『永き者の寵を受ける御方』の視線が再び一同の顔を巡る。口元にはからかうような艶やかな笑みを載せている。「して、誰がまず妾に問う? 興(きょう)に乗らば答えてやろう」「それなら僕が」 この場にいないはずの青年の声が名乗りを上げた。