だだの日記
2005年06月15日(水) |
知るほうがいいか、知らないほうがいいか |
大阪は都会ではあるが、 バイクに乗っていると、 時々すごく寂れた地域に出くわし、 経済格差の大きな街だなあと思ってた。
そういうところが部落なんだと知ると なんか妙に納得してしまったが、 すっきりとした気持ちではない。
今まで、部落という存在を意識することはなかったのだが、 大阪や京都では今でも根強く残っていて、 差別を受けているという話を知るようになった。
自分の生まれ育った地域ではあまりそういう話は聞かず、 京都に住んでたときも関わりがなかったので、 縁遠い話だと思っていた。 京都に住んでたといっても、地方出身者と接する機会が 多かったので、今思えば当然だったのだろう。
たとえ部落出身だったとしても、僕がその人に対して 差別しようとは思えないが、 それでも、そのことは意識せざるをえないような気がする。
好きな人がそういう人だったとして、 結婚は当人同士の問題だと思っていても、 親戚が差別を受けるケースもあると聞くと うーんと考えてしまう。
大阪や京都にはそういう地域が多い。 現実を見せつけられた気がした。
先日もテレビCMで 「黒人が汗をふく隣で、チンパンジーもまねをする」 という内容が「黒人を類人猿と同等とみなしている」 と差別しているから、CMを中止しろと言った団体があったそうだ。
知らなければ特に気にもしないようなCMだったが、 逆にそういうことを教えられると、 変に意識してしまう。 差別を助長することにもつながるのではないか。
学校で同和問題を教えるのも大事なのかもしれないが、 差別がある事実と、差別の対象となる人を 教えることにならざるを得ない。 僕みたいに、同和問題についてまったく知らないほうが 差別をする概念みたいなものがなくて いいのではないか。
そのあたり知ってたほうがいいのか、 知らないほうがいいのか 難しい問題ではある。 少なくとも、僕に限って言えば そういう事実を知らないほうが 他人に対して平等になれる気がする。
いずれにせよ、答えは簡単ではない。
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