だだの日記
完全に縁を切った。きれいさっぱりと。 妙にさばさばした気分。 すっきりして気持ちがいいとは言わないが、 こうする以外に方法はないと思ってたし 自分の意志を貫けたことには満足している。
そこまでする必要もないわけではないが、 それでは結局同じことを繰り返しそうな気がした。 心通じ合える人と絶交するのはつらいが、 中途半端な関係でしかないのなら、むしろ切るべきだと思った。 "A friend in need is a friend indeed" である。 親しかったからこそ、こうするしかなかったのではないか。
これでよかったんだと思う。いや、そうであると思いたい。
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終バスも終電もとうに過ぎ、久しぶりにタクシーを使う。 今日は市内の大学で卒業式があったらしく、 河原町では学生の集団が飲み歩いていた。 その様子を見ながら運転手さんが自分の思い出話をしだした。 卒業後に地銀の内定を断り、親に勘当されたこと。 下宿もすでに引き払い住むところに困ったこと。 会社を興し、同窓の中では一番の高給取りになったこと。 阪神大震災で会社がつぶれ、今はタクシーの運転手をやってること。
その話を聞いて、人生やなぁとしみじみ思った。 彼の話に今日の僕は励まされる思いがした。
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