だだの日記
2007年05月06日(日) |
九州GWツーリング◆雨のち、心は晴れ pt3 |
あれよ、あれよと、九州3日目。最終日! そして、外はやっぱり雨(笑) 一応、予報では回復傾向にあるらしいので、 それを信じて宮崎の祖母山に向かう。
朝7時に阿蘇ユースを出発したが、 道を間違えたり、山道だったりで、 当初見込んでた時間よりも遅れて登山口に到着。 (今のバイクはオフ車じゃないので、 林道が途中からダートに変わった時はあせった)
山登りの準備をしていると、ちょうど上から男性が降りてきた。 聞けば頂上まで行って帰ってきたのだそう。 往復で4時間かかったというから、朝5時出発ってことか。 やるな〜。
その方とさらに話をしていたら、 僕が当初予定してた道は徒渉しなくてはならず、 増水で川を渡るポイントが見つからないと困るので 別のルートを歩いたとのこと。
「えっ、徒渉すんの?」と思わず耳を疑う。 地図には載ってないし、本当かどうか知らないけど、 その人がそう言うなら僕もコース変更しよっと。 帰りのフェリーの時間があるだけに、下手に時間を取られたくない。 ただ、こっちのコースにしても、泥のぬかるみがひどいのだとか。 ・・・覚悟を決めて、行くっきゃないね。
登り始めは雨もパラパラ程度なので、快調。 ただ、本当に地面が泥だらけで、 滑らないようにと、時おり這いつくばりながら必死に登る。 さすがに3日目だからなのか、ちょっとお疲れモード。 休憩を上手に取り入れて、気力を保つ。
頂上に近づくにつれて、登山道に水が流れてきて、 沢登りしてるみたいで、微妙におもしろい。
スタートから2時間ちょっとで無事に登頂。 頂上は雨こそやんだものの、やっぱりガスってて何も見えない。 空が明るくなってきて、なんとなく晴れそうなんだけどなー。
祖母山って、最初ガーッと登るけど中盤は平ら。 最後、8、9合目くらいからまたグッと登り詰める。 例えるなら、哺乳瓶みたいな形状。 だから、頂上からの景色はさえぎるものがない。 きっと、晴れた日の見晴らしはすごくいいんじゃないかと思う。 今日は残念だった。また今度に期待しよう。
帰りの時間も大丈夫そうだったので、 今日もお絵描き。 頂上の様子をノートにおさめる。
しかし、描き始めてすぐに、雨が。 昨日とまったく同じ展開!! なんてこった。 天気にはどうあがいても勝てないので、諦めて下山する。
下りも最初は順調だったが、 ぬかるみのあるところから悪戦苦闘。 普通に歩いてると滑ってしまうので、 手をつきながら、おそるおそる足を前に進める。 下手に転んだりしたら一大事! 途中で観念して、おしりを地面につけて滑り台のように下る。 これはこれで、おもしろい。
そんな調子で、なんとか登山口まで戻ることができた。 湧き水でカッパやゴア靴の泥を拭い取るのに、だいぶ手間取ったよ。
さて、今回の旅も、あとはバイクで別府に戻るだけ。 こんなに充実した旅なのに、 もう終わりかと思うと、少し寂しく思う。
しかし、そう簡単には旅は終わらせてくれなかった。
走り出してまもなく、再び雨がポツリポツリ…。 もう降らないと思い込んでたのでびっくりした。 そして、どんどんひどくなり、しまいには土砂降りに! ここから別府まで何分かかるか分からず、 とても雨宿りしている余裕がない。 ずぶ濡れになりながらも、とにかく走る。
登山口から竹田市内まで30分で出れるだろうと思っていたが、 山道のため見込んでいたよりだいぶ遅れていた。 フェリーの時間ギリギリかも・・・。 最悪の事態が、脳裏をかすめる。 雨でマップが取り出せず、現在地が確認できないのも痛い。 雨に打たれ続けるし、時間がないしで、気ばかりがあせる。 路面が濡れてるので慎重に運転したいところだが、 飛ばせるだけ飛ばした。
ようやく竹田市街に到着。 ここから別府までは1時間30分くらい (GW前に市役所に問い合わせ済み)。 目安が分かるだけでも助かる。
だけど、どの道が最短、最速なのか。 無難に国道55号線を行くべきか、それとも抜け道があるのか。 事前に地図で検討をつけていたのだが、 ここはやっぱり地元の人に確認するのが一番。 近道をガソリンスタンドの人に聞く。
「くじゅう周りかな。ここ左に曲がって国道442号線まっすぐ」
くじゅうに行ったら遠回りだろう、と不安に感じたものの、 442号線を進めば確か大分に出るはずとの認識もあり 半信半疑ながらも素直に従う。 でも、標識には小国方面と書いてある。 どうしても不安が拭いきれなかったので 途中の道の駅に駆け込んだら、 やっぱり遠回りだった。 442号線といっても逆方向。 あわてて引き返すが、 このタイミングで、このロスは痛すぎる!!
正しい方の442号線はちょっと渋滞気味。 あまりしたくないけど、車の脇をすいすい抜ける。 大分市に入った頃から土砂降りが小雨になり、 別府あたりでようやく雨が上がった。 結局、最後の最後まで雨続き。 この旅を象徴しているようで、思わず苦笑い。
フェリーの時間も大丈夫そうだったので、 夕食の調達のためにスーパーに寄る。 大分名物の鳥の天ぷらをゲット!
別府港に着いた時には、本当にホッとした。 受付を済ませてフェリーに乗り込む瞬間、 ようやく、この旅初めての青空を見ることができた。
フェリーのお風呂がとても気持ちよく、生き返った心地がした。
朝、船内のアナウンスで目覚める。 疲れもあって、ぐっすり眠れたようだ。 窓からは西日本一の高さを誇るWTCが見え、 大阪に帰ってきたことを実感する。 今日は、いったん家に帰った後、すぐに会社に向かう。 慌ただしい日常が待っている。
定刻通りに接岸しバイクでフェリーを出ると、 朝日がまぶしかった。 でも、この陽光がとても懐かしかった。
これから、新しい一日、新しい物語が始まるんだなと思った。
◆使用経費 (1日目) 有料道路200 フェリー14300
(2日目/154km) 朝食355 昼食650 ソフトクリーム300 ガソリン708 ユース代2450 夕食396 朝食284 ガス(コンロ)20
(3日目/86km) ソフトクリーム300 温泉400 マッサージ980 宿代2450 夕食310 朝食184
(4日目/170km) ガソリン512 夕食1030 フェリー12870
(5日目) 有料道路200
(合計) 3万8899円
(服装) 山…カッパ、山用パンツ、ロンT (下りはシャツ、休憩中はフリースも) バイク…カッパ、山用パンツ、ジーパン、 ロンT、シャツ、フリース
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