2006年06月19日(月) |
聖域/夏休み。/天使はモップを持って/透きとおった糸をのばして/贋作師 |
■聖域/篠田節子 ある未完の小説を巡って 編集者がその作者を探す物語。
と、これだけだとあっさりした物語に見えるけれども、 独自の宗教観を描いているので かなり重厚な話。
ただし、現実味のある重さなので ぐいぐい読んでしまいます。
■夏休み。/アンソロジー 夏休みを描いた短編集。 基本的にはさっぱり。
■天使はモップを持って/近藤史恵 ビルの清掃をする女性、というか女の子が そこで起きる事件を解決していくという物語。 さくさく読めて面白かったです。
ちなみに、まだまだ続く模様。 早く文庫が出ないかな。
■透きとおった糸をのばして/草野たき 主人公の香緒と、いとこの知里と、その友達のるう子。 その三人のどこか変な共同生活。
主人公が中学生で、 その視点で描かれているので 重いことも軽くしか見えてないし、 軽いことが重く書かれていたりする。
そんな感じだったなーと。
■贋作師/篠田節子 高名な洋画家が残した作品を修復していくうちに そこに隠された真実を探していく、という物語。
どんでん返しが沢山。 面白い物語でした。
あ、ちなみに聖域よりは軽いです。
■カーテン/谷村志穂
カーテンを象徴とする生活を描いた短編集。 どの主人公も幸せな自分に 疑問を持っているところから話は始まっている。 そこから前に進んでいく物語。
久しぶりに幸せな気分になれる物語でした。
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