だだの日記
僕と演劇について。 僕がのめりこむようになったきっかけ。
あれは、忘れもしない2001年7月7日土曜日。 たまたま、好きな人を誘って大学内の劇団の公演を観に行った。 特にそれが観たかったわけではなく、 本当にたまたまやってたから観に行った程度。 それが、劇団月光斜の「ラジオドッグ」だった。 (※本当は、「エビス堂大交響楽団」という劇団の演目です)
盗聴をテーマに、 現在と過去を行ったり来たりしながら空間を変える ハイスピードアクション活劇。 世の中にこんなおもしろいものがあるのかと正直に思った。
ちっぽけなステージが、小物の使い分けや音響、照明などによって 様々な空間に変化する。時空を変えることができる。 感動した。 2時間40分近い公演にも関わらず、あっという間に思えたし、 もっと観ていたかった。 (実際、その連れさえいなければ、その次の公演を観ようと思ったくらいだった)
お芝居の中の世界、現実世界、僕の内面世界との3つが 共鳴し合い、グルーブし、相乗し合って 僕の内側に染み渡り、心を奪われた。 おおげさに思われるのを承知で書くが、 本当にそんな心境であった。 上記の3つが、僕の心の中でグルーブしていた。 それ以前にもお芝居自体は観ていたが、 この感情は、今まで経験したことのないものであった。
奥深く、可能性に満ちているもの。 以後、劇場に足繁く通うようになるのである。
ラジオドッグこそが、僕の演劇生活における原点なのである。 「エビス堂?」の過去の同タイトルのビデオも手に入れたし、 2004年の再演はもちろん観に行った。 しかし、劇団月光斜のが一番だ。
もし、僕がこの作品に出会うのがもう少し早ければ、 僕は迷わず月光斜に入部していただろう。 そんな心境にまで至るほどであった。
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