2004年04月07日(水) ++RIDDLE++ ピアス |
「オレ、家庭壊す気ないから。
それでもいいならずっと一緒にいてあげる。」
「私も壊す気ないから。」
「オマエがもし、他にいい男ができたらオレの事気にせずに
そっち行っていいからな。でもそれまではオレの彼女。
ただし、会社のヤツとかはやめてくれよ。」
理解ある言葉を言う彼に、私は安心と共に、ちょっと複雑。
オマエが他の男のとこに行っても全然大丈夫。
そんな事を言われた気がして。。。
「そういえば、オレ今度海外行くんだよ。何かほしい物ある?」
そう聞かれて私は
「ピアスほしいな・・・。」
そう答えた。
「オソロで指輪とかほしいけど・・・。」
声にはならなかった。
結局、家に帰った頃には朝の5時を過ぎていた。
数時間後には仕事にでかける。
そういえば、昨日リュウからメールが来てたっけ。
「バーベキューの土産に全然関係ないもの買ってきたから。
オマエの荷物置き場に置いておくからな。」
私は会社に着いてすぐ、荷物置き場を見た。
そこにはリュウ愛用のタバコが置いてあって・・・。
その箱とフィルムの間にシルバーのピアスが挟まれていた。
シルバーのドリームキャッチャーのピアス。
すごく可愛くてセンスのいい物で・・・。
そして私がほしかったピアス。
リュウにはピアスがほしいってのは言ってないのに・・・。
嬉しかった。
だけど、ゴウとそういう関係になった以上着ける事はできない。
とりあえず、お礼のメールをしておいた。
「ありがと〜。本当可愛い。」
私はリュウに対して後ろめたい気持ちがしてならなかった。
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