矛盾スルニモ程ガアル
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2020年09月26日(土) やっぱり一緒にいたいと気付いて、でも。

こんばんは、ぼむでございます。


気付きたくないけど、気付いちゃった気付いちゃったわーいわーい(血涙)(古すぎる)


結局、引力なんですよ。(何が)




引力がね、強すぎる。Aさんの。




5年だけでもそばにいられるなら、Bさんとの一生を棒に振ってもいい、正直そう思ったりして。



もう、こんな気持ちでBさんと付き合うのはアウトじゃない?

どっちにしても別れた方がいいんじゃない?



くらいには思ったりもしていました。





だけど。




定例の土曜日、お話の時間。







Bさんの、


「俺は愚痴が嫌いだから、愚痴っぽいぼむと一緒にいられるか不安だ(要約)」



という命題。もう数週間引きずっておりますが。




何かね、Aさんのところに行きたいって思ったら、それまで「自分はBさんなんだから」と我慢してきたBさんへの苛立ちがね、割とストレートに出てきちゃいまして。


「嫌われたくない」って、まだどこかで思ってたんでしょうね。(それもびっくりですが)


けど今は、「嫌われたら嫌われたで、ただひたすらAさんを待てるからそれでもいいや!」みたいな心境になってましてね。(最低)



っていうか、テレビ電話も、正直初めの方はきつくて。
失恋した直後に人と話すのはきついな、みたいな感覚で。


ぱっと画面に映ったBさんを見て、「カッコ良くないな……無精ひげ、やだな……」って、本当の本音を言えば、思ってしまいました。
最悪オブ最悪な女ですね(遠い目)



いや、本当に最悪な自分をさらけ出しますと、「なんだこの人」って思いました本当に申し訳ございません(土下座)
これ、逆の立場でBさんにこう思われてたら私なら死んでる。



怖くないです?? 人の心が。(怖いのは人じゃなくて私って話ですが)




それでまあ、

・「愚痴が嫌だ」という反応がちょっと過剰じゃない?
・確かに私も愚痴は多かったけど、もう言わないようにするから解決じゃない?
・ちょっとでも愚痴を聞くのが嫌って、なんかそれ過去にあるんじゃない? 親の影響とか、ちょっと感じてみてよ

という先々週の課題(?)に対して、彼が考えてくれたのですが。


・親の影響はあまりない。愚痴を言うなと言われた覚えもない
・ただ、「人に迷惑をかけてはダメ。人に不快な思いをさせてもダメ」という風に何度も言われた覚えはある。愚痴を言うこと=人を不快にさせること、と考えているなら、そういう意味では親の影響はあるのかも


という話をしてくれました。


んで、途中私がつい話を遮ってしまって、

「え、人を不快にさせるのがダメって思ってたら、何で昔は時間守らなかったの? なんで不倫してるの? それっていいことなの?」

と聞いてしまい、「それは人を不快にさせることだね」という彼のセリフとともに、何か彼が考えているようだったのですが。


どうやら、私が「なんで?」と聞いたことが、「それ話が矛盾してない? 迷惑をかけるから愚痴が嫌いだっていうことじゃなくない?」という意見に聞こえたらしく、「じゃあ何が影響してるんだろう」と考えてたと。


それに対し、慌てて
「いや、影響がないとは言ってないじゃん。影響はあるかも知れないよね。ただ、Bさんは小さな迷惑はめっちゃ気にするのに、巨大な迷惑や不快な思いにはスルーだよなあと思って。それってなんでなんだろうって思って。
 っていうか、Bさんはさ、勿論沢山考えてくれてるし、すっごく今は向き合ってくれてるよ。だけど、以前はもっとふわふわしてたし、自分の感情を感じてって言ってもどこか真剣味が足りなかったように感じる。今もまだ、何ていうか。
 私ね、もう限界だってずっと言ってるんだよ。正直、私がもう愚痴を言いません、ってなったら別居、離婚出来るんじゃないの。何が引っかかってるの。
 また別れを切り出すところまで私が追い詰められないと、あなたは私が嫌だって気持ちを感じてくれないの?」
と言いながら最後はもう詰め寄る私。(自分の都合100%な理由で別れた方がいいのかなとか思いながら、離婚を迫っているこの矛盾たるや)


本当に、今までずっと思ってて言えなかったことをズバズバ言っております(当社比)。


で、彼も少し強くなったので、私の疑問にはスルーの上、



「でさ、もう一つ言いたいことがあってさ。俺が愚痴を言う時はさ、その物事がリアルタイムに起きてる時じゃなくて、大抵は終わってて、自分の中で消化できた後に、ネタとして話す感じなんだよね。
 なるべく軽く話すようにしてるし。笑える話っていうか。
 ……なんだけど、ぼむにはどう見えてた?」


と。


どうやら、先々週に私が

「でもBさんも愚痴言ってたじゃん。まだ友達の頃とか、残業があって大変でさー、とか」

と言ったことを気にしている様子。



容赦ない私「んーー。私は多分他の人以上に、『言い方』じゃなくて『その人が何を言わんとしているのか』ってところを見てるからさ、どういう言い方だろうと中身が愚痴なら愚痴を言ってるな、って認識するよ。だから愚痴を言ってたと思ってる」


Bさん「あーー。うーん。それって愚痴って言うのかな……。俺はさ、軽い言い方にしてるし」


イラっときた私「Bさんはさ、
自分が愚痴を言ってるって思いたくないんでしょ。ただそれだけだよ。自分で線引きしてるだけじゃん。ここからは愚痴、ここからは愚痴じゃないって。自分が愚痴を言ってるって認めたくないだけだよ、それ」




Bさん「そうかも……。そう思ってるかも知れない。当時は残業すればするほどお金になってたから、不満とかは思ってなかったつもりだったけど、今思えばそう思おうとしてたのかも」



私「(お、素直に認められたな、と思ってる)うん。私たちがまだ友達の時はさ、いきなり電話がかかってきて、3時間くらい、Bさんは自分の話してたよ。私は主に聞いてるだけだった。残業が大変で、とかも言ってたし、何か仕事量が多くて大変みたいな話はしてたよ。それは愚痴の一種だと思うよ。(少なくとも、お互いが楽しい話題ではないわけだし)」



Bさん「(泣いてる)ごめん……俺、確かに自分に向き合えてなかった」


私「そこに、気付いてくれるだけで嬉しいよ。多分、いきなりそんな自分を認めろっていうのは無理だからさ。まずは、『愚痴を言ってたってことを認めたくない自分』がいるんだな、って認識から始めて欲しいよ。そこから、自分の感情をまた感じていってくれたら嬉しい。
 Bさんはさ、昔私が妊娠したらどうするって話をしたとき、顔色も変えずに『それは俺が困るから、堕ろして』って言ってたんだよ。まあクズだったわけですよ。でも今はそう思わないでしょ? そのことを後悔してるでしょ? それで充分だよ」


Bさん「……うん(泣いてる)。ごめんね……。ぼむが言ってたのは、こういうことだったんだね」



私「うん。気づいてくれて、素直に認めてくれてありがとう。何度も言ってるけど、それが出来る男って、本当に一握りだからね。少なくとも、私の周りでは(←単に私の男運が悪かったという話も)」



Bさん「そうかな……」



私「だからやっぱり、Bさんはいい男だよ」




この辺りでですね。



Bさんが





凄い





イケメンに見えてですね。







心って怖いなって





Bさんがね、超キラキラしてる訳ですよ。



何ていうか、多分悪い部分に注目している状態から、いい部分を見るように視点がスライドしたのでしょうね。


鼻高ーい、目が綺麗、そんなことを思ってちょっとうっとりして。







髭とか全然目に入らない訳ですよ。







怖い。人間が怖い。←怖いのはお前だ





あばたもえくぼって、真理だなって思いました。
(今読み返してみてこの表現凄い失礼なことに気付きましたが)



イッツアマジックだなって。





それで、つい1時間前まで別れすら頭によぎっていたのに。


「やっぱりこの人とも生きていきたい」


と思いました。



当てにならないAさん待って、独り身に戻るのは勿体無さすぎるな、と。



まあ不倫なので、今も昔も私はそもそも独り身なんですけど(遠い目)





なんかもう、万が一Bさんとうまくいかなくなっても、60歳での希望があるだけ今までよりマシになったじゃん、と(血涙)






ただ、本当にBさんとうまくいったとき、60歳で私が全て捨てられるのか?
というと、答えは限りなくNOに近い気がします。


そんなこと言って、そうなったら全部捨てるのかも知れませんが。



少なくとも、こんなに純粋に、私と向き合ってくれるBさんに酷いことをしたくない。


それが、20年間寄り添って生きてきたなら尚更。


それが、今思うこと。




だから本当は、Aさんと一緒になるのなら、今しかないのかも知れません。


今そのチャンスを、私はまた見ないふりしようとしてるのかも知れません。





だけど、やっっっっとAさんは今、自分に向き合おうとしているところで。



いきなりラスボス(私)に挑め、って言っても無理な話である可能性が高くて。







Aさんの40代も50代も、私はきっとほとんど知ることは出来なくて、そのまま人生が終わるということを。



めちゃくちゃ辛いけど、受け入れなくてはいけないのだと、今、気付いてしまいました。





受け入れられるのかなあ? 

でも、どうしようもないよな。



どうしようもないって誰が決めたの?

でも何か今までのパターンで、分かるでしょ。



「Bさんと別れたよ」って、ぶつかってみる?

勝率5%で? そんな無謀な賭けはしないよ。



私の覚悟が足りないから、今まで物事が動かなかったんじゃないの?

だけど、私の覚悟だけじゃダメなんだよ。





そうやって、ずっと禅問答をして。





若干の裏切りにはなるけれど、Aさんには私の今の正直な気持ちを伝えようと思いました。




もしかしたら、お互いに揺るぎない愛を求めているから、お互いに自分から動けないだけで。


私が全部捨ててぶつかれば、動く何かがあるかも知れない、のですが。





今振られることは怖くなくても、そのためにBさんを失うのはリスクが大きすぎて。




だから、気持ちを伝えるだけ。




卑怯かな? 卑怯でもいい。




自分の感情を感じて、本当にまずは、自分のしたいようにする。



そうでないと、もっと大きなところで、人のことを傷つけてしまうから。




自分が我慢した分、他人にも我慢しろって言ってしまうから。




今、私が本当はAさんといたいという気持ちを自分の中で認めることで。



もし将来、Bさんが「俺、やっぱり嫁といたい」と言ってきたとしても。


「めちゃくちゃ悲しいし残念だけど、正直に話してくれてありがとう。分かったよ」



って、言える気がするんです。

それは、私にAさんがいるとかいないとか、関係なく。




それで、話はちょっと変わるのですが、Aさんの中でEちゃんが私を超えるか、超えないかを考えていた時に。




Aさんは昔から、「俺が救ってやった」みたいなのが好きで。

前の前の彼女とかも、「本当に人を好きになったことがない、って言うから『俺が教えてやるよ』って言った」って、謎のカッコいい話にしてたし。



前の彼女のそういうエピソードは聞いたことないですが、私のことを刺すって言ってたぐらいだから相当アレな女なことは間違いないし。


Eちゃんも、鬱で病んでるらしく。
「俺と一緒にいるようになってから、薬はしんどい時しか飲ませてない」ってAさん自信満々だったし。(あの時言えなかったけど、断薬は徐々にしなきゃダメだし医師の指示に従って!!)


今回も、きっとそのパターンで。



まあ、「こいつとなら結婚してもいいかもなって思った」ってことなので、もしかしたらEちゃんが彼の一番になる可能性は全然ある訳ですが。




私とEちゃんの違い。




それは、依存で彼と一緒にいたいかどうか。




一緒にいてくれるなら、誰でもいいのか、どうか。




Aさんじゃなきゃ、ダメなのかどうか。





そこかな、と。




Eちゃんが、私ほど「Aさんじゃなきゃダメ」と思っているか、この先そう思うかという可能性は、低い気がして。



きっとEちゃんにとっては単なる救世主で、今まで好きになった男の人と、そう変わらなくて。(と思いたい)





Eちゃんは、依存も兼ねてAさんといたい。



私は、依存してないけどAさんといたい。



私はきっと、依存じゃないけど、Aさんを必要としていて。






どっちの女が本当に良いか、どっちの女にAさんは惹かれるか、を。



多分私は、後者(私)だと思うから、信じているから、こんなにAさんに惹かれている訳で。




普通の男は、多分自分がヒーローになれる女を選ぶんですよね。



Cさん(元カレ)といい。



「この女には俺がいなきゃダメだ」みたいに思わせる女が結局は選ばれるわけじゃないですか。




それって、この世の真理なわけじゃないですか。





まあだから、AさんがそのままEちゃんとずっといたとしても、それはそれな訳です。




何ていうか、気付いてしまったんです。(先日から気付き過ぎている)





Aさんがこのまま、自分の気持ちとも現実とも向き合わない人だったとしても。








私の気持ちが、何ら変わらないことに。








怖。









究極の愛過ぎて怖くないです??




Bさんにはクズを脱却しろと励ましておきながら。





AさんにはクズでもOKという、この矛盾。





私が矛盾してないの、この日記のタイトルだけなのでは、もしかして。






ああーでも、マジで本当に今までを振り返って、「私、成長したな」って思ってたのに。


またこの事件で成長しちゃいましたよ。



たった1週間で。




どうしてくれるんだ。




責任取ってよ、って、言えたら楽なのに。






……しばらくは泣くしかないな。




Aさんにとって、Eちゃんは万が一失っても立ち直れるけど、私のことはきっと立ち直れないから。


だから、手に入れるのが怖いんだって。




そう思って自分を慰めるしか、ないです。



2020年09月23日(水) 2日経って思うこと。

こんばんは、ぼむでございます。


そんな訳で、21日の翌日はそこそこ泣いて過ごし。

もう本日は仕事ですよ。


一日あって良かったとは思うものの、全然元気に仕事にも行けてしまったものの、気持ちはお通夜に近いですね。


でね。


何か当日や翌日はセンチメンタルで、

「でもこれは確かに、彼の言う通りだわ。私を自由にしておきたい、っていうのもまあ当たってるし」

なんて思ってたんですが。






良く考えてみたら。





あいつ、「俺の大切な人を大事にしない奴は切った」みたいなこと言ってたけど、確か、











彼女の方から音信不通になった








んだよな。




私の渾身のメッセージはスルーして女とうだうだ続けておいて、でもその女を好きじゃないからそういう雰囲気が伝わってお互いに冷めていき、お互いに不倫だの浮気だのして、結局は彼女の方から切られたと。


そんでコロナで外出もできず気晴らしも出来ずで自分と向き合わざるを得なくなって、「今まで逃げてきた訳じゃないけど行動してこなかった、だから結婚をしてみようと思った」とか言ってたけど
とどのつまりは寂しくなっただけでは。




正直、6月に弱気なLINEが来た時「こいつ自分が寂しくなったからと言って、これまで放置していた私にちょっかいかけるとか、何なの」とも思ったんですよ。


そもそも、逃げてた訳じゃないとか言ってるけど、今まで逃げてきたんだしな。


そういう刹那的な、自分のそばに誰かいてくれればいい、みたいな付き合い方をしていたら限界が来て一人になるってこと。


そうなる前に、もっと人と向き合って、一対一で付き合う必要があるということ。


それを突き付けられて初めて分かっただけでしょ。


それは、結婚の経験がどうとかいう問題では、あまり無い気がするけれど……。



とは、思うものの。




私はAさんに甘い(?)ので、

「けどまあ、そこで自棄にならず、一旦立ち止まって考えただけでも偉いよな」

とか思ったりもしますが。
「人間まあそんなもんだよな」
みたいな。



あー。あー。あー。



なんせ、Aさんの今の彼女であるところのEちゃんも、そうやってセフレや不倫をして寂しさを紛らわせてきたタイプで。


「お互いの嫌なところも分かってるし」とAさんは言ってましたが、私は、嫌なところが分かるぐらいAさんと一緒にいられてなくて、もうそれも悲しい訳ですが、何というか、「Aさんと釣り合う」のは、完全にEちゃんなわけですよ。いい意味でも、そうでない意味でも。



正直、Aさんが「俺にはこういうタイプがやっぱり合ってる」って思ったら、終わりじゃないですか。



今は、「俺はお前のレベルまで行きたいの。お前が見ている景色を見たい」って言ってくれてるけど、じゃあもしそこに到達しなかったり、あるいはその時には私がもっと先の景色に行ってしまっていたら……。


そこで、「あー、やっぱいいや」って諦められたり、「俺はこんなもんだし」とかって自分を自覚されたらそこで試合終了ですよ。


いや、やっぱさ、私と向き合いながら同じレベルに来てくれよ。


ホント、何故男は自分が劣っている状態では付き合おうとしないのだ……。




もし、今のまま付き合ったら、5年で別れるとして。



今我慢して60歳で一緒になれば、80歳まで一緒にいられる、とかって分かってれば何か耐えられる気もするのですが。




結果的に、一生付き合えないのであるならば、5年だけでも付き合いたいですよね(遠い目)



それかあれか。ダブル不倫か。いや、Bさんとうまくいくとは限らないから、私はそうなるとまた相手が変わっただけの不倫になるのか……(白目)




けど、Aさんともう一生抱き合えないのかと思うと、Bさんに遠慮せずやっときゃ良かった……とチラッと思いましたが、やっぱり私の性格上それは出来ないんだろうなあ……。



そういう私のバカみたいな一途(?)さとか、もう何ていうか崇高な魂を!! Aさんが好きだと思ってくれていると、めちゃくちゃ信じたいですが。



けど。




あれこれ考えて、結局AさんがEちゃんで収まる(ひどい言い方だなおい)なら、それはそれだけの男だったのだと。



もう、そういう風に思うしかないな、って思いました。




運命ってそゆこと。




実は、私がBさんと完全にうまくいくということもあり得ると思ってて、それも不安ですが。(どんな不安だ)




そんなタイミング良く、お互いがお互いの伴侶から離れるなんてことがあるのだろうか……。(無い確率の方が絶対高いですよね)


だとしたら、あの約束に意味はあるのだろうか……。




でもつまり私は、何とかして穏便に、60歳になったらAさんと一緒になりたいわけなんですよ。


自分の気持ちをごまかさずにいると、そういうことなんですよ。




だったら。





今、Bさんとの話を進めることにも迷いというか。乗り気でなくなってしまうのが、私のいいところ(←)で。



いや、むしろ普通というか、普通の人はこんなろくでもない計画立てないですよね……。



今日は腹痛で会社を休んだというBさんが、「電話出来なくてごめんね」と気を遣ってくれて。



ここまであれこれ言ってなんですけど、Bさんのことも本当に本当に好きなんです。

何というか、Aさんが特別過ぎるだけなんだと思います。



普通のレベルでは、Bさんと結婚出来たらとても幸せな人生だと思います。
(まあ、家事してないとか浪費癖とか咄嗟の嘘をしれっとつくとか現状把握が甘いとか、色々懸念はありますが……)




そもそも、Bさんだっていつ「ごめん、やっぱり嫁がいい」って言い出すか分からない中で。



信頼とか、安心って何なんだろう……。とぼんやり考えてしまいます。



それはきっと、やっぱり、自分の感情をきちんと感じられている上で、出来てくるものなんだろうなあ、と。



結局のところ、「やっぱり嫁が」ってなるのは自分の感情を本当に感じられてなかったからで。


「やっぱりAさんが」ってなるのも、自分の感情を……本当には感じられてなかったからなんでしょう、ね……。



だって感じてたら次に進めませんでしたし。




だけど、しっかり感じてからBさんにいく方が正解だったのかなあとか。

けど、あの時Aさんが私と向き合わなかった以上、私が感情を感じようが感じまいが結果は同じだったろうなあとか。




Bさんは本当に素直な人なので、本当に「やっぱり嫁がいい」と思えば、勇気を出して私を振ってくれると思います。
そこはあいつ、ブレないんですよね……。
何かしかも、そういう裏切りとも呼べる行為に罪悪感とかないんですよね……。感情を感じられてないからかも知れませんが。



けど、本当にそもそもの感覚として。


Bさんが一番大事なのは、Bさん。
(本人もそう言っている)


だけど何となくの感覚なんですが、Aさんだったら、自分を犠牲にしても私を生かそうとしてくれるような気がして。

そして私も、自分のことを良く思ってるだけかも知れないのですが、Aさんに何かあったら勝手に体が動くような感じで、命の危険があっても彼を庇ってるかもしれないなあ、と。



そこが大きく違うんです。



Bさんとは、どこかで「他人」という感覚があって。



Aさんとは、どこかで「自分の一部」みたいな感覚なのかも知れません。





うーむ、うまく言えませんが。




でもBさんのことも好きなんです、っていうこの文章を書く時、頭で考えている感覚があって、あーこれは本当にダメだなあ、と思いました。


自分に言い聞かせているというか。



だけど例えば、今じゃあやっぱりAさんにいきたい、と思っても遅い訳じゃないですか。


いや、「遅い」と決めつけて、こうやってすれ違ってきたわけなんですけども。



けどやっぱり、Aさんが決めたことを尊重したい、という気持ちもあり。


Aさんと付き合ったら私は確かに安定するな、とも思い。




だけど、感情から逃げてきたツケを今感じる必要は、あるのかも知れません。



Aさんが結婚するというのを、結婚止めてよ、私と一緒になって、って。


言うかどうかはともかく、私はそう、思っているのか。感じているのか。私はそう、したいのか。





考えたくないけど、感じたくないけど、感じてみようかなと思います。




感じたところでいい方向には向かわないだろう、という恐怖感はビシビシあるのですが。



(結局AさんはEちゃんを選び、私がBさんと破局するだけという未来しか見えず)



まあ、自分の気持ちを自覚しながら何もせずにいるのと、自覚できなかった気持ちを後から後悔するのとは違うと思いますし。





やってみようかな……。





頑張ります……。




2020年09月22日(火) ずっと変わらずに来たのに、ここに来て変わったこと。2

(続きです)




そんな訳で、お店を出て。


私の帰る路線の駅まで送ってくれて。


泣きそうな私に、「泣くなよ」ってフライング。


「泣いてないもん」って言いながら、私は泣き出して。



A「お前はもう、決めたんだろ。やれるだけやってこい。これで会わないって言ってる訳じゃないんだから」


私「うん……。うん……。(離れがたい)」


A「ほら、もう行くから」


私「うん。わかった。ありがとうね」




そして私は改札へと歩きだして。



絶対に振り返るもんか、と思いながら。





最寄り駅一個手前で降りて、乗り換えをせずに夜道を歩いて帰りました。


私には、「夜道を歩かせたくない」と思ってくれる人も、それを実行に移してくれる人もいないな、と思いながら。


Aさんは、家に帰ったらEちゃんがいるんだな。


私は、一人だな。


Bさんとは、どうなるかは本当に分からないし。


これでやるだけやってBさんとダメだったなら、自分の心に素直になってAさんに行こうと思ってたけど、退路は断たれたな。



Bさんとダメだったら、一人で生きることも覚悟しなくては。


20年か、あるいはそれ以上。



あの約束を支えにして生きていたいけど、幻想だったときのショックが大きいような気がして、怖い。


けど、飲みの席で。泣くなよって言う彼に。


「じゃあ私が、良かったね! 私もBさんと幸せになるねって、心から言ってた方が嬉しい?」


って聞いたら、「全然嬉しくない」って素直に言ってくれた、Aさんに。



どこかで消えない、消せない二人のつながりを信じて。



だけど、Bさんとうまくいったなら、私はBさんと仲が悪くなった以外の理由では、例え約束をしていても「はい、60歳なのでAさんのところに行きます」となるとは思えなくて。


50%くらいの確立でしか、盃の約束を信じられない。



本当に、いつか、二人のタイミングが合って、誰も無理に傷つけずに自然に一緒になることができますように。









そういう風になれば、きっとそれは、運命って呼ぶんだろうな。








そんなことを思いながら、泣きながら夜道を一人、帰りました。





Cさんの、「君は殿堂入り」のトラウマが微妙に自信を無くしますが。


けど本当に、振り返ってみれば。


最初に私がAさんに向き合って欲しいと言った時点では、Aさんはその気にならず。(もしかしたら、私は大人しくAさんのことを待ってると思ってたのかも知れないし、向き合って失うのが怖かったのかも知れないし、たまたまなのかも知れないし、分からないですが)

だけどあの時は私もまだ、恋愛依存バリバリで。

Bさんと色々あって成長した私を見て、「自分もこれじゃいけない」とAさんが思ってくれたのだとしたら、やっぱり私の選択は間違ってなくて。

私の方にちょっかいかけてみたものの一向になびかないから、「こいつ本気だな。俺の方には来ないな」ってAさんが悟ったのも、本当に真実を正確に見抜いていて。

そこで、「口でどうこう言わずやってみよう」と動けたAさんが、本当に凄くて。(私は正直、この人は一生このまま、何にも向き合わない人なのかも、とすら思いかけていた)


だけどやっぱり、だからこそ私が好きになった人で。
私が惚れぬいた人で。



全部なるべくしてなっていて、どうしようもなくて。


だけど一旦別れてしまった道が、また一緒になれるかなんて、本当に誰にもわからないから。



自分の感情を感じた結果。


「私は、Aさんとの何でもない日常を体験しないまま、Aさんと過ごす毎日を知らないまま、人生を終わるかも知れないんだな」


って思ったことが、一番きつかったというか。


泣きながら寝て、3時間で目が覚めたときに、一番最初に思ったことが

「ここは地獄か」

だった。


なんで、世の中で一番好きな男の結婚を見にゃならんねん(エセ関西弁)、と。



まあ、Cさんに振られた時は「良かった、夢だったんだ」と思ったので、それよりは冷静に現実を受け止められているのだろうけど……。




60歳になったら一緒になりたい、と、そこまで思えるような人に出会えることはそうそうなくて。


だけどそれは、40代〜50代の時間は、Aさんとは過ごさないということで。

30代も、一緒に居られた日なんてトータルすれば1ヶ月にも満たないくらいなのに、その私たちの10年を、Eちゃんはこの1ヶ月で越えていて。

勿論、心の交流の深さ、濃密さは違うのだけれども。


それでも、いつかEちゃんが私を超えるかも知れなくて。


人の心は変わるものだということを嫌という程知っているから、本当に辛くなる。



こんな深さを与えられて、また私は成長するのだろう。


それをAさんが望んでいるのだから、甘んじて受ける、けれど。



Bさんにだって、変わらずまっすぐ向かっていくつもり、だけど。





きついものは、きついし。


悲しいものは、悲しい。



わがままとか勝手だとか、そんなのは関係なくて。


自分の感情を全て感じる、その先に、本当に自分がどうしたいかが見えてくるから。


ごまかさない。逃げない。





カラオケで彼が歌ってくれた宇多田ヒカルのTimeが、沁みすぎて、痛い。



2020年09月21日(月) ずっと変わらずに来たのに、ここに来て変わったこと。

おはようございます、ぼむでございます。


なぜ私がこんな朝から(といっても更新日時とか出ないわけですが)久々の日記を書いているのかというと。
























Aさんが









結婚すると









言い出したからです。








しかも今まで付き合っていた女ではなく、私も知っている仲間内の女の子と。




いやね。



いつかそうなるんじゃないかって、予感はしてた。




元々、結婚はしてみたいと言っていた人で。



私がバツイチで、自分が結婚経験がないのも、何故か「お前の方が人生経験が上だ」という風に捉えていた彼。


いや、きっと壮絶な過去があるんだろうに、それを生き延びてきたあなたの方が全然凄いし人生経験もあると私は思っているのですが、どうも彼の中ではそうではないらしく。


結婚をしたことがないことに、引け目を感じているのは分かっていたし、当時付き合っていた女(あまりいい女ではない)と自棄とか寂しさで結婚するとか言い出したらどうしよう、とは思っていました。


だから、仲間内の女の子(Eちゃんとします)であるだけ、全然いいのですが。




うん。






良くはないな。(自分に正直に生きることに決めています)











6月頃、自分の人生はこのままでいいのかふと考える、結婚とか、誰でもいいわけじゃないし……というLINEがAさんから来て。


おっ珍しく気弱だな?? これもしかしたら私がここで「私と付き合う?」とか言えば付き合えるのでは? とか思ったりもしたのですが、私にはBさんがいて。



変に期待を持たせるわけにもいかん、とあっさりした返信を送り。


8月、「飲もうぜ」という彼の誘いに、「コロナだからどう飲むのがいいか検証する」と返信して、2週間待たせている間に。



何か、そういうことになったらしいです。






私たち、本当、タイミングがさあ……。






本日は、2月に飲んで以来、半年以上ぶりにAさんと遊ぶ日でした。


しばらくバタバタしてた、人の死が重なって……というメッセージとともに、20日ぶりに来たLINEに返信して、決まった日取り。



一日空けるというので、お昼に集合してカラオケに行き、その後飲みをしました。


カラオケでは他愛のない話をして。


飲みの席で、それは起こりました。




A「お前、BとLINEしてるの?」


私「してるよ。一応、1週間に1回電話して、話し合ってる」


A「ふーん」


私「Aさんはどうなの?」


A「あー……。新コロナでさあ、一人になる時間が増えたじゃん? それで否が応でも将来のこととか、親のこととか、考えざるを得なかったわけよ。
 それで、色々考えてたときに、俺はさあ……今まで、逃げてきた訳じゃないけど、考えないようにしてたこととか、考えて『面倒だ』ってなって思考だけして行動しなかったこととか、そんなんばっかだなって。
 仲間も結婚して子供がいて、俺だけ何も行動出来てないなって。新コロナで新しくインターネットで商売とか始めたやつとかいてさ。俺は口だけで、何も行動してないなって。
 行動してみて、それがうまくいってもいかなくても、それは経験になるじゃん。結果はやってみなきゃわからないから、とりあえずやってみようと思ってさ。
 それで、結婚することにした。相手はお前が想像してる人じゃねえよ。本当は今日もつれてこようかと思ったんだけど、そいつが置いてきぼりになると悪いし、まずは俺とお前だなって思って」


私「誰? 私の知ってる人?」


A「ああ。お前も知ってる」


私「Eちゃん?」


A「(私の問いかけには否定も肯定もせず)←この時点で多分当たったな、とは思った私。 
 それでさ、もう結婚する日取りも大体決めた。年内には結婚する。何か、もう何年もの付き合いで良く知ってるし、今更付き合うとか無駄だしな。
 幸い、相手から結婚するかって言ってくれて、話が早くてありがたかった」


私「そうなんだ。で、誰? Eちゃん?」

A「ああ。そうだよ」

私「いつから?」

A「8月の10日前後あたりからかな。8月に始まって、8月に終わらせたわ。(単なる付き合っているという期間を、の意と思われる)」

私「へえ。どれくらいのペースで会ってるの?」

A「ほぼ毎日」

私「そうなんだ。その前からお互い好きだったの?」

A「好きは好きだったな。けど、お互いにずっと彼氏彼女や不倫相手がいたし。一線は越えてなかった。
 付き合うってなったら、お互い一応綺麗になっとくかって、(不倫相手などと)別れたけど。そうじゃなきゃ(不倫相手と)別れられないだろってEに言ったら、あいつ本当に別れてさ。
 それでEの不倫相手がさ、俺に土下座してきて『Eを返してください』って。そんなんで「はいどうぞ」って返すやついないだろ。『筋が違いますよね。別れてから言ってください』って。俺ずっと笑ってたわ」

私「おおう……それは公衆の面前で?」

A「ああ。Eと、Eの不倫相手が偶然同じ最寄り駅でさ。何かあいつじゃね? ってやつがいて、スーパー寄って、出てきたらさ」

私「そっか。不倫とかEちゃんに失礼な奴。(←Bさんのことは棚上げ)
  Aさんはさ、あの異常に執着してた彼女とは無事に別れられたの? Eちゃんが刺されたりしない? 大丈夫?」

A「ああ。あいつとは色々あってさ……コロナで緊急事態宣言が出てからは、一度も会ってないし連絡も取ってない。それまでにも、もうお互い不倫相手がいて、それはバレてないけどお互い分かってて。その前後に喧嘩もしてないけど、お互いソーシャルディスタンスでちょっと離れていようかって別々の家に帰って、そこからLINEを送っても未読スルーだから、これはブロックしてるなって。俺はしないけど」

私「ああ、じゃあ自然消滅みたいな感じなんだ。別れようって話はしてないんでしょ?」

A「してないね。まあそれで、お互いに彼氏彼女がいない時期がたまたまEと重なってさ」

私「タイミング、だね……」

A「正直さ、Eとお前なら、前に合コン(※相席屋です)一緒に行ってたって聞いてたし、何か男紹介したこともあるんだろ?」

私「うん。Eちゃんのセフレを借りたの。でもそんなに上手くな……いや、微妙で」

A「あいつがさ、だから疎遠になっちゃったのかなって気にしててさ」

私「いや、そんなことはないよ。むしろ私の方がセフレ借りといて失礼だなって。あと、私はセフレとか全然楽しくないから、そういう意味で話が合わなくて、Eちゃんの方が楽しくないかもって思ってた。
  だから私と話したいって思ってくれてるなら嬉しい」


A「ああ。だからEってのもあって。俺はお前とは積み重ねてきた絆があるわけ。前の女はさ、お前嫌いだろ」

私「うん。私を刺すとか言ってくる女を好きになれるわけがないよね」

A「だからさ、俺は皆でわいわいやりたいわけ。ギスギスしたくないの。Eなら仲良くやれると思ったし、俺がお前と飲んでくるって言ってもご自由にって感じだしさ。楽なんだよな」

私「うん。Eちゃんって言われたらさ、悪口も言えないわ……。私Eちゃん好きだもん」

A「悪口ww 言うのかよ。何かさ、俺が大切にしてるものを切れって言うなら、俺はお前を切るわって感じでさ。だから前の女は切った」

私「うん」

A「俺はさ、お前にまだまだ伸びしろがあると思ってる。俺は50で死ぬって思ってたけどさ……20年後の、俺たちが60歳の頃まで、お前を見てたいなって思ったんだよ。思っちゃったの。
 お前をもう少し、泳がせておこうと思ってさ」

私「何それ。褒めてるのけなしてるの」

A「けなしてはないだろ」

私「私が今Aさんと付き合ったら、私の成長が止まるってこと?」

A「ああ」

私「安定するから? ……確かに、安定はすると思うけど。けど私の生きづらさや、色んなことを考えるところは別に変らないと思うけど……。まあ、Bさんとのあれこれがあって、もう少しは確かに成長するかも知れないけど」

A「俺はさ、お前に人生経験で負けてると思ってる。お前のレベルまで行ってみたい。お前が見てる景色を見て、自分がどんなことを思うかを感じたい。だから、俺がちょっと精神と時の部屋に入ってるから、待っててな」

私「買いかぶりすぎだよ、私を」

A「いいや、そんなことはないね。それでさ……ヤ〇ザの、誓いの盃って訳じゃないけどさ……。60歳になったら結婚しようぜ。かなり性質の悪い誓いだけど」


(日本酒のおちょこで乾杯)


私「……前は私が40歳になっても独身だったら、貰ってくれるって言ってたのに」

A「あー。それは、40歳でなく60歳(になった)。俺たちの関係はさ、ずっと変わらないと思うんだよな。ずっと続くと思う」

私「私もそれには異論ないけどさ。ないけど……」

A「俺はお前に追いつきたいんだよ。Eに話していないことはほとんどないけど、話してないのはこの盃のことぐらいだな(笑)」

私「Aさんの方が、私より優れてるとこいっぱいあるじゃん」

A「ないね。俺がお前より優れているとこなんて、〇〇の一つしかない。(〇〇が思い出せず)
 俺はリアルになりたいんだよ。口だけじゃない、本当のリアルに」

私「……Aさんがさ、私のこといいって思ってくれてるのはさ、私が物事の本質や真実が好きっていうか、本質と真実以外興味ないじゃん、そういうところだと思うんだよね。リアルっていうのも、そういうことでしょ。そこを分かって、私のことをいいって言ってくれるのが、本当に貴重だしありがたいよ」

A「ああ……。でも不思議なのはさ、今まで、付き合ってて結婚してもいいなって思える奴には会わなかったんだけどさ。Eに対しては、自然と、あ、こいつと結婚してもいいな、って思ったんだよな。あれは何なんだろう」

私「(最後の最後でEちゃんの話かよ)そうなんだ。でも、そう思える人がいて良かったよね。あのことは知ってるの?」

A「いや、話してない。だって出てきてねえもん。あいつが違和感を感じて聞いて来たら、話す。害を与えてないから、別にいいだろ」

私「そうだね。Aさんが安定してるのかも知れないしね」


A「Eはさ、薬飲んでてさ。けど俺と付き合ってからは、調子が悪い日しか飲ませてない。それで平気になってるし。俺に感謝しろよ、って言ってる」

私「Eちゃんうつなの? いつから?(心配)」

A「一年前かな」

私「そっか……(知らなかったな、何もできなかった)。職場のストレスとかかな。っていうか、Eちゃんも闇が深いもんね」

A「誰だって闇は深いだろ」

私「いや、深くない人もいるよ。Eちゃんもきっと、色々あったと思うけど……。(Eちゃんは確か元旦那との間に子供もいた筈だけど、その話題は結局せず)でもまあ正直、Aさんとさ、ファッションも同じだし、共通点も多いし、お似合いってやつだよね……。二人が並んでたらしっくり来るもん」

A「まーな。前にさ、お前の元旦那と飲んだ時あっただろ。その時、お前と、お前の元旦那と、俺の嫁とかで一緒に飲めたら楽しいだろうな、って思ったんだよな」


私「だから……だからさ。60歳で、って言っても、その時になったら『俺はEが大事だし』ってなるかも知れないよね。
 今、こうして盃を交わしてたことも、『あの時はそんなことしたねー』って、笑い話になってるかも知れない。
 最近私、元旦那に『今の嫁が大事だから、連絡を取りたくない』って言われてさ。私は元旦那を家族のように思ってたし、一度縁を繋いで大切になった人は、何があっても変わらないけど、元旦那は違ったんだなって。
 今そばにいる人が一番で、それを最優先にする人もいるんだよね。私は、自分の大切な人も込みで自分といてくれる人じゃなきゃ嫌だけど。だからその時点で、元旦那とはやっぱり価値観が違ってたんだなって。それが相性なのかなって」

A「それはさ、そうなるかも知れないし、ならないかも知れないだろ。お前はBに行くって決めたんだから、うまくいってもいかなくても、やれるだけやってこいよ。絶対はないんだし。だけど、この関係はそうは変わらないって」

私「うん。だけど、優先順位は変わるかも知れないよね。それが悲しい」

A「泣くなよ」

私「泣く。(断言)自分の感情を感じるって、我慢しないって決めたの。悲しい時には泣く。あと怒ってる。だってそうじゃない!? 私が向き合って欲しいって言った時はスルーで、いきなり他の女と結婚するって言われてさ。これで怒らずにいられようか。
  私、3人で飲むのは嫌だな。だって、この二人付き合ってるんだーって思う訳でしょ。Bさんと4人ならいいよ(その日が来るかは分からないが)」

A「(ちょっとバツが悪そうに)まあさ……。けど、そういう素直な感情を言える関係性ってことだよな」

私「そりゃそうでしょ。……私たちの関係性って、どうEちゃんには説明してあるの? 好きってことは言ってある?」

A「お前が俺のこと好きなのは言ってるよ」

私「そうじゃなくて、Aさんが私のことを好きなことは、言ってある?」

A「はっきりとは言ってない。好きだったかもな、ぐらい」

私「やったことは?」

A「言ってない」

私「そうなんだ。……ちょっと待って、私数年前にEちゃんと話した時に、Aさんからキスされたって話を聞いてて、あー好意を持ってるんだな、くらいには思ってて、その時に何かEちゃんにも話したんだけど、両想いだって言ったような言ってないような……。やったということを話したかどうか……マジで記憶がない。あの頃荒れてたから」

A「あー。まああいつも勘づいてるかも知れないし」

私「いや、(私もAさんも)言ってないなら完全に私がAさんに片思いしてる、で終わる話でしょ。(Eちゃんと話すとき、やったことがあることは話してない気がするから、両想いが勘違いだったって言えば穏便にいくかな)
  私、Eちゃんと二人で飲もうっと」

A「なんでだよ。それは俺が嫌だ」

私「嫌って言っても、私と飲むか飲まないかはEちゃんが決めることでしょ。Eちゃんをつまんない女にしないでよ」

A「お前がいらないことをあいつに言いそうで嫌なんだよ……。気にせず話してることでも、あいつが気になっちゃうかも知れないだろ」

私「(Eちゃんを優先して庇うAさんの態度に内心傷つきながら)へえ、Eちゃんのことを思いやるから、一緒に飲むなってことなんだ」

A「そうだよ。俺の女だからな」

私「ふーん。まあ、Eちゃんを誘って断られたら、Aさんの差し金だって思っておくわ。あと結婚のこと、Bさんにはーなそっと」

A「何で俺が言うことをお前が言うんだよ。口軽すぎだろ。だからEと二人では飲ませたくないんだよ」

私「何よ、じゃあこんなことをずっと黙ってろっていうの。直接会えるのなんて、いつになるかわかんないじゃん。じゃあ今電話してよ、Bさんに」

A「やだね、俺が言いたいタイミングで言うよ。それはお前の言ってることがおかしいだろ」

私「Aさんの仰る通りですよ……。じゃあ、Bさんに言ったらすぐに私にLINEしてね。今から解禁です! って知らせて」

A「めんどくせーやつだな」

私「いいじゃんー。あー、Tちゃんにも話せないのがきついなー」

A「お前、2番目に話してやったんだぞ。最初に話した人は、たまたま一緒に飲む機会があったからだけだし。SNSとかでは言わないけど、会う機会があったら皆に話していこうとは思ってる」

私「あー。結婚式とか、子供とかどうすんの」

A「結婚式はやりたいって言われればかな。子供はさ、俺は前にも話したかも知れないけど、俺の遺伝子が入ってて欲しくないんだよな……。まあでも作るなら作るし。年内入籍なら、親の挨拶もしなきゃねって、あいつが言ってくれて。マジ話が早くてありがたいわ」

私「私、Aさんの結婚式では泣くだろうなー。私がAさんのこと好きなのは皆に知られてるし、絶対ざわざわされる気がする」

A「お前、親族席に入れるよ。そんで俺のおかんと弟と一緒に泣いてればいいじゃん」

私「泣くわー。周囲ドン引きだよ」

A「まあ、やるかどうかわかんねえけどな。けど、こういうのを皆越えてきてるんだよなって思って」

私「んー、まあそうだけど、私は結婚したくてしたし、そういう儀式的なのも全然嫌じゃなかったからなー」

A「俺は全てがめんどくさいよ」

私「まあでも、前さ、ちょっと気持ちが荒れてるって言ってたじゃん? そういうのが収まったなら、幸せなら、いいよね」

A「ああ? 全然幸せじゃねえよ。今、あいつ猫飼ってるから俺と自分の家を行き来してて、夜道は危なくて歩かせたくないし、一緒に住もうってなってるけど引っ越し先とかさ。あと、俺の地元に戻るのなら、あいつの仕事をどうするかとか、考えなきゃいけないことがいっぱいある。しんどいことばっかだよ。独身の方が何も考えずにいられるから、全然楽だ」

私「そうなんだ。(何かムキになってる感じだけど、今はそうでも落ち着いたら、Eちゃんといて本当に幸せだな、ってなるかも知れないじゃんね……)」



(続きます)


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