その昔、日本全体が実体の伴わない数値に浮かれ浮き足だっていた時代があった。その幻想は、いわゆるバブルであった。別れ。女子高生のお客さん数人からメールアドレスを渡された。たいした会話をしたわけでもないのにまさか僕ごときに好意を持って頂けるとは…。かなりのとまどい。旅は人を開放させる。そして集団(で行動していること)の心理。それは非日常という特殊性が引き起こす実体の伴わないものではなかろうか。同じように京都でウェイターをしてたとしても、きっとこうはならなかっただろう。