だだ争論

だだの日記

2006年08月08日(火) 竹内峠

日曜は早朝から、竹内峠を歩いて攻める(日中は暑いので)。
ほどよい運動をこなした後、2ヵ月ぶりの演劇鑑賞に。

巧みな言葉遊びに、映像、ダンスありと
盛りだくさんな内容でおもしろかったが、
話の筋や演出意図がよく分からなかった。

うーん、なんなんだろう、と思っていたが、
このことについて、劇後行なわれた対談に大いに勇気づけられた。

デス電所の竹内氏、シベリア少女鉄道の土屋氏、
少年王者舘の天野氏による
ほとんど鼎談のようなもの(竹内氏は司会役)で、
話の序盤で、土屋氏もこの芝居を半分も理解できなかったと告白。
当の演出家の天野氏も、
本人ですら何を表現したいのか分かってないとのたまわれた。
演出家が分からないからには役者も分かってないはずとのこと。

やっぱりそうか。正直安心した。

まあ、結局、竹内氏も言っていたが、
演劇の枠組みを越えようとするこのような演劇は、
その観客にとって「あり」か「なし」かでないと
答えられないのではなかろうか。
で、その人にとっておもしろいと感じる部分があったら
それで十分なんだと思う。
「おもしろい」に無理に理由を付ける必要はないですよね。

以前は、ストーリーを説明できない(理解できない)演劇を否定してきたが、
最近になって、そういうのもあり、と思うようになってきた。
で、そっちの方がむしろおもしろい作品が多い。

今日はその後押しをされたような気分でうれしくなった。

ちなみに、今日の作品は所要時間110分だったが、
名古屋公演の初日は40分で終わってしまったとか。
演劇では上演期間も手を加え内容が変わることが多いが、
ちょっとやり過ぎ!
でも、そういうむちゃくちゃなところもよい。

にしても、小劇場で4000円のチケットは高い!


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