★★☆ 想 う ☆★★
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2002年10月09日(水) 思ったより少ない! part1

思ったより少ないもの。

真っ先に思うのは、ドナーカードを持っている人。

だって毎日何人も死んでいる人がいるのに
ドナーカード持っている人で、実際に提供までいけたのは
まだ10人もいないんだよ。

数ヶ月に1回ぐらいの頻度で新聞記事にデカデカの載っちゃうんだから信じられない。

ま、この問題は特に、するべきだとか、しない人が悪いだとかの論議をするべきではないと思う。

ただ、これだけの人が世の中にいるのに、カードを持っていることが新聞ネタになるということが不思議なのだ。

世の中、いろいろな人がいる。はずなのに...

私は、2000年3月25日に署名した。

脳死判定で、心臓・肺・肝臓・腎臓・小腸

心臓停止で、腎臓、眼球角膜、膵臓

つまりその他を抜かして全部である。

ドナーカードの存在を知り、銀行に案内書がおいてあったのですぐに持ち帰った。

女房に言ってみたら、「あなたの両親に聞くべきよ」とのこと。

実家に行き、父母に話した。

「お前はそういう子だからねぇ」

納得したのかしないのか、母親がそういった。

ドナーカードには、家族の同意署名欄がある。

「お母さん、署名して!」

「私は書けないからお父さんに書いてもらって!」

 隣にいた親父がポツンと一言

「俺達より先に逝くなよ」

父母の名を署名してくれた。

ふだん迷惑ばかりかけて人様の役に立っていないのだから

せめて死んだ時ぐらいは役に立ちたい

と思うのは自分だけだろうか。

女房は口には出さないが、私がこの話をすると泣く。

心配すんな! 俺の方が絶対に長生きする。

そうでなくてもどこかで俺の分身が、命を救って生きていると思ってくれ。

焼いてしまったら骨だけなんだから、残るのは。

女房の署名がまだなのがちょいと気になっている。



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