これも日常。
あの人に会いたい、そんなことを言い訳に、辛い日常を遣り過ごす。

2001年10月18日(木) 家庭の事情。

木曜日はなんだか楽しいです。
(しかし日記は長い割には面白くないと思います)

内輪話で悪いのですが、うちのゼミの先生は昔よくお父さんに「家を出て行け!」と言われたそうです。
その話をゼミ中に聞いたときは、一人で爆笑でした。

ゼミが終わってから「どうして出て行けって言われたんですか?」と聞いたところ

クマデの柄を切って木刀にしたらしいですよ、この先生。
それで、お父さんに怒られたらしい。

……馬鹿ですな。
でも、小さい頃って、今から考えればおかしなことを良くやるものです。
あたしは昔、電化製品のコードを鋏で切った事があります。
……危険すぎ。
何でそんな事をしたのかは今となってはよく分からない。
当時は、どうしてもしてみたかったんでしょうね。
そのあと怒られるって分かってても。


うちの親はどっちかと言うと放任です。
でも、だから厳しいですね。
自分で出来ない事は絶対にやるな、って感じです。
遊びに行ってもいいけど、自分の力で帰って来れないなら行くなってやつです。
別に帰ってくるのにタクシー使ったって良いんですよ。
但し、自分のお金で。

でも最近優しくなったなぁって思います。
たまに実家に帰ると、喜んでくれるし。駅まで迎えにきてくれるし。ジャンプ買ってくれるし(笑)。
まぁ、こき使われますが。
ジャンプ分くらいは働きます。


んで、ゼミの先生に「お父さんを嫌だと思うことはありますか?」みたいな質問をされて。
笑ったんですけどね。

お父さんは嫌いじゃないです。
つうかうちのお父さん笑えるんですよ。家族中のネタですよ。
うちの実家は、山の中にあるんですけど、山のほうに畑があるんですよ。

その畑に最近よくサルが出るようになったんです。
うちの畑は、サルに何度も何度も荒らされて、お父さんはかなりご立腹。

ある日、畑に行くと一匹のサルが畑を荒さんとばかりに徘徊しているのだ。
それを見つけたお父さんは、「ここで会ったが100年目!」の心意気。
そのサルめがけて、まず石を投げた。
サルはそれに気がつき、山の奥へと走り出す。

そこで止めて置けばいいものの、相当頭にきていたらしく、お父さんはそのサルを追いかける。
山の奥へと追いかける。
一心不乱に追いかけて、ふと気がつくと目の前には一匹ではなく数十匹のサルたち。

「ヤバイな……」
お父さんは、追いかけてきた事を少し後悔した。
しかし、今更引き返せない。

しばし、サルと人間の睨み合いが続く。

ある瞬間サルが一同にお父さんめがけて駆け出した。
「これは本当にまずい!」
多勢に無勢だ(違うから)、とお父さんは今来た道を駆け戻る。

もう少し行けば自分が乗ってきた愛車「バモス(通称バビ子)」が!
そう思ってサルから逃げるお父さん。

麓までサルとかけっこをして、ギリギリのところで逃げ切ったお父さん。
バビ子に乗って先ずしたことは、お家への電話。
お父さんが手にして以来、初めて役に立ったであろう携帯電話。

「もしもし?オレだ!」
「あー何?畑行ったんじゃないの?」
電話に対応するのはお母さん。
「いま、サルが!」
「は?」
興奮しているのかサルを連呼するお父さん。
しかしお母さんは何のことやらよく分からない。
「まぁいいから、うちに帰ってくれば?」
なんともあっけなくそう言われてしまったお父さん。
頷くほかなく、バビ子を走らせ、お父さん無事生還。

よかったよかった。


って言う、嘘のようで本当の話。これには、大爆笑ですよ。
サルと闘おうとした勇敢で馬鹿なお父さん。
本人は一生懸命でも、後でネタにされてしまうお父さん。

そんなお父さんも若い頃はとても男前で……
「大崎のアラン・ドロン」と呼ばれたいました。

とっても微妙ですね。
アランドロンって誰だよ?あたしはそう突っ込みました。
でも……それ以上に「大崎って何処だよ?」って感じですね。

わはは。
オチもついたところで。


でもお父さん男前だと思います。娘から見ても。
若い頃の写真を見ましたが「惚れるな」って思いましたから。
60年代物のカリーナ(変な水色)に乗っているお父さんは本当にかっこ良かったのだと思います。
でもね、菊の花をバックに片足を石に乗せてポーズを決めたお父さんの写真見た日には……
「あたし……確実にこの人の血を受け継いでるわ」
そう思いました。

実家に帰りたいなぁ。


ハングル講座を今週もみてます!
再来週あたり、みょんぼ兄さんが出るはず。


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爾志 [MAIL]