★ 夏海の日記 ★
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こう問いかけられました。
『自分のそういう経験を、ことばでつづる、ということは、辛いものではないですか?それとももっと冷静なキモチでいられるものなんでしょうか』
それに対して、私はこう答えました。 これは、私の『リハビリ』なんです。
今、鬱病で辛い毎日を過ごしている人には、ちょっとショックかもしれませんが、 私が鬱病を発病してから(それは劇的な発病の仕方をしました)、来年の1月で丸6年が経ちます。 それぞれ、その人の心の傷つき方の違い、周りの人の対応の違い、お医者さんへの信頼とか、その他の要因によって、治るのに要する月日は人それぞれなので、気を落とさないで下さいね。
私の鬱の原因が、祖母の終焉への介護のストレスや、同居のストレス、阪神大震災の時の精神的苦しみや、流産のショックなど、『今、現在』が原因だと思っていました。 精神科の先生に、こうなった経緯を説明したとき、先生がが私に こう言いました。 「こうなった理由なんてないんだよ。だから、深く詮索しないようにね。」 今なら、その言葉の本当の意味がよく解ります。でも、怖くて辛くて、その状態から早く抜け出したい私は、今までの生き方の中で学んだ『原因があって、結果がある』ということから抜け出せずに、色んなことを調べて、原因を探そうと焦りました。 でも、先生の言うことも聞いて(だって、藁にもすがりたいんだもん)、『理由はないんだ』って思いこもうとも していました。
薬が効いてきて、恐怖がなくなってから、少し冷静になれた時に、自分が本当は『何』に傷ついて生きてきたか、成長するのに必要なものを与えられないで(と思って)成長してきたかということが、次から次へと出てきました。こんなに冷静に過去の自分と向き合ったのは、生まれて初めてのことでした。(それは現在でも続いていますが...)
私は今まで自分の心を誰にも言わずに『嫌われないように』耐えてきて、耐えきれなくなったら寝込むか、その人との関係を切るかして来たんですけど、だから、心の中は言いたいことが一杯溜まって、それを吐き出す術を知らなかったんです。
で、こうなって気が付きました。 心の思いを吐き出すと、それは『過去に変わる』んです。 『気が付いた過去の辛い傷ついた出来事』は、気が付くまで体の中の奥深くに溜まっていて、膿でジュクジュクの状態だったんですけど、その傷に気が付いて、そして言葉に出せる程度に癒されて、言葉に出して初めてそれが過去に変わる。 だから、私はこのHPをまず『誰かの為に』ではなく、『私の為に』立ち上げました。 言葉に出して心の傷を過去にして、過去をリセットして、新しく生まれ変わる為に。
そして、傷ついた私が、誰にも教えて貰えなかったことや、言って貰えなかったことを、私の知ってる限りを全部書いて、 今辛い思いで毎日耐えて生きている『少し前の私』に、出口が見付かるヒントになればなぁって思っています。
『傷ついてることに気が付かない』って、恐ろしいことだよ! それが『普通』のこととして、日常をすごして、長い間にその傷は膿になって、ある日ガスとして吐き出される。爆発する。またはその同じ傷を自分より弱い人にぶつけるの。(鬱の軌跡にも書いたけど、『殴られる』ことを肯定してはダメだよ!)
「ああ!私と一緒だ!」って気が付いたら、自分は『何』に傷ついてるのか、『何』に傷つけられたのか に気付けたら、傷にかさぶたができて、以前よりも丈夫なものが生まれます。
私は本当に辛い、怖い毎日を過ごしました。 病気になってしまった人は、その期間を短くできるように、 そうでない傷ついた人は、病気になる前に、自分の過去と対峙できるヒントになって貰えれば、嬉しいです。
今私はこういう状態にまでなれたの。 何度も何度も心ない人にかさぶたを引っかかれて、自分でも引っ掻いて、何度も何度も血をにじませて、でもここまでこれました。 焦らないでね。 心の病気だけじゃなくて、全ての病気は3歩進んで2歩下がるの。 でも確実に前に1歩進んでるんだから。
辛いことは、辛いと、ちゃんと言葉に出しましょう! ちゃんと心の外に吐き出して、『過去』にしてしまいましょう。 その思いを心の中に留まらせてはだめだよ。
他の誰が、その辛さを耐えることができても、 あなたが耐えられない、傷ついているなら、辛いと言っても良いんだよ!
他の誰でもない 私は 私で あなたは あなた 他の誰かが問題じゃなくて、 あなたが辛いかどうか、傷ついてるかどうか、耐えられるかどうか
他の誰でもなく、 その傷は、あなたの傷 あなただけの傷です その傷を本当の意味で癒せるのは、あなた自身です。
私は、私が知っていることしか知らないけど、 体験したことしか お話できないけど、 何もできないけれど 掲示板に辛い思いを全部吐き出して、 気持ちをリセットして帰って行ってね
昨日は、10月に行く旅行のことで、私のミスから日程の変更をするはめになってしまって、大好きな友達に嫌われるかと思ってとっても恐怖を感じました。 イレギュラーの出来事に、それが私のせいだけに 誰にもこの恐怖を言えず、パニックになり、血が冷たくなるの感じ、手も震えていました。 その問題が解決しても、一日中そのパニック状態から抜け出せず、ずーとドキドキして手も震えっぱなしで、血も冷たい感じのままのとき、ネットで知り合った友達からチャットの誘いがあって、チャットで全部吐き出したら、やっとパニックから抜け出すことができました。 彼女にはとっても感謝しています。 彼女と知り合えて、とっても幸せだと思います。 (ひゃー 日記に出てきて、彼女はびっくりしてるでしょうね 笑)
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