月と散歩   )   
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2002年04月02日(火) origin's


出会い と 別れ。

―――

名古屋に来て、丸4年。
いろいろあったけど、長い話になるのでそのへんは省略。

変わったものと、変わらないもの。

北海道にいるときより、外見にこだわるようになった。
良くも悪くも。

『床屋』から『美容室』に変わった。

あの、指名制度が いまだに馴染めませんが。

「ご希望の担当者はいますか?」
と訊かれると、なぜかドギマギしてしまう。
「あ…いえ。特にいません…はい。」

そんな僕だけど、最近よくお願いする美容師さんがいた。
たいていの人は、僕が黙ってても向こうから何か話しかけてくる。
まあ、それも仕事のうちなのかもしれない。
けどその人は、特に自分から話をしてくるでもなく
ただ黙々とハサミを使う。
でも、それは気まずい沈黙ではなく、むしろなぜか心地良かったり。
こっちから話しかければ、普通に返してくれる。
たまーに向こうからも話しかけてくる。
綺麗な指先。
ハサミの、リズミカルな音。

ささやかな、職人気質を感じた。


4月1日。
郵便受けに一枚の葉書が入っていた。
女のひとの字。
そんなの、ひさしぶりなのでちょっとドキドキ(笑)。

…そのひとからだった。
「自分のもうひとつの夢のため、3月いっぱいで退職します」とのこと。
きっと、担当したお客さんに出す事になってるんだろう。

『自分の夢』という言葉が、重く 圧し掛かる。



恋、だったのかもしれない。

…なんて、すべてを季節のせいにして。

―――

2月のチョコレート。
残ってたハート型のチョコレート。

遅れ馳せながら、口にしたチョコレート。

もう、うしろは振り返りません。

―――

前を向いて歩こう…!



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