただ
困っている人を見ているのが
楽しくてたまらない連中だ

認めたくないけど
その汚さも人間なんだろう



そのままで

深紅の薔薇を
胸に
佇むひと

その瞳に
映るものが

愛ならば
いいのに



author:蒼井冬星 HOME  
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