だだの日記
2008年11月23日(日) |
廃村八丁は思い出の中に… |
廃村八丁は、京都北山の中でももっとも 再訪したいと思っていた場所。 山深さや雰囲気、秘境感など、どれをとっても申し分なし。 悲哀の歴史(※)もいい。
※昭和8年冬の豪雪で食料が欠乏し 病人が出ても医者に診てもらうことができず、 さんざんな目にあったことから、 昭和11年までに全戸が平地に引き上げた
以前は新緑の季節だったので、 次回行くなら季節を変えて異なる趣を感じたいと思っていた。 なので、雪が降らない今のうちに行こうと決めた。
登山口からダンノ峠、四郎五郎峠を越えていく。 一度行ったことがあると、道の状態が分かってるから気が楽だ。 不安なく歩くことができた。 以前は鬱蒼と茂っている印象があったが、 木々はすっかり落葉し、視界が開けて開放的な感じ。 ほどなくしてメインエリアに着いた。 昼食を含めて、2時間ほどたっぷり休憩をとる。
さて、マイカーの登山者はこの場所で引き返すか 周遊ルートをとるのだが、 公共交通機関派の僕は、ここからさらに南へ抜ける。 この先のババ谷からソトバ峠へ抜けるルートがまたいいのだ。 一人静かに、気持ちよく歩き続ける。
そろそろ峠かな、という頃、異変を感じた。 人の手で整備された跡が。 さらに行くと、工事中の看板。 そして…。
なんと、林道が真っ二つに谷を横切っていた。
茫然自失とはまさにこのこと。 あんなにいい道だったのに…。やるせない気持ちでいっぱいだった。
確かに、今思い返してみれば、 北山の山中に林道を作る話があるのは知っていた。 ただ、この場所を通ることは分かっていなかったし、 林道の話自体、今の今まで忘れていた。
突然目の前に現れた現実に、ただただ立ち尽くしていた。
林道を越えて100mくらい歩くとソトバ峠。 城丹国境尾根が見渡せる好ロケーション。峠の風情も抜群。 それだけに、林道の存在が恨まれる。。。
今や、ババ谷のあの雰囲気は、僕(やみんな)の 心の中にしか存在しない。 あの風景は、決して忘れられない。
(参考URL) http://www.pref.kyoto.jp/kyotorinmu/1206672097207.html
(上) ウィックロンのロンT 薄手のシャツ フリース カッパ
(下) パンツ ブレスサーモ
京都市内気温 最高16℃ 最低4℃
行きしなの花背峠では5℃でした
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