2005年08月10日(水):無意味な怒り |
……話せば話すほど、残念な気持ちでいっぱいになった。 周囲からの依頼で公開処刑を避け、メッセで話し合ったせいもあるけど、途中から怒る気にもなれなくなってしまった。 反省の色もなし、謝罪の意もなし、むしろ開き直り、逆切れ。相手の態度に呆れた。そんな相手が哀れにも思えた。 だいたい、放っておいても人生のエリートコースを歩むような人間が、コーヒー風情の言葉に耳を傾けるわけがないのだ。 失敗経験などない、大変に恵まれた環境で育ってきたのだから。 コーヒーの言葉は何ひとつ耳に届いてないだろう……そしてまた同じこと繰り返すのだろう。 痛い目に遭うまでは、何度でも。 もう既に他の女がいるな、そんな雰囲気さえ感じられた。
コーヒーが怒るだけ無駄。 天罰が下る日を乞うご期待。 |
2005年08月08日(月):ソウルサバイバーの逆襲 |
コーヒーに嘘を吐くどころか、コーヒーとの約束も破られていた。 コーヒーの大事なお友達を、身も心も傷つけた。 まだ二十歳前の可愛い子なのに。 同じサバイバーなのに。
メッセンジャーに、オンラインの通知が上がった。 即座に一行メッセージを飛ばす。
「コーヒーとの約束、破ったんだね^^」
3秒も経たないうちに、オフラインになっていた。
絶対に許すわけにはいかない。 己の経験とスキルのすべてを駆使して、戦うことにする。 無敵の笑顔で、真正面から。 |
2005年08月07日(日):嘘つき |
嘘つきと裏切者は許さない。 地の果てまでも追い詰める。
随分素敵な嘘をついてくれたようだ。 どこまでもよそよそしい態度……ずっと目をつぶっていたけれど、コーヒーに嘘をついた手前の態度なら、今後はそうもいかない。 あくまでも普通に、自然に、笑顔で接し続けてやろう。 テリトリーを侵食する勢いで友達を増やそう。 そうすればどんどん居場所がなくなっていくだろう。
二度と姿を見せなくなるまで。 気丈な笑顔を絶やさない。 |
2005年08月02日(火):痕 |
傷ついたものは。 泣きながら、叫びながら、深く刻み込まれたその痛みが癒えるまで耐える。 過去の記憶が蘇る度、治りかけた傷口が何度も開き、血が流れる。 それでも、生きていればいつか傷は癒えるから。 時間が、ゆっくりとその傷を癒していく。
傷つけたものは。 「他人を傷つけた」という罪の意識が残る。 負わせた傷が深ければ深いほど、罪の重さも重く、苦しいものとなる。 その罪を償うことなどできはしない、他の誰にも赦されることはないのだから。 いつか自分で自分を赦すその日まで、罪の十字架を背負い続ける。
片方だけが、苦しいわけではないのだ。 |
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