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■ まだ見ぬわが子の為に
『卵巣ガンだったらしいよ』
職場の人から聞いて 私は初めて彼女の死を知った。
26才の早すぎる死。
彼女は小・中学校のいっこ下の学年で、 マイペースでのんびりした子だったなぁって思い出す …それくらいの知り合い。
狭い地域の事だから、いろいろな情報が耳にはいってくる。
お母さんと2人暮らしで 最近リストラにあって会社を辞めた事。 そんな時に病気が発覚した事。
将来、どうしても子供が欲しいからって 卵巣をヒトツ残してもらった事。
結局その残した卵巣が原因で亡くなったという事。
まだ見ぬ未来の子供の為に命を落とした彼女。
『命の方が大事なのにね』 『まぁ…嫁入り前だったし』
そんな会話に同意も否定も出来なかった。
私がもし彼女の立場だったら?
まだ見ぬわが子の為に 私も彼女と同じ事を選んだかもしれない。
…そう思った。
My追加←続きが読みたい人はどぞ♪.
2001年11月22日(木)
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