月と散歩   )   
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2003年03月10日(月) 『いつか』


3月8日。

仲間の一人が、結婚した。

―――

式前日、3月7日。

正月以来、二ヶ月ぶりに降りた故郷は
相変わらず白銀の世界だった。

空港まで迎えに来ていた友人にそのまま拉致される形で(苦笑)
古き良き、そしてちょっと苦い思い出を巡るドライブ。

『変わったもの』 と 『変わらないもの』 をひと通り確認した後、ようやく我が家へ。

…向かうかと思いきや、明日の主役と合流。
食事をしたあと、友人宅で式の余興の打ち合わせ。
弾き語りで歌うことになっていたんだけど(ギター2本に、コーラス2人)、まだ一度もみんなそろった形で練習をしていない。
この日が最初で、最後。

…案の定、合わない。

不安と焦り。

そして、ゲリラ的に新郎の口から明かされる新事実の数々。

「俺ら(新郎含む)が弾き語りで演るってこと、誰も知らないから」

「舞台は両家の親戚席に 一番近いところ」

「式場のスタッフには、当日言うつもり」

…わかった。もう言うな。よけい不安になる…(汗)。

「うん。でも、もうそれくらいかな?」

…充分です(苦笑)。


その後練習を重ねて、なんとかこれなら人前に出せるでしょうってなったのは
日付変わって、もう東の空が白む頃だった。


結局、実家にはスーツを置きに寄っただけ(苦笑)。

―――

3月8日。
式当日。

僕らが動き始めたのは、もう昼をだいぶ過ぎてからだった。

披露宴は18時からだったけど、その前のチャペルにもお呼ばれしてたので
実家帰ってシャワー浴びたらもうギリギリの時間。
親不孝な息子をお許しください(笑)。


式と披露宴は、素晴らしいものだった。

何度か友人の結婚式に出席したけど、感動で泣いてしまったのはこれが初めてだった。

チャペルでは聖歌隊に負けない声で賛美歌を歌った。

直前に書き上がった友人代表の挨拶も、震える膝を抑えながらなんとかこなした。ややウケ。

問題の余興も、酒の勢いを借りて、なんとか(苦笑)。

いや。
一日で合わせたにしちゃあ、上出来さ!(自画自賛)


その後、二次会、三次会へと雪崩れ込み、ようやく実家に帰ったときはまた日付が変わったあとだった…。

―――

まあ、その後のことは 割愛。

―――

なんだか、いまだにアイツが結婚しただなんて実感がないけど、
でも今回がきっかけで僕らの中に変化が起きつつあるのは 事実。
もちろん、よい意味で。


ひとつのオワリと、ハジマリ。


これからは、もっと厳しいリアルが僕らを待ち受けているんだろう。

けど、いつかまた、みんなでコトを成し遂げる日が…
そしてその日が遠い未来じゃないことを願っている。

―――

なにより、終始 満面の笑みだったアイツが、こ憎たらしいほど羨ましかった、すばらしい日だった。


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