気まぐれ日記
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2003年08月31日(日) 今日は日曜日なんですが

 木曜日がコンサートレポートなんで、ここでキャラ日記を。
 今日はルヴィアです。実はドラゴンです。ずっと前のセルヴェスやロイタスのことを思い出してください。すごいよ、今週、マスディスさん以外女性キャラだ。来週はフェアリードール終わらせるようにがんばるど。

 「あいつが死んでから、何年だっけ?」
 私は、高い山々から下を見下ろした。すっかり定着してしまった人間の姿から、元の姿に戻る。赤金色のうろこは自分でも気に入っている。人間らはファイアードラゴンと恐れているが、ドラゴンの中でもおとなしいほうだ。
 その昔、もっとも恐れられたのはウィングドラゴンだった。そうあいつだ。人一倍大きな体とそれよりも大きい羽を持つドラゴンだった。本気でやれば一羽ばたきで村など一掃されてしまう。まあ、そんなことは滅多でないとやらないが。
 あいつは少し変わっていた。人間たちが、好きだった。訳があって人間となったが、ドラゴンの本質的なものは変わらなかったし、天性の威厳を失わずにいたため、人間となってもドラゴンの長として余生を過ごした。そして、死んでからも人間の力となり剣となった。
 よく、言っていた。
 「人間て、すごいよな。俺たちが何百年とかけて覚えた言葉を、数年もやれば覚えるんだからな」
 それは、人間の一生が短く、一眠りが何十年という我々とは違うということだ。わかっているくせに何度も言っていた。
 「すまない、ルヴィア。お前まで巻き込んで」
 あの時は、どうしようもなかった。ドラゴンは一夜限りの夫婦なんだが、あいつは、ある雌ドラゴンに求愛中だったのだが、人間たちに殺されてしまったから、感情に流れやすいあいつは、その街を半壊した。まあ、妖精主のおかげで元に戻ったのだが、あいつは人間となり、私たちは人間の姿をしたドラゴンとなった。
 「でも、おまえは……」
 私はすっかり定着した姿に戻る。栗色の髪の人間の女に。
 「ルヴィア、そんなところにいたのかい?」
 やっと追いついてきた連れの男が言った。
 「やっと頂上だな、もう半分で山が超えられる」
 「そうだな」
 私は、どうすればいい? セルヴェス。人間が好きだったお前は、人間を愛することができたかもしれないが、この男を愛してしまった私はどうすればいい?
 「好きなら、いいんじゃないか?」
 あいつの、幻が答えたようだった。
 そんな簡単に言うな。
 私は、連れとまた歩き始めた。


2003年08月30日(土) せめて、札幌にもきてくれたら,

 コンサートの話です。札幌ならまだ近いんですが。飛行機より安く行けるし。東京の一泊はもったいない気がします。
 今日は、ナエスタの日記です。

 代々泥棒家業の私。お父さんも一時は町を騒然とさせた大怪盗だった。私もその名を受け継ぎ、新米ではあるが徐々に街を騒然とさせている。私は偵察のためにお城に向かった。このお城の一階は一般人に開放されている。なぜなら、図書館があり、博物館があり、大浴場があり。まったく持ってふざけたお城なのよ。ビアソーイダ城、それがこのお城の名前。
 「何か、お探しですか? お嬢さん」
 図書館の前でいすに座り、本を読んでいる男に声を掛けられた。
 「いいえ、ただ眺めてたの。観光できたんだ」
 「そうですか」
 そうだ、私、足音を立てていないのだった。男は優男でニコニコしながら見ているのだが……。
 「もし、謁見に来たのなら、このドアを抜けてください」
 今度は本から目をあげずに言った。
 「いや、でも、王様にあう用事はないです」
 「では、もうここから出たほうがいいですよ、お嬢さん」
 この男、ただの優男ではない。もし、このビアソーイダの王子としたら、やばい。王家の者は皆、剣術に長けているから。
 私は出口に向かった。
 「待てえ」
 さっきの優男じゃない。私と同じくらいの歳の男で、すでに剣を抜きこちらに来る。
 「お前、怪しすぎ。最近出没している怪盗は、女の子みたいだし」
 「やめなさい、カシス」
 優男が、やんわりと言う。本を読んだまま。
 「だってよう、兄貴。こいつ足音も立てないし」
 カシスと呼ばれた男は剣を納めず、こちらから目を離さず言う。
 「だってじゃない。まだ、そうと決まったわけじゃない。証拠などないだろ」
 別の声だった。今度も同じ歳くらいの男。赤い髪をした男だった。
 「それに、俺の知り合いだ」
 「ああ、ベグゼッド……」
 少し前、学校に潜入したとき会った。もちろん、私のことも知っている。
 「マジか、それ。わかったよ」
 カシスはやっと剣を収めた。

 お城を出て、ベグゼッドは言った。
 「よかったな。オリオとカシスだけで」
 「え?」
 「サミクラス、グリバッカスがいたらお前は、牢屋行きだよ」
 「どういうこと?」
 「カシスは結構だまされやすいし、オリオはよっぽどのことがない限り動かない。でも他の兄弟だったら……」
 「……ねえ、なんで私を助けてくれたの?」
 「えっ、それは……」
 「ねえ?」
 「グ、グオンがうるさいから」
 もう、あの城を狙なよ、といって城に入る。
 「あ、べグゼッド」
 ありがとう……。その言葉は彼に伝わっていない。


2003年08月29日(金) 帰ってきました。

 さて、今日はなんにしましょう?
 あ、そうだ。ベグゼッド。それも、王女の方。実はベグゼッドは二人いて、いつも出るのは祖先のほうで、今日のは子孫のほうです。

 王女。その立場というものはあたしにはわからない。

 「ウィンスリー!」
 あたしと同じ歳で、ビアソーイダの王女である彼女は夜盗の最後の一人を
気絶させた。あたしは逃げ隠れするだけだったが。
 「怪我は?」
 「あるわけないじゃない。こんなので。あんたこそ、ないわね」
 「いいなあ、ウィンスリーは剣が使えて」
 あたしはだめだった。基本だけでも、と思って騎士団長にけいこをつけてもらったがさじを投げられた。そして、グオンは「危ないからやめてください」って。
 「でもね、ベグゼッドがうらやましいって俺は、思う」
 「なんで?」
 「お姉ちゃん、欲しかったんだ」
 あたしのお姉ちゃんは、もう嫁に行っていない。だけど、たまに帰ってきては、花に水をやったり手入れをしたりする。そして、よく育ててくれてるわね、とほめてくれる。
 ウィンスリーにはたくさんのお兄さんがいるが、お姉ちゃんはいない。
 ないものねだり、どうにもならない欲求。
 
 「それが、惨めなの」
 「それは、王女。誰にもあることなんですよ」
 グオンは優しい。女の人であれば。
 「私にだってあるんですから」
 「ホント? ね、どんなの?:
 あたしが聞くとグオンは、顔色を変えてあわててそっぽを向いてしまった。
 「人にいえないこともあるんですよ」
 あたしには、どういうことかさっぱりわからない。けれど、わかったとしてもどうにもならない。なぜなら、ないものねだりだから。


2003年08月28日(木) あーごめんなさい。

 昨日はここに書きこみできませんでした。すいません。でも、コンサート良かったんで、この場を借りてレポートします。と、いうか感想?。

 ああ、ドラゴンクエスト�垢任垢茵N�しちゃいけません。もう、ステージにすぎやま先生が上がったら、挨拶なく序曲です。暗黙の了解らしいです。言わずとも、シリーズ通してのあの名曲です。ロト編のファンファーレの方が好きだったりします。序曲が終わるとマイクをとり、挨拶です。最初にドラゴンクエストモンスターズ2の「天空の世界」、1の「テリーの世界」(セレクトモードの曲も間に入れてました)、キャラバンハートの「追憶の旅路」の三曲を。キャラバンハートはやってないです先生、必ずやりますよー。でも、モンスターズはシンセサイザー組曲のCDしかないのでオーケストラで聞けるのがうれしいです。モンスターズが終わり、次はいよいよドラゴンクエスト�垢任后�「王宮のトランペット」こういう、一つの楽器を誇張する曲は好きです。その楽器の音色が良くきけるので。「街角メロディ」かわいい曲ですよね、でそこからフィールド曲「地平の彼方へ」草は一番フィールド曲(シリーズ通して)が好きです。漫画「ドラゴンクエストの道」にて、すぎやま先生がおっしゃるには、ずっと聞き続けるにはさびしい曲(ごめんなさい。ちょっとうろ覚えで、そんなような曲)がいいそうなんです。
 ちょっと飛ばして、「戦火を交えて」聞くと、王家の墓のアレ(名前でてこない)を思い出します。喉元に噛み付き瀕死状態でスクルト連発しました。「不死身敵に挑む」これを聞くとバブーン思い出します。�垢篭�敵ぞろいです。
 休憩挟みまして、そこからはノンストップで「結婚ワルツ」まで。「哀愁物語」は最初に発売されたオーケストラ版CDに入っていないですよ。きれいな曲なのに何故、と思いましたがこの場で聞けました。曲名も判明。ありがとう、先生。
 「愛の旋律」実はゲームにて初めて聴いたとき、おどろおどろしい曲だと思いましたが、とても美しい曲なんです。�垢覆蕕任呂龍福�
 ダンジョン曲。ゲームではリレミトで脱出できますが、これこそ恐ろしい曲。恐ろしい曲にもかかわらず、美しい。
 またちょっと飛ばして「大魔王」シリーズ中ラスボスがあまり存在感がないような。一番は、�困鉢察ゥぅ鵐僖�ト強かった。と思います。でも音楽は覚えている。
 「結婚ワルツ」これも�稿汎辰龍覆任垢諭7觝Г垢襪里廊垢�らいですから。今年は「親子の絆」を考えるということで�垢鯀�んだそうです。
 で、いつまでも鳴り止まない拍手。アンコールもまた暗黙の了解。必ずアンコールはあるものなんですけどね。でも、競馬のファンファーレを演奏するのはすぎやま先生だけでしょう。その後、2曲のアンコール、また、今回、ダブルブッキングで会場にはいれなくて、序曲を聴きそこなったお客にもう一度序曲を演奏。インタビューなどの記事などでしか先生を知りませんが、ユーモアたっぷりでサービス精神旺盛な、想像通りのお方だと思いました。
 最後に、帰るときにアンコール曲を張り出すのですが、皆、携帯のカメラで撮影。草も恥ずかしいながらそれに習いました。
 あー、来年も行きたい。


2003年08月27日(水) 唯乃さん宅で書き込み

 東京は暑いですね。でも、涼しいほうだと。そうみたいで、草もうだってません。さて、今日はどうしましょうか?ああ、そうだ。ずっと前、友人がリクエストとした、マスディスさんにしましょうか?

 アニムと名乗ったそのエルフがだいぶ自分になれてきたようだった。
 「おはよう」
 挨拶は、エルフの間でも行うらしい。何でも良く食べるし良く寝る。普通の子供と変わらない。ただ、年は普通の子の4倍だった。そのため、小生が教えた物事はことごとく吸収した。エルフなら魔法が使えるが、アニムはまだ習っていないらしく使えないという。人間には魔法は使えないが魔術なら使える。魔術師として稼いでいた小生、半生かけて身につけた魔術の習いをどんどん覚えていった。
 「今日は、何をする?」
 「魚釣り、教えて」
 アニムが今、もっとも興味を持っていることだった。魚を釣るという行為が面白くてたまらいようだ。しかし釣るということが出来ずにいた。いつも、焦って逃がしてしまう。
 昼前、いつもの釣り場でアニムと魚釣りする。
 「魚が安心してから釣り上げるんだよ」
 「安心してから?」
 「油断した頃を狙うんだ」
 「ふうん」
 「見てろ……。ほら」
 「あ、大きい」
 あまりに大きく、糸が切れてしまった。もちろん魚は逃げる。水しぶきを上げ、奴はすばやく逃げた。
 「あーあ」
 「うん、奴のほうが運が良かったな」
 「俺にも、出来るかな」
 「むろん」
 アニムが魚を釣り上げるのに、それから時間はかからなかった。釣り上げた魚は焼いて食べた。アニムは、その作業が好きなようだ。



 「アニムよう」
 バルクが話しかける。暇なのだ。
 「なんだ」
 「この川、本当に魚がいるんだよな?」
 「さあてのう。たぶんな」
 あいまいに返してやる。うるさいから。
 「腹減った」
 「おぬしもやると良い。暇つぶしにはなる」
 「・・・・・・俺は魚釣りは嫌いだ」
 「根気が足らんのだ」
 手ごたえがあった。焦らずにゆっくりと引く。釣り上げた。大物だ。
 「ほら、良かったな、おかずが釣れたぞ」
 あの時、魚が釣れずイライラしていた。何とか釣りたい。そう思っていた。何日も何回も教えてくれとせがんだ。じいちゃんは根気があった。魚を釣るよりも根気があっただろうと思われる。  




2003年08月26日(火) 明日、東京へ行ってきます。

 はう、中学のときから夢でした。ドラクエコンサート。生演だ、オーケストラだ。音楽は、ジャンルとわず生演奏がいいですね。体にずんと来ます。
 さて、今日はシルクの日記。一部のキャラの名前を考えたとき「生地、布、糸、布製品」なんていう考え方をしたわけで、シルクなんていう名前がついちゃったんです。この方は、ブロード(弟)にぞっこん(死語?)です。

 私はレイヨンさんの宿で働いている。ブロードさんが身寄りのない私にここで働くように勧めてくれた。レイヨンさんは信用できる方だから、安心して働けるし、住み込みもできるからだって。
 「おう、親父」
 客の一人が言った。
 「ああ? 俺はおめえの親父じゃねえ」
 「店の親父だろうが。この娘さん可愛いなあ」
 「手え出すんじゃねえぞ。後ろの剣が飛ぶからな」
 壁にかかった剣を後ろ手で指してレイヨンさんは言う。それらはすべてブロードさんがレイヨンさんに、宿代代わりとして払ったという。
 「呪われた剣だってなあ。それ」
 「まあな。でもな、もう呪いなんてついてねえよ」
 「売ってくれよ。そんなにあるんだから」
 「やだね。全部俺のだ」
 「じゃあ、今度、これをもってくる奴がきたら紹介しろよ。交渉するから」
 「おめえを相手にするかな? なんせ商売なんぞやる気ないからな」
 「あ、これ」
 私はたくさんあるうちの一本に目が行った。
 「この剣、まだ妖精がついている」
 呪われた剣には魔妖精が宿るという。その魔妖精をのぞくか、沈静することによって呪いは解かれる。もちろん、魔法による呪い、その他の要因で呪われることもあるのだが。
 「ああ、これか。これはなあ、ブロードの奴、仏心をだしたんだよ」
 「?」
 「この中にいる妖精は、寂しがり屋で寂しいところにいると暴れだすってな。だからここにおいてくれ。酒を飲む時間だけでも騒がしいからいいだろうってさ」
 「はあ?」
 客は、わけがわからないという顔をする。私にはわかる。私も、寂しかったから。
 「でもよ、妖精追っ払っちまったほうが安全だろ?」
 「だけどな……」
 レイヨンさんが剣をつかんで、投げた。ちょうど酔って暴れだした男の人に柄が当たった。
 「この剣は妖精が宿ることによって、殺すことが出来ねえんだとよ」
 床に落ちた剣を拾いにレイヨンさんはカウンターからでた。
 「おい、酔っ払い。酒代払って出な!」
 男の人はしぶしぶと払って店をでる。
 「それじゃあ、静かなときはどうすんだよ」
 「そんな日はねえよ。いまはシルクちゃんがいるからな」
 それは、まあ、そうだった。でもそれは、お休みの日にちゃんとレイヨンさんが剣を手入れしているからだと、今日初めて思った。


2003年08月25日(月) キャラ日記だ。

 今日はヘネシーの日記。彼女はイーリスの……。

 私は荒らされたという村を訪れた。イーリスは国外ということで同行していない。一人でここにいる。焼けた村は閑散としていて、途方にくれた人々、亡くなった人たちを惜しみ泣く人々、明日をどのように生きようか考える人々。さまざまだった。地獄絵図、とまではいかないだろうが村にとってはそれだろう。
 「ここに、この男が現れなかったか?」
 「はて? 見ただろうか」
 村人の一人に、写真を見せた。他にもみせたが首をひねるものばかりだった。捜している男は、この村をこのようにした張本人だ。
 
 「多分、来るよ」

 出る前にイーリスが一言言った。言葉が少なすぎるイーリスの言葉を理解するのは苦難だが、今回はすぐわかった。この村の絶望をさらにどん底につき落とす存在が現れる、ということだ。
 魔族が来る。
 だから、私はここに来た。魔族を切れるのは、私だけ。

 「王女は、千年に一人の存在なのですよ。魔剣を必要とせずとも魔族を消滅させる力を持つ人間。そう、私が昔会ったのは貴方の祖先ですがね」

 と、グオンは言ったことがある。やってやろうじゃないか。この村を魔族から守ろう。

 イーリスも喜んでくれるから。


2003年08月24日(日) クローディアの秘密

 メトロポリタンミュージアム。持っていたんですが売ってしまった。妹が探していたのに。物語は面白いですよ。

 セリナ編は、女王が夏目とともに過ごすことで終了する予定でしたが、良い終わり方ができず、続けてしまった。

 明日からまた一週間キャラ日記ですが、明日のキャラすら考えていない。……困ったなあ。

 一週間女性キャラオンリーともいきたいですが、約束はできません。もし、何かあったらリクエストしますよ。

 では、今日はこの辺で。

  


2003年08月23日(土) ゲームがやりたい

 中途半端に終わっているゲームが多いです。あー、やりたいんですが時間がない……。来週はキャラ日記書きます。理由は、話が思いつかないのもあり、キャラ日記が書きたいからでもあり、旅行するんでやりやすいのもあり、です。

 老人が見せた名刺は、先ほどとはまったく違う名詞だった。
 「世界民俗学者 樋口 一朗……さん?」
 「貴方とは、まあ同業者ですな」
 「俺は、自称ですから」
 「私も似たようなものだ」
 「で、何のようです?」
 「夏目さん、貴方のドールにあわせていただきたい」
 「セリナに? だからこんな回りくどいやり方を?」
 「そうです。貴方の危機を知ったら彼女は来るでしょ?」
 夏目は忘れていた。セリナの小型カメラはついてきてるということを。
 「そうだった」
 老人の家に通される。かなり古い家で、屋敷といっても良い大きさだった。
 「セリナ、来ないな……」
 まさか、クイーンの会社の者につかまったんじゃないかとも思ったが、セリナは井上を連れてこちらに向かってきた。
 「トーマ様!」
 「夏目さん!」
 「無事ですね、トーマ様」
 「うん、大丈夫」
 「良かった。無事で」
 セリナはほっとした顔で言う。井上は少し遅れて息を切らしながら言いかけた。
 「夏目さん、この方は……」
 「良いよ、井上君。私から話すよ」
 老人は、井上の会社の会長だ、と名乗った。
 「本当に回りくどいことしますね」
 と、夏目。
 「変わり者と、知られるんでね」
 井上がそっと耳打ちする。
 「さてと、貴方やセリナをここに呼び出したのは他でもない。話がしたいのと、話したいことがあるからなのだよ」


2003年08月22日(金) ぱっぱっといきませう。

 今日はもう寝ます。

 夏目がスーパーマーケットの近くまで来たとき、後ろから呼び止められた。
 「もし、貴方が夏目さんですか?」
 「?」
 「そうみたいですね」
 「何か?」
 「私は、こういうものです」
 老人は名刺を渡す。そこには、あのドール会社のクイーンの名があった。名前は書かれていない。
 「……で、これが?」
 「今すぐ、ご同行願いたいのですが……無理でしょうなあ」
 「こんな人の多いところで?」
 「そうですね」
 何かを吹き付けられた。催涙スプレーのようなものを。たまらず夏目が咳き込み座り込んだ。
 「おや、お嬢さん。大丈夫ですか?」
 返事などできず、ただただ咳き込むだけだった。
 「さ、私の手をお貸ししましょう。家が近くなんで休んでいくといい」
 いつの間にかいた側近が夏目を抱えて車にのせる。周りで見ているものもいなかった。近所では有名な親切老人で通っている。夏目も抵抗できずに連れられてしまった。
 「すまないね。こんな形で呼び出してしまって」
 隣に座った老人は言った。
 やっと席は収まったが、まだぜいぜい言ってる夏目は老人を見た。
 「自己紹介が遅れたね。私はこういうものです」


2003年08月21日(木) イヤナメーター

 ドラえもんの道具にあった。名前は確かこれでいいはず。いやなことがあった分、それ相応のお金がもらえる道具。良く考えれば銀行を無視した道具ですね。こんなのが社会に出れば皆金持ちです。多分。
 ふと、思いだしたことです。

 布団屋を追い返し、セリナはコーヒーを入れた。濃いのを。
 「ありがと」
 「トーマ様、具合のほうは?」
 「女になれば治るよ。なにしろ丈夫だから」
 「そうですか。ではもう」
 「うん、かなり調子がいい。だから買い物に行く」
 「買い物ですか?」
 「うん、そろそろコーヒーも切れるし、洗剤とかもないし。米もない」
 夏目が着替えて、ふと思いつき、ぶかぶかの男物を着る。いつ戻っても楽なように、と思った。
 「セリナも行くか?」
 「えっ」
 「買い物に」
 「いいえ、私は掃除でもします。ついでにシーツを洗濯しますね」
 「うん、じゃあ、頼んだよ」
 夏目は外に出た。晴れている。近所のスーパーへは徒歩で行く。一人身である夏目の買い物はそれほど多くはない。


2003年08月20日(水) すさみます。

 なんかもう、仕事やめたいって感じ。つーかやめたい。でも、給料もボーナスもまともにでるしなあ。金は要らないから自由がほしいってなのも。昔流行った究極の選択ってやつ?

 「そうか。あんまり良くないみたいだね」
 「良くない。体がだるいし。寝起きもつらい」
 「はい、一日二回三日分飲みきり。ちゃんと守ってね」
 森が薬の袋を置いておく。
 「それと、怪しい人は家に入れたらだめだよ」
 「はい」
 「その点についてはセリナ君もいるから大丈夫だと思うがね」
 「セリナのおかげで助かっているよ」
 セリナがコーヒーを持って入ってきた。
 「どうぞ、先生」
 「ああ、ありがと」
 森が一口飲んで、渋い顔を作った。
 「……セリナ、わざとやってない?」
 「そうなのか、セリナ君?」
 「ごめんなさい。間違ってしまいました」
 夏目はやれやれと思い、コーヒーを入れなおすように言った。
 「しかし、しばらく発作がないね。あれ以来のことかね」
 「うん、そうだね……」
 夏目は、あの時を思い出そうとした。あまり記憶にないが、ぼんやりとだけ出てくる。しかし、すぐに消えてしまった。
 「発作があったら、今あげた薬は飲まないようにね。熱は下がっているだろうから」
 「はい」
 「じゃ、私は失礼するよ。昼休みを抜けてきたからね」
 「わざわざすいません」
 「いや、気にすることはないよ」
 セリナがコーヒーを入れなおしてきたのを謝り、森は夏目の部屋を出た。
 「せっかく入れたのに」
 「いいよ、セリナ。それを冷まして冷蔵庫に入れておいて。アイスコーヒーにでもするよ」
 「はい」
 次の日、夏目は女になっていた。
 「こないだの時と同じか……」
 寝ている間に発作が起き、苦しむことなく体が変わっている。最近このパターンが多い。何より、男に戻ったときがそうだった。
 「トーマ様。また、今度は布団屋さんです」
 「いらないっていっておいて」
 「はい。発作あったんですね」
 「うん、痛くない分楽だけど……」
 これは何かの変調なのだろうか、と夏目は不安になった。


2003年08月19日(火) 昨日はケーキ食べました。

 バースデーケーキです。誰の誕生日かというと、超有名司会アイドル中居正広さんの誕生日です。SMAPのです。妹がファンなんでケーキを買い、家族でお祝いします。(もちろん、当人はその場にいません)そういうわけで、八月十八日はケーキが食べられます。

 セリナはドアを開ける前にスコープをのぞいた。暗い。
 「どちら様ですか」
 目を放してたずねた。
 「新聞屋ですが、集金に来ました」
 「少々お待ちください」
 セリナが夏目のもとに戻った。
 「うちは新聞なんて取ってないよ」
 「そうですよね」
 セリナはその旨を伝えると、新聞屋と称する男は去って行った。入れ変わりに森がチャイムを押した。セリナはドアを開けた。
 「やあ、セリナ君」
 「こんにちは、森先生」
 「今のは?」
 「新聞屋さん、だそうですが……」
 「ふうん。まあ、いい。夏目君は?」
 「休んでますよ」
 「ならいいんだが。やはり無理があったようだね」
 森を入れて、ドアを閉め鍵をかける。怪しい人たちがいるのだから用心が必要だとセリナは判断した。
 「まだ、あまり熱が下がらないんです」
 「解熱剤持ってきて正解だね。あ、これはお見舞い品のプリン」
 「コーヒー入れましょうか?」
 「へえ、夏目君に教えてもらったのかい? 遠慮しておこう」
 「大丈夫です。普通のを入れますから」
 森が夏目の部屋に入る。
 「さすがに散らかってるね」
 「あ、先生」
 「そのままでいいよ。具合は?」
 「気分は悪くないよ。ただ、いつものように、さ」


2003年08月18日(月) もう少し、続けます。

 そういえば、先週はもう、なんだか朦朧としていたんで、すごいこと書いてました。夏目が女王と共存さらにその女王もなんだか複雑で、一緒に前代の王がはいっていたり。草の世界では良くあることです。

 夏目は。また調子が悪い。
 「38.5度です。まだありますよ、熱」
 「うう……。われながら情けない」
 「このところ多いですね」
 「うん、男の体は弱いんだよ。女のほうは丈夫だけどね。男のほうが本来あるべき姿じゃないかのようだよ」
 起き上がって、セリナが作ったかゆを食べる。井上に教わり今でもきちんと作れるのはこのかゆくらいだった。
 「お薬は森先生が届けてくれるそうですよ」
 「えっ?」
 「トーマ様が眠っているときお電話がありました」
 「そう」
 こんなとき、セリナがいてくれて本当に助かっていた。
 あれ以来、発作はなくずっと男で過ごしていた。そろそろきてもおかしくないのだが、どういうわけか来る気配がない。
 「ありがとう、セリナ」
 「トーマ様のためですもの」
 「ねえ、もう一度教えて。セリナの……君の本当の名前は?」
 「#$%&……セリナでいいのですよ。セリナのほうが言いやすいです」
 「そうだね」
 「もう一度、寝てますか」
 夏目が少し考えて、
 「うん。そうする」
 と、言った。森が来るとうるさいからだ。
 チャイムが鳴った。
 「きっと、森先生ですね」
 「まって」
 夏目がセリナの腕をつかんだ。
 「嫌な予感がする。クイーンの奴らかもしれない。気をつけて」
 セリナが驚いたような顔をするが、すぐに納得したような顔になる。
 「女王の、能力ですね。わかりました」
 


2003年08月17日(日) 日曜日です

 草は日曜も盆も正月もへったくれない仕事しているので、関係ないです。

 今月は、なんだか疲れました。まだ途中なんですが。セリナ編をどうおわらせてよいやらわかりません。
 だけど、ギャグものを何本か考えたいと。いや、一本はやっぱり「どきどき新婚生活 森編」でしょうか? 冗談です。
 いや、やっぱ書きたいかも。

 夏目の過去編とかも考えました。いろいろ突っ込んでゆくと、夏目はいろいろあったと思います。(なんじゃそりゃ)

 尾崎は、ただ単なるサドです。痛めつけるだけで楽しい人です。それだけです。(どういう意味でしょうか?)

 井上についてもなんか処理しないと……。井上のことかなり忘れてたし。

 あー、やっぱり充電のため、しばらくキャラ日記書きます。多分。

 


2003年08月16日(土) だいぶフラストレーションが

 たまってきました。またキャラ日記になるかもしれないし、ならないかもしれないし。

 「はああああ?」
 井上に昨日のことを説明したら、彼はぽかあんと口をあけ、しばらく言葉がなかった。妙なため息のような声は出していたが。
 「妖精……妖精ね……」
 井上は疲れているらしく目の下にクマを作っていた。
 「やっと、セリナに近いドールが作れそうなのに」
 「井上さん、どうぞ」
 セリナがコーヒーを出す。
 「でも、無事でよかったよ。セリナもあなたも」
 「まったくだよ。クイーンがあんな会社だなんて」
 「でも社長はバカだろ」
 「うん」
 井上はおそるおそるコーヒーカップに口をつけ、大丈夫なのを知ると普通にすすった。
 「だから助かったけど」
 「とにかく、セリナはドールには変わりないということは、メンテもしないとならないんだね」
 「はい、この間やってもらったら調子が良くなりました」
 と、セリナは言う。やはり、機械が動いているので時間がたつと微妙に動きが鈍くなると続ける。
 「まあ、何があっても僕はセリナの製作者だよ。もちろん、彼女の味方だよ」
 「ありがとうございます、井上さん」
 「娘だからね」
 井上は少し世間話をすると、帰って行った。
 「このドールは幸せですね」
 彼女は言う。
 「えっ?」
 「だって、いい人たちにめぐり合っているんですもの」


2003年08月15日(金) うちの目の前が消防署

 なので、火事があったりすると放送が聞こえます。出動したりします。当たりまえだけど。八月は恐ろしいです。六日には8:15にサイレン。今日の正午にもサイレン。間近くなんでかなりびびります。それがある限り、その日が何の日であるか忘れないなあ。(九日は仕事場だったので。でも仕事場も消防署が近い)

 セリナが男の腕をつかんだ。びりっという音がする。森が、また気絶しただけだという。彼女は、セリナを動かす分、余分なエネルギーがあり、それを利用していると言う。
 「私たちは人間を殺したりしません。ちょっと、痛かったかもしれませんけど」
 と、セリナは言う。他の警備員たちもセリナをおかげで難なく突破できた。やっと、会社の外に出れたのは夕方だった。
 「もう、こんな時間なのか」
 「やれやれ、午後は休診でよかった」
 夏目がぐったりと座り込む。
 「疲れたよ」
 「腕は、たぶん大丈夫だが、一応は医者に見てもらいなさい。それで何かあればうちに連絡しなさい」
 「うん」
 森が応急処置をする。尾崎によって傷ついたところはもうなくなっていた。体が変わると傷もなくなっている。夏目はそうだった。
 「えーと、僕は部屋に戻るよ。パパに大目玉を食らいそうだ」
 「日ごろの行いが悪いからだ」
 夏目は、セリナとともに家に向かった。途中、森の紹介した病院に寄って腕を診せた。大した事ないと化膿止めなどもらって終了した。
 家に着くと、夏目は夕食をとることなく寝る用意をした。
 「おやすみ、セリナ」
 「はい、ごゆっくりお休みなさいませ」
 セリナも充電体制に入ろうとしたその時、夏目はむっくりと起きた。
 「きみまで寝てどうする」
 「……女王? いえ、先代ですね。王ですね」
 「うん、まあ、言い方は間違ってないけど。名前でいいよ、サナクロティンで。それより、なんで人間の体に入っているんだ」
 「それは、女王の意思です」
 「ああ? ルネクリシアの? なんてこった男の体に入ってもでてこれねえだろ」
 「大丈夫です。トーマ様なら」
 「なら?」
 「女の人にもなることができます」
 「なるほど、で、それで君はこの男のマスターになったわけか」
 「違います。トーマ様は私が初めて会った人間にも似ていますから」
 「……とりあえず、しばらくおとなしくしてるよ。どんな世界かよくわからないからね」
 夏目の姿をした妖精の王とやらは、引っ込んでゆき、夏目はまた眠った。
 


2003年08月14日(木) もう八月半ば

 今年も、海に行けなかった。今年の夏休みはない。仕事は忙しい。プールすら行ってない。そんな私ですが、末に東京に行きます。今から楽しみです。

 「ありがとう、トーマ様」
 「……」
 彼は複雑だったが、やけを起こしていた。もうどうにでもなれ、と。とにかく妖精の女王が消えると、世の中は滅びるようだ。
 「では、女王のところに行きましょう」
 再びあの部屋に一同は戻った。
 「ああっ!」
 ガラスケースから女王は消えていた。
 「な、なんてことなの」
 セリナが驚いて続きをいえないでいた。
 「そうだね。もうとっくに……」
 「女王は消滅した?」
 森の言葉を制して夏目が続けた。
 「俺に、入っていたんだね」
 セリナがうなずく。
 「うん、変な気はしないよ。おとなしいみだいだから。でも、たまに体をかせだってさ」
 「トーマ様、ごめんなさい」
 「セリナが誤ることじゃない。さて、帰ろうか」
 夏目はもと来た道を戻ろうとした。
 「待てっ!」
 拳銃を構えた、あの初老の男が道をふさいだ。
 「妖精の女王を帰してもらおうか。そして、そのドールを渡してもらおう」
 「欲張りだね」
 森が言う。彼はそっと手を上げた。
 「まさか、社長の僕を撃つわけは……」
 「お前が一番危ないな。バカ社長だから」
 「うっ」
 「夏目さん、貴方には残ってもらいましょう」
 「いやです。私は家に帰ります」
 セリナは夏目をかばうようにして、男と夏目の間に入った。
 銃声が響いた。
 「トーマ様!」
 夏目が腕を抑えた。
 「かすったね。大丈夫かね」
 「うん、たいしたことない……と思う」
 「貴方の体は丈夫じゃないからね。無理は禁物だよ」
 「トーマ様……。私のマスターに何をするの!」
 セリナが、こんなに怒るのを、夏目は始めてみた。普通、このような怒りなどは抑え目にでるようにされている。それが、彼女は妖精であるために歯止めが効かないでいた。


2003年08月13日(水) あの日がやってきた。

 もうすぐ夏コミですね。……友人が参加します。草は行きませんが、その友人にオ使いを所望しました。地元にはまったくといってよいほどない本があるんでしょうなあ。

 あるとき彼女は、わずかに戻った自分の能力をもとに女王を見つけることができた。そして、夏目にせがんでその場に連れて行ってもらった。
 図書館は静かで別世界だった。夏目の部屋にもないほど本があった。でも、眺めてばかりではいられない。彼女はすぐにわかった。 
 「このドアの先……」
 
 起動停止時も小型カメラで女王を探した。夏目を殴ったあの男は許せなかったが、彼女にとっては女王の方が優先であった。それでもプログラムは夏目を優先しようとする。だから女王の捜索は進まなかった。再起動後、やっと女王を見つけることができた。そして、目覚めさせる方法を聞いた。

 「私を人間に移しなさい。この体はなくなりますがあなたのマスターとともに生きることができます」

 
 「そんなわけで、トーマ様。女王を受け入れてください」
 「……」
 夏目は黙った。妖精とともに同じ体で生きる。それがどういうことなのだろうかと考えた。
 「あのままでは女王は、消滅してしまいます」
 「女王がいなくなるとどうなるんだ」
 「それは、あなたが一番知っているはずですよ、トーマ様」
 夏目はまた黙った。森と尾崎はまだ、女王の存在を信じられないでいる。 「妖精は……夢と現実の間で生きる」
 夏目が疲れた声で言った。
 「だから妖精がいなくなると、この世界は現実のみとなる」
 夏目はさらに続ける。
 「現実ののみの世界は、色のない味気ない世界。つまり、想像がなくなる」
 「そんなものがなくたって生きていけるのでは?」
 尾崎が言う。
 「それが、俺にとっては商売上がったりだ。小説も学説も想像が必要だ」
 「医学も進歩しないね。あれは想像……仮説をたてて、患者を良いほうへ導く。ドールもそうだ。これは空想を現実にしたものだろう」
 「それだけじゃない。今の女王は全植物を守っているの。だから……」
 「妖精は何かを司さどる。それが今の女王は植物というわけか」
 夏目は、自分にうなずいた。
 「どうすればいい、セリナ?」


2003年08月12日(火) そんでは

 本日の日記を始めたいと思います。最近自分で書いててつまんないんですが、まあ、いいや。セリナ(彼女)の視点も少し踏まえたいと思いまして書いています。同じ場面名はずなのに感じ方は違いますね。今まで夏目が主流だったんで。

 そんな彼女も夏目が女になったときは驚いた。それでも顔に出さずにいた。
 「ドールは性別を認識しないのかな?」
 「トーマ様はトーマ様ですから」
 彼女はそう言った。自分に言い聞かせた。
 人間は神の意思すら逆らうようになった。、と思った。自分たち、妖精にもできなかったことを人間はやってのけている。
 「わけあって、こんな体になってしまったけど俺は後悔はしていない。こうなってしまったのは両親の意思だけれども、俺もそう願ったかもしれない」
 彼女が理由を聞いた。彼は一言、生きたかったんだよといった。
 「でも、女にはなりたくないんだよ。なったままのほうが楽なのにね」
 女になった夏目を見て彼女は感じた。夏目とまったく同じなのに違う気がすると。女であるほうが、生き生きとしているようだった。
 「井上さんには黙ってて。多分、俺が夏目だって言っても信じてもらえないだろうけど」
 「はい」
 彼女はそんな夏目を好きになった。そして、彼をマスターにして本当に良かったと思った。それから、彼女は夏目になついた。本当の恋人のように、時には強気になって意見を述べたりした。
 「ドールが人間に逆らうことはないんだけどね」
 井上にまじまじと見られて、時々自分がセリナの中にいることを見透かされているのではないかと思ったが、それは第二のセリナを作りたいからであることを知ってほっとした。


2003年08月11日(月) あら、今日は遅くなりました。

 ああもう、ひっさし振りにホームページに追加しました。それだけ。

 「あんたのマスターは?」
 男はそう聞いた。あなたです、と答えたかったがこの男でいいのだろうかと思い、様子を見ることにした。男は少し悩んだ後、交番に彼女を連れて行った。しかし、結局男は彼女を家に連れて行った。
 彼女はただニコニコとしている。それがプログラムされた待機中のすごし方だった。男は自分の体を拭きながらコーヒーを入れた。かなり濃いようだったが彼女は気にしなかった。ただ、これからこの男がどうするのか、眺めていた。
 チャイムが鳴る。やかましい。それでもニコニコしているのはプログラムのせいだった。男がでると、どかどかとその男が入ってきた。井上と呼ばれていた男だ。
 「こないで!」
 彼女は叫んだ。自分を作った作り主というプログラムを跳ね返し彼女は叫んだ。
 やがて、井上が自分に危害を加えないと知ると、彼女は安心した。そして、どうやら自分を拾った男はマスターにふさわしいと思い、夏目をマスターとした。
 さあ、これで女王を目覚めさせよう……。しかし、問題はその女王がどこにいるのか見当もつかなかった。どうも、このドールに宿ったためか自分の能力を発揮できないでいた。だから、彼女はしばらく従順なドールを演じていた。ときおり間違ったりもして井上を驚かせたが、夏目はそんな彼女を気に入っているようだった。


2003年08月10日(日) とりあえず今週は

 セリナの視点から今までを振り返る形になります。長くなりそうです。

 ここんところ、駄目人間ぶりを発揮してます。
 その一、毎晩晩酌してる。でも、実際は母の付き合い。でも一緒になって飲む。
 その二、仕事が終わらない。でも、人員がたりないから。だから自分の仕事は後回しになっている。
 その三、Xボックスソフトを本体もってないくせに買った。弁解の余地なし。
 その四、九日の日に何故サイレンが鳴ったのかすぐわからなかった。広島は時間までしっているが、長崎は……。
 その五、物が片付かない。実は、自分のものほど片付けることができない草だった。

 でも、一番は、セリナの視点を書くために過去の日記を読んだことでしょうか。すいません、時々自分を振り替えなければなりませんね。
 では、おやすみなさい。

 「来週も、読んでくださいね! うが、うぐ」

 こういうのを蛇足って言います。眠いと何しでかすかわかりません。
  

 


2003年08月09日(土) はいはい

 今日の営業はこれが終わったら終了です。
 
 ぎこちなく挨拶し、ぎこちなく歩く。彼女は奇妙に思いながらそれを見た。人間も魔法が使えるようになったのかしら、と思った。でも、下手だとも思った。自分たちならもっと人間らしく動かせる。
 「これなら使えるかもしれない」
 彼女はその中に入った。
 「こんにちは、セリナです」
 自分の名前を名乗りたかったが人間には発音は無理だからセリナと名乗った。この男の混乱も少ないだろう。
 しかし、彼女に予期せぬことが起きた。このドールのプログラムに巻き込まれて自分の思うように動かせない。ドールの情報がどんどん彼女に流れていった。
 「な、なにこれ!」
 男にはセリナが言ったようにしか聞こえなかった。
 「どうしたんだ、セリナ?」
 「いやあー! やめて! 目が回るー!」
 ぱたん。セリナが倒れた。強制的にスイッチが切れたのだ。そうなっても彼女はセリナを動かせない。そして、ここから出ようにも出れなくなった。
 「……大変だ! 井上さん!」
 男が慌てて井上を呼んだ。何が起こったのか男も井上もわからず、とにかく納期に間に合わせるためにセリナを調整した。
 そして、彼女はプログラムに合わせて動くようにした。そうすると、自然に動けるようになった。少々不便だが、慣れるまではそうしたほうが良いと彼女は思った。
 「さあ、これであの社長のもとに送れるな」
 「幸せになってくれよ、セリナ」
 「変なことに使われないでほしいな、セリナを……」
 どうやら自分は、どこかにやられるらしい。そう思った彼女は、プログラムを振り切って逃げ出した。もちろん、誰にも気づかれないように。
 走って歩いて走って。奇妙な目で見られながら彼女は、町の中をさまよった。しかし妖精ではなく、セリナとして存在することによって彼女は忘れられていないため、存在することができた。何時間も歩いているうちに、雨が降った。
 「きれいな雨……」
 何十年前、一度目覚めたが、酷いものだった。いろいろな臭いがする「化学物質」が混じっている雨だった。
 しかし、今の雨はきれいだった。思い切って通る人々に聞いてみた。
 「今の雨ってきれいですね。なぜなの?」
 「はあ?」
 急な質問に答えられる人はいなかった。何人か後に、「法律ができたんだ。汚染されたものを空気中に流すなってね」と答えた人がいた。
 彼女は納得した。いつまでも人間はバカじゃないとも思った。暗くなりかけていた。どうしようか、迷っていた。立ち止まると、駆けてくるものがいた。男だった。自分に気づき、こちらを見た。やさしそうだった。自分を見て困ったような顔をする。でも、彼女はお構いなしに思った。この人間についていこうと。


2003年08月08日(金) ああ、面倒な話を書いてしまった

 どうなることやら。勢い任せなんですよ、草は。
 最近家族してハイジ(アルプスの少女ハイジ)見てます。再放送でなくレンタルで借りて。いろいろ家族で突っ込みいれながら見てます。楽しいですね、ハイジは。もともとは、何故ハイジは爺さんのとこに行くことになったのか? じいさんとハイジは血がつながっているのか? などなどの疑問があったため。

 部屋に戻り、いすに座った。夏目は疲れたような顔をしている。着慣れない背広のネクタイをはずしていた。
 「お話します。私は……妖精です」
 「うん、それで」
 尾崎がせかした。それを夏目は目で制した。
 「ゆっくり、わかりやすく頼むよ、セリナ」
 「はい、トーマ様。この話をマスターにすることができるのうれしい」
 「うん、俺も。セリナのことがわかるなら」
 セリナは、放し始めた。
 自分は、その昔人間たちがいろいろなものを信じていたころ、妖精として生まれたことを。
 「今の人間たちは、妖精を信じていない人の方が多いから……ううん、妖精というものを知らないから、妖精である私はやっとの思いで存在しているの」
 セリナの話からすると、妖精は人間が信じることによって初めて存在することができる。しかし、今の人間たちには妖精は忘れられた存在であり、セリナはやっとの思いで存在している。
 「でも、もし、妖精がこの世界からいなくなると、大変なことが起きる。女王はそれを望まない。でも、今の女王は目覚めるほどの力はないの。全部人間たちに吸い取られて……」
 「ねえ、あの機械はなんだ? あれが原因なのか?」
 夏目は口に出した。女王が納まっているガラスケースから伸びた無数のコードはあの部屋に一面とある機器につながっているのがまだ頭から離れていない。
 「はい。あれでこの会社のドールのエネルギーを蓄えているんですよね、尾崎さん」
 急に振られても尾崎にはぴんと来なかった。なにしろ、今日初めてそれを見たのだから。
 「女王は地からエネルギーを得ています。まずあの中から出してあげてください」
 「しかし、どうやって?」
 と、森。セリナの話は彼にもついていけない部分がある。
 「女王の本体は、人間でいうと魂みたいなものです。あれは入れ物みたいなものなんですよ。私も、そうですから」
 「セリナ、じゃあ……」
 「はい、トーマ様。一度言ってましたよね。私を、妖精が宿っているみたいだって。その通りなんですよ」
 
 やっとの思いで彼女は復活した。しかし人間たちには自分の姿は見えない。それはこの世界で行動するには、不便すぎた。彼女はさまよい続けた。このままでは力尽きて、またこの存在が消えてしまうかもしれない。
 「なにか、ない?」
 セリナは良くわからず、闇雲に建物に入った。そして、偶然見つけた。抜け殻のような人間を。少なくとも彼女にはそう思った。
 生きているようにも見えない。この人間は若くして死んでしまったんだと思った。しかし、そのそばにいた男は、うれしそうにその人間を「セリナ」と呼んでいたので、違うと判断する。
 男が何かした。とたんにその人間は起き上がって、「おはようございます」と言った。
 



2003年08月07日(木) バカなことをしました。

 予約特典目当てでゲームかいました。ありがとう、ヤマダ電機。

 「妖精……?」
 「御伽話やら、ヨーロッパなんかの伝説に出る、あれか」
 セリナはうなずいた。夏目は黙っていたが、初老の男はほうと言って、警備員の武装を解除する。
 「いまどき妖精を知っている若者がいるとはな。よし、おいで。見せてやろう」
 男は4人についてくるように言った。
 「トーマ様、もう少しですね」
 「セリナ……」
 何故、セリナが妖精に惹かれているのか夏目にはわからない。普通のドールならば、こんなに気にならないはずだ。
 初老の男がひときわ大きな扉の前で止まった。横に設置してあるカードスキャナにIDカードを通す。機械音がなり、ドアは開いた。
 「!!]
 「トーマ様、これです」
 セリナははしゃいだ。にっこりとそれを指差す。
 それは、上半身のみ地上に現れていた。いや、もともと地中深く埋められていたのだろう。どういうわけか、上半身のみまで地上に出ている。そのまわりは土だが筒状のガラスケースが全体を覆いかぶさっている。つまりはそれをガラスケース越しで見ている。
 「……なんだこれは?」
 「妖精の、女王です」
 夏目の質問にセリナは答えた。
 「シェイクスピアのタイタニア……でもそんなのは作り話だよな」
 尾崎がまだ信じられないような思いで言う。
 その上半身は美しい……人間の目から見れはさまざまだが、少なくとも夏目には妖艶な女性に見えた。目は眠っているように閉じている。長い流れるような金の髪に透けるような肌。本当に透けている。
 ただ、後こなってここの人間たちが手を加えて、頭部や胸部、腕には何本ものコードがつながれ、はりめぐっている。そして地面ごとガラスのケースに収まっている。
 「このビルを建設するときに偶然見つけたものだ、。埋め戻そうとしたら……。もういいだろう。もう二度と近づくじゃない」
 「女王、私です。#$%&です」
 「セリナ?」
 セリナが名乗った名前は聞き取れなかった。どうやら人間の口では発音は無理だと思いつく。
 「もう、何千年もこうやって眠っていらっしゃるのですね、女王」
 「なんだね、このドールは?」
 眠る妖精の女王とやらにセリナが懸命に話かけるのを見て男は、少し驚く。
 「私は、こうやって女王を助けてくれる人を見つけました。もう少しです、女王。だから、教えてください、どうすればいいのか?」
 「これを目覚めせることができる? ならばやってもらおう」
 「いや、来ないで」
 男がセリナの腕をつかむとバチッという音がした。男が倒れる。森が確かめるとつまらなそうに、気絶しただけだという。
 セリナが目を閉じ、しばらく黙った。三人はただ黙っていることしかできないでいた。
 「わかりました。私のマスターに頼んで見ます」
 「セリナ?」
 「ごめんなさい。トーマ様。まずは私の話を聞いてください」
 「長い話になりそうだね。さっきの部屋に戻ろうか?」
 森の提案により、狭いが座れるあの部屋に戻ることになった。 

 


2003年08月06日(水) なんだか

 キャラクターの性格が変わってるような……。まあ、いいや。

 「恐ろしいこと?」
 「僕は行かない」
 菊池がその場にたったまま。セリナと三人の男は、その隠れたエレベータに乗る。ボタンは上と下へ向かうボタンしかなかった。
 「下です」
 セリナは言う。夏目は下を押した。高速でエレベータは下に下がる。
 「な、なんだ」
 尾崎が動揺した。
 「うちの会社、こんな地下はないはずだ」
 「どうやら、本当にバカ息子だったようだな、お前」
 森はさらりと言った。
 「クイーンにはいろいろなうわさがあるからな。こんなのがあってもおかしくない」
 「なんだか、とんでもないものを作っているって、聞いたことがある」
 夏目は言う。井上から聞いた事があった。
 「もう少し、もう少しです」
 しかし、ブザー音が鳴りエレベータが止まった。照明も消え、中が真っ暗になる。
 「どうやら、見つかったようだな」
 ドアが開く。警備員らしき男たちが押し入り、4人は捕まった。
 「社長までもがあのエレベータに気づくとはね」
 初老の男が言った。地下の部屋の一室にて四人は閉じ込められたように顔を付き合われている。実際四人は銃を向けられているので閉じ込められているようなものだった。
 「専務、これは?」
 「ここは整備員や技術者、開発者だけの秘密だからね、教えるわけにはいかない。たとえ社長でもね」
 「……トーマ様、ごめんなさい。私がここに行きたいなんていわなかったら」
 「セリナ……。一体ここに何があるんだ? なんで、お前がそんなに気になるんだ」
 「妖精……トーマ様の言う妖精が、いるんです」
 


2003年08月05日(火) 実は

 草は酒飲みなのに、酒の飲める(または飲まない)友人が多いです。また、怪談がすきなのですが、それがきらいな友人の方が多いです。むむう。そんなことは、どうでもいいんですが。いや、テレビで怖い話やってたから。

 「そういうわけだ、尾崎」
 森が検診を終えて、社長室に向かう。夏目は黙って後をついた。森を見て夏目を見、秘書にお茶を入れさせる。
 「ふうん、なるほどね。あの女が?」
 「そう、私の患者だ。そこまで調べなかったのか?」
 「いや、森のとこはガード固いからね、調べ切れなかった」
 夏目を夏目と気づかないらしく尾崎は無視して話しをする。
 「お前が何をやったのか知らんが……薬物は使うな。お前の部下にも言ったが、あの患者はややこしい薬飲んでいるんだ」
 「わかったよ」
 「で、何かわかったのか?」
 「何が?」
 「ドールがどうのこうのって」
 「ああ、なんでお前に話さなきゃならん?」
 「こっちの不始末を話したんだ。お互い様だ。彼女に相当酷いことしたんだろ。法的には、拉致監禁の婦女暴行……」
 「法的にはね。まあ、まだあのドールに関しては手付かずだよ。なにしろ、起動は停止だからね。プログラムも傷一つ、穴一つない。なんとしてもあの女の口を割らせることだ」
 「へえ、見たいね。そのドール」
 「お前、急用じゃないのか?」
 「彼がせっかく伝えてくれたんだがね、どうやら手遅れらしい。病院からも連絡が入った」
 「そうか」
 夏目が内心、殺すなよと思いながら出されたお茶をすすった。
 「まあ、見たいなら案内するよ。かわいいドールだよ。製作者の趣味かな」
 地下一階が工場となっている。そこの一室にセリナは安置されている。尾崎の言うとおり、台に乗せられているだけで何もされてないようだった。夏目がそれを見て安心する。
 「き、菊池君。なんて格好してるんだい」
 尾崎がドアを閉めようとしたとき、シャツとパンツ姿の菊池が恥ずかしそうに現れた。
 「夏目さん、酷いじゃありませんか!」
 森が意外そうに見て、
 「夏目君、がやったの?」
 と聞く。
 「うん、まあ。あの服、女物だから」
 「な、じゃあ君はあの女……そうか、森、お前もグルか」
 「まあね、こんな面白いことに勝手に患者を使われちゃあね」
 「でも、まあ都合がいい。ドールを……」
 「セリナ、再起動」
 尾崎が言う前に夏目は言った。
 「セリナ、俺のことはかまうな。逃げてくれ」
 「だめです。トーマ様、こっち、こっちに何か……」
 起き上がったセリナは壁をまさぐって何かのスイッチに触れた。隠しスイッチだった。セリナはためらいなく押した。壁が開き、エレベータが現れる。
 「まるで、昔のスパイ映画みたいだな、尾崎」
 「むむ。しょうがない、夏目さんの処罰は後にして……」
 「あんたから処罰を受ける筋合いはない」
 「君はもう、不法侵入を……」
 「俺はこの人に案内されてきたんだ。ドールの小型カメラで十分証拠は撮れている、さ、セリナ行こう。気になるんだろ」
 「はい、トーマ様」
 「ストップ。ここからは僕も行ったことがないんだ」
 「はあ、あんたここの社長だろ?」
 「いったでしょ、夏目君。彼はここのばか社長だって」
 「ああ、そうか」
 森に言われ夏目は妙に納得する。それを見て尾崎は怒り出したが。とにかく、そのエレベータに乗ろうとすると、今度は菊池が止める。
 「そこから、先は行くな。恐ろしいことになるぞ……」


2003年08月04日(月) こんのお酔っ払い!

 私のことです。ただいま酔っ払い中。だいぶ酔いが覚めてますが。それでもまだ、酔ってます。
 ところで、ここにアクセスしてくれる方で、「女剣豪」やら「美人のお姉さん」で検索してくれる方がいらっしゃるんですが……。これで見つかるなんてすごいですね。

 目覚めはさわやかだったが、胸苦しかった。なんだか服に締め付けられている。夏目は起き上がった。よく寝た、そう思った。
 「……」
 彼は、戻っていた。
 「?」
 こんなことは初めてで、何がなんだかわからない。
 「俺、だよな」
 とにかく苦しいので胸元を開けた。靴……スニーカーをはこうとしたが、つま先しか入らない。
 「じっとしてよう」
 かすかに覚えている。森が耳打ちしたのだ。しかし、起動停止したセリナが心配だった。
 「この格好じゃ怪しまれるしなあ……」
 そのとき、都合よくノックする音が聞こえた。返事をせず横に隠れた。
 「夏目さん。僕です。菊池です」
 菊池がはいって来た。何しに来たのかわからないが、夏目は腕を振り上げ、菊池の首筋を殴った。どさりと、菊池の体が倒れた。
 「すいません、借ります」
 菊池の背広を脱がせ、自分が着る。髪を少しなぜつけ整える。夏目は就職活動以来久しぶりに背広を着た。ついでに靴も借りる。少し地味だが怪しまれないだろう。彼は部屋を出る。
 「君、待ちたまえ」
 部屋を出てすぐ、誰かに呼び止められる。
 「はい」
 なるべく平然と振舞うように夏目は振り向いた。
 「何か?」
 「見かけない顔だね。所属は?」
 中年のお偉いだろうか。夏目はちょっと考えた。下手な答えではばれる。
 「僕は、森先生の秘書です。実は急用で伝えなければならないことがありまして。しかし、広い会社ですね、迷ってしまいまして」
 「森先生の? 森先生ならこのすぐ上の保養室にいるよ。案内してあげるから」
 「お願いします」
 中年の男に連れられ、夏目は内心ほっとした。どうやら森はまだ帰ってないようだ。エレベータで上に上がり、部屋の前まで案内される。
 「すいません」
 「夏目君、どうしたんだい?」
 「急用が入りました、先生」
 「わかった。すまんが、少し席をはずしてくれるかい?」
 検診を受けていた初老の男らを部屋から出して、森は夏目を見た。
 「どういったことかな、これは」
 「わかんない。起きたらなっていた」
 森は拍子抜けたようになって、うなった。
 「不思議だね。貴方が薬を使ったとは思えないし」
 「だから、先生に聞いたんだけど……。あと、セリナを探さないと」
 「もう少し、私の秘書になってなさい。尾崎に口を割らせるから」
 「わかった」
 「さて、爺どもの検診を再開するよ」
 再び森は初老のお偉いを集めて検診を行った。それまで夏目は黙って座っていた。

  


2003年08月03日(日) 先週の解説

 こんなんでいいんでしょうかねえ。つい昨日、ファミ通Xボックスを買ってしまった。Xボックスなんぞ持ってないですが。じゃあなんで買ったといったら、ねえ。表紙ご覧ください。

 えーと、まずは昨日の森さんの回りくどい言い方。あれは森式のイヤミです。アホだなあと自分で思います。あと、夏目と森の会話(八月一日)ですが、あれは笑ってください。どうも、会話がかみ合っているのかいないのか、自分でもわかりません。夏目がやけに平然すぎるし。文章を書くというよりは、キャラ同士の会話の方が好きだったりします。あれはあまりかみ合ってないような気がしますけど。むしろ、かみ合ってないほうが好きかも。
 あと、尾崎は尾崎紅葉。適当につけたんですが、金色夜叉の作者だった。菊池は菊地秀行。池と地の違い。これも思いついたの適当ですが。ブックオフにて、ファン本を見つけた影響かもしれないです。そんなもんです。はい。


2003年08月02日(土) 祭りだ祭り

 と、言っても雨だ。はうわあー。でも今やんでいるから、夜行ってみたいなあ。

 目に見える部分の傷だけでも、と森は傷の手当てをした。夏目が動かなかったのでやれるとことは限られたが。
 「起き上がれるかい?」
 夏目が首を振る。
 「なんか、すっごい眠い」
 「……じゃあ、少し寝てるといい」
 しかし、そこに菊池が入ってくる。森を探していたらしい。
 「先生、そこにいらしたんですか?」
 「まあね。傷ついた女性がいたら介抱するのは当たり前だからね」
 「そうですか。しかしその方は……」
 「知ってるよ。私の患者だからね。菊池さん、仮眠室があったでしょ。彼女、どうやら何か飲まされて眠いそうだから貸してあげて」
 「はあ?」
 「困ったことに、彼女は少々難しい薬を飲んでいるからね、眠剤なんか飲んだりしたら厄介なんだ。ほら、夏目君……」
 しかし、夏目はすでに眠っていたため起きないので森が背負った。
 「先生、私が運びますよ」
 「いや、いいよ。案内を頼む」
 「ところで、先生」
 「何か?」
 「その方とは、どういった関係で。あ、これは私個人興味本位であって……」
 「医者と患者、です。それ以下でも以上でもないですよ」
 「そうですか」
 エレベータで何階か下がった。廊下を少し行くと、仮眠室と書かれた部屋の前で菊池はとまった。鍵を開けると簡易布団がいくつかある部屋だった。
 「ちょっとまってね。彼女を寝かせるから」
 森が寝つめを寝かせてから、耳打ちをする。
 「こっちが終わったら迎えに来るから、それまで寝てなさい」
 夏目がうっとうしそうに返事をすると、森は部屋を出た。
 「菊池さん、それでは私は仕事に戻ります。そうそう、尾崎バカ社長に伝えておいてください。彼女をやるときは私もまぜてくれと」
 「はあ……」
 菊池は少々驚いて森を見た。
 「ああ、尾崎とは高校が一緒でね。向こうも私を知っているから」
 「そうですか」
 森は仕事に戻る。菊池もあとは聞かなかった。


2003年08月01日(金) 朝っぱらから

 夜はやれそうもないんで、まだ体力がある朝から。とは言っても寝ぼけ頭でどこまでできるか?
 今の場面、勢いがなければ書けそうもないんだけど……。

 夏目が目を覚ましたのは、薄暗い部屋だった。体のあちこちが痛い。起き上がろうとしても起きれなかった。
 「夏目君、大丈夫かい?」
 聞き覚えがあった。この声で目が覚めた。
 「あんた、なんでこんなとこにいるんだ?」
 「私はね、ここの専属医なんだよ。こうしてたまに、おえらい爺どもの検診をやってるんだ」
 森はつまらなそうに答える。
 「……ここの社長は若かったけど」
 「ああ、あれは若社長でしょ」
 どうやら、あの上に他にも偉い人がいるらしい。
 「で、ここにあんたがいるのは何故だ」
 どう見ても、専属医が通される部屋じゃない。寝ているため部屋全体は見えないが。
 「うーん、患者がいるところはなんとなくわかるんだ」
 「発信機でも付けてんじゃないの」
 「それより、君がなんでそんな目に合っているか、聞きたいね」
 「……セリナが目的だよ」
 「セリナ……あのドールか」
 「それで起動停止したら、あの社長が怒ってっていうより楽しんで……途中までは覚えているけど、あとは覚えてない」
 「酷くやられたようだね。今なら暴行猥褻罪で訴えることできるよ」
 「こんな大きな会社だったらもみ消すだろ。あんただってそうだし」
 「まあね。ただ、許せないのは私の患者に手をだしたことだね」
 「はあ? あんたにそんな気持ちがあるとは思わなかった」
 「いや、それちょっと違うな、夏目君。こんな面白いことに自分の患者を使われるのが許せないだけだよ」
 「……どういった意味だ。それ」
 「ま、それよりちょっと傷見せなさい。化膿すると厄介だから」
 往診するのに傷薬まで入っているのか、森は消毒薬やら絆創膏などを鞄から取り出した。
 


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