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「デルフィニア戦記」茅田砂胡
2003年10月30日(木)
全18巻。ようやく読み終わりました。
おもしろかったですよ〜。ご都合主義だなあ…と思う部分は多々ありましたが。勧善懲悪はやっぱりスッキリするよね。
で、「暁の天使たち」を読みたいのですが、借りに行ったところ、2と3があって1がなくて借りられませんでした。次回は借りられるといいなー。「スカーレット・ウィザード」は全巻あったんですけどね。手が出なかったわ。暁の天使たちが終わって、まだ読みたい気分だったら読んでみよう。
ちなみに、私より一足先に読み終わっていた友人の感想は、「暁の天使たち」は、まったく違う話なのに同じ登場人物だったのが嫌だったということでした。…彼らのその後を読みたい人が読む本なんじゃないのかねえ?

★★★☆☆
数冊、★の数を考えていて思ったけど、私の好きかどうかの境目はふたつとみっつの間にあるらしいですね。
「霧越邸殺人事件」綾辻行人
2003年10月25日(土)
友だちが綾辻好きなので、どの作品が人気あるのかなという話をしていて、私は彼の作品をほとんど読んでないことに気づきました。館シリーズを2〜3冊(十角館と時計館かな?)読んだだけなんですよね。それは、自分の好みじゃなかったからなんだと思うけど…。
なので、もうちょっと読んでみようかなと思い、友だちが好きだという「霧越邸」を借りてみたわけです。
で、感想としては…うん…あっそう…っていう(笑) 推理小説としてのいろんな要素がちゃんとうまい具合に詰め込まれてるんだろうし、完成度は高いんだろうなとは思うけど、どこがおもしろいのかはわからないなー。
やっぱり、私は向いてないのかなという結論です。いや、友だちとはほんとに趣味があわないんだなという結論かもしれません(笑)

そんなわけで、完成度ではなく私の好み的に、★★☆☆☆
(私の好み的にはひとつなんだけど、完成度でひとつおまけ)
「ガートルードのレシピ 5」草川為/「天才柳沢教授の生活 21」山下和美
2003年10月24日(金)
「ガートルードのレシピ 5」草川為
番外編ばかりを集めた最終巻。
ガートルードは、さまざまな悪魔の身体の一部をつないで作られた人造の悪魔。身体を取り返しに来る悪魔と戦っている。…これって、どろろの反対ですよね。おもしろい設定です。
で、それはおまえの身体じゃないだろう、という悪魔に対しての答えも用意してあるところが素敵です。音楽室の話の、手にキスするシーンがかわいい。
そしてこの巻でいちばんよかったのが、プッペンとマリオットが学校の部活動に人間のフリして紛れ込んでる話。美術部がカーテンを閉め切っている理由が、最高にかわいい。こういう他愛のないほっとする話が好きさ。


「天才柳沢教授の生活 21」山下和美
今、教授の若い頃(戦後まもなく)を長編でやってます。うーん、短編の方が好きなんだけどな…。
「蛇行する川のほとり 1〜3」恩田陸
2003年10月20日(月)
薄いのが3冊なので、さらりさらりと読めてしまいました。「上と外」もそうだと思うんだけど、ぶ厚い本が出版されたりする昨今で、なぜこの薄さで3冊に分けるのか?という疑問が湧きますが。読むと、これは少女漫画の連載的な醍醐味だなあと納得させられます。1巻も2巻も、ええってところで終わってるんですよね。それと私は、この人の書き出しが好きなことが多いです。(私は、「ねじの回転」の鳩の書き出しがすごく好き) それは、各章の始まりではなく、やっぱり「一冊の本の書き出し」としての雰囲気なんだと思います。

少年少女たちのキラキラしたひと夏の出来事って感じのお話です。恩田さんは過去の事件を数人の男女が語り合って解決するという話が多いですね。
私はけっこう好きですね、こういう雰囲気。夢見る少女なので(笑) 私も、食事は一ヶ月に一度でいい人です(笑)
私は2巻の子がいいな。あの男の子の気持ちも微妙にわかるよー。…なんてことをいうと、「共感ていうのは…」なんて言われてしまいそうですね(笑)

とりあえず好きですってことで。
そういえば、★つけるって言ってたっけね。
じゃあ、★★★☆☆で。
うーん、思ったより難しいですね。3つ半くらいです。
「黒猫の三角」画・皇なつき/原作・森博嗣
2003年10月17日(金)
書くと言った途端に、ぱたりと書かなくなる私(笑) だって、ライブが立て続けに入ってたんですもの〜。でも、本は読んでたので、ぼちぼち更新していきます。


さて、「黒猫の三角」はVシリーズの漫画化ですね。古本屋に寄ったらあったので買ってみました。
私はS&Mシリーズは読んだけど、Vシリーズは読んでなくて、読む気もあまりなかったんですね。まわりの評判もいまいちだし(笑)
それが、最近読んだ書評で、「シリーズ全体に仕掛けがしてある。10冊もかけるなんて、最高に率の悪いトリックだ」みたいなことが書かれてたので興味がわいてきまして。
「気さくなお人形〜」は、短編集に入ってたから読んだことあって、漫画も立ち読みしてました。皇なつきさんの絵は好きだったしね。(古代中国の話とか書かれてるんであまり読んでないですが) でも、練無が男の子だって知らなかったです(笑)

それで、なんとなく買ってみたこの漫画。
びっくりしてしまいました。これがシリーズの第一作目であるということと、それを漫画化するっていうのが、凄いなあと。
動機云々の話しはちょっとイライラしたけど。
おもしろかったです。漫画の見せ方も素晴らしいなあと感心。

そんなわけで、早速原作の文庫を入手しました。改めて読んだって、きっとおもしろくないだろうと思うんだけどねー(笑) 知ってるんだから驚きはもう得られないし、文章で動機が云々やられたら、きっともっとイライラするだろうなーって(笑)
でも私はヴィジュアル(漫画とか映画とかドラマとか)が気に入ったら、原作も読みたくなる人なんです。逆もそう。そして、大抵、最初に触れた媒体の方のものが好きです。
書評のこと
2003年10月14日(火)
雑誌とか、本の周辺の本を読むのはけっこう好きだったりします。
でも、書評サイトはほとんど見ていなかった。だって、キリがないから…。
そんな私が、ここ数日書評サイトをあちこち見ています。なぜなら、伊坂幸太郎が気に入ったから。
そうしてるうちに、読書熱だけでなく書評熱まで高まってきました。
みなさん、かなり細かく書いてるんですね。脱帽です。
私も「自分の好きな本の紹介をする」のは、かなり昔からの夢だったんですよね。とある書評サイトがおもしろそうだったので、そこで始めてみたい気もしたんだけど、たぶん続けるのが大変だろうなと躊躇。…バンドあがったら、始めてもいいかなと思うんだけど…。いやいや、まだあがれないので、ここでぼちぼち感想書くに留めておきます(笑)
ただ、もうちょっとアプローチを変えてみようかなと思案中。

まず、思ったこと。点数(★)をつけてる人が多いんですね。これ、読んでる側としてはけっこう便利だなーと。
誉め言葉とか感想だとどれくらいの評価なのかいまいちわかりにくいですもんね。
書く方としては、点数つけるのってけっこう難しいんじゃないかと思うんだけど。質は高いんだろうけど自分は好きじゃない、とか、難点は多いけど自分はすごく好き!とかあるじゃないですか。そういうのは…やっぱり最終的には自分の好みかしら?
これからつけてみようかなーと思案中。
それに付随して思ったこと。平均点が高い人が多い…。たぶん、私が★をつけ始めたら、もっと点は辛くなると思う。それは、私が厳しいんでしょうか、私の読み方(選び方)が下手なんでしょうか…(笑)

それから、どういう意図で感想を書いてる(読んでる)人が多いのかな?というのが疑問です。
私が感想を書く時は、おもしろい本だったら、私の感想を見て読んでくれる人がいるといいなと思ってます。おもしろくなかった本は、単なる記録のために書いてるだけ。読まない方がいいよと言ってるわけじゃないです(笑)
そして、感想を読む時。私は、自分が読んで好きだった本の書評を読むのが好きなんですよねー。そういう時は誉めてある感想を読みたいね。
でもやっぱり、書評サイトっていうのは、これから読む本を探すためにあるんでしょうか? 私もそういう時もありますよ(笑) でも、片っ端から読んでくわけにはいかないから、ぱらぱら見ていて、偶然目をひかれて、気になった一行の推薦文とかで読んだりします。みんなは、もっと計画的に(どんな?)書評を見て、読んでみようと思う本を探してるんでしょうか…。
えーとね、あらすじとか内容の説明を、もっとちゃんと書いた方がいいのかなーって悩んでるんですよね。私は読み終わった本の書評を読みたがる人なので、そういうの書くのがちょっと面倒だったりして(笑) でも、それで読んでみたいと思う人がいるなら、自分がおもしろいと思った本はちゃんと書いてもいいなと。

…と、延々と書いてきたけれど、こんなこと書いてもたぶん反応はないよね(笑)
もし答えてくれる人がいましたらBBSでもメールでもお気軽にどうぞ!
答えてくれなくても、好きにやるのでおかまいなく(笑) ちょっと考えてたことを書いてみたかっただけだから。
「ドナウよ、静かに流れよ」大崎善生
2003年10月13日(月)
留学中にドナウ川へ身を投じた十九歳の少女。どうして彼女がその道を選んだのかを追う、ノンフィクションです。
丁寧な取材で、比較的冷静に綴っていると思います。
最後に、筆者がこうだったのではないかと推察するに至る少女の心情は、悲しくも感動的です。
…が、私は泣けませんでした。共感できなかったんでしょうね…。残された人たちの後悔ばかりに共感してしまって、重い気分です。
「約束の地」平谷美樹
2003年10月12日(日)
超能力を持った主人公が、仲間を集めて安住の地を求めて戦う、サイキックSF。
ドキドキしながら読みましたが…私は好きではないです。読後感が悪すぎる。(いや、読んでる時もよくなかったけど) 途中で終わってるし。


名前だけ見て、女の人かと思って読み始めたんですが、読んでいる途中で著者略歴を見て男性だと気づきました。(名前はよしき、と読むようです) どうりで、女性のセリフがわざとらしいなあと。
それから、どうして男性はグロテスクな描写が好きなんだろうなあ…と思ってしまいました。私は、ホラーはいいけどグロいのは苦手なんですよね…。うーん、別に平気で読めるけど、気持ちよくはない。男性作家のそういう描写は、特に生理的な嫌悪感を感じます。男性の、と思うのは、私の偏見なんでしょうか? だいたい、グロテスクな描写をしないと人を殺せないの? 恐怖感を読者に与えられないの?


みんな、どういうものを求めて読書をしているんでしょうね。(教養のためとかは抜きにして、娯楽においての読書で)
私は、現実世界では得られない体験がしたいのかなあと思います。逃避ですね。あと、カタルシスを求めてる。
きっと、この本を読んでも、満足できる人とできない人がいて、私はできなかった。じゃあ、できた人は、なにが得られたんでしょうか…。
「重力ピエロ」伊坂幸太郎
2003年10月11日(土)
連続放火事件をめぐる、ある家族の物語。
他の作品が(たぶん)ミステリなので、これもそういうつもりで読み始めたんですが、そう読まない方がいいかも。私がミステリに求めていたようなスリルとサスペンス(?)はないから。そういう意味では、「期待はずれ」かもしれない。
でも、私はすごく好きです。「すごくおもしろい」とは言わない。「すごく好き」。
読後感がとてもよいです。私に力を与えてくれるのは、こういう本なんだと思う。読み終えて、いい時間を過ごしたなと思えます。なんだか、ほろりとさせてくれます。

いい作家を見つけてしまった。でも、この作品、今年の4月に出たばかりなんですね。次作が読めるのはいつなんだろう…。
「13階段」高野和明
2003年10月09日(木)
刑務官と、殺人を犯して刑期を終えた青年が、記憶喪失の死刑囚の命を救うために10年前の事件を調べ始める。期限は3ヶ月。死刑が執行される前に無実を証明しなければならない。
江戸川乱歩賞受賞。

最後に腑に落ちない点もいくつかありますが、それも気にならないくらいとてもおもしろかったです。(腑に落ちてないってことは気になってるんじゃないのか?) 読みやすく、一気に読めました。畳み掛けるように謎が解けていくのは、やっぱりこういう小説の醍醐味ですよね。
他の作品も評判がよいので、読んでみたいと思ってます。エンターテイメントを目指してるというのも好印象。
酷評
2003年10月07日(火)
昨日、けっこうひどい感想を書いたと思うんですけど(笑)、こういうのはどうなんでしょうね。嫌なものなのかな。音楽だったら嫌がる人多いと思いますが。
私だったら、好きな作家の作品でこういうこと書かれてたら、どんなにひどいのか確かめてみたくなる気がする(笑)

ところで、エンピツはどこからのリンクできたかわかる機能がついてますよね。
ちょっと前にとある本の感想(けっこうひどい)を書いたところ、とても話題の本らしくて、その本のタイトルの検索で来る人が後を絶ちません…。なんとなく気まずいです(笑) でも、正直な感想ですから!

伊集院大介といえば。
この間、「天狼星」が好きと言ったら、驚かれました(笑)
どこがいいのか訊かれたので、ちょっと考えたんですが、たぶん伊集院大介のファンだからおもしろかったのかなーって。ほら、この話では伊集院さんヒロインじゃない?(笑)
「真夜中のユニコーン 伊集院大介の休日」栗本薫
2003年10月06日(月)
いやあ、びっくりしましたね。
長編を一冊書く労力って、けっこうなものだと思うのですが。それをものともしない、なんでもかんでもさらりと(しかも長編で)書いてしまえる才能っていうのは、すごいものですね!
私は伊集院大介のファンだから読んでたんだけど…なんかもういいやって思いました。伊集院大介は、解説員ですか? 舞台の途中で後ろから出てきて、こういう話だったんですよーって解説するだけ。
あと、これっていつの話なんですかと言いたい。このお話の外の世界は現代らしいですけど。タイムスリップでもしたんじゃないですか?
これってほんとに若者か?と思ってしまうのは…私が若者じゃないせいなんですかねえ? じゃあ、今の若者はこれ読んで、共感するんでしょうか? よく、若い人に「背伸びして書こうとするな」って言ったりするけれど、「若者ぶらないで」って思います。読んでてつらいよ…。この作家だけじゃないですけどね。
異世界の話だったら、ここの若者はこうなんだなーで済むのに。
漫画の世界でも、こういう状況(かなり年がいった人が、学生とか若者を描く)は多々あると思うんだけど、それほど気にならないのは、(少女)漫画ははじめから虚構の世界であることをみんなが承知していて、小説だと一応リアリティーを求めるせいかなあ?
最近の私
2003年10月03日(金)
図書館で借りたデルフィニア戦記を、地道に読み進めてます。9巻まで進んだ。
今いちばん読みたいのは「重力ピエロ」。でもこれを読んじゃったら、伊坂幸太郎は全部読み終わってしまうので寂しい。数年後、もっと著作が増えてから出会いたかった(笑)
恩田陸の新刊と、ミステリー倶楽部(だっけ?)も気になるところ。

今、バンド熱が一段落中なので、読書の秋に入ろうっかなーと思ってます。
ここにも、今読んだ本の感想だけじゃなくって好きな作家のこととか過去読んで大好きだった本の紹介とかを書きたいのよね。それは、ここ作った当初から思ってたんだけど…。
でも、予定は未定!(笑)


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