Ship Building 船 を 建 て る

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music by kalas

2005年11月30日(水):のんきにしてたら
生活費が底をついた。
というかマイナス。

……ここまできてもまだエンジンがかからないコーヒーって……。

2005年11月28日(月):諦めないように
思うところはいろいろある。
不満もたくさんある。
でも、お互いが努力して改善されるなら。
諦めるのは損ということになる。
少しでも前へ進めるように、ダメモトで賭けてみよう。

だから、もう少し、そばにいてみることにする。

2005年11月24日(木):確かめる
明日は、ひと月ぶりに彼に逢う。
オフ会のついでに、彼に逢う。

確かめようと思う、彼の存在感。
確かめようと思う、彼の温度。

確かめようと思う、まだ彼を好きかどうか。

2005年11月23日(水):メールの返事
なんだかよくわからないけれど、話は終わった。

コーヒーは信じられてもコーヒーの友達は信じられないとか言われたり
(それって、コーヒーの友達を愚弄していることになって、かなり失礼!)
コーヒーにとって彼氏とセフレの違いはなにと聞かれたり
(はっきりと付き合おうと言ってくれないと彼氏と認識できないの)
コーヒーは彼のことをどう位置づけてるのか聞かれたり
(彼氏かセフレかもう関わりたくないのかって、あの日コーヒーが言わせなきゃ付き合おうって言ってくれなかったのは自分じゃん?)

かなり口汚くケンカしたけど。
まあ、次に同じことで叱られたときに、また考える。

2005年11月21日(月):貝のメール
ずっとずっと黙ってきた。
でも、いつもコーヒーのことを思ってくれている彼の態度を思うと、あの日から思っていることをなにひとつ話さないまま最悪の結末に向かって進んでいくのは、なんだか可哀想な気もして。
ずっと話さないつもりだったけど、メールすることにした。

相変わらず口で言わない子でごめんね。

2005年11月20日(日):クールダウン
先日の件で。
コーヒーの彼への気持ちは、ずいぶんと冷めていった。
もう、好きという言葉を口にすることがなくなっているほどに。
彼はどこまで気がついてるのかな。

話し合っても徒労に終わるだけだとコーヒーは予測して、ずっと黙ってる。
たとえ話し合ったところで、コーヒーが叱られるだけ。
コーヒーは彼の言うことをすべて聞き流し、行動は改まらない上、どんどん本当のことを話さなくなっていくと思う。
そしてある日突然、窒息死寸前の状態で絶縁宣言。

そりゃね。
常識的に考えれば、おかしいのはコーヒーの方で。
どう見ても彼の考え方のほうが一般的で正論。
コーヒーは素直に彼の言うことを聞いたほうが、すべて丸く収まると思う。

でも、コーヒーは折れる気はさらさらなく。
彼の言うことを聞く気もまったくない。
行動範囲が制限されて、つまらない人間になるのは嫌だもの。
心配してくれるのは、ありがたいけどね。
しかし残念ながら、コーヒーは彼よりも友達が大事なの。

コーヒーのことがそんなに信用できないなら、他を当たってください。

2005年11月15日(火):こころの奥底へ押しやった。
不満を。
真っ黒なものを。
マイナスの気持ちを。
こころの奥底へ押しやった。
言いたいことを全部飲み込んだから、言うことを聞いたように見せかけられる。
なにもなかったかのように、忘れたみたくに思わせられる。
だから、表面上は平静でいられる。
そこには、いつもどおりの笑顔。
実際は、こころのクローゼットへぎゅうぎゅうづめにして、鍵をかけただけだ。

ただひとつだけ、言えることは。
次に同じ内容で衝突したら、圧縮されたコーヒーの不満はほぼ間違いなく爆発する。
一瞬でこころのシャッターを閉め、そしてすべてを投げ出すだろう。
でも、そのときもなんとか頑張って、今回と同じように無理やり飲み込んでしまえるかもしれない。
そうなったところで、限界が近いことに変わりはない。

2005年11月13日(日):HOTニキエチマエ
−−みんなみんなみんな
−−記憶から消えてしまえ!

−−できるわけねぇだろ
−−そんなこと

−−だったら
−−お前が消えてしまえ!


吊りそうで不安。

2005年11月12日(土):真っ黒
−−こころのどこかで
−−こいつじゃダメだと思ってんだろ?

−−こころのどこかで
−−あいつのことを許せないんだろ?

−−そんな男共
−−お前が女でなければ出逢うことなんてなかったのさ!


そんな真っ黒なことを思うコーヒーが
いま
頭の中で暴れている

2005年11月11日(金):ALLするたび
ALLの理由がどんなものであっても、ダメと言われるのはどうなんだろうか。
正直楽しくない。ものすごくつまらなくなる。
日が変わるまでに帰ってこいなんて、大台に乗ってから言われるような内容かしらと。
そして、信用されてないんだなと感じる。

だったら他をあたれば?と思う。

言いたい文句は山ほどあった。
すべて黙った。

2005年11月04日(金):そして部屋はまた独りに
彼は帰っていった。
見送る時、さみしさが止まらないコーヒーは、彼に訊いた。
さみしくないの?
彼はこう返した。
「なんで?
 また逢えるやん。
 次に逢える日が楽しみやから、さみしくないよ」
彼は前向きだ。
こういうところは見習いたい。
「お前は悲観的過ぎるねん」
そして新幹線の発車時間が来た。
「次に逢う時まで、いい子にしてるねんで。
 そんな泣きそうな顔せんと、な?」
彼の背中が見えなくなるまで、ずっと目で追った。
見えなくなったら、急に涙が出てきた。
ああ、前にもこんなことがあった。
煙草の背中が見えなくなるまで、ずっと見ていたあの日だ。
あの日も、視界から消えた瞬間に泣き出したっけ。
もう5年も前の話なのに、また同じことをしてる。
さみしがりはなかなか治らないな。

2005年11月01日(火):あと3日
金曜日に、彼は帰るとのこと。
部屋はまた独りに戻り、寂しくなる。
それを悲しんでいると。
「アホか、お前。
 成人してからこんなに長い時間一緒に居れるなんて普通はありえへんねやぞ?」
すべてはタイミングだった。
コーヒーはちょうど鬱になり失職し、彼はちょうど職場都合で解雇された。
ふたりとも働いていない今だから、こんなに長く一緒にいられる。
きっと、最初で最後の長期滞在。
では、前の彼女のところへ行くときは、毎回長期滞在だったと聞いていたのは?
「俺が決められた日までに仕事に就かんかったからや」
ふたりが付き合い続けていると、彼がいつまで経っても仕事をしないため、ある日までに再就職しなければ別れようという約束をしたのだそうだ。
そして彼は、その日までに仕事に就かなかった。
だから、別れたのだと。
「いまでもええ友達やよ。
 相手はもう結婚して、子供もできたんやて。
 妹ができたって喜んでたで」
別れたあとも仲良くできるというのは、なかなか難しい。
彼にはそれができている。
それだけ、性格がいいということなのだろうか。
以前彼が皆の前で口にした言葉に、コーヒーはドキッとさせられたことがあった。
「バツイチでも子持ちでも、好きなものは好き」
今時こういうことを口にできる人はなかなかいないと思う。
いろいろ問題点も多いのだけれど、彼は、きっと根はいい人なのだと思う。
これだけいろんな面を見てきているのに。
それでも迷うコーヒーが、ここにいる。

カクテル music by kalas