★★☆ 想 う ☆★★
目次|過去|未来
友達が言う。
絶対に秘密にしておいてよ。誰にも言わないでよ。
かくして、秘密は秘密でなく広がっていく。
「知らないことにしておいてね」
中学生の頃、そう言われてうなずいた自分。
一足先に知ったけど、忠実に知らないふりをしていた。
数日後、状況が公然となる。
友人が言う。
「こいつには事前に言っておいたんだ。なぁ!!!」
不器用な私は、無意味ではあっても知らないふりを通す。
「えっ僕は知らないよ!」
「もう言っていいんだよ。お前だけには話しておいたんだから。」
もちろん、「僕は知っていたさ!」と言っても問題はない会話。
でも不器用な私は、聞いていないふりをする。
この意固地さは、誤解を招く...
知らないふりをしてくれという言葉に、忠実に従って、
状況がどう変っても僕は知らなかったよの世界。
しかし場合によっては、「僕は知っていたんだけどね。」と
言えないといけないかも。
僕は不器用。
その代わり、不器用さが信用となることもある。
「知らないことにしておいて!」
うなずいた以上、何があっても「知らなかったよ」って
いったっていいよね!!!
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