Ship Building 船 を 建 て る

index




since Jul.14.2001

designed by Komachi Yoruno
music by kalas

2005年08月10日(水):無意味な怒り
……話せば話すほど、残念な気持ちでいっぱいになった。
周囲からの依頼で公開処刑を避け、メッセで話し合ったせいもあるけど、途中から怒る気にもなれなくなってしまった。
反省の色もなし、謝罪の意もなし、むしろ開き直り、逆切れ。相手の態度に呆れた。そんな相手が哀れにも思えた。
だいたい、放っておいても人生のエリートコースを歩むような人間が、コーヒー風情の言葉に耳を傾けるわけがないのだ。
失敗経験などない、大変に恵まれた環境で育ってきたのだから。
コーヒーの言葉は何ひとつ耳に届いてないだろう……そしてまた同じこと繰り返すのだろう。
痛い目に遭うまでは、何度でも。
もう既に他の女がいるな、そんな雰囲気さえ感じられた。

コーヒーが怒るだけ無駄。
天罰が下る日を乞うご期待。

2005年08月08日(月):ソウルサバイバーの逆襲
コーヒーに嘘を吐くどころか、コーヒーとの約束も破られていた。
コーヒーの大事なお友達を、身も心も傷つけた。
まだ二十歳前の可愛い子なのに。
同じサバイバーなのに。

メッセンジャーに、オンラインの通知が上がった。
即座に一行メッセージを飛ばす。

「コーヒーとの約束、破ったんだね^^」

3秒も経たないうちに、オフラインになっていた。

絶対に許すわけにはいかない。
己の経験とスキルのすべてを駆使して、戦うことにする。
無敵の笑顔で、真正面から。

2005年08月07日(日):嘘つき
嘘つきと裏切者は許さない。
地の果てまでも追い詰める。

随分素敵な嘘をついてくれたようだ。
どこまでもよそよそしい態度……ずっと目をつぶっていたけれど、コーヒーに嘘をついた手前の態度なら、今後はそうもいかない。
あくまでも普通に、自然に、笑顔で接し続けてやろう。
テリトリーを侵食する勢いで友達を増やそう。
そうすればどんどん居場所がなくなっていくだろう。

二度と姿を見せなくなるまで。
気丈な笑顔を絶やさない。

2005年08月02日(火):痕
傷ついたものは。
泣きながら、叫びながら、深く刻み込まれたその痛みが癒えるまで耐える。
過去の記憶が蘇る度、治りかけた傷口が何度も開き、血が流れる。
それでも、生きていればいつか傷は癒えるから。
時間が、ゆっくりとその傷を癒していく。

傷つけたものは。
「他人を傷つけた」という罪の意識が残る。
負わせた傷が深ければ深いほど、罪の重さも重く、苦しいものとなる。
その罪を償うことなどできはしない、他の誰にも赦されることはないのだから。
いつか自分で自分を赦すその日まで、罪の十字架を背負い続ける。

片方だけが、苦しいわけではないのだ。

カクテル music by kalas