「ママ、見て。 あっちのお空きれいだよ」
朝焼けの空をみて、息子が言ったので 「本当にきれいだね」と一緒に空を見ました。
その言葉は 私の心を少し救ってくれました。
産休明けで復帰したことで 幼いわが子を 長い時間車に乗せて 通勤することになりました。
本当なら、通勤時間の分 本を読んであげたり、さんぽをしたり 親子の時間が取れるだろうに ただチャイルドシートに載せて 空しか見えない風景を 毎日毎日見せることに 心が痛みました。 せめてできるのは 歌をうたってあげることと 天気の話をすること。 「見て、今日は雲ひとつない空だよ」 「曇り空だね、グレーの色をしてるね」 「雨ザーザーだ。風も強くて木が揺れている」 本当なら 目を見て話してあげたいけれど 運転中はできるはずもなく シート越しに心を配ることが精一杯。
これで良いのかと、もどかしい日々でした。
だからこそ、息子の言葉に 自分が救われました。 伝わっていたんだな。 無駄ではなかったな。
・・・今では、大好きな車を見つけては 「ママ!!ミキサー車! あっバスだよ」と 前しか見ていない私には見えない世界を教えてくれます。
育児は大変なことも多いのですが がんばってやったことにはきっと 無駄がないのだと思いたい。
育児の行方にはきっと 幸せがある。
そう、信じていきましょう。
年長さんの話
相撲大会も近いので 練習をしました。 みんなが相撲を取る中 行司の役をやってくれたのは 双子の兄弟のお兄さん。
四股名を読み上げ「みあってみあって〜」と声をかけて うまく取り仕切ってくれました。 相撲をやりたい人がたくさんいて 11対11ぐらいの取り組みに。
すると、行司をする前にこんな話を。
「先生、行司をするんだけど、 ボクも相撲をとりたくなったら 先生に行司をかわってもらってもいい? そして、ボクは人数が少ないチームにはいって 相撲をとるからね」
しっかりとした話しぶりに とても感心しました。 それに、これまでの成長の姿を思うと 本当にお兄さんになったと 感動しました。
もう一つ。 今度、「表現できる子どもを育てる3つのコツ」 という講演があるのですが まさに、この子は「表現できる子」だなあと思ったことです。 表現とは、一方的に話すだけでなく 他人をうけいれ、自分をよりよく理解してもらうことができる能力です。 自分のやりたいことを話す中に 他人への思いやりや状況がよくわかっていることに 説得力があります。
素晴らしい成長の一瞬に触れられ とても嬉しい気持ちになりました。
子どもって素晴らしい。
副園長 松橋でした。
|