気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
昨日は朝から「なんか霧がかってるなあ、でも、湿ってるようでもないし」と思っていたら、ロシアの森林火災が原因の煙霧だった。 そんな遠くの国から飛んできたんだ……。 で、今週も一言。(つーか、個人的に恒例にしたい) かっけぇーよ、マジでかっけぇーよ!(ちょっとくさいけど)
「いや、やめたほうが良い。あやつらの中には魔族というだけでばっさりやるヤツもおるからのう」 アニムはしみじみと果実酒をすすりながら言う。 「なんか、あの一族、どんどん野蛮化してねーか?」 「どこにそんな一族がいるのだ? 人間の割に、危険だな」 「だから、どこでどういう教育をしておるのか……少なくともバルクはそんな男ではないのだがなあ……」 それから、メインの魚料理が出る。ブロードは話題を変えた。 「そういえば、ルイちゃんは?」 「……ああ、ルイならちゃんと総統をやっておるだろ。多分」 語尾をにごらせるあたり、アニムは確信がないと言っている。 「へえ、ルイちゃん。総統をやってるんだ」 悪魔族を治める者を総統というのだが、人間の言葉を借りただけで言葉自体の意味はない。 「総統……、噂を聞いたが、今は行方不明らしい」 「はあ?」 「なぬ?」 樹理の言葉でブロードはポロリと魚の切り身を皿に落とした。 「なので、今は総統不在で代理の者が動いている、と聞いた」 「ルイのやつ、どこで何をやっておるのか……」 「ルイちゃん、相変わらずだなぁ」 五十年は人間を変えるのにたやすい時間だが、エルフはせいぜい大きくなるだけで、悪魔族を変える時間ではない。種族が違うというだけで三人は三様の道を辿っている。 「ところで、お主らは魔族狩りをしているそうだのう。しかし、この船に乗っておる魔族を知らなかったりするのか?」 「?」 「なんだって?」 樹理が軽く驚いて魚から目を離した。そして、ブロードを見る。彼はオフィーリスから預かったメモを取り出し、見た。その一枚に、確かに『主に船上』と書かれたメモがあった。 「なぜ、見逃していた?」 「いや、だって船上と書いているだけだったし」 「もうすでに、二人ほど姿が見えないのだ。騒ぎ立てないが船長も知っておるし、小生も依頼された」 「……どっちが早くそいつをやれるか、か?」 「消滅させると小生の儲けがないのでのう。でも、そのメモ、情報が載っておるのだろう?」 「いいぜ、協力してやるよ。いいよな、樹理ちゃん」 「……」 樹理は無言だった。メモを目から離さない。そして、やっと口を開いた。 「相手が、こんなのでもか?」
2005年10月30日(日) |
卵1パック(10個入り)100円! |
またかぁ! おにょれは、また卵かぁ! すいません。ごめんなさい。だってタイムサービスで安かったんだもん。最近の卵の値段の上昇は激しすぎます。今日はちゃんとゲットしました。
この間、チャリでふらついて転んで打った両膝。右ひざに大痣できました。左は傷。ひーん、歳を取ると傷治りにくいのに。
ホームページビルダーを買いました。今のホームページを止めて新しく作ろうと計画していたのがとうとう実行に移されるわけです。 今度は、ちゃんと更新していこう……。
そんでは、また、明日……。
あの樹理の話、もう一ヶ月になるんですね。一ヶ月早いよ! つーか、何も進んでいないような……。
2005年10月29日(土) |
週刊誌のアンケートにて |
新聞広告に載っていたとある週刊誌の内容で、「子供に見せたくないテレビ番組」「子供に見せたくない芸能人」というのがあった。たまたま本屋でその週刊誌を見つけて立ち読み。二時間ドラマが上位に入っていた。 理由は、愛人や殺人事件(これ、二時間ドラマの要じゃん)、エッチなシーンなどが入っているということから。 つーか、その前に子供に寝るように促せよ。今の子供寝るの遅すぎなんだよ。うちなんか小学生の時まで九時には布団に入れられたよ。(高学年の時はどうだったか覚えてないけど) 番組を作る製作者側もそうだけど、親も気をつけなきゃ駄目。一方的に番組が悪いわけじゃない! (いや、やっぱ悪いのか?) はっ、ついなんか熱くなってしまった。
アニムと話をするのは夕食をとるときだった。相変わらず、彼は副業の占いをしていた。しかし、ほとんどは恋愛相談らしい。長年、恋の悩みを聞いていた彼は、その悩みを聞くだけで対処方法が思いつくという。夜は本格的な占いをするのだが、こちらは商売がうまくいかない商人、妻の浮気が気になる夫、果ては相手を呪い殺したい熟女など、相手にしたくない相手が主である。 昼間はそれで忙しいということで、夕方まで二人は時間をつぶした。樹理は飽きもせず船内を探索したり海を眺め、ブロードは昼寝の続きをした。 夕食時、食堂が開く時間と共にブロードたちは食堂に入った。飲み物の注文をして、しばらくするとオードブルが出てくる。この船の食事は毎回決まっているので料理の注文はない。 「バルクなら、もうとっくに死んでおる」 スモークサーモンのマリネをつつきながらアニムは平然と言った。 「はい?」 「お主がいなくなって五十年。五十年前、バルクがいくつだったのか知っておるか?」 「……たしか、五十代だったけ?」 「人間ならば、寿命が尽きてるな」 樹理は冷たく言った。というか、そっけない素振りだった。 「そ、そうか。ああ、俺もう、ぜんぜん感覚が……」 「まあ、仕方のないことだのう。ただ、バルクの孫とかはたくさんおる。そのうち会えるかも」 「へえ、ビアソーイダのなんとかってヤツか?」 「そうらしい。あやつらは子孫繁栄にかけてはエルフ以上に執念があるようだのう」 「で、おっさんの死に際に会えたのか?」 「ああ、偶然というか……あれは、虫のしらせだな」 アニムはふと、バルクの家に寄ったのは近くを通りかかったからだった。それもほとんど偶然だったのだが、長年のバルクとの付き合いがそうさせたのかもしれない。 「あやつ、最期になんと言ったと思う? その言葉遣いいい加減やめれ、と言ったのだ。全く……」 それから子供や孫たちにどうでもいいことを言って、息を引き取った。大往生だった。 「ふーん」 「ブロード、なんでそこまで聞きたがるのだ?」 彼は、ふと考えた。ややして答える。 「ああ、きっと。俺、あのおっさんが好きだったのかもな。腹立つとこもあるけど、人がよくてさっぱりしているところが」 「なるほどのう。ヤツの孫の中にも似ておるやつがいるからな、会うといいだろう」 「ああ、そうだな。からかい程度に遊んでみようか」
2005年10月28日(金) |
いろいろ勉強になってます |
基礎の基礎なのだけど、本体の中にどんな機械が入っていて、その機械がどんな役割をしているか、までは考えたこともなかった。 そして、全くの初心者のための訓練なんでわかりやすいです。
アニムとブロードの間に樹理は割り込んでくる。 「この子か?」 「ああ、そうだよ」 「お主たちなら目的地まで瞬間移動だろうに……」 と、アニム。不思議そうに二人を見る。 「ブロード、こやつは?」 「ああ、こいつはアニムだ」 「お主のことなら、名前だけは聞いておる。オフィーリスからのう」 「母様の知り合いか? 人間ではないのか……エルフ? 不味くて食べられん」 「……食ったことがあるのか?」 「皆、不味いと言うから食べたことはない」 「……」 アニムは魔族に関わり始めてからというもの、魔族に出会うたびに不味いと言われ続けている。もちろん食べられたくないのだが、いつも複雑な思いになる。 「アニムはどこへ行くんだ」 ブロードは沈黙を打ち破る。 「アインマルト島だ。魔王にちょっと用事があってのう。おかげで長い船旅をしている」 「へえ、じゃあこの船を乗り継いで行くのか?」 今乗っている船は、妖精主の大陸と呼ばれる地に向かっている。そこから東へ向かう船に乗ればバンデン王国、北に向かう船に乗れば四神諸島やアインマルト島へ行ける。 「しかし、男のエルフが一人旅とは……よく無事でいられるな」 男のエルフが、百に一人しか生まれないこともそれにより希少価値が出て人間に良く狙われていることを樹理は知っていた。そして、男のエルフは皆怠け者で村から一生出ることがないことも。 「ああ、アニムは、そんじょそこらの野郎なんか相手にならねぇよ。ああ見えても、容赦がないからな」 「まあ、それが生き抜くコツだが……」 「しっかし、ホント久しぶりだな。これで退屈もしないですむよ。バルクのおっさんとか、その辺の話、聞かせてくれ」 アニムが眼を細める。そして、少し笑って、いいだろうと言った。
自転車でコケました。どうやっても、どうゆうわけか自転車に乗るとコケることを前提にしなければならないらしい、私は。 膝が痛ー。血が出たー。あうう……。
メリーレイク島を出て、一週間。二人は海の上にいた。その理由は、樹理が、駄々をこねたからだった。 「船に乗ってみたい」 その一言で、彼らは長い船旅をしている。ブロードは一応その提案を却下しようとしたが樹理は押し通した。 「どうしても、あれに乗ってみたい」 やはり彼女は子供と変わらない、とブロードは渋々と樹理に付き合うことになった。ブロードにとって、この船旅は退屈この上ない。船ではただの人間として過さなければならない。この一週間で移動魔法を使ってこの船から根家出そうと何度も思った。その都度樹理に、それはならん、と言われ堪える。少なくとも樹理は、船旅を楽しんでいたのだ。 「まだまだなんだよな……」 「そうだ」 どこまでも見えるのは海で面白いものなどない。ブロードは個室で寝てばかりいた。ある時甲板に出て昼寝をしていたら、声を掛けられた。連れである樹理ではなく、三十代ほどの男だった。 浅黒い肌に金髪、淡いグリーンの眼をしている。動きやすいように施したローブ姿だが、聖職者ではないようだ。 「久しぶり。五十年は会ってないな」 「?」 一瞬考えたがブロードは、はっとなった。 「アニムか。大きくなったな!」 「思い出したか。お前がいなくなって五十年だ。エルフの俺でもこれくらい大きくなるよ」 「……アニム、悪いけどそれやめてくれ」 「何をだ?」 「その言葉。全然板についてねー」 「……わかった。で、お主。今は何をやっておるのだ?」 「船旅」 「それは今の小生も同じだ」 アニムにはごまかしは効かない。興味があれば首を突っ込むだろうし、手に負えないとしたら手を引く。命知らずとされているウォンテッダーの割に堅実に生きているのである。 「魔族狩り」 「ほう」 「オフィーリス姉ちゃんに頼まれてな」 「では、樹理と一緒なのだな」 「ジュリちゃんを知ってんの?」 「話には聞いたことがあるが、見たことはない」 「へえ、じゃあ……」 そこで冷たい声が飛び込んだ。 「ブロード、何をやっている? そやつは誰だ?」
2005年10月26日(水) |
どうしよう、この散らかりよう |
旅をした後は、いろんなものが散乱します。航空券とか入場券の半券とか、入った蕎麦屋のマッチとか(笑)。すべて、思い出として残したいんだけどね……。(無理)
確かにブロードはコーヒーが駄目ならカフェオレでも勧めてみようかと考えていた。 「読むときは一言断ってくれ」 「何故だ?」 「そりゃ、な。俺だって男だから……」 「そんなことは気にしてられん」 「じゃあ、早めにその能力、手放してくれ」 樹理は無視して村の喫茶店に入っていった。
喫茶店は、この村にもともとあるものではない。観光地となったこの村に商人たちが臨時で立てたものだ。なので、建物は嵐でも来た日には吹き飛ばされてしまうんではないかというくらい即席なものであり簡素なものだった。 「じゃあ、次。どこにする?」 ブロードは今度こそアイスコーヒーを飲んでいる。樹理はブロードが勧めたアイスカフェオレ。少し甘みを加えているので飲みやすくなっている。彼女が取り替えろなどとは言わなかったので、どうやら飲めるという範囲におさまっているらしい。 「誰にする、ではないのか?」 「だってさ、どれでも同じようなもんだぜ。それなら場所で選ぶさ」 「ならば、温泉があるところがいいな」 「温泉?」 「そうだ。温泉とはどういうものか、ちょっと考えてみろ」 「え?」 しばらくして、樹理がうめいた。 「お前、ずいぶん貧相なイメージだな」 「悪かったな。しばらく聞かないもんだったから、どんなものか忘れたよ」 ブロードがイメージしたのものは、地面から湯が出ているというものだった。それも、幼い子供が描いた絵のようなイメージ。 「じゃあ、温泉があるところは……」 バンデン王国。多くのドラゴンたちが住まうという国だった。 「よし、ここだな。多分あるはずだ」 「多分?」 「山地だし、あるだろ」 「まあ、よい。そこに行こう」 そんな軽い感じで二人は次の行き先を決めた。そして、後悔することになる。
職業訓練、明日から。学生に戻ったみたいでちょっと楽しみ。 この間の学校バトンはなかなか書くことがあって楽しかった。(思い出自体はなんか暗いことばっかなようだったけど)ちなみに骨折した友人は今でも仲良し。(遠くにいるのでなかなか会えないのだけど)
残されたただの石版は、やはりそのままだった。 「これはどうする?」 「ほうっておこ。どうせ、どうにもならないし」 ただ、翌朝村人たちがどんな反応するのか興味があり、彼らは朝まで待った。 「や、こ、これは!」 「も、文字らしきものが消えてる!」 反応はありきたりだったが、観光地としては生き残った。文字が一晩にして消えたミステリースポットとして。 「どうせ、何年かしたら飽きるだろ」 「そうだな」 ブロードと樹理は村に入った。樹理が何か飲みたいと言い出したのだ。ブロードは、首をかしげながらもついていった。 「よう、お二人さん? あれ、その子は昨日の娘さんの妹か何かですか?」 昨日、ブロードに宿を勧めていた商人だった。彼は最初思い出せなかったが、テントを見て思い出した。 「ああ、そんなもんだ。まだここで商売やってんの?」 「もう少しな。あの石版の文字もなくなってただの石版になっちまったんだ。最初のうちは人が来るだろうからな」 「まあ、誰もがそう考えるよな」 「それよりも、兄ちゃん。アンタ、そっちの方の趣味か?」 「はあ?」 樹理が無言で商人の男を蹴り倒した。黒いスカートがふわりとひるがえる。威力としては、大の男が地面にひっくり返るくらいだった。 「……どうしたんだ? ジュリちゃん」 突然のことでブロードが驚く。魔族になると大抵のことでは驚くことはなくなったが、今のは口がぽかんと開いてしまった。 「ふん。見物料とやらのことがわかった」 「え?」 「あのジェークの能力が私についたのだ。まあ、あの古代文とやらの魔法を使ってしまったら消えると思うが。ただ、奴とは違って私が使うとなると少し集中力がいる」 「じゃあ、ジュリちゃん。俺の考えてることも……」 「無論。しかし、お前の考えていることをいちいち聞いてられん。あの商人が言っていたことも知りたかったのだが……下世話なことだったな」 「……」 「では、ブロード。行こうか?」 樹理は喫茶店を指す。もう、ここには用はないはずだった。 「何で?」 「お前が、今一瞬考えたカフェオレとやらが飲んでみたいんだ」
日記をさかのぼって話を反芻しました。私、これ、どうするつもりだったんだろう……。 今週の、なんて……ごめんなさい、この先は自主規制。 とりあえず、あれくらいではなんとか大丈夫(?)のようです、銀さん。
「私はお嬢さんとは、やりあいたくないのですが……」 「うるさい。黙れ」 「仕方がありませんね」 ジェークがうっすらと笑みを浮かべる。 「ブロードさん。手助けはいいですけど、常にあなたの思考は私に流れていることを忘れないでくださいね」 「手出しは無用だ。どうせ、私の考えていることはわからないようだからな」 二人同時にそんなことを言われ、ブロードはただ、呆然と見ることしかできなくなった。ただし、それなりの準備をすることにする。 「へえ、そんな妖精もいるんですか?」 「まあな」 「確かに、私には人間の考えていることしかわかりませんが、ね。まあ、いいでしょう」 「余計なことはするな、ブロード」 「余計なことじゃなくて、必要なことだよ。ジュリちゃん」 「ふん。じゃあ、やろうか? ジェーク」 「ええ、そちらからどうぞ」 樹理は懐に手を入れて、何かを取り出した。銃だった。ブロードが顔をしかめる。もちろん、銃弾など魔族には効かない。そして、取り出したかと思うと撃ち始める。連続で三発。銃声が響く。 「そんなもの、効きませ……?」 「どうだ? 良く効くだろう」 樹理は銃を懐に戻した。 「……その弾、なんだ?」 と、ブロード。無意識に妖精に戻るように合図する。 「私の魔力をそのままぶつけたようなものだ……皮肉なものだ。人間に絶対的に有利だった魔族が、人間が造った武器で消滅させられる」 「つーか、ジュリちゃん。またちょっと小さくなってますけど?」 「それは、この銃がよく魔力を喰うからだ」 こうして、ジェークネッドはあっけなく消滅した。
2005年10月23日(日) |
帰ってきました。そして、初バトン |
大阪は、うめかったぁ~。 特に、ジャンジャン横丁のお店で食べた、串揚げとどて焼き。どて焼きうめ~! んで、備えてあるキャベツ。これもたれをつけてもどて焼きの味噌(その店では味噌だった)をつけてもばりばり食えちゃう。京都在住の友人も行くにいけなかったという通天閣と空中庭園にも行ったし。大阪はかなり満喫状態です。おのぼりさんになりました。 あと、京都には平安神宮と鈴虫寺。修学旅行時にお守りをもらっていらい、返したことなかったので。あと、初めて壬生寺も見てきました。その辺は、そのうちブログにて写真つきで公開します。
一龍&との様より、学校バトンをまわしていただいたので、答えようと思います。(やった、毎日のネタに困らないどころか、小説も休め……いえ、なんでもございません)
Q1、小、中、高の中で一番思い出深い時期は? えーと、あんまり覚えてないです。中学2、3年の頃が良く覚えているかも。(中2の時、中学校が廃校となったので)あとは、結構薄れてきてます。(単に思い出したくないのかもしれない)
Q2、一番お世話になった先生はいつのときの先生?
小学5、6年の担任の先生だと、思います。お世話になったというか、一番担任の先生で私を理解してくれた先生です。少々過大評価してますけど。(笑) あと、直接習ったわけじゃないのですが(と、いうかそれまで全くの他人だった)とある先生に就職時にお世話になりました。仕事を辞めたその後もちゃんと挨拶しました。
Q3、得意だった科目は?
小学時代はほとんど平均的でした。図工はちょっとよかった。中学以降も大体平均的に。ただ、生物とか化学とか、その辺がちょっと好きだったので自然とよかったです。
Q4、では苦手な科目は? 通して体育。容赦なく1をつけられた事も。真面目に参加していたわりにあわないと、母が抗議したこともあった。(相対でつけていたから必ず誰かに1がつく) あと、中学の時、国語で、主人公の気持ちを考えるなどの問題が苦手だった。(今思えば、何で苦手だったんだろうと。答えは文章中に書いているのに)高校の時は、数学もだんだんと苦手分野に……。あと、化学式とかも。
Q5、思い出に残った学校行事3つは?
行事ではないですが、友人が組体操の練習中骨折しました。その後に修学旅行の移動中、校長先生におんぶしてもらうという貴重な経験をしました。友人が。自分は、小5の時授業中、戸が倒れてきて頭に当たった。無事でした。あと、風疹が流行ってほとんどの生徒が休みになってしまい授業にならず、ほぼ遊んでいる状態なんてこともあった。(そんな小学校も廃校に……泣) 行事は、中学2、3年の文化祭ですね。 中2の文化祭前日に遅くまで残っていて、もう真っ暗だし学校はボロでいかにもって感じだったので、ちょっとハイになりました。(そんだけ) 中3は、美術部の催し物でティラノサウルスを作ったんだけど、終わったら壊さなければならず、猛反対して美術室に立てこもった。(でも、私がそれに参加していたかどうか、ちょっと定かじゃない……忘却の彼方) あと、高校の体育祭。 すっげー、やる気なかったんだけど野球しなくちゃなんなくて。で、外野を守っていたらちょうどボールが落ちてきてそれをとったらゲームセットで勝っちゃった。本当に偶然の話です。 あ、三つ以上ですね。
Q6、学生時代はクラスではどんなキャラだった?
オタクでした。でも、ムーミンに出てくる女の子の名前を聞かれてもすぐわからないので大したことないです。(答えはノンノン?)人よりは知っている、という程度です。 その後は結構、浮いてましたね。女子の陰険な戦いから外れるようにはしてましたし、その女子グループからはみ出た女の子を仲間に入れたり、その子が仲直りして去ったり。(来るもの拒まず去るもの追わず?) 私は、自分の他に一人いれば十分だったので、やな事言われても気にしないようにしました。(でも爆発させたこともあった)
Q7、学生時代の友達からの呼び名は?
小学時代は、名前を男名にして呼ばれてた。呼ばれ慣れたら大した気にしなくなった。後はほとんど、名前をもじったもの。好きなように呼ばれてました。 あと、某監督と同じ苗字だったということで、監督などとも……。こちらはあまりなかったです。
Q8、好きな給食のメニュー
小学校時代、コーヒー牛乳の復活を願ってました。 好きなのは酢豚だったな。どういうわけか。 もう一つ、チーズデザート。クリームチーズにオレンジの粒が入ったものですが、普通に売ってないがちょっと悲しい。 あとは、あまり好き嫌いないので。
Q9、学生時代に出会った友人は、あなたにとってどんな存在ですか?
今でもかけがいのない友人が何人かいます。 友達は少ない方かも……。
Q10、次に回す5人
すいません。ここで打ち止めさせていただきます。いないんです。渡せるような人。
今から、夕食。 とにかく、歩いた日。
高校の修学旅行の時、いただいたお守りを返しに行った。そして、またいただいてきた。 また、ここに来れるように。
2005年10月20日(木) |
大阪はもう日が暮れる |
それというのも、関西への飛行機が午後二便しかない、というのがいけないのだ。せめて、JALかANAかどっちか午後でもお昼に出発する飛行機があればなぁ。
認定日となりました。幅開きすぎ! とりあえず、今月末から三ヶ月間職業訓練するんで大丈夫です。やることはありますよ。 で明日からなんですけど、京都・大阪へ行ってきます。 止めたって無駄ですよ。(誰もとめやしないって)いつもの友人宅へ泊めてもらいます。そんなわけでお土産は……よいとまけ? 明日から土曜日まで携帯からアクセスさせていただきます。
「誰だ?」 樹理が戸惑うことなく聞いた。声は落ち着いているというか、冷たい。 「私は、ジェークネッド。魔族です」 「ジェークでいいか?」 と、樹理。やはり冷たい。 「ご自由に、お嬢さん」 と、ジェークネッドはやんわりと笑った。物腰は柔らかそうであるが、魔族には変わらない。 「で、ジェーク。お前良くこんな手の込んだことするな」 「ええ、まさかあなたが読まれるとは思いもよりませんでした」 「あの文からすると、あんたは人間の魂が糧のようだな」 「はい。人間の魂です。他はペケ」 「ペケって……」 「……あなたはブロードさんですね」 ジェークはブロードを指して言った。樹理が彼を見る。 「なんで知ってんだ?」 「そりゃ、あなたは有名ですから」 「つーか、姿までは」 「これでも魂を扱う身なんですよ。へえ、セアレみたいだって? まあ、似ているかもしれないけれど……」 セアレは人間の感情を糧にする魔族でブロードと共に行動したことが何度かある。人間の仕事もどういうわけか好きで、その都度、バイトに付き合わされていた。なので、面倒がり屋のブロードは彼とはあまり付き合いたくない。 「読まれてるんだ」 「そうです。でも、お嬢さんのは読めませんから。安心してください」 「……そうか」 樹理は少し不思議そうにつぶやいた。 「でも、私はあなたに会えてうれしい。人間から魔族になったという魂、ぜひいただいてみたいものです」 「それって、俺の魂を食うってことか?」 「はい。そうです」 ジェークが腕を伸ばす。何か針のようなものが飛んできてブロードの足元のスイカがはじけた。 「あ、ごめん。外しました。もう一回」 「……」 ブロードはわざとその場を動かなかった。今度は樹理の足元のスイカがはじける。 「ノーコン」 ブロードは静かに確実に言ってやった。 「はい、実は何度練習しても上手くいかなくって」 「だったら、実践でやるなよ」 「でも、あなたの考えていることはちゃんとわかってますよ」 ブロードがはっとなる。 「逃げろ、エーデル!」 ジェークが逃げかけたエーデルの腕を掴む。ブロードはこっそりエーデルにジェークを漬けにしようと頼んでいた。 「放しなさい! この!」 エーデルが暴れてもジェークはびくともしない。 「妖魔の魂など、おいしくないですからね」 「……ちょっと、聞いていいか?」 「エルフの魂は最低最悪です」 「あっそう。やっぱり」 それにしても、とブロードは思った。 「読まれているって、やっかいでしょ?」 「ああ、そうだな」 人間は考えてから行動する。中には体が先に動くことが多い人間もいるが。ブロードは昔はどうあれ、どちらかというと考えてから行動する。それが、魔族となった今でも抜けていない。 「ブロード、代わろうか?」 「ジュリちゃん?」 「あの妖魔もあのままでは消滅させられてしまうだろう。この前はお前に任せたし、今回は私がやる」
2005年10月18日(火) |
例のFFⅦのDVDを見ました |
と、その前に言わせてください。本当は昨日すべきことだったんですけど……。『ぎ、ぎ、銀さーんッ!?』 異常です……じゃなかった、以上です。失礼しました。
気を取り直して
友人に見せていただきました。 FFⅦAC、うっわぁー! 普通に見たらいろいろわかんないとこあるかもしれないけど、ゲームあの頃死ぬほどやった私にとっちゃ、いろいろ懐かしくて面白かったよ。特にユフィが降りてきて「きもちわりっ!」って、それはゲームやっていた人たちくらいにしかわからないよっ! つーか、ただのんべんだらりとやっていた人たちにはわからないよっ! あの教会、ちゃんと残ってたんだ。 ライフストリームは相変わらずそうめんだ。 よくクラウドの頭をCG化したな。(みんなつやつやでうらやましいわ) マリンの髪型エアリスなんだね。 マトリックス? いや、なんでもないっす。 戦闘曲のピアノヴァージョン良いなぁ。(ティファの個人戦より) レノさんのヘタれぶりがよかった。ルードも。何気にこの二人の出番が多いよ。(いや、好きだけど) ちゅーか、生きてたんすね。
友人はとりあえずゲームやってないので、私の説明を補足しておきました。 ジェノバとか、ソルジャーとか、ザックスとの関係とか、ルクレッツァとか、最終形態のセフィロスはイカみたいとか。 ああ、なんかちょっとゲームがやりたくなるかも……。 あ、そういえば、ヴィンセントを仲間にするの面倒なんだっけ? データ、残ってるかな……。 あの二人、エンディングのCGにいないんだよな。 あと、収録にしていたCM。 ヴィンセントが主人公的なゲーム、出るんですか? 無理無理、ガンファイトなんかできませんから。
そんなわけで、今日はFFⅦづくしでした。
開店記念セールで、卵(10個入り)1パック百円だったのに、開店時間を少し過ぎてしまって売り切れ……。くうっ!
夕方になると観光客もまばらになり、日が落ちると全く姿を消した。もともと畑にあるので、明かりなどなく夜になるとゴブリン種が畑を荒らす。人間にはあまり危害を加えないが、それはある程度の備えが人間側にあるという前提での話である。 「この石版、壊すか」 「何故だ?」 夜になり、人気のない畑の石版をブロードはこつこつと叩いた。 「古代文ってやつは、その文字自体に魔法がこめてあるものだ。つーか文字自体が魔法みたいなもんで、ちょっとの魔力に反応して発動する恐れがある。だから、そうならないように壊す」 「ほう、これが人間の魔法か?」 「今こんなの使ってる奴なんかいねーよ。これ覚えるのにけっこう大変だからな。よっぽどの暇人にしかできねーよ」 「ふーん。まあいい。これ、私がもらう」 樹理が石版に手を当てる。 「えっ?」 石版の文字が樹理の手に集まって納まっていく。 「……ジュリちゃん。それ、どうするんだ?」 「必要なときに使わせてもらう」 石版は、すっかりただの石版に成り下がった。もう観光客も来ないだろう。あの文字が観光客を呼び寄せていたのかもしれない。ブロードは勝手にそう思った。 「酷いことしてくれる」 そんな声。 ああ、やっぱり出たか。 ブロードは、これが当たり前だと自分に言い聞かせた。
2005年10月16日(日) |
スープカレーのお味は? |
何かでもらった地元老舗レストランのスープカレーの缶詰。いつの間に作ってたんかいとか思ったが、なかなかおいしかった。缶詰なんで贅沢はいいません。 と、いうか母上がヤングコーンが嫌いなことを初めて知ったかも。
ニンテンドーDSの「脳トレ」ですが、とりあえず一週間続けました。なんか、夜遅くにやるとあまりよい結果が出なくて『お疲れぎみですか?』なんて言われてしまいます。それでも、四十九歳から三十二歳までに回復しましたよ。脳が。 でも、まあ、要は慣れなんですけどね……。 名作音読が楽しみです。何が読めるのかわからないから。
黒づくめのお嬢さんとブロードの話は、なんとなく急に思いついたので、出所はなんだろうと悩みます。 とにかく、オフィーリスの娘なのですよ。うん。 で、なぜか名前が漢字なんですが、漢字にしたかっただけなんで意味は特にありません。ただ、オフィーリスの名前はシェークスピアの『ハムレット』と出てくるオフェリアに名前が似ている(後から知った)ので、樹理も同じシェークスピアの『ロミオとジュリエット』からとりました。ブロードには漢字という概念がないのでカタカナで示してます。 なんとなくシリアスで、それでどたばたしたものが書きたいので、そんな話になると思います。はい。 では、今日はこれでお休み。
伯母たちと母上で飲みに行った。しかし、雨降りなため話し合いの結果、車で行くことになった。もちろん、帰りに運転するのは私。よって、今でもノンアルコール状態。そのため、今日の日記もまともに書かなくてはならないことに。書いたら飲むつもりです。(そのかわり、食ったし)
人をかき分けてそれを見る。それは畑に刺さっていた。生えていたと表現してもいいかもしれない。人の二倍ほどの背丈がある石版だった。周りのスイカの茎や葉は石版を避けるようにしていた。ただ人が集まるところは踏みつくされていた。 石版には文字が書かれていた。 「これは……」 ブロードはその文字をじっと見つめた。そして、ぶつぶつとつぶやき時折、思い出すように視線をそらす。 「わかるのか?」 「うん、それよりここから離れよう」 ブロードと樹理はまた人をかき分けて輪から脱出した。そして、村に戻る。しかし、村には喫茶店はなく、食堂もあの石版を見に来る観光客でいっぱいだった。 「港町に戻るか」 「いや、面倒だろ」 ブロードの提案を下げて、樹理は地面を指差した。しかし彼はさすがにそんなところに座って話をする気がない。手ごろな座れる岩を探して、村の外れにある岩に腰掛けた。 「また、あの苦いジュースは飲みたくないのでな」 と、樹理は言った。 「アイスコーヒーもジュースも駄目なんだ」 「あれは苦すぎる。そんなことより、あの石にはなんと書いてあったのだ?」 「ああ、あれは古代文だからな。俺も半分くらいしか読めなかったけど。ちょっと待ってろよ」 ブロードは頭の中で古代文をまとめた。木の枝を見つけて地面に言葉を書いていく。久しぶりにその文字を見て、解読するのに時間がかかった。 やがて、木の枝を放り投げた。 「大体だな『近く、このあたりに災いが起こるだろう。しかしながらこの文字を読むものはいるまい。その魂、われが貰い受けよう』ってな感じ。魔族の宣戦布告だな」 「半分しか読めないのに、全文解読したではないか?」 「ああ、まあ。冒頭がわかれば、あとはなんとなくこうだろうと、勝手に解釈したんだ」 「ようするに、適当なのだな」 「うん。でも、間違ってはないと思うんだけどね」 オフィーリスからもらったメモを開く。そこには『親切な魔族』と題された魔族のことが書かれてあった。
昨日の夕食、今日の昼、今日の夕飯にて食。何故かと言うと、一度に冷凍している量が多いから。こんなことになるなら、衣つけなきゃよかった。
樹理がブロードをじっと見ている。そして、彼女もリンゴにかじりついた。彼は気にせずリンゴを平らげた。 「ここは残すのか?」 「まあ、食べられないことはないけど」 公園にあったゴミ入れに芯を放り投げる。樹理はまだ食べ終わっていないのでそれを横目で見ていた。 「そんなことより、あんなものってなんだろうな」 それがある場所を聞いておいたので、そこへ行くことにする。ただ、その場所がここから遠いらしい。島の真ん中に位置するスイカ畑だそうだ。 「すいか?」 「作物だよ。もしかしてジュリちゃん、人間界についてあんま詳しくないのか?」 「お前よりはな」 樹理が怒ったようにいう。少し悔しいようだった。 その場所へ行くには、徒歩しかない。そして、まる二日はかかるらしい。 「私たちは魔族だしな」 「そうだった」 なので、その場所までは一瞬だった。着いた場所は簡素な村だった。建っている家も少ない。しかし、今は行商人がテントを張って簡易宿を経営しているくらい人が多かった。 「おんや、お客さん? もしかして恋人同士?」 そんな村に入ると一人の行商人が話しかけてきた。 「いや……」 と、ブロードが言いかけて、 「そんなわけないだろ」 と、樹理がきっぱりと言い放つ。 「またまた、いい宿がありますよ。ちょうど二人が親密になるくらいの広さのテントが」 「そんだけ狭いってことだろ。あと、見学料いくらとる気だ?」 「見学料?」 「……お客さん。その道に詳しいのかい?」 「んな、くだらない商売考えるのはおっさんたちくらいだからな。ところで、例のものってどこにあるんだ?」 「ああ、それならこの村から出てまっすぐ行ったところにあるよ。今、人だかりができてるからすぐわかるだろ。まあ、気が向いたら泊まっていってくれよ。サービスするから」 「へいへい。さ、行こ。ジュリちゃん」 ブロードは言われたとおり村を出てまっすぐと進む。 「なあ、ブロード」 「ん?」 「さっき行っていた見学料とは、なんのことだ?」 「ああ、それは大人になったらわかることだよ」 「私はもう十分に大人だと思うが?」 「俺に聞かなくてもわかるようになったら大人だな。品のないことだし知らねー方がいい」 「ふーん。人間はそうやってごまかすのか」 「そうとってもかまわねーよ」 ブロードは、面白くなさそうに言った。行商人の言うように、スイカ畑の真ん中に人だかりができている。人が壁を作り例の物は見えなかった。
2005年10月13日(木) |
職業をサポートしてくれる |
まあ、ハローワークの強化体制版みたいのね。(ちゃんと名称があるけど、それやったら無駄アクセス数がふえそうなんで自粛。ただでさえ多いから)で、今日は面接の講習。最初の時間、眠くて半分寝ていた。どうも、このクセというか、あの時間(昼食後)はものすごーく眠い。何か、よい方法ないですか?
彼らはメモを頼りにその地に向かった。場所はメリーレイク島。一応王国であるが、その王族ですら農業を行っているというのんきな島国だった。あくまで、ブロードが知っている時代は。 「なんか、すっかり栄えちゃったな」 「ふーん。活気があっていいではないか」 すくなくとも、港町は人であふれている。ブロードが知るこの港町はこの半分の人だった。 「お、あんたらも観光かい?」 ブロードは露店で果物を買うと、そう店の男に話しかけられた。この島の住人ならばブロードのような格好をした者はいない。 「まあ、そんなとこ。すごい人だな」 「ああ、あんなものが出てきちまったからな」 「あんなもの?」 「あんたら、知らないでここに来たのかい。ずいぶん物好きだな。まあ、いいやみてくりゃあ、わかるさ」 果物を一つ樹理に渡す。青リンゴの香りがふわりとした。 「どうやら、あんなもののせいでここが活気付いたみてーだな」 「うん。そして、そのあんなものが、これだな」 おそらくは、魔族か、その魔族が作り出したものか、だ。ブロードは青リンゴにかじりついた。人間のふりをして買ったが、食べたところで糧となるわけじゃない。ただ味覚はあるので甘酸っぱい味を楽しむことはできる。 「んじゃ、ここを早く静かにしないとな」 「なんでだ?」 「人間には静かなとこも必要なんだよ」 「ふーん。で、ブロード。これはそうやって食べるものなのか? どこまで食べればいい?」 青リンゴを指して言う。ブロードは、見てれりゃわかるよと言った。
昨日の話の続き。 ついに、万事屋の旦那を参戦させることができました。(四日目にして)あ、ゲームの話です。……う、動きが鈍い。強いには強いかもしれないけど使い勝手が悪い。慣れないうちは使いにくいかも。あと、インフォメのお登勢さんが銀さんのことを『銀』と呼んでいた……こんなところで!
「いや、でもそれ、大きくなりすぎじゃ……」 それまで十歳足らずの少女が十八歳くらいの少女となり、ブロードの前にいる。 「私はもう、生まれて五十年だ。人間など中年になっている歳だろう? 不思議なことなどないではないか。だいたい、小さい方がおかしいのだ」 「そうなんだ。いや、さすがジュリちゃん。きれいに成長してるわ」 「ふん、何を今更」 「それにしても、魔力を失うと幼くなっちまうんだな」 「そうなんだ。あまり例がないと聞く」 と、いうことは少なくともジュリちゃん以外にもそんなヤツがいるってことか……。 ブロードはそんなことを考えた。 「さて、メイシスも片付けたことだし、一度戻ろう」 兵士を見て見ぬふりをしてブロードと樹理はフォーランズを去った。放っておいても大丈夫だ。この城の連中ならば何があったのかくらい察してくれる。この国は魔族に魅せられているのだから。 「早かったわね。まあ、メイシルじゃ相手にもならないかもね」 オフィーリスは淋しそう笑って言った。彼女は自分の妹たちを手に掛けなると、いつもそうなふうに笑っていることをブロードは思い出す。 「樹理も元の姿に戻ってよかったわ」 「母様、次は?」 「そうね。一度に五人。教えておくわ。五人くらい覚えてね」 「なんとかね」 オフィーリスはメモ用紙とペンを用意した。そして、一枚一枚にそれぞれの名前、国、性格、特徴などを書き込んだ。 「よろしく、お願いね」 ブロードは不思議と思う。オフィーリスの眼が必死なのを。そして、彼女もまた魔族狩りを行うようだった。彼らにメモを渡すと彼女も出かける用意をする。 「樹理、ブロードはねああ見えても女の子には優しいんだから、ちゃんと甘えなさいよ」 「……」 「じゃ、がんばってね」
2005年10月11日(火) |
これは、ちょっとハマるかも? |
あの、すいません。この間貯金箱空けました。五百円玉がぎっしり詰まったヤツです。偽五百円玉は入ってませんでした。それで、つい、リッチになったので、ニンテンドーDSとジャンプのあのゲームを購入。(ついでに、脳を鍛えるやつも) 慣れれば、案外すんなりできるかもしれないゲームだと思います。Aボタンジャンプって、マリオだよね。
ブロードが笑った。苦笑いにも見える。 「それにしても、偶然とは恐ろしいものだな」 と、樹理がしかめっ面をする。 「なんで?」 「どうして、こう都合よく今日のこの時間に現れたのだ? メイシスは?」 「メイシルだよ、ジュリちゃん。いいんじゃねーの? そんなの」 メイシルの短い悲鳴。樹理と会話しているうちにエーデルはやることを終えた。 「やったー、ブロード見て見て、かっちんこっちんにしてやったわよ」 ブロードと樹理は呆れながらも、氷付けになったメイシルを見た。雪の妖魔の氷は魔族でも逃れることは難しい。 「ありがと、エーデル」 「ご褒美は?」 「今度な」 「んもー、いつもそれなんだから」 エーデルはぶつくさいいながら消えた。 「さ、やるなら今だぜ、ジュリちゃん」 「わかってる」 樹理が凍ったメイシルに手を当てる。氷の中のメイシルが消えていく。魔力を失い消滅していく。 「ふう」 ブロードは唖然としている。 「どうした?」 「あの、ジュリちゃん? 大きくなってんだけど」 「ああ、これか? これが私の今の姿だ」
ハッピーマンデーだかという職業によっては余計な企画(無駄に連休作られても困る職業の方はいるはず)により、毎年の体育の日はズレにズレて、今年は元に戻った。 今はそんなことどうでもいいけど。
夜。ブロードと樹理は城の前に隠れていた。 城の付近に見回りの兵士が一人。しかし、それは魔族にとってどうとでもなる。 そこに、銀の髪をした女が歩いてきた。魔族なら、壁を抜け空を舞い、人間の兵士など気にせずに行きたいところへ行くだろう。だが、このように彼女がそこに現れたということは、ちょっかいを掛けたいからだ。 「ご婦人、夜の一人歩きは危険ですよ」 と、兵士の一人。彼女はその態度がおかしいのか笑う。 「ごめんなさい。でも、ここを通して欲しいの」 そして、兵士が崩れるように倒れた。 「うん、大した血じゃないわね」 「メイシス!」 「いや、ジュリちゃん。メイシルだ!」 ブロードと樹理はメイシルの前に現れた。 「あらあら、姉さんの手の方? 隠れていたのはわかっていたけど」 「ブロード、気をつけてやれ。奴は手強い」 「そんなわけねーだろ。最初の仕事ってのは簡単なものなんだよ」 「ちょっと、何それ? 私が弱いってこと?」 「違うよ。最初の方はちょっとラッキーだってこと」 ブロードは樹理に下がるように手を振った。兵士を見る。血の気がなく青い顔で倒れている。オフィーリスが始末するように頼むと言うことは、すでに死んでいるのかもしれない。 「あなたには、幸運の女神でもついているのかしら?」 「はあ? 何言ってんの? この世の運命はあのヤローが握ってんだろう。俺には、ちょっとした妖精がついていてくれてるだけだよ」 ブロードが、エーデルの名を呼んだ。するとすぐに白い妖魔が現れる。 「きゃー、ブロード、久しぶりー。元気にしてたー?」 妖魔は妖精の内に入り、妖精はたまに気に入った人間を主人にすることがある。エーデルはブロードのことが気に入った雪の妖魔である。 「あなた、魔族よね?」 「そうだけど」 「なんで、妖精が……」 「結構知らないと思うけど、人間以外のものにもついてきてくれるみたいだよ」
2005年10月09日(日) |
ちょっと、サボりたい気持ち |
なんだけど。 えーと某アニメショップに行って、カレンダー見てきました。草は、カレンダーは卓上の方が使い勝手がいいタイプ。掛けるのは邪魔っぽい。だから、今年のはガンガンの付録だったりする。来年のはどうしようかなぁ。
「ブロード?」 樹理に呼びかけられて彼は、われに返った。急に、店の騒がしさが耳に入ってくる。 「何をぼうっとしている?」 「ああ、ごめん」 「堕ちるとは、どういうことだ?」 「元のものから外れる事だって」 人間から何になっても、それは堕ちるということだと運命神は言った。 「ほお……」 運ばれてきたアップルジュースを樹理は一口飲んで顔をしかめた。 「こんな甘いものを人間は好むのか?」 「子供はそれで十分なの」 「だれが子供だ」 彼は樹理をにらむ。樹理は十分に人間でいう十歳くらいの子供だった。 「私がこんななりをしているのは、お前のせいだ。おかげでしばらく強い魔法は使えん」 「?」 「故に、お前がメイシスとやらを消せよ」 「はい?」 「で、魔力は私がもらう。そこのとこ、気をつけてくれ」 「わかった。そうすることでジュリちゃんの魔力が回復するならそうするよ」 しかし樹理はにこりともせず、ブロードのアイスコーヒーをにらむ。 「これと取り替えてくれ」 ブロードは渋々と取り替えてやった。
『衝動旅行記』まとめました。珍しく早々と。
「堕ちるとは、どんな感じだ?」 ブロードはそう聞かれてもすぐにわからなかった。 「おちる?」 「そうだ。お前は人間だった。しかし、魔族となった。それが、たとえ神であろうと天使であろうと人間の枠から外れたことを堕ちるという」 「ふーん」 感じといわれてもわからなかった。ただ、質問した側は返事を待っている。にやにやと笑いながら。 「悔しいか?」 「悔しい? ちょっと違うな……」 「では、なんだ?」 すぐには浮かんでこない。そう察したのか、運命神は言った。 「わかった。思いついたら教えてくれ」 「……なんなんだ、あいつ」 その後、ものすごく淋しさを感じた。もう、人間としての楽しみを持てなくなっていた。それが、淋しく悔しい。 そのことは、運命神に伝えてない。それを口にするとまた、寂しさと悔しさをぶり返すことになる。
で、母上と温泉旅行。今日の昼に決め、二時に出発。とりあえず、これから花火見ます。
今日は、母上夜勤のため午前中に近くの書店に行く。ここで念願(?)の銀魂9巻とDグレの6巻購入。しかし午後から職安の説明会に行かねばならんので、読まずにそちらへ。 徒歩40分、説明会2時間、更に帰りも40分。5時頃帰宅。最後の一話を残し、伯母から電話。「百円寿司に行かない?」「行く」そんでもって腹いっぱい。 いや、9巻はいろんな意味でお腹いっぱい……。
樹理が目覚めて、すぐに二人は出発する。オフィーリスはがんばってね、と一言言って見送った。場所は樹理が知っているということで樹理が移動魔術を使う。 着いたところは、フォーランズと呼ばれる国だった。ブロードはそこをよく知っている。 「この国の王子が、よく狙われている」 「ああ、知ってるぜ。とことん魔族に好かれているんだよ、ここの国の王族は」 「知ってるなら早いな」 「知ってるつーっても、五十年前だ。イーリスの奴も孫いる歳だな」 「ふーん」 街に入り、適当なところで店に入る。そこで飲み物を頼んだ。席に着く。飲み物は特にどうでもいい。とりあえず、相談する場所が欲しかったのだ。 「お前、どんなことができるんだ?」 樹理が聞いてきた。 「どんなことって……言われてもな」 何もできねえな。 「ただ、魔力を奪って自分のモンにするだけだ」 「お前、本当にあのスノムウェンを消滅させたのか?」 スノムウェンとは別世界の魔王でブロードがその昔消滅させた。かなり手強い魔族として、魔族の間でも恐れられた。 「なんでジュリちゃん、そいつのこと知ってんの?」 「母様から聞いた」 「あれは、あの時、バルクのおっさんとかティママンとかいたから、できたようなもんだし」 「しかし、魔族になりたてだったお前が倒したと聞いた」 「だから、手助けがあったからなんだよ。それに、俺は堕ちたんだ」 「堕ちた?」 樹理が声を潜めた。 「ああ、そう言われた」
気になる方は、こちらへどうぞ→『50円で買った幸せ』 ただし、文句言いたくなるかもしれません。大したものじゃないから。(だって、50円だし) VPI職業興味検査なるものを受けた。ものすごーく偏った結果出て、担当の方に「こんな結果を出す人も初めてだ」と言われました。向き不向きではなく、あくまで興味ある仕事のことだそうだ。(まあ、向き不向きは少なからず入ってくると思うけど) ちなみに、「トレーサー、歯科技工士、建築士、金型技術者、人類研究者、天文学研究者、病理学研究者、物理学研究者、化学研究者、地質研究者、統計学研究者、外科医師、気象学研究者、気象観測員、建築技術者、イラストレーター、商業カメラマン、工業デザイナー、宝石デザイナー」……興味があるような、ないような。研究者気質?
「だって、ブロード。あなた、流行とか何とかという割にはいつも適当な服着てるじゃない」 「うっ……」 「そういうこと。もっとワイン飲む?」 「いや、もういい」 「そう。じゃあ、早速だけど、初仕事よ。ターゲットは……」 「えっ?」 オフィーリスは皿などをテーブルの脇にずらし、紙を一枚広げた。魔族の名前と特徴が書かれている。 「名前は、メイシル。人間の血を糧とする魔族」 「それ、オフィーリス姉ちゃんもおんなじじゃん」 「そうよ、私の妹ですもの」 「また、妹かよ」 「私の妹たちは生まれては消え、消えては生まれるのよ。つまり、これエンドレス」 「……どうなってんの?」 「そのうち、教えるわ。顔はあの子が知っているから。樹理が起きたら始めてね」 「わかった」 ブロードは思う。長くかかりそうな仕事になる、と。
2005年10月04日(火) |
昔のゲームを引き出して |
むしょうにやりたくなる時。中途半端にやって、もう少しでボスだというところでやめた「ドラクエⅠ・Ⅱ」(GB版)その昔、スーファミ版でクリアしたのは十年ほど前。すっかりこっかり忘れてます。それでも、なぜかある「公式ガイドブック」を引っ張り出してやってます。……紋章、どこにあるの? (前に、この日記で織り機がないといったことがあったような……ありました。水の羽衣手に入れました。今更だけど)
オフィーリスは少し安心した顔を見せた。そして、ブロードに向かって礼を言った。 「本当は、貴方、消えたくて仕方がないのでしょ。ごめんなさいね」 「いいんだよ。もう、ここまで生きていたらいつ消えようが同じだから」 生きているのか? 実はもう死んでいるんじゃないか。 彼は心でそう思う。 「ところで、ジュリちゃん、本当に姉ちゃんの娘。確かに似てるけどさ」 「ええ、そうよ。しかも、人間のようにお腹で育てたのよ。すごいわね、あんな面倒な経過で子孫を残すのね、よくやるわ」 「……」 「文字通り、自分のお腹を痛めて生まれた子供よ。もう可愛くて。お母さんって、ああこういう感じなんだって思ったわ」 「じゃあ、父親いるってこと?」 「ええ、そうよ」 「そうか……」 ブロードはそれ以上聞かなかった。 魔族は、自分の分身を作るように子供を作る。さらには、自然に生まれてくることもある。例えば、木の中とか水の中とか。よって、父親も母親もない。 彼はそれ以上考えないことにした。料理を食べ始めた。食べ始めると、少しだけ人間であった頃の感覚を一時取り戻す。食べることで味覚がよみがえり、嗅覚も刺激される。少し身体に熱が生まれる。満足感を味わう。どれも、魔族にはなくてもいいものだ。ただ、オフィーリスはその料理に魔力を加えている。魔族として吸収されるのは魔力だけだ。 「ねえ、ブロード」 「何?」 「もし消えるときは、私に伝えてね。黙って消えないでね」 「わかった。でも、今しばらくは消えねえよ。やることができたからな」 「……うん」 「あのさ、この服。これ、流行ってんの?」 彼は服を指差して言った。白のワイシャツに黒のスラックスと上着。ブロードはその服を知らない。 「ええ、そのスーツ良く似合うわよ。あの子、黒しか着ないからおそろいで」 「なんでおそろい?」 「そのほうが目立たないから」 「余計目立たねえ?」 しかし、オフィーリスはそのほうがいいと言って聞かなかった。
猫が一匹。空き地にいました。どうやら何かを狙っているようです。猫は姿勢を低くして、獲物に近づきます。獲物から目を離さず、ゆっくりと……そして、ジャンプ! お見事! ちなみに捕まえたのはちょうちょです。
長くなった髪を適当に束ねて絞る。邪魔なのだから切ってしまおうかとも思ったが、ここでハサミを借りるのも面倒だった。 脱衣室にはタオルときちんとたたまれた服が用意されている。 「これ、オフィーリス姉ちゃんの趣味なのかな?」 と思いつつ、腕を通した。居間に入ると、オフィーリスは隣の台所で皿洗いをしていた。 「上がった? じゃあそこに座ってて。簡単だけど食事出すわ」 「別に食べなくても平気だからいいよ」 「駄目。貴方、そのままだと消えてなくなるわよ」 魔族は人間のように食事を必要としない。しかしオフィーリスの出すものは魔力を含んでいるものであり、今の彼に足りないものだった。 「全く。貴方を消すなといわれているこっちの身にもなってちょうだい」 「誰だよ、そんなこと言ってる奴は」 「消えたくなくなったら教えてあげるわ」 テーブルに料理が並ぶ。サラダにスープ、魚料理と肉料理が一品ずつ。それと、パンがバスケットに入っている。 グラスにはワインが注がれた。 「……どうゆうこと、これ?」 「いいから食べて」 オフィーリスは今度はにこりともせずに勧めた。ブロードは気圧されてワインを一口飲む。彼女の視線が刺さり味がわからなかった。 「食べながら聞いてね。樹理から聞いたと思うけど、貴方は魔族狩りをすることになったわ。うちの子と一緒にね」 「……その魔族狩りってなんなんだ?」 「前に、私と一緒にやっていたでしょ? あれと似ているわ」 「……」 「魔族は必要だけれども、多すぎると不要になる。だけど、魔族は日々生まれてくる。貴方のように人間から魔族なる例はまだ貴方一人だけれども、魔族は魔族を生むし、それ以外からも生まれる。それが数を過ぎると主に人間たちに影響する……ああ、食べながら聞いて」 ブロードの手が止まっていたのでオフィーリスが呼びかけた。仕方がなく、フォークを持ちサラダを食べる。彼女は話しに戻る。 「貴方も樹理も、魔力を必要とする魔族。多くの魔族は魔力を主とする存在なのよ。だから、適任だということでお鉢が回ってきたの」 「誰だよ、それ」 「上の連中」 「しかいねーよな」 ブロードはフォークを口から放しため息をついた。そういやよくため息をつく野郎がいたっけな、と思う。 「もちろん、断ることはできないし、樹理にもよくないことだから。あの子はまだ若いから悪い男に騙されるんじゃないかって」 「そういえば、ジュリちゃんは?」 「お昼寝中よ。あの子のためでもあるから、お願いねブロード」 「オフィーリス姉ちゃんに頼まれちゃーなぁ。断れないな」 ブロードは、やっぱりこうなるんだ、と思った。
昨日のこと。ポスター欲しさに買おうかどうか迷った。結果、買わない。いや、とても面白そうなポスなんだけどさ……。そのために一冊買うのがもったいない気がして。でも、やっぱちょっと欲しいかな。 そんなこと思っていたら、国勢調査のことを忘れていた。よって今日、おじさんにお渡しました。ごめんね。
次の瞬間には、家の中だった。窓一つない、まるでそこが一つの世界のような家。魔族たちは好き勝手にこんな空間を作りそこに暮らす。人間のように飾り立てたりするものもいれば、何もないところに住んでいたり(もはや、居るというだけの場所かもしれない)する。 樹理の家は、人間のそれも家族が住むように暖かな光をともしていた。造りはブロードの住む世界のものとは違うが。 「母様よ」 と、樹理は目を向ける。そこにはブロードが知る顔があった。 「オフィーリス姉ちゃん……」 「はあい、ブロード。五十年ぶりかしら?」 「五十年? 俺、そんなに寝てた?」 「と、いうよりまた仮死状態になっていたんじゃない? まあ、いいわ。樹理の言うとおり、まずお風呂ね。ずいぶん土だらけじゃない。埋まってたの?」 「うん、まあ。見つからないようにしたから」 「そう……。お風呂場はあっちよ。着替えも用意しておくから、さ、入って」 「ありがと」 ブロードは風呂場に向かう。
「母様、どうしてあんなのと一緒に魔族狩りしなければならないんです?」 それまでの口調を崩し、樹理はオフィーリスに尋ねる。 「そうね、あの子に必要だからよ。それに、あの子を消滅させたくないのよ」 「母様が?」 「そうね私もだけど、運命神が、よ」 「運命神……」 「あの子は自分を消してもいいと思っている。執着がもうないのよね。だけど、周りがさせたくない。どうしてかしらね」 「それよりも、母様……」 「そうね、樹理もずいぶん魔力を食っちゃったのね」 「あいつ、なかなか起きなかったんです。疲れちゃった」 「ごはんにしましょう。あなたは先に食べて眠りなさい」 「うん、そうする」
2005年10月01日(土) |
やられたぁ! (ぐえっ) |
何にやられたって『クレしん』の映画にですよ。 話題だということで以前から見たかったけど、見る機会がなく、今日たまたま放映することを新聞で知ってみたんですよ。 その結果……やられたぁ! 『クレしん』はもともとは大人が読む漫画なんだけど、アニメになってからは子供のものばかりだと……っていうか、映画は(ときどき)なぜこうも大人向きなんだ?(いろんな意味で) なんか、こう見ていると痛いところを突きつけられるような……。(大人は特に)
今日はちょうど月初めなんで、新しいのやっちゃいますか? 結局、書きたい方をやりますわ。
なぜ、起こされなければならない? ふて寝しているだって? 何が悪い。あの魔王なんざ、いつもふて寝腐れているだろうに……。
ブロードは肩をゆすられている。 「起きるのだ。目を覚ませ」 その声は、小さな子供の声だ。しかし、言葉は子供のものではない。昔、そんなような言葉を使うエルフがいたが、そのエルフのものではない。 「いい加減、目を覚ませ」 彼はとろとろと目を開けた。黒いものが目に飛び込む。 長い緩やかなウェーヴがかかった髪も、服もスカートも、靴下、靴も、そして、彼を見つめるきついの眼も黒かった。手など部分的に出ている肌は白かったが。とにかく、頭のてっぺんから足のつま先まで黒かった。そして、少女だった。 「お嬢ちゃん、どちら様?」 「お前に仕事を申し付けに来た。ここではなんだから、一度家に帰ろう」 「……あの、もう少し説明をくれ」 「私は、樹理。母様に頼まれてお前と一緒に魔族狩りをすることになった」 母様? 魔族狩り? ブロードはますますわけがわからなくなった。 「じゃあ、別に俺じゃなくてもいいわけだ」 「駄目だ。母様がお前を指名している」 「誰だよ、母様って?」 「いいから来い。まずはお前を風呂に入れる。話はそれからだ」 樹理と名乗った少女はブロードの腕を引いた。枯葉が舞う。そこは、山の中の森の中でちょうど紅葉の季節だった。土だらけで葉っぱまみれの彼を少女は戸惑うことなく引っ張った。 「わ、わかったから。離してくれ、ジュリちゃん」 腕を離すと、彼は自分で立ち上がった。手で取れる葉っぱを取って軽く体中をはたいた。 「しっかし、よく俺を見つけられたな」 「苦労した。おかげで魔力をずいぶん使った」 「魔力がいるんだ」 「おまけにお前は魔力不足で半分消えかかっていたから分けてやった」 「ああ、それいつものこと」 眠ったまま自分が消滅するのであればそれはそれでいいと、彼は思っている。しかし、いつもどういうわけか邪魔が入る。 「じゃ、行くぞ」 樹理が片手をあげる。移動魔法の準備だ。もう片方の手はブロードの手をがっちりと掴んでいた。
|