ホントはもっと伸ばしたかったのに。スーツに似合う髪形を目指して、バッサリと切ってしまった。鏡の前には懐かしい僕がいた。人生の長い時間、こんな髪型だったから。周りの反応は上々。わかってる。たぶん、短いほうが似合ってる。こっちのほうがさっぱりしていい。でも、本音はもっと伸ばしたかった。それはもしかしたら、本当にもしかしたら、あの頃と違う僕を示したいだけなのかもしれない。