だだの日記
後輩達の卒業式の場で、 ある人と約4年ぶりに言葉を交わした。 それはまあ、偶然だったわけだが、 鉢合わせしてしまったような感じで、 逃げも隠れもできず勢いのまま話した。 「あぁ、どうも」程度の会話なのだが、 眼を合わせて相手を意識した(お互い認識した)のは この4年で初めてなわけで、 この会話だけでも、充分に話せたような気分だった。 4年分の溝を埋めるだけの会話ができたような気がした。 すがすがしい気分。
しかし、4年かぁ…。 客観的な時間の流れよりも短く感じるわけで、 なんか「あの日」のことは今でも昨日のことのように思い出せる。 あれから4年も経っていることが、(本当に事実なのだが)信じられない。 だって、僕がその人と仲がよかったのはわずか2年ちょっとなわけで、 この間の空白の時間はそれよりももっと長くて…。 それを考えると切ない気分。 時間って、人生ってあっけないものだなぁ。
懐かしい広場のベンチに座っていると、 眼に写るものは学生だった頃と何も変わっていなかった。 いつもここからこの光景を見ていた。 今もそれは何も変わっていない。 なんだか学生時代の頃にタイムスリップしたような気分だった。
夕暮れに東門までの道を後輩と歩いていると、 あの頃もこうやってみんなとワイワイしながら歩いたな、と思い出した。 昔と何も変わってなくて、そのまま当時住んでたアパートまで 帰れそうな気がした。
きっと物理的にどんなに時間が流れていようと、 僕の心の中は、あの頃の時間に戻すことができる。
♪ ♪ ♪
今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて もう二度と笑顔にはなれそうもないけど
そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ時代は回る 喜び悲しみくり返し 今日は別れた恋人たちも 生まれ変わってめぐり逢うよ
めぐるめぐるよ時代は巡る 別れと出逢いくり返し 今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩き出すよ
中島みゆき「時代」
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