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2009年総括 2009年12月31日(木) 毎年恒例の総括です。これを書かないと2010年に進めない!(笑) 2009年読んだ冊数。 小説:55冊(前年比−11) 小説以外:27冊(前年比+18) 漫画:154冊(前年比−1) その中でも特におもしろかった本。 ■小説 「赤朽葉家の伝説」桜庭一樹 「私の男」桜庭一樹 「八日目の蝉」角田光代 「Self-Reference ENGINE」円城塔 「モダンタイムス」伊坂幸太郎 「ツ、イ、ラ、ク」姫野カオルコ ■小説以外 「物は言いよう」斎藤美奈子 ■漫画 「龍の花わずらい」(完結)草川為 「チキタ★GUGU」(全8巻)TONO 「聖☆おにいさん」(連載中)中村光 「ちはやふる」(連載中)末次由紀 今年は桜庭一樹をいっぱい読みました。まだ全作読破してないんですよね。引き続きがんばります。「赤朽葉家の伝説」と「私の男」はほんとに素晴らしかった! 今年後半は姫野カオルコも気に入って読み始めています。 今年知った作家と言えば、円城塔は鬼才だと思いました(笑) ついていけるかどうかわかりませんが…。新刊出たらきっと読むだろうな。 伊坂幸太郎は今年は「ゴールデンスランバー」と「モダンタイムス」の2冊を読みまして、どっちもおもしろかったんですが、私はどちらかと言うとこちらが好きだったかなと。 「八日目の蝉」は、決して大好き、という作品ではなかったんですが、妙に心に残ってます。小説の醍醐味ですよね。 「物は言いよう」は痛快だったので。ストレス発散?(笑) 漫画は、大好きだった「龍の花わずらい」が終わってしまいまして…。寂しいです。新連載を待ってます。 「チキタ★GUGU」は8冊を一気読みしたんですが、もう最終巻で久しぶりに大泣きしました…。 今年読み始めて連載中といえば、「聖☆おにいさん」と「ちはやふる」。どっちもものすごくおもしろい! 世間的にも人気のある作品ですが。新刊が楽しみな漫画が増えて嬉しい。 今年は結構おもしろい小説に出会えた気がします。 ただ冊数が減ってしまっている(小説以外は増えたけど)ので、もうちょっと読みたいかなー…。 漫画は今年もよく読んだ(笑) あ、ずっと読み続けていた(20年くらい?)グイン・サーガが、今年未完のまま終わってしまったことは、ほんとうに残念です。まだ最終巻読んでないのですが…。もう、未読の巻がたまっていくことはないんだなあと思うとねぇ…。 2010年も、素敵な本との出会いがありますように! 引き続き、よろしくお願いいたします! |
「GOSICK s―ゴシックエス・春来たる死神―」桜庭一樹/「魔法泥棒」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 2009年12月30日(水) 「GOSICK s―ゴシックエス・春来たる死神―」桜庭一樹シリーズ初の短編集。ヴィクトリカと一弥の出会いの事件を描いた連作短編集。 死神として敬遠されている一弥は、ある日殺人の疑いをかけられる。担任のセシル先生は、一弥に一人の少女を紹介するのだが…。 ------------------------ 最初からこんななのですね、この二人。でもかわいいです。 ヴィクトリカはかわいい。という感想しか毎回でてきません(笑) ==================================- 「魔法泥棒」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 地球の技術が、いつの間にか異世界に盗まれていた。現在地球で起きている地球温暖化現象も、異世界で起きている現象に対しての対策を地球人に考えさせるためだったのだ。 それに気づいたリング(裁定評議会)のメンバー(魔法使い)は、異世界の監視機関に向けて襲撃隊を送ることにした。男性しかいないことに目をつけ、襲撃隊は女性を中心に構成されたのだが…。 ------------------------- 異世界同士の面々が入り乱れて、どうなっていくのこの物語?という展開。 それに個性豊かな登場人物。いったい誰が主人公なの?と思ったりも。こういう展開だと、地球のメンバーだけに肩入れしそうなものだけど、異世界のメンバーも楽しくて、どっちもがんばれ!と思っちゃいますね。 ラストの展開は、恐るべし魔女、というこの人には多い展開でした。 おもしろかったんだけどー…。なにか物足りないものも感じつつ読了。 ★★★ |
「片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術」池田暁子/「もやしもん 8」石川雅之 2009年12月29日(火) 「片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術」池田暁子部屋が汚いんですよー。って、前も書いたか?(笑) でも、ここまでは汚くないんですけどねー…いや、私は片付けられるんですよ。いつもやらないだけで(笑) って言い訳すんな(笑) 景気つけるために読んでみました。ついた…かな? そうでもないか……。がんばりまーーす。 ==================================== 「もやしもん 8」石川雅之 ビール編。 私はビール飲めないんですが、おもしろかった。奥が深いなー。 「選択に幅があるということが豊かであるということ」という教授の言葉も、深い。そうだなあって思いました。 |
「HUNTER×HUNTER 27」冨樫義博 2009年12月26日(土) 久しぶり(?)の新刊。闘っていく中でのキメラ=アントたちの変化が、今後の展開のキモなのでしょうか。 そうでなければ勝利で終わることはできないくらいの強さなのだろうなあ。 |
「桃」姫野カオルコ 2009年12月24日(木) 「ツ、イ、ラ、ク」のスピンオフ短編集。あの事件の周辺人物たち(当事者も)にスポットをあてたもの。6編を収録。私は「汝、病めるときもすこやかなるときも」が好きでしたね。ずっと一人の女性の語り口調で進むのですよ。ずっと続いていた関係がふっと変わる瞬間がさりげなく描かれているのですが、なんだかいいなと思いました。 「青痣(しみ)」は、読書好きの女の子ならきっとすごく共感できるというようなことがどこか(あとがき?)に書かれていたのですが。うん、確かにわかるんだけど…。文体かな、読みにくかったんですよ。それで入り込めなかった。 「桃」は「ツ、イ、ラ、ク」を読んだ人には胸がぎゅっとなる作品じゃないでしょうか。 「ツ、イ、ラ、ク」を読んだら、ぜひ読んで欲しい一冊です。 ★★★☆ |
「みんな、どうして結婚してゆくのだろう」姫野カオルコ 2009年12月20日(日) 結婚式の引き出物や、理想の結婚、結婚の定理など、「結婚」に関することについて書かれたエッセイ集。いやあ、こんなこと書く人今まで見たことない、と思ったエッセイでした。具体的には書きませんが、でも、私はそれを理解できる、とも思った。おもしろかったです。 「男は明るい女性が好きだ、って言うだろ。あれ、ちがうんだよ。正しくは、明るく見える女性が好きなの。働いてる女性ってどうして黒やグレーを着るのかなあ。淡いピンクや白いブラウスのほうが明るく見えるのに」 これは、なるほどなーと思いました。そうかもしれないね。 |
「ハルカ・エイティ」姫野カオルコ 2009年12月15日(火) 小野ハルカ。現在81歳。滋賀県に生まれた彼女は、大阪へ嫁ぐが夫はすぐに出征、義父母と生活をすることになる。--------------------------- 80歳を過ぎても、男友達が多くモダンな女性として描かれているハルカ。 そんな彼女の子ども時代から丁寧に描かれています。 うーん、正直、その80歳のおばあちゃんの時点での魅力が、後半(若い頃)はそれほどでもなかったかなと。もっと、一風変わった女性なのかなと思いましたが、意外に平凡な人生に思えてしまったんですよね。いや、平凡な女性の人生と時代背景を丁寧に描いた作品なんだと思いますが。 おもしろかったんですけどね。特に前半の女学校時代とか。吹き出しそうになりました。αとか日向子さんとか。 いい人生送ったわ…、と思わせられる、気持ちのいい物語でした。 ★★★ |
「満足できない女たち アラフォーは何を求めているのか」田中亜紀子 2009年12月13日(日) 「アラフォー」と呼ばれる世代の女性たちの実態を描いたルポ。私は、ここで書かれている世代からはちょっと外れてるんですよ。だからというわけでもないと思うんですが、なんだかなるほどなーと思えなかったな。 そういう人もいるのかもしれないが…という感じです。取材対象が、都会的な方が多い(気がした)からでしょうか。 目からうろこ、と思える内容はなかったです。 |
「ちはやふる 7」末次由紀 2009年12月11日(金) 吉野会大会に一人出場した太一。その大会には新も来ていた。抜け出して太一の応援に行った千早は、新の試合を見ることに……。一方、クイーン挑戦者決定戦予選に出場した千早の対戦相手とは…。 ---------------------------- 千早の対戦相手の描き方がうまいと思いました。みんな個性豊かで、よく考えられてるなあと。 毎回続きが楽しみです。 新が、太一と千早がつきあってるかもしれないと考えていたのが、なんだかかわいかった(笑) |
「結婚帝国 女の岐れ道」上野千鶴子・信田さよ子 2009年12月10日(木) 社会学者・上野千鶴子と、カウンセラー・信田さよ子の対談をまとめたもの。2004年に刊行されたものですが、まあ、5年くらいではそんなに古さは感じないですね。 とてもおもしろかった。自分が日々感じていることを、言語化してくれること、意識せずにいることを示してくれることというのが、読書(小説以外の)の醍醐味だと思うんですよ。 生きていると、自分の性別を否が応にも自覚せざるを得ない。そこらへんの、もやもやをですね。読んで、納得できる人もできない人もいるだろうけど。 |
「穂足のチカラ」梶尾真治 2009年12月05日(土) 営業成績のあがらない父、パチンコ依存症の母、年老いた祖父、父親の存在を明かさず子どもを産んだ長女、引きこもりの長男……そして長女の子どもである穂足(ほたる)。冴えない海野一家でみんなの心の支えになっていた穂足。そんな穂足が事故で入院した時から、一家に奇跡が起こり始める。 ---------------------------------- 普通の暮らしをしていた人たちにある日思いがけないことが…という展開が最近は多いですよね。 しかし、もっとブラックな展開になるのかと思いきや、拍子抜けな終わり方でした。いったい、なんだったんだろう、この話って……。 ★★☆ |
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