子どものころ勉強はできないのにオモチャを人より余計に持っていることを自慢にしているヤツがいてオモチャを買ってもらえない私には癪だった。長じて趣味としてカメラやレコードなどにいくらかの金が使えるようになったが本業と同じようにたいした趣味として腕はあがらなかった。勉強ができないコンプレックスをオモチャで紛らわせていた子どもとあまり変わらなかった。退職してほしくなったのがそのころはやりだしたパソコン。使いこなすにはいろいろ苦労したが現役時代に書きためた実践記録やエッセイをホームページ(「白月亭通信」)にまとめて発表して十年がたったが現在までのアクセス数は八千余。有名なホームページやブログなどは一日に何万ものアクセスがあるのに比べればなんともわがホームページは貧弱で所詮は負け犬の遠吠えにすぎない。才能に見切りをつけて更新をやめているがまだわたしのホームページは電脳空間をただよって残骸をさらしている。引きこもりがちな定年後のくらしには貴重なツールとしてのパソコンなので新型が出るたびに機種変更をしているがVistaで六台(代)目。かれこれ百万を超えた出費になるがとぼしい年金からひねり出すのが大変。だがカミさんがパソコンオタクにあまり小言をいわないので助かっている。(新聞投稿するもボツになった)
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