あなたの愛で満たされたい。。。
DiaryINDEX|past|will
『なんでIモード解約したの?』 『理由がないといけない?』 『うん』 『使わないしさ、もったいないから』 『そんなにわたしと連絡取りたくないんだ?』 『そうじゃないよ。連絡取りたくなかったら電話なんてしないでしょ』
ひろは3回も電話くれた。 そう・・・ 連絡取りたくなかったら電話なんてしてこないはず。
でも・・・
私の頭の中はひろへの復讐心でいっぱいだった。 あっさりと用がなくなったら切り捨てたひろ。 ひろを苦しめてやる事だけを考えていた。
お風呂から上がるとひろからの着信が2件。 すぐに3件目のコールが。 それには出ず、髪の毛を乾かしおもむろにひろに電話をした。
『アドレス変更した?それとも着信拒否した?』 『Iモード解約した』
えっ?えっ? 私の選択肢にはIモード解約なんて項目はなくなにがなんだかよくわからなくなってしまった。
言ってやりたいことは沢山あったはずなのに。 何も言えなくなってしまった。
しばらく沈黙が続く。 でもこのまま電話を切るのも悔しい。
『一年なんて待てないから。っていうかこうなったのに待つのって変でしょう』 『わかったよ。年明け、一月にはなんとかするよ。かき集めて返すよ』
これで終わるんだ。 ひろとの繋がりも来年の一月で全部切れるんだ。 これでいいんだ。 自分に言い聞かせた。
もし返済されなかったら会社へも実家へも全てばらしてやろう。 ひろの人生滅茶苦茶にしてやる。
今月から返済すると言っていたのに何の連絡もない。 振込みしたらメール位くれるだろうと思っていた。 一応記帳してみようと思い銀行へ行った。
ひろから入金されていた。 振込みしたんなら連絡位くれてもいいのにと思いながらひろへ確認したことをメールした。
『送信できませんでした』というエラーメッセージ。 アドレスを変えた!?着信拒否!?
心臓がドキドキする。 頭の中が真っ白になりなにがどうなったのかしばらく理解できなかった。
連絡取りたくないほど嫌われた!?
このまま逃げられてしまう? いや・・・ 実家の連絡先も押さえてあるから逃げる事はできないだろう。
わたしの頭の中はひろに嫌われたと言う事でいっぱいだった。 返済に一年も待ってられない。 一括で返してもらおう。 それくらいしてもいいはずだ。 ひろがどうなろうともう関係ない。
仕事が終わった後で電話をしてみることにした。 電話も着信拒否されていたら実家にかけよう。 今ひろは実家に戻っているはずだから。
緊張しながらひろの携帯に電話をかける。 呼び出し音がなる。 電話は着信拒否にしてないんだ。 しばらく呼び出し音がなり留守電に切り替わった。
『美巳です。話したいことがあるので連絡ください』
連絡がくるかはわからない。 待つ事しかできない。
2005年12月20日(火) |
約束のない『またね』 |
ひろと最後の話をしてきた。
初めてひろに逢いたくないと思った。
別れの言葉を聞きに逢いに行く。
辛いけどけじめをつけなければならない。
こうなった今でもわたしはひろが好き。
ひろの口から聞かなければ終われない。
好きじゃなくなった。 彼女ができた。 美巳のことは利用してた。 もう必要ではなくなった。
こう言ってくれたら・・・ ひろのこと嫌いになれるのに・・・
ひろは最後まで言わなかった。
美巳のこと嫌いになったわけではない。 でも今は仕事の事と美巳の事両方考える余裕がない。 このままではお互い辛いしきついだけ。 自分で自分を追い詰めてしまう。 俺はそんな自分が嫌なんだ。
先が見えないからいつまでこの状況が続くかわからないから俺には何も言えない。
ひろを追い詰めたのはわたし。 何度も待ってるって言いながら結局待てなかった。
待ってるから・・・ 勝手に待ってるから・・・
ひろは苦笑いしてた。 どう思ったんだろう。
キスして・・・ できない・・・
最後なんだよ・・・
ひろの顔が近づいて・・・
ん・・・どうした・・・?
涙が溢れてきてひろの肩に顔を埋めて 嫌・・・
嫌だよ やっぱり嫌だよ
ひろは無言のままじっと前を見ていた。
そっと唇を合わせる。 もう一回・・・
最後のキスは二回。
ひろには目標があるんだからがんばってね うん。俺はこのままじゃ終わらない!
またね・・・ひろも言って・・・ 約束できないから
約束できなくてもいいから言って またね。
じっと前を見つめていたひろの横顔。 もう逢うことはないのかな・・・ 忘れる事はできない。
ひろに貸したお金は一年かけて返すと約束してくれた。 だからこの先一年はなんらかの繋がりを持つことになる。 一年後が本当のさようならになるのか。。。
わたしはひろの愛で満たされていたんだと思います。 ひろと出逢えて好きになって本当によかったと思っています。 これからもずっと好きでいることでしょう。
長い間読んで頂いてありがとうございました。 メールを下さった方々もありがとうございました。 日記はこのままにしておきます。 また書く事があるかもしれないしないかもしれない。
約束のない『またね』
美巳。。。
彼から郵送されてきた借用書には保証人欄が空欄だった。
『保証人欄が空欄なんですが・・・?』 『保証人欄なんてあったんですか?気がつきませんでした』
電話で話して彼の実家の電話番号をゲットした。 これでもう彼は逃げられないだろう。
突然押しかけようかとも思ったけど電話を入れた。
接待で飲んでいるらしい。
話がある、書いて貰いたいものもある。 そう言うと来てくれたら店を少し抜け出すと言う。
時間が空くと厄介なのでその店の前まで行くことにした。
店の前で立っていた彼が車の中に乗る。 その場に車を停めたまま話し出す。
お金の事があるから簡単には終われない それはわかっている。ちゃんと返す。こうなった以上すぐに返したいんだけど今は無理なのであと一年待ってほしい。一年のうちに必ず返すから 一年?一年の間ひろと何らかの繋がりを持つっていうこと?わたしもこうなった以上すぐ返して欲しい。一年も繋がりを持つなんていうことはできない
彼は今の自分の現状のことなどを話し始めた。 仕事の事。 わたしに対する気持ちのこと。
わたしに対しては嫌いになったわけではない。 でも今は考えられない。
嫌いではないということは好きということでもないんでしょう? 好きとか嫌いとか考えられないんだよ
訳わからないことを言う。 本当に自分勝手な男だ。
少し時間を欲しいと言う彼。
とりあえず借用書を渡して郵送してもらうことにした。
このままでは終われない。
終わらせない。
ひろへの愛しい気持ちが憎悪へと変わっていく。
簡単に終わるとでも思っているの。 今まであなたに尽くしてきたのに用がなくなったら切り捨てですか。
わたしは執念深い女だよ。
とりあえず以前作っておいた借用書を持ってひろの部屋に行くことにした。
ひろと終わりにすることにしました。
もうひろの気持ちはわたしにないことわかったから。
長いようで短かった3年とちょっと。
想い出がありすぎてすぐには立ち直れないかな。
でも・・・
ひろにはお金を貸してあるのでそれがクリアになるまで完全には終われない。
ひろにもちょっとは苦しんでもらわないとね。
嫌な女が顔を出す。
勇気をください。
でも・・・
言えない。。。
|