当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2004年08月29日(日) 最後のお休みなのに

午前中、バンドキッズにお付き合いしてきました。
そろそろ疲れが出てきたようで、つまらないミス連発。
相当焦っているようで、テンションも下がっています。
私から見れば、見違えるほど上手くなりましたがね。
自分達のプレイを冷静に見れる余裕が出てきたということでしょう。
まぁ、あとはメンタル面の管理をお願いしますわ。


3年担任が学校に来てました。結局、午前中は2人。
お互いに「何故いるんですか?」が挨拶代わりでした。
担任って大変だよなぁと思いつつも、
講師なのに日曜出勤な自分も大変だよなぁと自己憐憫。

明日からいよいよ学校です。だるいなぁ。
しかも、明日の表彰伝達の準備をすっかり忘れていました。
もう文化祭、文化祭しか頭になかったですからね。
誰か準備しているのだろうか、明日早めに行って確認しなくては。



2004年08月28日(土) バンドキッズとの交流

今日は学校開始直前の貴重な土曜日・・・出勤でした。
まぁ、仕事も残っていたので仕方がないのですが、
バンドキッズの練習に付き合わされたわけです。
去年の今頃もこんなことしてたよなぁと軽いデジャブ。
今年は、男子バンド・女子バンドがあります。
バンドが大好きな私としましては、「仕方ねぇなぁ」と言いつつ、
結構楽しかったりします。
結局、自分が学生時代にできなかったからでしょうか。
教師の仕事に就いた時、もしバンドがしたい子がいたら、
絶対応援してやろうと思っていました。
バンドは何かと目の敵にされることが多いですからね。
去年の子のほうがレベルが高かったですが、今年も頑張ってます。
明日も出勤になってしまいましたが、許しましょう。

本日の一作:
・『千年の黙』(森谷明子/東京創元社)

ようやく借りることができて、読み終わりました。
『源氏物語』執筆談のようなものです。
私達は、『源氏物語』の矛盾に気づきながらも、
突拍子もない想像のようなものはできません。
これは作家という自由な発想ができる立場の人間だから
書ける作品だと思いました。面白いですよ。
でも、『源氏物語』には幻の巻があるのだということを知らなければ、
何のことかよく分からないかもしれませんが・・・
強引な部分もありましたが、興味深いお話でした。



2004年08月22日(日) 大河「友の死」

今日は大河のお話をさせていただきます。
遂にやってきました・・・山南さんの切腹です。
いよいよという気持と、もうかよという気持が交差。
実は先週の予告編ですでに涙ぐんでしまって、
「私、絶対泣くと思いますわ」
と司書の先生と話していたのですが、甘かったです。
泣くどころの騒ぎじゃありません、号泣してました。
今回の放送、山南さん、ずーっと笑顔でした。
いつも笑顔でしたが、今日は本当にキレイな笑顔。
それがキレイ過ぎて、悲しくて泣けました。
一人一人に遺言を託すように語り掛けるシーンもまた涙。
でも、今回の涙ベスト3は以下。

★3位・・・近藤さんと土方さんの最後の号泣。
薄々そういうシーンがあるとは聞いていましたが、
いざ土方さんの号泣を見たら、また泣けました。
本当につらかったんだろうな、よしよし。

★2位・・・土方さんと山南さんの最後の会話。
「悔いることはない」から始まるあのシーンが予告で流れたとき、
涙ぐみました。実際もこのシーンが本当に好きです。
斎藤さん曰く、「お互いを敬っていた」というのがよく分かる。
だからこそ、つらいのですがね。
いがみ合っての結果ならば、こんなに泣くことはないのに。

★1位・・・山南さんと明里さんの絡み全て。
もう今回の涙の立役者は明里さんに決まりです。
無邪気に甘えるしぐさでも泣けましたが、ラスト。
全てを知っていたことが分かった瞬間、「やられた~」
本当に三谷さんのキャラ作り、話の進行には脱帽です。

いよいよ終盤です。あと少し、最後まで見届けます。



2004年08月20日(金) 『カカシの夏休み』

今年の日本は本当に強いですね。でも、勝負に関係なく、
選手の4年間を思うだけで胸が熱くなります。
4年・・・長いですよね。本当にすばらしい。

本日の1冊:
・『カカシの夏休み』(重松清/文藝春秋)

短篇集。
最初はこの中の「ライオン先生」が読みたかったのです。
竹中直人氏主演でドラマ化された作品でしたが、
ドラマにはあまり興味がなかったので見ていませんでした。
しかし、小説は、ドキドキするほど生々しかったです。
たとえば、ライオン先生は若い頃は熱血先生。
廊下で生徒と立ち話をしながら、他の先生の悪口を言い出す生徒を
笑いながらたしなめたりもする、話の分かる先生。
・・・おいおい。誰かさんに似てないか~~?
誰かさんはもちろん私のことです。私の日常の立場そのもの。
でも、小説のライオン先生は40代を過ぎて、
生徒との距離の遠さに、ストレスを感じ始めている。
そのストレスが鬘をかぶった頭皮のかゆみとなって表れる。
このストレスが非常に生々しいのです。重松先生はすごい。
私にもいつかこんな日が来るに違いありません。
その時に、ライオン先生のように振る舞いたいと思えるラストでした。
また、表題作「カカシの夏休み」もいい。
重松先生の作品に登場する教師は、どうしてこうもリアルなのだろうと
わが身を重ねながら、夢中で読み終えました。



2004年08月16日(月) 『チルドレン』

昨日は久しぶりに院生面々で飲みにでかけました。
帰りは海でばしゃばしゃ。
すっかり肌寒くなった夜の気候にぶるぶる。

本日も2冊読了。
1冊目は五十嵐貴久『1985年の奇跡』
高校野球もの。
ガチガチの管理体制が敷かれた進学校の中にあって、
落ちこぼれに近い野球部員が奮闘する物語。
きっかけは、すんごいエースが転校してきたから。
しかし、そのエースにはとんでもない秘密があって・・・
と書くと意味深ですが、要はホモだったわけです。
周囲の反応はもちろんすさまじいわけですが、
部員は「おい、オカマ野郎」なんて呼んでしまうわけです。
これはすごいですよ。私達にはもう無理な感覚です。
むしろ、目の当たりにしたら注意の一つもしてしまうかも。
でも、彼等はそうすることでバランスを取っているのだということを
実感させられました。かつての私達もそうであったように。
ただ、これ・・・野球小説として読んじゃダメでしょうね。

2冊目は、井坂幸太郎『チルドレン』
これは面白いですよーーー! 井坂氏はすごい方でした。
登場人物が皆チャーミングで、ステキなのですが、
特に陣内君のキャラがすごくて、友達になりたいと思いました。
むちゃくちゃ言うのに、真理をついている。
周りに一人居て欲しい・・・



2004年08月14日(土) 『重力ピエロ』

弟が帰省してきました。
たった3日の滞在らしいですが。

昼、「アメリ」を観ました。
可愛らしいですが、変わった映画ですね。
かつて、先輩が「アレは一歩間違えれば変質者だ」と言っていました。
確かに、他人の部屋に不法侵入するのは尋常じゃありません。
でも、可愛らしい映画であったことに満足です。

本日の一作:
・『重力ピエロ』(井坂幸太郎/新潮社)

今回は面白かったです。
帯で編集担当者が熱い賞賛を送っただけあります。
題材としては重いものですが、それを上回る愛があります。
物語の根底を脈々と流れる父の愛が、優しく包んでいるのです。

あっ、谷選手が金だ。野村選手も金だ。おめでと~~。



2004年08月13日(金) 『Separation』

朝、すでに1冊読了。
井坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』
歌野氏の『葉桜~』を読んですぐだったこともありまして、
ちょっとだけ「またか」と思ってしまったのが正直な感想です。
かつ、ラストがあまりにもあっさり終わってしまいました。
途中までとっても面白かったのですがね。

その後、お隣の県にドライブへ。
1本道を間違えたことにより、スリリングな展開。
無事に帰ってこれてよかった、よかった。

帰ってから、もう1冊。市川拓司『Separation』読了。
ネットで話題になった本だったのですね。
最愛の妻がどんどん若返っていって・・・
ちょっと東野圭吾『秘密』が頭を過ってすぐに消えました。
正直、ベターな話なのですが、泣かせていただきました。
純粋な少女漫画を読み終えた気持です。
ただ、「VOICE」と「Separation」の配列が・・・
「Sepa」であれだけ泣いたのに、「VOICE」であっさり。
関連性があるのかと思えば、全然ないようですし。
下手に同じ登場人物が出てくるからドキドキしていたのに。
ちょっと肩透かしをくらった気分でした。

さて・・・明日も図書館に行かなくちゃ。



2004年08月12日(木) 『スペース』

今日の一仕事は洗車。その後、読書。

1冊目は『ジョゼと虎と魚たち』(田辺聖子/角川書店)
映画のほうを観そびれたので、まずは読書から。
表題作だけでなく、すべての短篇作品の登場人物が関西弁で、
読んでいるだけでなんともいえない柔らかな響きを感じます。

2冊目は『スペース』(加納朋子/東京創元社)
待望の駒子シリーズです。
第一作目『ななつのこ』を読んだのは大学2年の時。
ちょうど今頃の季節、能楽堂に行く前に購入し、
能が始まるまでの待ち時間に読んでいました。
物語は、『ななつのこ』という作品に惹かれた主人公が、
作者に出したファンレターから始まりましたが、
そのうち作者と面識をもつようになります。
今作品では、いよいよ2人の関係も進展するわけです。
淋しい私としましては、微笑ましくも羨ましいお話なのですが、
実は「スペース」を読んだだけでは「ふぅん」止まりです。
(といいますか、「有り得んだろ」とすら思います)
しかし、次の「バックスペース」を読むと、一気に開けます。
鋭い人はすぐにピンと来るのかもしれませんが、
鈍い私は最後の最後で・・・「えぇ、ハヤミさん!」
(先の二作を読んでからずいぶん経つので、ますます鈍かった)
でも、先に気づいて「なぁんだ」で終わるよりも、
最後に「おぉ」と驚いたほうがお得な気もします。
ともかく面白かったです。
このシリーズが好きだからという贔屓目もありますが。
4作完結予定のようなので、後1冊も楽しみです。



2004年08月11日(水) 『SLAM DUNK 完全版』

今日は美容院へ行きました。
縮毛矯正14700円なり。


それよりも、今日はようやく自分への誕生日プレゼントを購入しました。
『SLAM DUNK 完全版』全巻購入~~~~。
まぁ、中古なのですが、それでもイイお値段しました。
どうしても欲しくて、生徒を密偵に使っていましたところ、
「〇〇の古本屋に入荷した」との情報がもたらされました。
「でも、先生、〇〇円したけど・・・」
ちょっと不安げな生徒・・・あっはっは、社会人を舐めるなよ。
確かに学生時代だったら、絶対手を出せませんでしたが、
現在はきちんと働いているのですから心配ご無用。


久しぶりに読んだら、やはり面白くて止まらなくなり、
やはりラストは泣いてしまいました・・・グスグス。
もうコレは世代を超えて読まれるべき漫画ですわ。
今度、「先生のお薦め本」コーナーを依頼されたら、
コレをお薦めすることにしましょう。
(漫画はダメだと却下されるかしら・・・)



2004年08月10日(火) 『葉桜の季節に君を想うこと』

久しぶりに大学を訪れる。

本日の一作:
・『葉桜の季節に君を想うこと』(歌野晶午/文藝春秋)

昨年の「このミステリーが一番」で一番を取った作品。
ネタの核心をばらしますので、これから読む予定がある人は注意。


最後まで読んで、初めて「やられたっ!」と思います。
章ごとに話者が変わって、設定まで変わっていくうちに、
たくさんいたと思っていた登場人物が相互にシンクロして、
「アイツは実はコイツで、コイツが実はアイツ?」
と最後に残ったのは数人だった・・・という小説を
他の作品でも読んだことがあります。
つまり、私の中にはミステリにはそういうパターンもあるという
構えのようなものができていてもおかしくないのです。
しかし、今作品では、全然気づきませんでした。
最後にネタばらしされて、「えぇぇ!」と本気で驚きました。


いやはや、人間の平均寿命が延びてきている現代、
若者の特権だと勘違いしていることの何と多いことでしょう。
仕事も、恋愛も、遊びも・・・犯罪も・・・やる気さえあれば、
人間は一生現役でありつづけられるのだと思い知らされました。
私も虎ちゃん他に負けないぐらいハッスルしたいと思います。


大変面白かったので、コレはお薦め。



2004年08月08日(日) 新選組ツアー~東山編~

一昨日の1冊:『リトル・バイ・リトル』(島本理生/講談社)
昨日の1冊:『ガールズ・ブルー』(あさのあつこ/ポプラ社)

本日、新選組ツアー~東山編~敢行!
4年前、壬生・島原界隈はぐるりと回りました。
蛤御門の銃弾痕も見ましたし、晴明神社にも寄りました。
よって、今回は前回見逃した東山区に突入です。

まずは、霊山護国神社。
ここは何と言っても、坂本竜馬の墓があります。
その隣には、中岡慎太郎の墓もあります。
多くの竜馬ファンがこの地を訪れているのが一目瞭然です。
また、木戸孝允・伊藤博文・高杉晋作の墓もあります。
そして、池田屋で散った維新志士のお墓もあるのです。
宮部鼎蔵・吉田稔麿・古高俊太郎なんかもあります。
その他にも多くの墓があります。圧巻です。
そして、今回のメイン・霊山歴史館。
多くの貴重な資料が、歴史上の人物の実在を主張します。
西郷隆盛を介錯したという刀が意外にも小さかったこと、
そして、その刃に刃こぼれがあったことに興奮しました。
また、池田屋の復元模型も興味深かったです。
その後、高台寺(月真院)も観ましたし、
八坂神社を通過した後、一力亭の前を通ったりもしました。
新選組の隊士や維新志士がこの道を通ったのかと思うだけで、
感慨も一入、暑さも忘れて歩き回っていました。
イノダ珈琲で一服しましたし、鍵善良房でくずきりも堪能。
長い間行きたいと思い続けてきたことが報われました。

大河のほうはいよいよ佳境・・・山南さんの脱走が間近です。
この秋にはもう一度、懐かしい壬生の地を訪れたいものです。



2004年08月06日(金) 『仲蔵狂乱』

今日は前任校の吹奏楽部を指導。
でも、自分もプロというわけではないので、
ちょっと申し訳ないような気がします。
これを機に、もう一回勉強し直そうかなと思います。
大学時代も続けていれば違うのでしょうが・・・

本日の一作:
・『仲蔵狂乱』(松井今朝子/講談社)

もう数年前の話、市川団十郎・新之助(現・海老蔵)が
共演していた歌舞伎のドラマがありました。
当時、助教授の影響で能にどっぷりつかっていた私は、
歌舞伎の世界についてはほぼ無知も同然の状態でした。
よって、あのお家第一・血筋第一の歌舞伎世界にあって、
一代で頂点にのぼりつめた人物のことを知るよしもなく。
忠臣蔵ぐらいは知っていても、定九郎の何たるかも知らず。
ただ面白い、格好いいと漠然と思ったぐらいでした。
しかし、今思えば、あれも一つの契機だったのでしょう。
能・狂言と同じぐらい、歌舞伎・文楽にも興味を持つようになりました。

原作本は、仲蔵の一生を描ききるものですから、
あの定九郎の当たりだって、一つの挿話程度の扱いです。
むしろ、定九郎の当たりによって人気を集めだした後の話、
スターの階段をのぼることの光と影が面白いのです。
しかし、ドラマはあの定九郎の役作りを完成させることがメイン。
ドラマはドラマで面白かったなぁとおぼろげに思います。
(見直したら、え~っとなるのかもしれませんが)



2004年08月04日(水) 『骨音~池袋ウエストゲートパークⅢ』

最近、池袋シリーズを読んでおります。
話題になったドラマは全然観ておりませんでしたが、
先日、再放送になった2時間ものだけは観ました。
それが「骨音」なわけです。
元オトコ組・岡本君がキレた役をやってました。
この人もナンダカンダで若いよなぁと
びっくりしながら観ていたのを思い出します。

本日の一作:
・『骨音~池袋ウエストゲートパークⅢ』(石田衣良/)

これ一冊で骨音かと思ったら、短篇集でした。
ドラマのほうがあっつい終わり方をしておりましたが、
思ったよりも小説はあっさりとしたラストでした。
あっさりとおっそろしいことが書いてありました。
この温度でドラマ化は無理だなと思いました。

登場人物がドラマとかぶります。
主人公は長瀬君、安藤タカシは窪塚君。
これの窪塚君はハマリ役だったのですね。
イメージはぴったりです。
ドラマのほうがもそっとキレてましたが。

でも、主人公がちょっと格好よくなってるのが不満。
もっと泥臭く池袋を守ってほしいなぁと思います。
一巻のほうがやっぱり勢いはありました。
もちろん面白かったですけどね。



2004年08月03日(火) 「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」

2日、高校時代の友人と映画を観に行く。
ハリー第3作目、皆、大人になっています。
でも、内容は手放しで面白いとは言えませんでした。
ちょっと大味な作りになっていると感じられます。
だんだん内容が濃くなってきているから、
カットする部分が多くなるのは仕方がありません。
でも、3作目はハリーの親世代の友情も大きな要素。
そこを丁寧に描かなければ、感動が増さない。
あれでは、ルーピン先生が「災難続きの人」で終わっちゃう。
ディティールの細かさは流石なんですがね。
1、2作目の興奮には届きませんでした。
ちょっと残念。

その後、母校の中学・高校をぐるりと散歩。
(下手すると不審者扱いされるこのご時世)
もう知っている先生がほとんどいないのが淋しいです。
焼肉食べたら、そんな感傷は吹っ飛びましたが。

ちなみに、3日は加納朋子『レイン・レインボウ』読破。



2004年08月01日(日) 『恋愛寫眞 もう一つの物語』

市川拓司・・・がぁん、有名な人だったのか。
家庭科のD先生が現在読んでいる作家さん。
基本的に人が読んでいる本は読みたくなります。
知らないのが悔しいというわけではなく、
「そんな本もあるんだ」という単純な発想です。

本日の一作:
・『恋愛寫眞 もう一つの物語』(市川拓司/小学館)

広末・松田をメインに映画化された作品へのオマージュ。
ということは映画ありき、で、映画とは別物ということ。
決してこの小説を映画化したわけじゃないのですね。
だから、映画の評価がことごとく低かろうと、小説には無関係。
むしろ小説の評判は上々のようです(さすが注目の作家!)。

ストーリーは、ある時点で成長がとまった少女が、
ふとしたきっかけで恋に目覚め・・・ラストは内緒。
別に目新しいネタではないのでしょう。
ただ世界観の作り方が上手なので、引き込まれます。
「女は恋をして美しくなる」とはよく言ったもので、
主人公の少女はまさに恋をして、大輪の花を咲かせるのです。
ただ、「命短し 恋せよ乙女」との言葉もあって、
美しい花もいつかは散るのだという諸行無常のこの世の理。
(嗚呼、これはネタばれですね)

映画を観ようとは絶対思いませんが、この小説は読んで損なし。
次はこの方のヒット作を読んでみましょう。


 前世  人生  来世


葉明 [MAIL] [当世高校教師気質Ⅱ]

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