たちまち明るい表情になった少女が内心では『こんのババァ』等と思ったかどうかはさておいて。「それでは…」「うむ」 老婆は鷹揚に頷く。「魔法と違って即座に完治させるというわけにはいかんがの。その連れとやらに一番合う薬を調合してやろう」 にやりと笑って、彼女はそう請け負った。