★ 夏海の日記 ★
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2006年08月25日(金) |
失敗した時がチャンスなのかも |
昨日の夜、『冥王星』が『惑星』でなくなりました。 その瞬間をTVで見ていました。 星はそのままそこにあるのに、ヒトが定義付けをし、『常識』だったものを変えていく。 これからは、『水金地火木土天海』で終わってしまう。 そう言えば、円周率のπ(パイ)は、私の時代は3.14として計算していたのに、今は『3』として計算するんだってね。 割り切れない数字として、どれだけの桁を発見していくかをギネス登録していると言うのに、日本の学生がどんどん馬鹿になっていく気がします。(ごめんね。過激な発言で) そのニュースを見ていたteaが、言いました。 「こんなことはすぐに教科書に反映するのに、歴史については どうして現在の常識が反映しないんだろう?」 教科書を作っている出版社は、『冥王星』の扱いがどうなるかを とても注目していて、 それは来年の教科書に反映しないといけないからで、どれくらいまでに投稿すれば来年度に間に合うのかは分からないけど、ギリギリの期間だったからなのだろうね。 「小耳に挟んだ話では、世界の文明は未だに『4大文明』って書かれているらしいよ」 私は歴史は好きだけれど、詳しくはない。 teaは歴史や史跡好きで、色んなことに詳しく、確か現在は『8大文明』という説が常識なのだそうな。 大きな川の流域に文明が芽生えるとしたら、4大文明とされている川と同程度の川の流域には、文明が生まれていてもおかしくない。 それが現在残っていないのは、石の文明か木の文明かってこと もしくは 川の流れている場所が現在とは遠く離れていること なのだそうな。 石の文明は後々まで残り、木の文明は風化されてなくなる。 現在中国で発掘途中の木の文明は、砂漠に埋もれていたお陰で 辛うじて奇跡的に残っているのだ。 戦争の問題にしても、『今』の情報は変えやすいけれど、現在進行中の歴史的史実の検証は教科書に反映しにくいのかもね。 なんて話をしながら昨日は眠りにつきました。
さて、 昨日の朝、昨日が会社の面接日だと言っていた友達にメールをしました。 そしたら、「寝坊した!!」ってメールが返って来ました。 連絡して、遅刻する旨を伝えて時間をずらして貰うのかと思っていたら、「面接には行きません」って返事が返ってきました。 へっ?って思ってよく聞いてみると、遅刻 = 心証が悪い → 面接を受けても受からない → 面接に行くのをやめる なのだそうです。
行きたい会社だと思ったんじゃないの?って思い、こう返事を返しました。 寝坊したことは 済んだことで仕方がない。 失敗もする。 でも、その後のフォロー次第で マイナスからプラスに転じることができる。 失敗した時、そこからどうするか それを乗り越える為の誠意や熱意をどう相手に見せるかで、自分への評価が決まるし、それまでの評価を覆すことすらできる。
私お得意の『anan』の『タフな女』の特集に 『タフな女の交渉術』というのがあった。 詳しくは覚えていないので、『夏海的解釈』になるのだが、それを見て成る程〜!と思った。
誰でも失敗はする。 失敗した時にどうするか で、その人の価値が決まる。 まずは言い訳をしないで 誠心誠意謝る。 そして、相手の心が落ち着いたら、その時に誠意を持って対応すること。 そして、同じ失敗を2度とせず、甘えたりしないで、失敗した経験を次に生かすこと。
例えば、私が厚揚げをお店で買った。その食べ物にカビが生えていた。賞味期限は切れていない。 さて、どうします? 私は電話して文句を言うタイプで、それはカビ入りのものを2度と買いたくないからだ。 今から使いたいのにカビが生えていて使えない。店に行くのも面倒臭い。 腹は立つけれど、新しいものさえ手に入れば、結果としてはOKなので、後はお店がどう対応するかだ。 生産者の立場で言えば、この先2度とカビを生やさない為には 何も言われないより言われた方が良い。 何も言われずに、口コミで「○○のお店は鮮度が悪いよ」とか、「○○の会社商品は、期限なんて宛てにならないよ」って言われるよりは よっぽど良い。
コンビニでアルバイトをしていた時、店長によく言われていた。 文句を言ってくれるお客様は、有難いお客様なので、大切にしなさい。 文句を言わないで去っていくお客様の方が怖い。 なぜなら、去っていくお客様は 必ず誰かに言い、その誰かは誰かに伝えて 固定客が一人減るだけではなくなるから。
なるほどなって思う。 お店に苦情を言い、商品を持って来てくれるだけで私は良いのだが、店長が挨拶に来てくれた時に 10円だか20円だかを「電話代です」と渡してくれて、お詫びの品ですと言って粗品をくれた。 洗剤だったり、ゼリーだったりしたけれど、そのお詫びの品よりも電話代として渡されたお金に感激した。 そこまで細かい配慮をするのかと。 「お詫びの品」は、お店に売っているもので、マニュアルとして日本のご挨拶ではよくあることだ。 だけど、わざわざ電話を掛けて下さってありがとうございますと 電話代にまで配慮できるお店は、信用できるお店だと私は思う。
失敗は仕方がない。 物がある以上、全てが完璧なのはありえない。 だから、問題は 失敗した時にどうするか で、そのお店の価値が変わる。 そして、一人のお客を逃がさないことが、そのお店の評判を支えるのだ。 それまでは 他の店と同じ程度の認識しかなかったスーパーが、 このお店なら大丈夫、このお店は信用できると お店を好きになってくれることが、地元の主婦層の評価として根付く。
これと同じことが 人にも言える。 例えば今回のような面接。 会社に入社したら、顔を覚えて名前を覚えて貰えるけれど、それまでは町ですれ違った程度の『その他大勢』の中の一人でしかない。 面接を受ける側にとっては 面接官は1対1だけれど、 面接官にとっては、その他大勢の中の一人でしかない。 面接を受けて、どれだけその人に自分を印象付けるか。 どれだけ覚えて貰えるかが勝負だと思う。
もしくは営業など。 担当の会社の人とは 確かに1対1だけれど、 自分の担当はその会社だけじゃないし、その会社に出入りしている営業も自分一人じゃないはず。 自分の会社以外に 魅力がある会社が出てきたら、比較検討されて、サヨナラもありえる。 ライフカードのコマーシャルじゃないけど、失敗もあるだろうけど、どれだけ誠意を持って対処できるかによって、今後の付き合い方が変わってくる。
どの仕事も どんな人との関係であっても、人間生きていたら失敗の一つや二つや三つ四つくらいあるはず。 その度に 自分から逃げていては 勿体無いと思う。 自分の限界を 自分で決めてしまってはね。
寝坊をした 心象が悪いだろう だから、その会社へ面接に行くのはやめる。 例えば もし、その会社が 自分の運命を変える 自分に合った天職とも言える会社であったかも知れない可能性を 自らの手でなくしてしまうのだ。 自分の手で 世間を狭くしてしまうのは、勿体無いと思う。
きっとダメだろうと面接を受けることをやめるのと、 ダメだろうけど、面接だけ受けてみるとでは、同じダメであっても 経験値で差が付くと思うのだが。 少なくとも 面接の練習はできる。 面接官と対面する緊張感や 自己アピールの訓練など なかなかできるものじゃないし。
御社に絶対入社したいんです!! 今日は寝坊してしまったけれど、熱意だけは誰にも負けません! 確かに熱意だけで 世の中渡っていける程甘くはないし、 「ごめんで済んだら 警察いらん」って言葉は関西では普通に言われているけど、 ただ面接を受けただけの人と、失敗したけど熱意を見せられた人と、どっちが印象深いだろう?
失敗することは 悪いことばかりではない。 そこから学ぶことは沢山あるし、そこで得られるものも少なくない。 自分への評価を覆すチャンスだったり、自分をアピールできるチャンスだったり。 何より一番大切なのは、2度と同じ過ちを繰り返さないことであって、人間は失敗するものだと言うことは相手もよく分かっている。(怒りはするけどね)
失敗した時が チャンスなのかも知れないと思っている。 その後、どう対応するか どう対処できるか で、その人の価値が決まると思う。 だから、失敗を恐れないで 前に進む糧にして欲しいと思う。
知人で、面接をよくすっぽかす人がいた。 うつ病で、面接の前夜に眠れず、夜中に睡眠薬を飲む為に朝起きられないという馬鹿なことを 何度も繰り返している人が。 私はその人とは あまり仲良くなかったので、そして自分がそれどころじゃなかったので、何のアドバイスもしなかったが、 もう40を過ぎ、たぶん同じ事を繰り返しているであろうその人は、不幸な人だと思う。
失敗を糧にして人間として成長するか そのまま過去の出来事にして 同じことを繰りかすかは、その人の心次第だ。 どうか 失敗を失敗のまま終わらせずに、自分の栄養として、『大人』へと成長して欲しいと思うのデス。
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