だだ争論

だだの日記

2002年10月14日(月) 京都市図書館事情

京都の図書館は非常に不満。
他の都市がどうなっているのかわからないが、
少なくとも私の生まれ育った浜松市のものと比べるとぜんぜんダメ。

まず、図書の所有が各図書館扱いになっている点。
これだと図書の移動が非常に困難。
例えば、中央図書館の「ノルウェイの森」に貸し出し希望者が5人現れたとする。
本が一冊しかなかったとしたら5人で順番待ちをしなければならない。
たとえ他の図書館(山科図書館とか)の「ノルウェイの森」が貸し出し可だとしても。。。
効率悪すぎ。

浜松市は違うぞ。
空いてる図書館からすぐに回してくれる。


それと、びっくりしちゃうのが各図書館を利用する時には
各図書館カードが必要だったということ。
つまり、中央図書館で発行されたカードを持ってても
右京図書館では利用できないということ。右京図書館のカードを持ってないといけない。
これって不便じゃない?
京都の図書館を利用するためには何枚のカードを持てばいいっていうの?
(10/9からこの点は改善されてますが)

浜松市では一枚のカードで充分です。
小さい頃からそうでした。当たり前でしょ?


あと、中央図書館と称するところは一番蔵書が多いらしいが、
とにかく狭すぎ。学生向けの勉強スペースなんていらないけど、せめて
閲覧スペースだけは確保してほしい。狭い。
「中央」の名が泣く。

京都市は百数十万人の人口がいるらしいが、それに比べて蔵書が少なすぎ。
政令指定都市のくせに、聞いてあきれるぜ。

中央図書館のカウンターはいつも混んでる。

せっかくオンライン化(10/9から)したんだったら、
ネットから予約とかもできるようにしてほしかった。
浜松市はできます!


とまあ、いろいろ言いたいことはありますが、
京都市には税金納めてないのでこれ以上大きなことは言えません(爆)

* * *

『明治の人物誌』(星新一、新潮文庫、★★★☆☆)
SFのショートショートで有名な星新一の父、星一(はじめ)の生涯に
ゆかりのある人物を集めた伝記集。
僕は星一のことを知らなかったのだが、著名人らしく、いろんな人と交流があったようだ。
野口英世、伊藤博文、新渡戸稲造などなど、挙げてもきりがないくらい。
この本ではそれら有名、無名の人たちの生涯を追いながら星一の人生や、
明治という近代国家形成の物語が語られていく。
時代自体が若々しさに溢れていて、その時流にのって幅広く活躍する人たちがいて、
明治という時代はつくづくおもしろい。


『明治・父・アメリカ』(星新一、新潮文庫、★★★★★)
こちらは星一の前半生だけを描いた伝記。

最初半生だけだとは思わず、半分読みすすめても20歳くらいだったので、
大丈夫かなー、終わるのかなーと思いながら読んでた。
前半生だけだと気付いたときはちょっと拍子が抜けた。
事業家としての星製薬興亡の話を知りたかったのだ(星製薬について全然知らんので)。
続きのエピソード本は今日さっそく予約した。

でも、この本は予想以上におもしろかった。
福島の田舎から東京へ行き、アメリカへ行って学問を修める。
前途多難な道のりをアグレッシブに貪欲にすすんでいくところは読んでて気持ちいい。
今いる場所に甘えていないで、未知の領域に挑戦していく姿勢には胸を打たれる。
やる気さえあればなんでもできる。時代が後押ししてくれる。
アメリカで、東京で、いろんな人に出会い、支えられ人間的に成長していく。
後日こうやって足跡をたどるのは簡単で、実際の彼の苦労はなかなか想像しにくい。
わかったつもりでいてわかってない。
でも、それをわかっていながらも読んでて力づけられる。

この本を読んでる間、「立志」という言葉が頭から離れなかった。
若いっていいねっ。
ようし、やる気がわいてきた。


100冊マラソンとかいいつつ、あと107冊。
読む楽しみは広がりつつも、先がながーいよー。



【200時間ヒアリングマラソン】
・CNN (15min)
  天気予報聞いてた。
  明日一番気温が高いのはカラチの41度。
・英会話レッツスピーク 10/14 (15min)

今日は30分。。。こんな日もある。
明日はNHK Newsを聞く予定。

Today 0.5h
Total/Target 5.0/7.5h (-2.5h)


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