「硝子の月」
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2002年04月19日(金) <蠢動>瀬生曲

 たちまち明るい表情になった少女が内心では『こんのババァ』等と思ったかどうかはさておいて。
「それでは…」
「うむ」
 老婆は鷹揚に頷く。
「魔法と違って即座に完治させるというわけにはいかんがの。その連れとやらに一番合う薬を調合してやろう」
 にやりと笑って、彼女はそう請け負った。


紗月 護 |MAILHomePage

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